2017年04月10日

高安 2017年春(三月)場所取組内容

201703-たかやす

小結だった先場所は、11勝4敗の成績を上げ、4度目の敢闘賞を受賞した。→先場所の取組内容
兄弟子 稀勢の里が横綱に昇進し、「いずれ自分も(昇進伝達式を)という気持ちを持ってやりたい」と大関昇進への意欲を見せる。(→共同通信【大相撲、高安が兄弟子稀勢に刺激】 記事が表示されない場合は→こちら)。また、稀勢の里の土俵入りでは太刀持ちを務める(→明治神宮奉納土俵入り)。
迎えた今場所、初日、松鳳山に土俵際まで追い込まれるも、しのいで寄り切り、白星発進。(→松鳳山戦
二日目、大関豪栄道を叩き込んで連勝。
三日目、今場所大関復帰を懸ける関脇 琴奨菊を寄り切り。
そのまま白星を連ね、六日目、大関照ノ富士と6連勝同士で対戦。押し出しで勝利し、横綱稀勢の里、平幕の栃煌山と3人でトップに並ぶ。
七日目、栃煌山が敗れたことにより、稀勢の里と同部屋二人でトップに。そこからさらに白星を連ね、十日目まで10連勝で並走。
十一日目、横綱鶴竜に上手出し投げで敗れて初黒星。
翌十二日目、横綱日馬富士に小股掬いで敗れて連敗。(→日馬富士戦
更に十三日目、嘉風に押し出され、3連敗と失速。
十四日目は宝富士と対戦。途中、廻し待ったを挟む長い相撲の末、押し出して勝利。連敗を止めて11勝目を上げる。この取組は、今場所の幕内で最長。(→2017年3月(春)場所 幕内取組 各種データ順位
千秋楽、関脇 玉鷲と対戦。寄り切りで勝ち、12勝3敗の成績を上げ、殊勲賞も受賞。また、平均取組時間16.2秒は、今場所の幕内で最長。(→2017年3月(春)場所 幕内取組 各種データ順位
自身の取組後、兄弟子で新横綱の稀勢の里が、怪我を負いながら、本割、優勝決定戦と連勝して逆転優勝を果たし、支度部屋で涙を流す。(→支度部屋の高安→殊勲賞受賞インタビュー



(初) 松鳳山戦 ○寄り切り 14.1秒
 高安、先に右手をつく。松鳳山、手をサッとついて踏み込む。高安、両腕を内に入れて当たる。松鳳山、低く当たって突き放す。高安、突っ張る。松鳳山、右から張り、左を差し、右で後ろ廻しを取って引きつける。高安、外から抱えてやや高い体勢。松鳳山、右下手投げで振り、両差しで前に出る。高安、左半身で俵に詰まる。松鳳山、左喉輪で押し上げる。高安、右足を俵に掛けて仰け反りながら相手の喉輪を外し、突っ張って中に戻る。松鳳山、左を差す。高安、左を差し、右上手を取って前に出る。松鳳山、両手で相手の左腕を抱えるが、右足が俵の外に滑り出る。

(2) 豪栄道戦 ○叩き込み 6.1秒
 豪栄道、右手をつく。高安、すぐに右、左と手をつく。豪栄道、素早く立ち、頭から踏み込む。高安、左肘を固めて当たり、左を差そうとする。豪栄道、右で差し手を抱えながら前に出る。高安、一旦左を抜き、再び差す。豪栄道、右で押っ付け、左で顎を押し上げる。高安、両手で顎を押し上げ、突っ張り、相手の足が揃ったところを叩く。豪栄道、土俵にバッタリ落ちる。

(3) 琴奨菊戦 ○下手投げ 15.2秒
 高安、先に右手をつく。琴奨菊、仕切り線後方でサッと手をつき、両者、ほぼ同時に立つ。琴奨菊、右肘を固めて頭から踏み込む。高安、両肘を固めて当たり、左を差して差し手を返し、前に出る。琴奨菊、土俵際。高安、左から掬って前に出る。琴奨菊、すぐに左から掬い返して寄る。高安、俵に右足を一本を掛けて堪え、残して少し中に戻る。琴奨菊、右上手を取る。高安、腰を振って上手を切ろうとするが切れず、左下手を取る。琴奨菊、右上手を引きつけて前に出る。高安、体を開いて左下手投げ。琴奨菊、土俵に裏返る。

