大砂嵐 2014年名古屋(七月)場所取組内容

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3場所連続の勝ち越しで、今場所初めて上位総当たりできる前頭3枚目。
今場所はイスラム教徒が日中飲食を断つラマダンと全日重なり、大砂嵐にとっては厳しい場所となる。
今場所も立合いでの右肘かち上げを見せ、四日目対戦の千代鳳は、左目辺りで受けて土俵に沈んだ。
五日目対戦の横綱鶴竜は、かち上げを警戒して変わり気味に廻しを取るが、大砂嵐が掬い投げで勝利。横綱初挑戦で金星を獲得。
六日目の横綱日馬富士も破って2日連続金星獲得。2日連続金星は、2003年11月場所の栃乃洋以来。同じ場所中に初金星から横綱戦2連勝は、1984年9月場所の小錦以来。
しかし翌七日目から関脇豪栄道、横綱白鵬、人気力士遠藤、期待の力士照ノ富士と4連敗し、黒星先行となる。
十二日目に五分に戻し、7勝7敗で迎えた千秋楽、勝てば殊勲賞獲得だったが、妙義龍に敗れて惜しくも逃す。
負け越しは、新入幕の昨年11月場所以来、4場所ぶり。

(初) 玉鷲戦 ○叩き込み 1.8秒
 大砂嵐、素早く立つ。玉鷲、両手を出しながら左にずれる。大砂嵐、右かち上げで相手を起こす。玉鷲、左から突いて体を離し、前に出ようとする。大砂嵐、左、右と顔を張る。玉鷲、体勢を崩す。大砂嵐、叩く。玉鷲、土俵に落ちる。

(2) 豪風戦 ●寄り倒し 5.0秒
 豪風、踏み込む。大砂嵐、仕切り線後方から立ち、右でかち上げる。豪風、顎でかち上げを受けるが、左で相手の右上腕を押し上げながら左に回る。大砂嵐、左、右と張る。豪風、右を差し、前に出ながら左も差して腕を返す。大砂嵐、右上手を取るが、上体が起きて俵に詰まる。豪風、左差し手を突きつけながら相手に体を預ける。両者、俵の外に倒れる。

(3) 稀勢の里戦 ●寄り倒し 8.6秒
 両者、仕切り線後方で仕切る。稀勢の里、素早く立ち、左肘を固めて踏み込む。大砂嵐、右肘を相手の顔にぶつける。稀勢の里、やや仰け反るが堪え、突き放そうとする。大砂嵐、下からあてがい、両差しになる。稀勢の里、左を巻き替えて差し、深い下手を取る。大砂嵐、右で差し手を抱える。稀勢の里、右上手に手を伸ばすが取れず。大砂嵐、右上手に手を伸ばすが取れず、右小手投げで振ってやや呼び込む。稀勢の里、振られながらも前に出、土俵際、左差し手を突きつける。大砂嵐、土俵下に転がり落ち、稀勢の里、その上にのしかかる。勝負後、稀勢の里、鼻血が出ていた。

(4) 千代鳳戦 ○突き落し 1.4秒
 両者、仕切り線少し後方で仕切る。大砂嵐、素早く立つ。千代鳳、頭から低く踏み込む。大砂嵐、右肘で相手の顔をかち上げる。千代鳳、右手で突き上げようとする。大砂嵐、左で相手の手を突く。千代鳳、土俵に落ちる。勝負後、千代鳳、左目を痛そうにする。

(5) 鶴竜戦 ○掬い投げ 5.9秒
 大砂嵐、一瞬右肘を固めるが、その腕を下げながら踏み込む。鶴竜、左に動いて左上手を取り、そのまま左に一回転する。大砂嵐、右を差してついて行き、差し手を抜いて右で相手の腕を抱える。鶴竜、頭をつけ、左下手を引きつけ、右前廻しも探りながら前に出る。大砂嵐、左差し手を返して上手を与えず、土俵際、左下手を取る。鶴竜、右上手に手を伸ばすが取れず、素早く右を巻き替えて差す。大砂嵐、すぐに右を巻き替えて差す。鶴竜、右差し手を返して前に出る。大砂嵐、土俵際、右から掬う。鶴竜、左上手が切れて前のめりになる。大砂嵐、右手で相手の尻を押す。鶴竜、土俵下に飛び落ちる。

