十三日目・幕内。(秋場所)

秋場所十三日目・幕内の取り組み。
初日から12連勝の白鵬が、豪栄道に寄り切られて初黒星。
新入幕の逸ノ城が結びで横綱鶴竜と対戦。立合いの変化で勝利。横綱白鵬と並んで優勝争いトップになる。
勢が大関琴奨菊を突き落としで破り、9勝目。
旭天鵬が73年ぶりの40歳勝ち越しを達成。
<成績上位者>
全勝 なし
一敗 白鵬、逸ノ城
二敗 なし
三敗 鶴竜、安美錦、隠岐の海

幕内全取り組み内容は以下の通り。
カッコ内は取り組み時間です。

○ 時天空 4勝9敗 上手出し投げ ● 臥牙丸 4勝9敗 (3.5秒)
 臥牙丸、先に手をつく。時天空、なかなか手をつかず、右手で嫌う動作をする。臥牙丸、ついた手をひく。しかし、両者とも腰は上げず。臥牙丸、再び手をつく。時天空、すぐにサッと手をついて素早く立ち、左から張って右を差す。臥牙丸、低く当たり、左押っ付けで前に出る。時天空、肩越しの左上手を取って左に回る。臥牙丸、頭を下げて右下手を探る。時天空、更に左に回りながら右で頭を押さえつけて上手出し投げ。臥牙丸、土俵に転がる。

○ 佐田の海 7勝6敗 小手投げ ● 鏡桜 5勝8敗 (3.4秒)
 佐田の海、先に手をつく。鏡桜、両手をサッとつく。佐田の海、素早く立つ。鏡桜、右から張って左を差し、右に回って前に出る。佐田の海、右で首を巻きながら俵伝いに素早く下がる。鏡桜、左で相手の右太腿を抱え、右差し手を突きつけながら前に出る。佐田の海、左小手投げに行く。両者、体が飛んで土俵に落ちる。軍配、鏡桜。「物言い」がつき、協議の結果、鏡桜の足の甲が先についていると判断、「行司差し違え」で佐田の海の勝ちとなる。VTRによると、落ちるのは佐田の海の右肘が先。その前に鏡桜の左足甲が返っている。鏡桜の足が返ったときに、佐田の海の体が大きく飛んでいるが、まだ土俵内と見たよう。やや微妙な判断だった。

● 千代丸 3勝10敗 寄り切り ○ 旭秀鵬 6勝7敗 (6.8秒)
 千代丸、仕切り線少し後方で先に手をつく。旭秀鵬、すぐに手をサッとついて立ち、両手を下げて踏み込む。千代丸、その場で立ち、両手で突き放す。旭秀鵬、右を差し、左上手を取る。千代丸、左で相手の差し手を抱え、右下手を取る。旭秀鵬、右下手も取って両廻しになり、引きつけて前に出る。千代丸、廻しが切れて上体が起き、左上手を探るが取れず、右差し手を抜く。旭秀鵬、両下手を引きつけ、相手を浮かせながら寄り切る。

○ 旭天鵬 8勝5敗 上手投げ ● 栃乃若 4勝9敗 (20.1秒)
 旭天鵬、先に手をつく。栃乃若、仕切り線後方に、サッと手をついて立つ。旭天鵬、左で張り、右を差そうとする。栃乃若、左肘を固めて当たる。旭天鵬、右を差し込む。栃乃若、右に回って右下手を取る。旭天鵬、左上手を取って前に出る。栃乃若、土俵際、右下手を持って右に回りながら左を巻き替えようとする。旭天鵬、右下手を取り、両廻しを持って一気に前に出る。栃乃若、左を差せず、右下手投げで振って堪え、中に戻る。旭天鵬、両廻しを持って頭をつける。栃乃若、左から押っ付けながら体を左に傾け、体勢を低くする。一呼吸後、栃乃若、体を起こし、右下手を引きつけながら前に出る。旭天鵬、土俵際、体を開いて左上手投げ。栃乃若、右廻しを持ったまま前に振られ、裏返って土俵に落ちる。

