十日目・幕内。(秋場所)

秋場所十日目・幕内の取り組み。
白鵬、大砂嵐の掬い投げに振られるも堪えて突き落とし。10連勝で単独トップを守る。
横綱鶴竜は、豪風を上手出し投げで下し、連敗せずに1敗を守る。
新入幕の逸ノ城は、昨日横綱を破った嘉風を叩き込み、1敗を守る。明日は大関稀勢の里戦が組まれた。
大関稀勢の里は、宝富士に敗れて3敗目を喫した。
隠岐の海が松鳳山を押し出し、1年ぶりに勝ち越した。
豊ノ島-千代大龍戦は、物言いがつく微妙な相撲になり、軍配差し違えで豊ノ島の勝利。行司が懸賞金を渡すときに落とすハプニングがあった。
<成績上位者>
全勝 白鵬
一敗 鶴竜、逸ノ城(2人)
二敗 隠岐の海
幕内全取り組み内容は以下の通り。
カッコ内は取り組み時間です。

● 佐田の海 6勝4敗 寄り切り ○ 旭天鵬 7勝3敗 (7.9秒)
 旭天鵬、先に手をつく。佐田の海、右手をつき、左手をサッとついて頭から踏み込む。旭天鵬、右肘を固めて当たる。佐田の海、右筈で胸を押しながら左下手を取り、右を差そうとする。旭天鵬、左押っ付けで前に出る。佐田の海、土俵際、右で首を巻いて左から掬って体を入れ替え、左下手を取り直す。旭天鵬、土俵際、左下手、右上手を取って中に戻り、両廻しを引きつけて一気に前に出る。佐田の海、上体が起きて俵を割る。

● 千代丸 3勝7敗 押し出し ○ 佐田の富士 3勝7敗 (29.2秒)
 両者、腰を下ろしてから長く見合う。千代丸、先に右手をつく。佐田の富士、ゆっくり右手をつき、左手をサッとついて素早く立ち、右手を下げて踏み込む。千代丸、両手突きから、右喉輪で押し上げる。佐田の富士、右喉輪で押し返し、顎、胸へ突き放す。千代丸、下からあてがい、突き返して前に出る。佐田の富士、突っ張るが、上体が起きて俵に詰まる。千代丸、押す。佐田の富士、右足を俵に掛け、顔に向かって押し上げる。千代丸、左で相手の喉輪を外し、両手で相手の右腕を抱えて左に回る。佐田の富士、向き直って右を差す。両者、右四つ。佐田の富士、左で押っ付けながら前に出る。千代丸、右差し手を返して堪える。両者、右下手を取る。佐田の富士、腰を振って相手の下手を切る。千代丸、体を離して下がり、土俵際を右に回る。佐田の富士、押しながらついて行く。千代丸、俵に足を掛けながら左で突く。佐田の富士、やや仰け反るが堪え、相手に向き合る。両者、頭四つで少し止まる(約3秒間)。佐田の富士、右筈で押し上げて前に出る。千代丸、俵に足を掛けながら仰け反る。佐田の富士、そのまま胸を押し上げる。千代丸、俵の外に出る。

○ 鏡桜 5勝5敗 上手投げ ● 貴ノ岩 4勝6敗 (1.3秒)
 貴ノ岩、先に手をつき、相手が手をつく瞬間に素早く立つ。鏡桜、いきなり伸び上がり、叩きながら左に変わり、覆いかぶさりながら肩越しの左上手を取る。貴ノ岩、低い姿勢で相手の足を両手で抱える。鏡桜、そのまま左に回りながら上手投げ。貴ノ岩、土俵に転がる。

○ 玉鷲 3勝7敗 押し出し ● 時天空 2勝8敗 (9.0秒)
 両者、ほぼ同時に手をつき、すぐに立つ。時天空、左から張り、左に回って左上手を取り、右で顎を押す。玉鷲、土俵際向き直り、右で押っ付け、左で相手の右肘にあてがいながら前に出る。時天空、左廻しを持って左に回る。玉鷲、右で相手の左肘を極め気味に前に出る。時天空、右廻しも取るが俵に詰まる。玉鷲、右で極めながら左喉輪で押し上げて前に出る。時天空、両廻しを持って仰け反りながら俵伝いに右へ回る。玉鷲、逃さず押し出す。