(6) 日馬富士戦 ○引き落し 2.1秒
 両者、仕切り線少し後方。日馬富士、素早く立ち、左肘を固めて頭から踏み込む。大砂嵐、右肘でかち上げに行くが相手の左肘に阻まれる。日馬富士、体を密着させ、右差しで前に出る。大砂嵐、土俵際右に開く。日馬富士、体勢を崩し、前にバッタリ落ちる。大砂嵐、手を差し伸べるが、日馬富士、苛立った表情でその手を払う。

(7) 豪栄道戦 ●寄り切り 2.6秒
 大砂嵐、仕切り線後方。豪栄道、踏み込み、やや左にずれて当たる。大砂嵐、右でかち上げに行くがきちんと当たらず。豪栄道、左上手を取り、右をねじ込もうとする。大砂嵐、右で相手の腕を抱え、俵の上で右小手投げに行くが、先に俵の外に出る。豪栄道、俵の外に倒れ、大砂嵐、土俵下に落ちる。

(中) 白鵬戦 ●上手投げ 73.0秒
 大砂嵐、仕切り線少し後方。白鵬、右肘を固めて立つ。大砂嵐、右腕を下げ、左手を出してやや左にずれながら左上手を探る。白鵬、すぐに左上手前廻しを探るが取れず、じりっと前に出て右下手を取る。大砂嵐、左から押っ付け、左上手に手を伸ばすが取れず。白鵬、左上手を探る。大砂嵐、左上手に手を伸ばすが取れず。白鵬、じりじり前に出る。大砂嵐、左上手に手を伸ばしてようやく取る。両者、右四つがっぷりで止まる(開始13秒から約26秒間)。白鵬、腰を振って相手の下手を切り、がぶって前に出る。大砂嵐、土俵際、左上手を離して右から掬いながら堪え、再び左上手、右下手を取って中央に戻る。白鵬、腰を振って廻しを切ろうとするが切れず。両者、止まる(開始49秒から約17秒間)。白鵬、右肘を張りながら腰を振って相手の上手を切る。大砂嵐、すぐに体を開いて右掬い投げで相手を傾かせ、左で押っ付けながら一気に前に出る。白鵬、土俵際手前で堪える。大砂嵐、そこを再び右掬い投げ。白鵬、左上手を持って左に回って中に戻り、右を再び差す。大砂嵐、中に戻って両廻しを取る。白鵬、すぐに左上手を持って左に回り、伸び上がって右で頭を押さえつけながら左に回って左上手投げ。大砂嵐、土俵に裏返って転がる。

(9) 遠藤戦 ●上手投げ 23.1秒
 遠藤、両腕を交差させながら左肩から当たる。大砂嵐、右肘でかち上げに行くが、相手の左腕下に当たって起こせず。遠藤、低い体勢で相手の右腕を抱え、左を差して差し手を返す。大砂嵐、右小手で振ろうとする。遠藤、右上手前廻しを取って堪える。大砂嵐、左下手を取って中に戻り、右上手に手を伸ばす。遠藤、右に腰を捻って上手を与えず。大砂嵐、再び右上手に手を伸ばす。遠藤、また腰を捻って上手を与えず、左差し手を返し、右上手を引きつけて前に出る。大砂嵐、左下手が切れるが、土俵際、深い左下手、肩越しの右上手を取って右に回り、中に戻る。遠藤、両廻しを持って前に出る。大砂嵐、右上手投げで振る。遠藤、振られるが右足で土俵をすりながら堪え、中に戻り、機を見て右上手投げを下に打つ。大砂嵐、土俵に転がる。

