九日目・幕内。(秋場所)

秋場所九日目・幕内の取り組み。
横綱鶴竜が、嘉風に押し出されて初黒星。
白鵬が宝富士を寄り切って9連勝。単独トップに立つ。
大関稀勢の里と新大関豪栄道の対戦は、豪栄道が首投げで勝利。稀勢の里は2敗に後退。
前日初黒星を喫した新入幕の逸ノ城は、佐田の海を寄り切って勝ち越しを決めた。
二日目から休場し六日目から再出場の豊ノ島が、照ノ富士を肩透かしで破って初白星。
<成績上位者>
全勝 白鵬
一敗 鶴竜、逸ノ城(2人)
二敗 稀勢の里、隠岐の海(2人)

幕内全取り組み内容は以下の通り。
カッコ内は取り組み時間です。

● 旭天鵬 6勝3敗 寄り切り ○ 蒼国来 5勝4敗 (9.1秒)
 旭天鵬、先に手をつく。蒼国来、手をちょんとつき、頭から踏み込む。旭天鵬、右肘を固めて当たる。蒼国来、低く当たり、右上手前廻しを取って左を差す。旭天鵬、右で差し手を抱えながら相手を起こそうとする。蒼国来、左差し手を返しながら左に回り、右上手を引きつけて前に出る。旭天鵬、左から掬いながら体を入れ替える。蒼国来、右上手を引きつけて前に出る。旭天鵬、俵に足を掛けて堪える。蒼国来、左下手も取り、両廻しを引きつけて相手を浮かせる。旭天鵬、右上手を取り、俵に足を掛けて堪える。蒼国来、両廻しを持って相手の腹に乗るようにして体を預ける。旭天鵬、俵を割る。

○ 旭秀鵬 5勝4敗 肩透かし ● 佐田の富士 2勝7敗 (12.7秒)
 旭秀鵬、先に手をつくが、相手が手をつく前に、突っ掛ける。2度目、旭秀鵬、先に手をつく。佐田の富士、両手をサッとつき、両者、ほぼ同時に立つ。佐田の富士、右手を出しながら頭を下げて踏み込む。旭秀鵬、両差しになる。佐田の富士、左で相手の差し手を抱え、左に回り、右筈で相手の左上腕を押す。旭秀鵬、右をのぞかせ、左で押っ付ける。佐田の富士、左押っ付けから上手を取り、引きつけて前に出る。旭秀鵬、左上手に手を伸ばすが取れず、土俵際、右から掬う。佐田の富士、左上手が切れる。旭秀鵬、右差し手を返しながら中に戻ろうとする。佐田の富士、左上手を取り直す。旭秀鵬、右掬い投げで振ってから左で叩く。佐田の富士、土俵に両手をついて落ちる。

● 千代丸 3勝6敗 寄り切り ○ 貴ノ岩 4勝5敗 (21.6秒)
 貴ノ岩、一旦手をつくが引く。両者、見合い、ほぼ同時に手をついて立つ。千代丸、仕切り線後方から両手突きに行く。貴ノ岩、両手を下げて低く踏み込んで当たる。千代丸、顎に向かって突き放す。貴ノ岩、左廻しに手を掛けるが切れる。両者、互いに突き放す。両者見合い、貴ノ岩、左廻しに手を掛ける。千代丸、右喉輪で突き上げて廻しを切る。貴ノ岩、仰け反って下がる。千代丸、顎に向かって突っ張る。貴ノ岩、俵に両足を掛けて堪え、両差しになる。千代丸、押し上げるが土俵外に出せず。貴ノ岩、左下手を取る。千代丸、下がって相手の廻しを切ろうとする。貴ノ岩、左廻しを離さず中に戻り、右を差す。千代丸、左で差し手を抱える。貴ノ岩、一呼吸後、左上手投げで振って、引きつけながら寄る。千代丸、左足を俵に掛けて残す。貴ノ岩、左上手投げで手前に振る。千代丸、右差し手を抜いて相手の左腕を抱える。貴ノ岩、左下手を引きつけ、右差し手を返しながら前に出る。千代丸、土俵際を左に回り、右から突く。貴ノ岩、逃さず寄り切る。千代丸、土俵下に吹っ飛ぶ。