(4) 御嶽海戦 ○寄り切り 23.4秒
 御嶽海、右手をつく。高安、すぐに仕切り線少し後方でサッと手をつき、両者、ほぼ同時に立つ。高安、左肘を固めて踏み込む。御嶽海、両肘を固めて頭から当たる。高安、左を差す。御嶽海、左を差し、右で絞りながら右に回り、右上手前廻しを取る。高安、左半身の体勢で左下手を取る。御嶽海、右上手を引きつけて前に出る。高安、左下手を持って土俵際堪え、中に戻り、腰を捻って相手の上手を切る。御嶽海、左差しで胸が合う体勢になる。高安、右上手に手を伸ばして取る。御嶽海、右で押っ付けながら腰を振って相手の両廻しを切り、右に回る。高安、右上手に手を伸ばすが取れず、左下手を取り、右で押っ付け、腹を突き出しながら前に出る。御嶽海、上体が起きて俵を割る。

(5) 正代戦 ○叩き込み 3.1秒
 正代、仕切り線少し後方で先に両手をつく。高安、仕切り線後方でサッと両手をつき、素早く立って両腕を内に入れる。正代、右肘を固めて当たる。高安、かち上げ気味に当たって相手を弾き、左喉輪で押し上げる。正代、俵に詰まる。高安、そこを左で叩く。正代、土俵にバッタリ落ちる。

(6) 照ノ富士戦 ○押し出し 3.6秒
 高安、先に右手をつく。照ノ富士、時をおき、仕切り線後方で両手をサッと動かし、両者、ほぼ同時に立つ。照ノ富士、右腕を内に入れて踏み込む。高安、両肘を固めて当たり、左、右と喉輪で押し上げながら前に出る。照ノ富士、俵に詰まり、左で相手の喉輪を外しながら左へ回ろうとする。高安、逃さず押す。照ノ富士、土俵下に落ちる。

(7) 蒼国来戦 ○突き出し 2.8秒
 高安、先に右手をつく。蒼国来、仕切り線かなり後方でサッと手をつき、右肘を固めて踏み込み、左上手前廻しを狙う。高安、両肘を固めて当たり、相手を弾く。蒼国来、体が浮いて土俵際。高安、突っ張って土俵外に出す。

(中) 勢戦 ○下手投げ 54.7秒
 勢、先に手をつく。高安、仕切り線後方でサッと手をつき、両腕を内に入れて踏み込む。勢、右肘を固めて頭から当たる。高安、突き放し、少し引く。勢、乗じて前に出る。高安、再び突っ張る。勢、相手の手を叩く。高安、左を差す。勢、右押っ付けから右上手を取る。高安、左半身で左下手を取り、腰を振って相手の上手を切り、左下手を深くして胸を合わせる。両者、左四つ、高安が左下手を持った体勢で、しばらく止まる(約16秒間)。勢、右で小手に巻く。高安、右上手に手を伸ばす。勢、腰を捻って上手を与えず。高安、左下手を持って前に出る。勢、俵に両足を掛け、右上手を探るが取れず、左差し手を返し、俵伝いに右へ回りながら左で頭を押さえて右小手投げに行く。高安、堪えて中に戻る。両者、土俵中央、左四つで足が止まり、高安が何度か右上手に手を伸ばすが取れず(約19秒間)。高安、機を見て体を開き、左下手投げ。勢、土俵に落ちる。

(9) 豪風戦 ○叩き込み 2.0秒
 高安、先に右手をつく。豪風、仕切り線後方でサッと両手をつく。高安、素早く立って、両腕を内に入れる。豪風、頭から当たり、左に開いて左から突く。高安、向き直って叩く。豪風、土俵に落ちる。