(10) 照ノ富士戦 ●上手投げ 42.6秒
 両者、仕切り線少し後方。大砂嵐、素早く立って踏み込み、右肘でかち上げる。照ノ富士、右肘を固めて当たるが、相手のかち上げが顎に入って仰け反る。大砂嵐、右で差し手を抱え、体勢を低くして右に回る。照ノ富士、左腕を極められそうになって抜く。大砂嵐、顔に向かって突っ張る。照ノ富士、下からあてがって堪える。大砂嵐、右から張って右に回り、頭を下げて右を差す。照ノ富士、右をのぞかせ、左上手に手を伸ばすが取れず、右下手を取り、左で相手の差し手を抱える。大砂嵐、左上手を取る。両者、少し止まる(3秒間)。照ノ富士、左を巻き替えに行くがならず、右下手で振ってから再び巻き替えに行く。大砂嵐、右から押っ付けて相手に差させず、左上手を持ったまま頭をつけて右前廻しを取る。照ノ富士、機を見て左を巻き替え、両差しになる。大砂嵐、右から押っ付け、右上手前廻しも取って両廻し。照ノ富士、両下手前廻しを持ってじわじわ前に出る。大砂嵐、両上手を持って右に回るが、左上手が切れ、右上手で絞る。照ノ富士、左差し手を抜き、手を伸ばして左上手を取る。大砂嵐、右下手を深くする。前に出ながら左上手をしっかり取り直す。大砂嵐、左上手に手を伸ばすが取れず。照ノ富士、両廻しを引きつけて前に出る。大砂嵐、土俵際を右に回り、右から掬って堪える。照ノ富士、少し振られるが、両廻しを持ち、左膝で相手の足を阻みながら前に出続け、土俵際、左上手で投げ捨てる。大砂嵐、俵の外に尻もち。

(11) 碧山戦 ○上手出投 1.4秒
 碧山、両肘を固めて立つ。大砂嵐、左で相手の肩を押さえ、右でかち上げに行く。碧山、両肘で突き放す。大砂嵐、左上手を取って左に開き、右で頭を押さえつけながら出し投げ。碧山、前に転がる。

(12) 安美錦戦 ○上手出投 2.2秒
 大砂嵐、仕切り線少し後方に手をつく。安美錦、やや左にずれて踏み込む。大砂嵐、右でかち上げるが相手の胸に当たる。安美錦、右を差して前に出る。大砂嵐、左上手を取って出し投げを打ちながら左に回り、右で頭を叩く。安美錦、振られて土俵に落ちる。

(13) 琴奨菊戦 ●押し出し 3.2秒
 琴奨菊、両肘を固め、頭から低く踏み込む。大砂嵐、右肘でかち上げに行く。琴奨菊、相手がかち上げる前に当たり、体勢を低くして両差しになろうとしながら前に出る。大砂嵐、左から押っ付けるが、相手の圧力に上体が起き、少し引いて土俵際。琴奨菊、乗じて前に出、右で相手の腹を押す。大砂嵐、土俵下に吹っ飛び、控え行司に激突。

(14) 嘉風戦 ○小手投げ 9.0秒
 大砂嵐、仕切り線少し後方に手をつく。嘉風、手をサッとつき、やや左にずれて頭から踏み込む。大砂嵐、右かち上げに行く。嘉風、左にずれた分、かち上げをまともに受けず、突き放す。大砂嵐、突っ張る。嘉風、堪えて右を差す。大砂嵐、左上手に手を伸ばす。嘉風、体を離して廻しを与えず、叩く。大砂嵐、少し前のめりになるが堪える。嘉風、左に回って突っ張る。大砂嵐、突き返す。嘉風、体勢を低くし、中に入って左を差す。大砂嵐、右で小手に巻き、体を開いて右小手投げで振り回しながら左で頭を押さえ、そのまま振り捨てる。嘉風、俵の外に腹から落ちる。

(楽) 妙義龍戦 ●寄り切り 5.2秒
 大砂嵐、仕切り線少し後方、やや左にずれた位置で先に左手をつく。妙義龍、しばらく間を開けてから、ゆっくり右手をつき、頭から鋭く踏み込む。大砂嵐、少し遅れてその場で立ち、右肘でかち上げようとする。妙義龍、かち上げを左肩で受け、右喉輪で押し上げながら前に出る。大砂嵐、上体が起きて土俵際、左から突いていなす。妙義龍、前のめりになる。大砂嵐、左上手を取り、右手で相手の背中を叩く。妙義龍、堪えて中に入り、右を深く差して一気に前に出る。大砂嵐、上体が起きて左上手を持って下がり、土俵際、右で頭を叩こうとする。妙義龍、左筈で相手の廻しを押す。大砂嵐、土俵下に飛び落ちる。

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