○ 蒼国来 6勝4敗 下手投げ ● 栃乃若 3勝7敗 (6.8秒)
 栃乃若、先に手をつく。蒼国来、左手をつき、右手をサッとついて素早く立ち、頭から踏み込む。栃乃若、当たりを胸で受け、左を差す。蒼国来、右で押っ付ける。栃乃若、左差し手で相手を起こしながら前に出、深い右上手を取る。蒼国来、深い左下手を取る。栃乃若、右上手を引きつけて前に出る。蒼国来、土俵際、左下手投げで振りながら左に回り、更に体を開いて左下手投げ。栃乃若、右上手を持ったまま、左足一本で傾く。蒼国来、下手を離して左腕を抜き、右にくるっと回って体を離す。栃乃若、土俵に這う。

● 旭秀鵬 5勝5敗 寄り切り ○ 荒鷲 3勝7敗 (10.5秒)
 荒鷲、先に手をつく。旭秀鵬、手をサッとついて立つ。荒鷲、右肘を固めて低く踏み込む。旭秀鵬、右を差して左上手を取る。荒鷲、右下手を取り、左で押っ付け、左を巻き替えに行く。旭秀鵬、右腕を返して巻き替えを許さず。両者、体勢を低くする。荒鷲、左から押っ付け、再び左を巻き替えに行き、今度は差して両下手を取って前に出る。旭秀鵬、右上手に手を伸ばすが取れず。荒鷲、腰を振って相手の左上手を切る。旭秀鵬、土俵際、右で小手に振ろうとする。荒鷲、腰を下ろして寄り切る。

● 松鳳山 4勝6敗 押し出し ○ 隠岐の海 8勝2敗 (6.9秒)
 隠岐の海、先に手をつき、相手が手をつこうとした瞬間に立ち、右肘を固めて踏み込む。松鳳山、両手突きで相手を起こして突っ張る。隠岐の海、下からあてがって下がらず、突っ張りながら前に出る。松鳳山、土俵際、突き放そうとするがならず、叩きながら右に回そうとする。隠岐の海、乗じて押す。松鳳山、俵の外に出る。

● 北太樹 6勝4敗 寄り切り ○ 千代鳳 6勝4敗 (4.6秒)
 両者、向正面側にずれて仕切る。千代鳳、左手をつく。北太樹、すぐに立って少し右に動く。千代鳳、頭から低く当たって前に出る。北太樹、右で押っ付けながら右足を俵に掛けて堪える。千代鳳、左、右と差して両差しで前に出る。北太樹、土俵際左に回るが、右足が俵の外に滑り出る。

○ 栃煌山 6勝4敗 掬い投げ ● 魁聖 4勝6敗 (8.2秒)
 魁聖、先に手をつく。栃煌山、なかなか手をつかず。魁聖、相手が手をつこうとした瞬間、素早く立って踏み込む。栃煌山、少し立ち遅れて、右で相手の胸を押さえ、右を差す。魁聖、左上手に手を伸ばすが取れず。栃煌山、左も差そうとしながら左に回る。魁聖、右から絞る。栃煌山、左を差し込む。魁聖、左を巻き替えようとするがならず。栃煌山、両差しで前に出る。魁聖、上体が起きて土俵際。栃煌山、左で手前に掬い投げ。魁聖、土俵に転がる。

● 豊響 4勝6敗 押し出し ○ 安美錦 7勝3敗 (7.4秒)
 豊響、先に手をつく。安美錦、右手をサッとついて立つ。両者、頭で当たり合う。豊響、突っ張る。安美錦、下からあてがい、左押っ付けでいなす。豊響、向き直って左喉輪で押し上げる。安美錦、相手の左腕を右押っ付けで突いていなす。豊響、大きく泳ぎ、土俵際で向き直る。安美錦、一気に前に出、両手で胸を押し上げる。豊響、土俵下に落ちる。

● 碧山 5勝5敗 押し出し ○ 勢 6勝4敗 (10.8秒)
 勢、先に手をつく。碧山、右手を下ろそうと動き、勢、突っ掛ける。2度目、勢、先に手をつく。碧山、手をつき、両者、ほぼ同時に立つ。勢、両腕を交差させて踏み込む。碧山、頭から低く当たり、右押っ付けで起こし、顎に向かって突っ張る。勢、下からあてがって堪える。碧山、相手の手を叩いて体を離し、顎に向かって突っ張る。勢、下からあてがいながら前に出る。碧山、叩いて少し右に回り、顔に向かって激しく突っ張る。勢、下からあてがう。碧山、顎を押し上げながら前に出る。勢、仰け反って堪える。碧山、叩きながら引く。勢、乗じて前に出、土俵際の相手の腹を押し上げる。碧山、俵の外に出る。