○ 玉鷲 6勝7敗 小手投げ ● 蒼国来 7勝6敗 (83.4秒)
 玉鷲、先に手をつく。蒼国来、左手をつき、少ししてから突っ掛ける。2度目、両者、ほぼ同時に手をつく。蒼国来、素早く立って、頭から踏み込む。玉鷲、少し遅れて、その場で両手突き。蒼国来、廻しを探る。玉鷲、腰を引いて廻しを与えず。両者、頭を下げて押し合う。玉鷲、相手の肩に両手を置く。蒼国来、相手の手を叩いて少し引く。玉鷲、押し上げながら前に出る。蒼国来、左をのぞかせる。玉鷲、右で絞り、左喉輪で押し上げる。蒼国来、前に出る。玉鷲、左足が俵に掛かるが、頭を下げて堪える。両者、頭をつけ合って止まる(約6秒間)。蒼国来、押して前に出ようとするがならず。両者、しばらく止まる(約23秒間)。蒼国来、相手を起こそうとする。玉鷲、堪える。両者、止まる(約24秒間)。蒼国来、押すが相手を起こせず、少し叩く。玉鷲、右で小手に巻き、左で頭を押さえながら右に回って体を入れ替える。蒼国来、土俵際。玉鷲、土俵内に右小手投げで振り回す。蒼国来、左差しで向き直る。玉鷲、頭をつけて右から押っ付ける。蒼国来、右で叩き、左差し手を抜いて上手を探る。玉鷲、右で小手に巻き、土俵際、体を開いて右小手投げ。蒼国来、土俵下に落ちる。

○ 佐田の富士 4勝9敗 突き出し ● 荒鷲 4勝9敗 (6.7秒)
 荒鷲、仕切り線少し後方で先に手をつく。佐田の富士、サッと手をついて素早く立ち、相手が当たる前に両手で肩を押さえる。荒鷲、左前廻しに手を掛ける。佐田の富士、突き放そうとする。荒鷲、左上手を離さず、前に出ようとする。佐田の富士、右手で相手の廻しを切る。荒鷲、少し引く。佐田の富士、力強く突っ張りながら前に出る。荒鷲、土俵際左に回って体を離す。佐田の富士、突き放しながら前に出る。荒鷲、俵伝いに下がるが、上体が起きて俵を割る。

○ 栃煌山 9勝4敗 叩き込み ● 北太樹 6勝7敗 (4.2秒)
 栃煌山、仕切り線かなり後方で仕切る。北太樹、先に手をつき、相手が手をつく直前に素早く立ち、左肘を固めて低く踏み込む。栃煌山、右肘を固めて当たるが、右が十分差せずに抜き、右で叩きながら左に回る。北太樹、向き直ろうとする。栃煌山、そこを更に叩きながら左に回る。北太樹、前に泳ぐが、右下手を取って堪えようとする。栃煌山、そこを更に叩く。北太樹、廻しが切れて上体が起き、左に回って残そうとするが、俵の上で仰け反り、土俵下に落ちる。

● 松鳳山 6勝7敗 叩き込み ○ 貴ノ岩 5勝8敗 (11.2秒)
 貴ノ岩、先に手をつく。松鳳山、仕切り線後方で手をサッとつき、両手を出して立つ。貴ノ岩、右肘を固め、左廻しに手を伸ばす。松鳳山、両手突きから、右喉輪で押し上げて前に出る。貴ノ岩、左で突いて相手の喉輪を外す。松鳳山、顎に向かって突っ張る。貴ノ岩、下からあてがう。松鳳山、両差しになり、右下手を探る。貴ノ岩、左で小手に巻きながら左に回る。松鳳山、両差しで一気に前に出る。貴ノ岩、土俵際、左半身で小手で振り、向き直って右で相手の左腕を押し上げる。松鳳山、左腕がバンザイになり、右に回って巻き替えようとする。貴ノ岩、中に戻り、すぐに左で頭を叩きながら右に開く。松鳳山、土俵に落ちる。

