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佐田の富士 2013年秋(九月)場所取組内容

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初日白星スタートだったものの、二日目から3連敗。
五日目から6勝1敗と大きく白星を伸ばす。
終盤の3連敗で7勝7敗に追い込まれるが、千秋楽豪風を押し出して勝ち越しを決める。
勝ち越しは3場所ぶり。

(初) 天鎧鵬戦 ○掬い投げ 19.4秒
 天鎧鵬、仕切り線やや後方から踏み込み、右を差す。佐田の富士、左上手に手を伸ばすが取れず、左で相手の差し手を嫌う。天鎧鵬、相手の頭を叩きながら引き、土俵際で再び右を差す。佐田の富士、落ちずに前に出、左で押っ付けるが、その左を巻き替えようとする。天鎧鵬、許さず右差しで前に出、右下手を取る。佐田の富士、左上手を取って寄る。天鎧鵬、右下手を持って土俵際堪え、左も差して両差しになり、体を低くしようとする。佐田の富士、下がりながら左を巻き替えて差す。天鎧鵬、乗じて深い右上手を持って前に出る。佐田の富士、土俵際、左から掬いながら左に回る。天鎧鵬、腹から土俵に落ちる。

(2) 遠藤戦 ●寄り切り 24.0秒
 佐田の富士、踏み込んで左を差す。遠藤、低く当たってやや深い右上手を取り、右に回る。佐田の富士、左差しで前に出、右上手に手を伸ばす。遠藤、廻しを遠ざけて上手を与えず、左差し手を返す。佐田の富士、右上手に手を伸ばし、取って寄る。遠藤、左下手を取り、両廻しを持ちながら右足を俵に掛けて堪え、少し中に戻る。佐田の富士、休まず前に出る。遠藤、右に回って体を入れ替え、左肘を張って相手の上手を切って寄る。佐田の富士、土俵際で左から掬う。遠藤、少し振られるが体勢を崩さず、右上手を持って寄り切る。

(3) 玉鷲戦 ●押し出し 2.7秒
 玉鷲、低く当たり、押し上げて相手を起こし、右で押っ付けながら一気に前に出る。佐田の富士、俵に両足を掛ける。玉鷲、相手の胸を押し上げ、土俵外に出す。

(4) 旭日松戦 ●押し出し 12.1秒
 旭日松、踏み込む。佐田の富士、両手突きから突っ張る。旭日松、下がらず胸を押して前に出、右に開いていなす。佐田の富士、少し泳ぐが向き直る。旭日松、押し上げながら前に出る。佐田の富士、下からあてがって堪える。旭日松、相手の手を叩きながら少し引き、力強く突き放しながら前に出る。佐田の富士、俵の上で叩こうとする。旭日松、前のめりになりながらも押し出す。

(5) 若の里戦 ○押し出し 9.2秒
 佐田の富士、相手が手をつく瞬間に立ち、両手突き。若の里、右を差す。佐田の富士、右喉輪で押す。若の里、下からあてがい、前に圧力を掛けながら差そうとする。佐田の富士、押しながら前に出る。若の里、俵に詰まる。佐田の富士、左から突いていなす。若の里、あっさりいなされ、後ろ向きになる。佐田の富士、向き直ろうとする相手を押し出す。

(6) 常幸龍戦 ○寄り切り 6.8秒
 佐田の富士、両手で突き上げ、突っ張るが前に出られず。常幸龍、下から押し上げ、前に出ながら廻しを探る。佐田の富士、相手の頭を叩きながら右に回る。常幸龍、前のめりになるが堪え、左半身で左を差す。佐田の富士、深い右上手を取って前に出、左差し手を返しながら寄り切る。

(7) 豊真将戦 ●突き落し 11.5秒
 豊真将、突っ掛ける。2度目、佐田の富士、両手突きから突き放しながら前に出る。豊真将、下からあてがうが俵に詰まり、右上手を探る。佐田の富士、腰を引いて廻しを与えず、押し上げて相手を起こそうとする。豊真将、土俵際を右に回り、下から押し上げながら中に戻り、相手の手を叩いて右に開く。佐田の富士、前にバッタリ落ちる。

(中) 舛ノ山戦 ○押し倒し 13.1秒
 両者、頭から踏み込む。舛ノ山、当たり勝ち、左を差して返しながら前に出、左から掬って振り、深い右上手を取って上手投げで振り、再び左をのぞかせて前に出ようとする。佐田の富士、堪えて、深い右上手を取る。舛ノ山、左肘を張りながら腰を振って上手を切り、深い右上手で投げに行くが、やや呼び込む。両者、土俵に落ちるが、舛ノ山が少し早く落ちたよう。軍配、佐田の富士。「物言い」がつくが、確認のための協議ということで、「軍配通り」佐田の富士の勝ちとなる。