○ 逸ノ城 9勝1敗 叩き込み ● 嘉風 6勝4敗 (3.6秒)
 嘉風、先に両手をつく。逸ノ城、仕切り線少し後方で手をサッとついて立つ。嘉風、左肘を固めて頭から踏み込む。逸ノ城、右肘を固めて当たり、右を差す。嘉風、頭をつけて左から絞り、上体を起こして右で顔を突き上げ、中に入ろうとしながら一気に前に出る。逸ノ城、右で首を巻き、土俵際、左に回りながら左で突く。嘉風、体が飛んで土俵に落ちる。

○ 照ノ富士 3勝7敗 足取り ● 高安 4勝6敗 (24.4秒)
 高安、先に手をつく。照ノ富士、仕切り線少し後方で手をサッとついて立ち、両腕を下げて踏み込む。高安、頭から踏み込み、胸を押し上げて相手を起こし、突き上げながら前に出る。照ノ富士、土俵際から押し返して前に出る。高安、右筈で脇を押し上げながら右に回り、右を差す。照ノ富士、右差し手を返す。高安、左腕がバンザイになりながらも前に出る。照ノ富士、肩越しの左上手を探る。高安、腰を捻って上手を与えず、左で首を抱えて首投げに行く。照ノ富士、左足一本で傾くが堪え、右下手で後ろ廻しを取る。高安、左で相手の右腕を抱え、腰を振って廻しを切る。照ノ富士、右差し手を返しながら前に出る。高安、土俵際、再び左で首を巻いて投げようとしながら右に回る。照ノ富士、右で結び目向こうの廻しを取って堪え、相手を左半身にして一気に前に出る。高安、土俵際、相手の左腕を左で上から右で下から抱える体勢になり、仰け反って後ろに倒そうとする。照ノ富士、右足一本で傾くが、右で相手の左足を抱えて大きく上げ、俵の外に投げ捨てる。高安、右膝から土俵下に落ちる。

○ 常幸龍 3勝7敗 はりま投げ ● 遠藤 1勝9敗 (8.1秒)
 常幸龍、先に手をつく。遠藤、両手をサッとついて踏み込み、左肘を固めて当たる。常幸龍、左を差す。遠藤、左を差して右上手前廻しを取り、左差し手を返して前に出る。常幸龍、土俵際、左下手投げで振る。遠藤、右上手を持って堪え、引きつけて前に出、腰を下ろして相手の下手を切る。常幸龍、俵に両足が掛かって上体が起き、叩きながら土俵際を左に回る。遠藤、右廻しを持って前のめりになる。常幸龍、右で相手の右脇を捻るように裏返す。遠藤、俵の外に背中から落ち、常幸龍、体が飛んで土俵下に落ちる。

○ 豊ノ島 2勝5敗3休 突き落とし ● 千代大龍 1勝9敗 (5.9秒)
 豊ノ島、先に右手をつく。千代大龍、すぐに両手をサッとついて突っ掛ける。2度目、豊ノ島、先に右手をつき、相手が手をつく瞬間に立ち、両腕を交差させて踏み込む。千代大龍、左肘を固めて当たり、右で突き放す。豊ノ島、差そうとする。千代大龍、両手で顎を突き上げる。両者、体が離れる。豊ノ島、両腕を交差させ、千代大龍、左肘を固めて当たる。両者、体が離れる。豊ノ島、左喉輪で突き上げる。千代大龍、左で突き放す。豊ノ島、土俵際、右から突きながら右に開く。千代大龍、前につんのめるが、相手を押し出そうとする。豊ノ島、そこを更に俵の上で叩く。千代大龍、前に落ち、豊ノ島、俵の外に出る。両者のタイミングが微妙だったが、軍配、千代大龍。「物言い」がつき、同体か協議した結果、豊ノ島の足が残っていると判断、「軍配差し違え」で豊ノ島の勝ちとなる。勝ち名乗りの際、行司式守勘太夫が軍配の上に乗せた懸賞金を落とし、拾って渡す。VTRでは、豊ノ島の踵が出るのが早く見えた。