(10) 貴ノ岩戦 ○叩き込み 1.9秒
 高安、仕切り線後方で先に右手をつく。貴ノ岩、両手をサッとつき、両者、ほぼ同時に立つ。高安、踏み込む。貴ノ岩、その場で立って左に大きく変わる。高安、すぐに向き直って叩く。貴ノ岩、土俵に両手をつく。

(11) 鶴竜戦 ●上手出投 26.2秒
 高安、仕切り線後方で先に右手をつく。鶴竜、手をサッとつき、両者、ほぼ同時に立つ。鶴竜、左手を出して頭から踏み込む。高安、両肘を固めて当たる。鶴竜、突っ張り、右上手を取って頭をつける。高安、左下手を取って左半身、右で差し手争い。鶴竜、頭をつけて右上手を持ち、左差し手を返して相手に差させず。鶴竜、右上手を取れず、体を開いて左下手投げに行く。鶴竜、右上手を持って向き直り、再び頭をつける。高安、右を巻き替えようとするがならず、体を開いて再び下手投げに行く。鶴竜、再び向き直って頭をつけ、すぐに右に回りながら左で頭を押さえて右上手出し投げ。高安、土俵下に転がり落ちる。

(12) 日馬富士戦 ●小股掬い 4.1秒
 高安、先に右手をつく。日馬富士、仕切り線後方でサッと両手をつく。高安、素早く立ち、両腕を内に入れる。日馬富士、頭から踏み込み、右上手前廻しを取る。高安、上体が起き、左で首を巻く。日馬富士、右下手を深くし、左手で相手の左足を持ち上げ、一気に前に出る。高安、土俵に転がる。

(13) 嘉風戦 ●押し出し 7.3秒
 嘉風、先に右手をつく。高安、腰を下ろし、仕切り線後方でサッと手をつく。両者、ほぼ同時に立つ。嘉風、右肘を固めて頭から踏み込む。高安、左肘を固めて当たり、左を差そうとする。嘉風、突き放す。高安、右で押っ付け、左で顎を押し上げながら前に出る。嘉風、突っ張り、両差しになって前に出る。高安、右で首を巻いて俵に詰まる。嘉風、押す。高安、土俵下に落ちる。

(14) 宝富士戦 ○押し出し 75.2秒
 宝富士、先に両手をつく。高安、仕切り線少し後方で両手をサッとつく。宝富士、頭から低く踏み込み、右廻しに手を伸ばす。高安、両手突きから、左喉輪、右押っ付けで押し上げる。宝富士、下がらず、左を差して下手を取る。高安、左下手を取り、右で相手の差し手を抱える。両者、互いに上手に手を伸ばすが取れず。高安、右押っ付けで相手の下手を切り、右から突きながら右に回る。宝富士、右上手を取り、左差し手を返す。高安、左差し手を返しながら腰を振り、相手の上手を切る。ここで行司 式守勘太夫が止め、「廻し待った」。<約32秒間中断>宝富士、右から押っ付ける。高安、腰を振って相手の下手を切る。宝富士、右上手に手を伸ばすが取れず、右から絞って左差し手を返す。高安、やや左半身の体勢。両者、しばらく止まる(約14秒間)。互いに右上手に手を伸ばすが取れず。両者、胸が合う体勢に変わって少し止まる(約3秒間)。高安、左下手を取り、前に出ようとする。宝富士、右で押っ付けながら堪える。両者、止まる(約3秒間)。高安、右押っ付けで前に出る。宝富士、左下手が切れ、土俵下に落ちる。

(楽) 玉鷲戦 ○寄り切り 3.2秒
 高安、先に右手をつく。玉鷲、左手をつき、右手をサッとついて素早く立ち、頭から踏み込む。高安、右から張って左を差す。玉鷲、右で極め、下がりながら小手に振る。高安、前のめりになる。玉鷲、土俵を割り、両者、土俵下に落ちる。式守勘太夫、軍配を高安に上げる。「物言い」がつき、同体か協議した結果、友綱審判長は「玉鷲の踵が出ている」と説明、「軍配通り」、高安の勝ち。

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