(9) 富士東戦 ○押し出し 6.2秒
 佐田の富士、頭から踏み込み、突っ張る。富士東、下からあてがい、突っ張り返す。佐田の富士、右喉輪で突き放して前に出る。富士東、俵に詰まり、左に回って体を離す。佐田の富士、右喉輪で押し上げて前に出る。富士東、仰け反って俵を割り、土俵下に落ちる。

(10) 臥牙丸戦 ○寄り切り 31.6秒
 臥牙丸、突っ掛ける。2度目、佐田の富士、右手を出しながら頭から踏み込む。臥牙丸、右喉輪で一気に前に出る。佐田の富士、俵に両足を掛け、左で喉輪にあてがいながら土俵際堪える。臥牙丸、右で相手の頭を叩きながら引く。佐田の富士、乗じて中に戻る。両者、押し合う。佐田の富士、左から突いていなし、下がって体を離す。臥牙丸、前のめりになりそうになるが向き直って前に出、土俵際の相手を押し上げながら肩越しの右上手に手を掛ける。佐田の富士、両手で相手の胸を押し上げて前に出る。臥牙丸、仰け反りながら堪え、右を差そうとする。佐田の富士、頭をつけて左から押っ付けながら左に回り、土俵際、相手を右半身にしながら両前廻しを取る。臥牙丸、右半身で相手に覆いかぶさる体勢になる。両者、止まる(開始17秒から5秒間)。佐田の富士、両前廻しを持って前に出てから左に回り、また頭をつける。臥牙丸、右をのぞかせて右半身で上体が高い体勢。佐田の富士、じわじわ左に回り、相手を土俵際近くにする。臥牙丸、右差し手を抜き、相手の左腕を引っ張り込む。佐田の富士、乗じて右前廻しを引き付けながら前に出、寄り切る。

(11) 玉飛鳥戦 ○寄り切り 35.1秒
 佐田の富士、やや早く立ち、両手突きから突き放す。玉飛鳥、下からあてがい、相手の喉輪を外す。佐田の富士、左を差す。玉飛鳥、左を差し、右押っ付けから右上手を取る。佐田の富士、右上手に手を伸ばすが取れず。玉飛鳥、右上手を持って前に出る。佐田の富士、左から掬う。玉飛鳥、右上手を持ってこらえ、頭をつける。佐田の富士、深い右上手を取り、胸を合わせて前に出、相手の上手を切る。玉飛鳥、左から掬いながら堪え、右上手に手を伸ばす。佐田の富士、腰を引いて上手を与えず。両者、少し止まる(開始19秒から約4秒間)。佐田の富士、右上手を持って寄る。玉飛鳥、右上手を取り、両廻しを持って俵に足を掛けながら堪える。両者、少し止まる(開始30秒から約3秒間)。佐田の富士、再び廻しを引き付けて前に出る。玉飛鳥、今度は堪え切れずに俵を割る。

(12) 翔天狼戦 ●寄り切り 3.6秒
 翔天狼、低く当たって相手を起こし、押しながら一気に前に出る。佐田の富士、俵に両足を掛けて堪える。翔天狼、左を差し、腰を下ろして寄り切る。

(13) 旭天鵬戦 ●寄り切り 4.4秒
 旭天鵬、左から張って左を差す。佐田の富士、右で相手の差し手を抱え、少し引く。旭天鵬、乗じて一気に前に出る。佐田の富士、両足を俵に掛けて仰け反りながら堪える。旭天鵬、左差し手を返し、右下手を取って力強く寄る。佐田の富士、土俵下に落ちる。

(14) 栃乃若戦 ●寄り切り 9.2秒
 佐田の富士、やや早く立ち、相手が当たる前に肩を両手で押さえ、そのまま両手で喉輪押し。栃乃若、仰け反るが、下からあてがって下がらず。佐田の富士、その手を外しながら引く。栃乃若、前のめりになるが堪え、前に出て下から掬うように右を差す。佐田の富士、俵に詰まり、左上手に手を伸ばすが取れず右筈で相手の左上腕を押す。栃乃若、左も差し込み、両差しでがぶる。佐田の富士、俵の上で堪えるが、上体が起きて俵の外に出る。

(楽) 豪風戦 ○押し出し 5.9秒
 両者、なかなか呼吸が合わず、一度ついた手を引くが、仕切り直さず立つ。佐田の富士、やや先に立って両手突き。豪風、遅れてふわっと立ち、相手の手を叩きながら左に変わる。佐田の富士、突っ張る。豪風、下からあてがって堪え、相手の手を叩きながら右に回り、今度は左に回って体を離すが、右足が俵の外に滑り出てしまう。

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