○ 宝富士 5勝5敗 寄り倒し ● 稀勢の里 7勝3敗 (89.5秒)
 宝富士、先に両手をつく。稀勢の里、仕切り線少し後方に右手をつき、左手をサッとつき、左肘を固めて踏み込む。宝富士、頭から低く当たり、右で押っ付ける。稀勢の里、左下手を探る。宝富士、左下手を取り、右で絞りながら右上手を探る。稀勢の里、右で押っ付けながら腰を振って相手の下手を切ろうとするが切れず。宝富士、体勢を低くしながら右で押っ付け、相手の下手を切る。稀勢の里、左差し手を深くして下手を取り直し、右上手に手を伸ばしながら前に出る。宝富士、先程よりやや上体が起き、右から押っ付ける体勢。両者、左四つで止まる(約8秒間)。宝富士、右で押っ付けながら前に出る。稀勢の里、右上手に何度も手を伸ばす。宝富士、左差し手を返しながら腰を捻って相手に上手を与えず。両者、左四つで止まる(約11秒間)。宝富士、右押っ付けで前に出ようとする。稀勢の里、右押っ付けで上手を探りながら前に出る。宝富士、土俵際堪える。両者、左四つで止まる(約9秒間)。宝富士、右押っ付けで上手を探るが取れず。両者、止まる(約12秒間)。稀勢の里、左下手を持って前に出る。宝富士、右に回りながら右上手を取る。稀勢の里、左半身になりながら上手を切ろうとするが切れず。宝富士、頭をつけて右に回り、左で前廻しを探る。稀勢の里、右で相手の左手を掴み、腰を振って上手を切ろうとするが切れず。宝富士、左を差し込んで下手を取る。稀勢の里、左肘を張って上手を切ろうとするがならず。両者、左四つ、宝富士が両廻しを持ってやや低い体勢、稀勢の里が左下手のみを持ってやや高い体勢で止まる(約8秒間)。宝富士、左腕を返して相手を起こし、右上手を引きつけ、がぶって前に出る。稀勢の里、俵に詰まり、右で押っ付けながら仰け反って堪え、俵伝いに左へ開いて下手投げに行こうとする。宝富士、右上手を持って寄る。稀勢の里、俵の外に倒れ、足を上に土俵下に滑り落ちる。

○ 琴奨菊 6勝4敗 寄り切り ● 豪栄道 6勝4敗 (10.7秒)
 豪栄道、先に右手をつく。琴奨菊、サッと手をついて立つ。豪栄道、両手を下げて当たる。琴奨菊、頭から踏み込んで当たる。豪栄道、深い左下手を取る。琴奨菊、左を差し、右で相手の差し手を抱えながら前に出る。豪栄道、右押っ付けで堪える。琴奨菊、手前に右小手で振り、再び左を差す。豪栄道、左下手を持ってやや左半身の体勢。琴奨菊、右で抱えて相手を起こしながら前に出る。豪栄道、土俵際堪えて右に回り、俵に両足を掛けて右から押っ付ける。琴奨菊、左差し手を返す。豪栄道、左足が俵の外に出、土俵下に落ちる。

● 豪風 5勝5敗 上手出し投げ ○ 鶴竜 9勝1敗 (8.7秒)
 豪風、先に手をつき、相手が手をつくと同時に素早く立ち、両肘を固めて頭から踏み込む。鶴竜、踏み込んで当たり、顎に向かって突っ張る。豪風、下からあてがう。鶴竜、左をのぞかせる。豪風、右で押っ付け、少し引いて体を離す。鶴竜、突き放して前に出る。豪風、土俵際右を差す。鶴竜、深い左上手を取る。豪風、右差しで前に出る。鶴竜、右を巻き替えて差す。豪風、すぐに左を巻き替え返す。鶴竜、右上手を取り、左上手を離して巻き替えて差し、右上手を持って右に回りながら出し投げ。豪風、土俵に転がる。

○ 白鵬 10勝0敗 突き落とし ● 大砂嵐 4勝6敗 (4.4秒)
 大砂嵐、仕切り線後方で先に両手をつく。白鵬、右手をつき、左手をサッとつく。両者、ほぼ同時に立ち、右肘を固めて踏み込む。白鵬、低く当たり、左前廻しに手を掛け、右を差して前に出る。大砂嵐、右を差し、左上手を探る。白鵬、右肘を張りながら腰を左に捻って上手を与えず。大砂嵐、そこを右から掬いながら右に回る。白鵬、左上手が切れ、右足一本で振られて土俵際になるが、体を起こして立て直す。大砂嵐、左押っ付け、右筈で押そうとする。白鵬、土俵際、左に開いて左から突く。大砂嵐、体が飛んで土俵に転がる。

★来場者アンケートによる「敢闘精神あふれる力士」
 1位:宝富士、2位:勢、3位:逸ノ城

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