○ 逸ノ城 8勝1敗 寄り切り ● 佐田の海 6勝3敗 (8.3秒)
 佐田の海、先に右手をつく。逸ノ城、サッと手をつき、両者、ほぼ同時に立つ。逸ノ城、左から張って右を差す。佐田の海、低く当たって左から押っ付け、左上手、右下手を取る。逸ノ城、右下手を取る。佐田の海、両廻しを引きつけて一気に前に出る。逸ノ城、土俵際、右掬い投げで振る。佐田の海、堪えて体勢を低くし、左上手を引きつけ、相手を土俵際にして寄る。逸ノ城、左足を俵に掛け、右差し手を返して相手の上手を切る。佐田の海、上手が切れて左腕を内側に回す。逸ノ城、相手を抱きかかえる。佐田の海、右下手を取り、左で相手の右腕を抱えながら堪える。逸ノ城、そのまま右差しで体を入れ替えて寄り、相手の腹を押す。佐田の海、土俵下に落ちる。

● 時天空 2勝7敗 寄り切り ○ 栃乃若 3勝6敗 (2.8秒)
 栃乃若、仕切り線後方に手をつく。時天空、サッと手をつき、右肘を固めて踏み込む。栃乃若、左肘を固めて踏み込み、右を差す。時天空、左上手前廻しを取る。栃乃若、右下手前廻しを取って前に出る。時天空、左上手を深くし、相手の右側について右前廻しも取るが土俵際。栃乃若、そのまま右側に体を寄せる。時天空、俵の外に出る。

○ 鏡桜 4勝5敗 上手出し投げ ● 荒鷲 2勝7敗 (2.0秒)
 両者、仕切り線少し後方。荒鷲、先に手をつく。鏡桜、サッと手をついて立ち、頭から踏み込む。荒鷲、右肘を固めて低く踏み込み、左で押っ付ける。鏡桜、すぐに左上手を取り、体勢を低くして左に開き、上手出し投げを打ちながら右で頭を叩く。荒鷲、前に落ちて土俵に這う。

● 栃煌山 5勝4敗 叩き込み ○ 隠岐の海 7勝2敗 (5.1秒)
 隠岐の海、先に手をつく。栃煌山、手をサッとつく。隠岐の海、素早く立ち、右肘を固めて踏み込む。栃煌山、頭から低く当たる。隠岐の海、右差し手を抜き、左から押っ付ける。栃煌山、左を差し、右も差そうとする。隠岐の海、左を巻き替える。栃煌山、右を巻き替え返そうとする。隠岐の海、左押っ付けで一気に前に出る。栃煌山、両差しになるが土俵際、俵に足を掛けながら右下手を取る。隠岐の海、上体が起き、左で首を巻いて土俵際を右に回り、向き直って相手の下手を切り、左で頭を押さえつけながら更に下がる。栃煌山、回り込めずに右足が俵の外に出る。軍配、隠岐の海。「物言い」がつき、栃煌山の足が早く出たことを確認し、「軍配通り」、隠岐の海の勝ち。

● 玉鷲 2勝7敗 押し出し ○ 千代鳳 5勝4敗 (8.9秒)
 玉鷲、先に手をつく。千代鳳、体を上下に揺すってから仕切り線後方で手をサッとつき、両者、ほぼ同時に立つ。玉鷲、頭から踏み込む。千代鳳、低く当たる。玉鷲、突き起こす。千代鳳、下がらず、左で相手の右手首を掴んで前に出る。玉鷲、叩きながら下がり、右に回る。千代鳳、落ちずに向き直る、玉鷲、押し上げる。千代鳳、下から押し上げながら前に出る。玉鷲、右に回って体を離し、土俵際、体勢を低くして押す。千代鳳、左で廻しを取って左に回り、右喉輪で押し上げる。玉鷲、上体が起き、左で喉輪を突いて外しながら俵伝いに左へ回る。千代鳳、左下手を持ってついて行く。玉鷲、左で相手の右手首を掴んだまま、回り切れずに俵の外に出る。