○ 安美錦 10勝3敗 肩透かし ● 隠岐の海 10勝3敗 (19.7秒)
 隠岐の海、仕切り線少し後方で先に右手をつく。安美錦、サッと手をついて立つ。隠岐の海、両肘を固めて踏み込む。安美錦、左にずれて当たり、右喉輪で押し上げる。両者、両手で突き放し合う。安美錦、左で相手の右脇を、右で相手の左上腕を押しながら前に出る。隠岐の海、左で押っ付けて堪える。安美錦、左をのぞかせ、右で叩きながら肩すかしを引き、再び左をのぞかせ、右から絞る。隠岐の海、体が左に傾くが、堪えて前に出る。安美錦の右、隠岐の海の左で差し手争い。安美錦、機を見て左に開き、右で叩いて肩透かし。隠岐の海、前に飛び落ちる。

○ 碧山 8勝5敗 小手投げ ● 千代鳳 7勝6敗 (5.6秒)
 碧山、先に手をつく。千代鳳、仕切り線少し後方で手をサッとつき、両者、ほぼ同時に立つ。千代鳳、左肘を固めて低く踏み込み、左を差す。碧山、右で差し手を抱える。千代鳳、両差しになり、前に出ながら深い左下手を取る。碧山、右で頭を抱え、それを右に捻って土俵際を左に回る。千代鳳、両差しで前に出る。碧山、外から抱え、土俵際右小手投げに行きながら体を開く。千代鳳、左下手が切れ、俵に詰まって前のめりになる。碧山、右で相手の尻を押す。千代鳳、俵の外に落ちる。

○ 魁聖 6勝7敗 突き落とし ● 豊ノ島 4勝6敗3休 (8.1秒)
 豊ノ島、先に手をつく。魁聖、仕切り線少し後方でサッと手をつき、両腕を交差させて踏み込む。豊ノ島、両腕を交差させて低く当たる。魁聖、差そうとしていた右を抜く。豊ノ島、両差しになりながら前に出る。魁聖、土俵際、右前廻しに手を掛ける。豊ノ島、深い左上手を探る。魁聖、俵に足を掛けながら右差し手を返して相手に上手を与えず、肩越しの左上手を探る。豊ノ島、腰を捻って上手を与えず。魁聖、右差し手を返す。豊ノ島、左腕がバンザイになる。魁聖、そのままその右で突く。豊ノ島、体が振られながらも寄る。魁聖、俵伝いに体を開く。豊ノ島、前に落ちる。その後、魁聖、俵の外に手をつく。

○ 高安 6勝7敗 押し倒し ● 嘉風 6勝7敗 (3.5秒)
 嘉風、先に両手をつく。高安、サッと手をつく。両者、ほぼ同時に立って頭から踏み込む。高安、右喉輪で突き放す。嘉風、頭を下げようとする。高安、相手の顔に突っ張る。嘉風、下からあてがう。高安、左に開く。嘉風、前のめりになるが、向き直る。高安、左筈で相手の右脇を押しながら前に出る。嘉風、左膝から土俵に落ち、後ろ向きに倒れる。

● 照ノ富士 4勝9敗 寄り切り ○ 遠藤 3勝10敗 (5.3秒)
 両者、見合ってなかなか手をつかず。遠藤、立合いを嫌い、腰を上げる。2度目、照ノ富士、先に両手をつき、相手が手をつこうとした瞬間に素早く立ち、右肘を固めて踏み込む。遠藤、左肘を固めて低く当たり、左、右と差す。照ノ富士、外から相手の差し手を抱える。遠藤、両差し手を深くし、深い右下手を取って前に出る。照ノ富士、外から抱えて土俵際を左に回る。遠藤、右下手が切れるが、両肘を張って寄る。照ノ富士、左足が一旦俵の外に出るが、両者、気付かず。遠藤、がぶり続け、腰を下ろして寄り切る。