○ 安美錦 6勝3敗 下手投げ ● 魁聖 4勝5敗 (9.0秒)
 魁聖、相手が腰を下ろす前に両手をつく。安美錦、手をサッとつき、両者、ほぼ同時に立つ。魁聖、両手を下げて踏み込む。安美錦、左にずれて当たり、右を差して差し手を返す。魁聖、右を差そうとしながら前に出る。安美錦、左から絞り、土俵際右下手を取る。魁聖、寄りながら左上手を取る。安美錦、俵に足を掛けて堪え、右半身になりながら俵伝いに右に回る。魁聖、右でも前廻しを探る。安美錦、左で相手の右手を外し、右下手で投げ捨てる。魁聖、土俵に落ちる。

○ 北太樹 6勝3敗 押し出し ● 勢 5勝4敗 (8.0秒)
 勢、先に手をつく。北太樹、すぐにサッと手をつき、素早く立って頭から踏み込む。勢、両手を下げて当たり、両差しを狙う。北太樹、右押っ付けから上手を探る。勢、左をのぞかせて前に出る。北太樹、左足を俵に掛ける。勢、十分差せず、右で叩いて少し引く。北太樹、右押っ付けから右を差し、左上手を取る。勢、右から掬う。北太樹、上手を離して腕を回す。勢、後ろ向きになる。北太樹、相手の背中を押そうとする。勢、向き直るが土俵際。北太樹、右喉輪で押し上げる。勢、左であてがうが仰け反る。北太樹、そこを押す。勢、土俵下に落ちる。

● 松鳳山 4勝5敗 叩き込み ○ 大砂嵐 4勝5敗 (2.2秒)
 両者、仕切り線少し後方。大砂嵐、先に手をつく。松鳳山、手をサッとつき、両者、ほぼ同時に立つ。松鳳山、右手を出しながら左にずれる。大砂嵐、右肘でかち上げる。松鳳山、右喉輪で突き上げる。大砂嵐、左で軽く張り、右から思い切り顔を張り、上から潰すように叩く。松鳳山、土俵に手をつく。

○ 碧山 5勝4敗 突き落とし ● 豊響 4勝5敗 (3.0秒)
 豊響、先に手をつく。碧山、手をつこうとするが、つかずに立ち上がる。2度目、豊響、先に手をつく。碧山、右手をサッとつき、両者、ほぼ同時に立つ。豊響、頭から踏み込む。碧山、右を差す。豊響、左上手前廻しを取り、前に出る。碧山、右差し手を抜き、土俵際、左から突きながら左に回る。豊響、土俵にバッタリ落ちる。

● 照ノ富士 2勝7敗 肩透かし ○ 豊ノ島 1勝5敗3休 (6.1秒)
 照ノ富士、相手が腰を下ろす前に手をつく。豊ノ島、ゆっくり腰を下ろし、右手をつき、左手をサッとついて素早く立ち、両腕を交差させる。照ノ富士、踏み込んで両上手を探るが取れず。豊ノ島、両差しでがぶって前に出る。照ノ富士、外から抱えて堪え、土俵際、左から振って左に回る。豊ノ島、両差しで前に出続け、左差し手を抜いて下がりながら叩く。照ノ富士、土俵に落ちる。

● 常幸龍 2勝7敗 押し出し ○ 高安 4勝5敗 (45.2秒)
 常幸龍、先に手をつく。高安、手をサッとついて頭から踏み込み、相手を突き起こす。常幸龍、上体が起きる。高安、顎に向かって突っ張りながら前に出る。常幸龍、下からあてがうが俵に詰まり、足を掛けながら浅い両差しになる。高安、左上手を取り、頭をつけて左に回り、右を差す。常幸龍、右掬い投げで振って相手の上手を切り、右下手を探る。高安、右差し手を返しながら右に回り、右下手を探る。常幸龍、右差し手を返しながら左で絞る。高安、右下手を取り、左を巻き替えると見せて左上手に手を掛けるが取れず、右下手投げに行き、自分が土俵際になる。常幸龍、左で押っ付ける。高安、右下手を持って少し中に戻る。常幸龍、体勢を低くして左押っ付けから上手を探るが取れず。両者、止まる(約9秒間)。高安、右下手で捻る。常幸龍、その機に深い左上手を取る。高安、右半身になる。両者、止まる(約7秒間)。常幸龍、腰をぶつけながら左上手投げを打って前に出る。高安、俵の上で右にくるっと回って相手の廻しを切る。常幸龍、ほぼ同時に俵の上で左へくるっと回って向き直る。高安、そこを押し上げる。常幸龍、徳俵の上で、相手の右腕を手繰るが、土俵下に落ちる。