● 常幸龍 4勝9敗 送り引き落とし ○ 宝富士 7勝6敗 (5.5秒)
 常幸龍、先に手をつく。宝富士、手をさっとつき、両者、ほぼ同時に立つ。宝富士、左肘を固めて踏み込む。常幸龍、右肘を固めて低く当たる。宝富士、左でかち上げ気味に当たり、前に出ながら左を差す。常幸龍、右から押っ付ける。宝富士、右で相手の左上腕を突く。常幸龍、左半身になる。宝富士、右で後ろ廻しを取って相手の後ろに回り、後ろから抱えて前に出る。常幸龍、腰を引いた体勢で俵に詰まる。宝富士、後ろに下がって手を離す。常幸龍、土俵に倒れる。

● 豊響 6勝7敗 引き落とし ○ 豪風 6勝7敗 (2.3秒)
 豊響、先に手をつく。豪風、サッと手をつき、両者、ほぼ同時に立つ。豪風、頭から低く踏み込む。豊響、右でかち上げ、突っ張ろうとする。豪風、相手の手を叩いて左に開く。豊響、前にバッタリ落ちる。

● 大砂嵐 5勝8敗 浴びせ倒し ○ 稀勢の里 8勝5敗 (6.2秒)
 大砂嵐、仕切り線後方で先に手をつく。稀勢の里、手をサッとついて両足でぴょんと立ち、頭を低くする。大砂嵐、右かちあげで相手を起こし、顎に向かって突っ張ろうとする。稀勢の里、右喉輪で突き放して前に出る。大砂嵐、土俵際。稀勢の里、左を差す。大砂嵐、左下手を取る。稀勢の里、腰を振って相手の下手を切る。大砂嵐、土俵際、右小手投げに行くが、やや呼び込む。稀勢の里、左差し手を突きつけて体を寄せる。大砂嵐、俵の外へ後ろ向きに倒れ、両者、土俵下に落ちる。

● 琴奨菊 8勝5敗 突き落とし ○ 勢 9勝4敗 (4.6秒)
 勢、先に手をつき、相手が手をつく瞬間素早く立ち、両手を下げて踏み込む。琴奨菊、右肘を固めて踏み込み、右を差そうとしながら前に出る。勢、左で押っ付けるが土俵際。琴奨菊、右差し手を抜く。勢、体を離して叩きながら土俵際を右に回る。琴奨菊、乗じて前に出、右下手を取る。勢、止まらず、左から突く。琴奨菊、右下手が切れて土俵に転がる。

● 白鵬 12勝1敗 寄り切り ○ 豪栄道 7勝6敗 (8.2秒)
 豪栄道、先に手をつく。白鵬、右手をつき、なかなか立たず。豪栄道、突っ掛ける。2度目、豪栄道、先に手をつく。白鵬、右手をつき、左手をサッとついて立つ。豪栄道、右手を出しながら踏み込む。白鵬、右肘を固めて踏み込み、左廻しに手を伸ばすが取れず。豪栄道、左上手前廻しを取る。白鵬、左差し手を返し、右差し手を抜いてやや肩越しの右上手を取る。豪栄道、深い右上手を取り、左下手を深くし、右上手を少し手前に持ち替える。白鵬、左下手を取る。豪栄道、両廻しを引きつけて一気に前に出る。白鵬、俵に詰まり、左下手が切れて右足一本で傾く。豪栄道、腰を下ろして寄る。白鵬、俵に両足を掛けて仰け反り、右上手も切れて土俵下に落ちる。

○ 逸ノ城 12勝1敗 叩き込み ● 鶴竜 10勝3敗 (0.9秒)
 両者、ほぼ同時に手を下ろそうとするが、相手が手をつく前に、逸ノ城が突っ掛ける。2度目、鶴竜、先に手をつく。逸ノ城、手をサッとついて素早く立つ。鶴竜、頭から低く踏み込む。逸ノ城、叩きながら左に変わる。鶴竜、前のめりで左に回りながら両手を土俵につく。

★来場者アンケートによる「敢闘精神あふれる力士」
 1位:豪栄道、2位:旭天鵬、3位:勢

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