● 遠藤 1勝8敗 引き落とし ○ 豪風 5勝4敗 (1.9秒)
 遠藤、先に手をつく。豪風、手をサッとついて素早く立ち、頭から踏み込む。遠藤、左肩から当たって左を差す。豪風、右で押っ付け、左で顎を押し上げ、それを外しながら引いて左に開く。遠藤、前のめりになる。豪風、そこを更に叩く。遠藤、土俵に落ちる。

○ 琴奨菊 5勝4敗 寄り切り ● 千代大龍 1勝8敗 (4.4秒)
 千代大龍、相手が腰を下ろす前に手をつく。琴奨菊、左手を見せるように下ろし、右手をサッとついて立つ。千代大龍、素早く立つ。琴奨菊、頭から踏み込む。千代大龍、左肘を固めて当たる。琴奨菊、左を差し、右で相手の差し手を抱え、がぶって前に出る。千代大龍、俵に詰まる。琴奨菊、左差し手を返しながらそのまま寄り切る。

○ 豪栄道 6勝3敗 首投げ ● 稀勢の里 7勝2敗 (12.5秒)
 稀勢の里、ゆっくり手をつこうとする。豪栄道、サッと手をつき、突っ掛ける。2度目、両者、手をつく。豪栄道、ふわっと突っ掛ける。3度目、両者、手をつき、ほぼ同時に立つ。豪栄道、左から張り、右を差そうとする。稀勢の里、左肘を固めて当たり、左を差し勝つ。豪栄道、深い右上手を取る。稀勢の里、左下手を取る。豪栄道、すぐに腰を振って相手の下手を切り、右上手を引きつけて前に出ようとする。稀勢の里、左から掬う。豪栄道、右上手を持って堪え、右足で外掛け。稀勢の里、構わず掬い投げを打つ。豪栄道、傾きながらも左で相手の左膝を払おうとする。稀勢の里、土俵際堪え、向き直って中に戻る。豪栄道、左を差して左四つに組む。稀勢の里、右上手に手を伸ばす。豪栄道、右に回って上手を与えず、そのまま下がり、土俵際で右首投げ。稀勢の里、左で後ろ廻しを取るが、宙で裏返って背中から土俵に落ち、豪栄道、相手の顔の上に落ちる。

○ 白鵬 9勝0敗 寄り切り ● 宝富士 4勝5敗 (2.8秒)
 宝富士、先に両手をつく。白鵬、右手を下ろし、左手をサッとついて素早く立ち、右肘を固めて踏み込む。宝富士、左肘を固めて当たる。白鵬、左を差し込んで左下手を取り、前に出ながら右を差す。宝富士、右押っ付けで下がって相手の廻しを切り、右上手に手を伸ばすが俵に詰まる。白鵬、両差しで腰を下ろして寄り切る。

○ 嘉風 6勝3敗 押し出し ● 鶴竜 8勝1敗 (8.1秒)
 嘉風、相手が腰を下ろす前に手をつき、相手が手をつく前に突っ掛ける。2度目、嘉風、相手が腰を下ろす前に手をつき、相手が手をつくと同時に突っ掛ける。3度目、嘉風、相手が腰を下ろす前に手をつく。鶴竜、右手をつく。嘉風、素早く立つ。鶴竜、左手をサッとついて立つ。嘉風、左に踏み出し、低く当たろうとする。鶴竜、左から張り、左喉輪で突き起こし、顎に向かって突っ張る。嘉風、相手の手を撥ね上げ、体勢を低くして筈で押す。鶴竜、右喉輪で突き上げ、叩いて体を離す。両者、一瞬見合う。鶴竜、左から張ろうとする。嘉風、しゃがんで相手の張り手をかわす。鶴竜、両手で相手の顔を押し上げ、突っ張る。嘉風、下からあてがう。鶴竜、叩いて下がり、俵に詰まる。嘉風、相手の胸を押す。鶴竜、俵の外に出る。

★来場者アンケートによる「敢闘精神あふれる力士」
 1位:嘉風、2位:逸ノ城、3位:豪栄道

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