白鵬 2014年秋(九月)場所取組内容

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初日から白星を連ね続ける。
中日勝ち越しは10場所連続、初日から10連勝は6場所連続。
十三日目の豪栄道戦で初黒星。千秋楽後の本人のコメントによると「相手への声援にのまれて集中できていなかった」とのこと。
翌、十四日目は、新入幕で1横綱2大関を撃破した逸ノ城との注目の対戦。しっかり寄り切って再び単独トップに立った。
千秋楽の鶴竜戦に敗れれば、逸ノ城との決定戦だったが、掛け投げで勝利し、本割で優勝を決めた。
これで優勝回数は31に。歴代2位の千代の富士に並んだ。

(初) 千代大龍戦 ○叩き込み 2.4秒
 千代大龍、先に両手をつく。白鵬、両手をついて立ち、右から張る。千代大龍、左肘を固めて当たる。白鵬、右上手に手を伸ばす。千代大龍、右に回って上手を与えず。白鵬、押し上げ、頭を押さえつけながら下がる。千代大龍、土俵に這う。

(2) 遠藤戦 ○叩き込み 2.9秒
 遠藤、先に右手をつく。白鵬、右手をつき、右肘を固めて踏み込む。遠藤、低く当たって左から押っ付け、突き放す。白鵬、叩きながら引き、土俵際頭を押さえつける。遠藤、前に落ち、白鵬、右足を上げてそれをかわす。遠藤、左頬、左肩、左腕、腹に砂がべったり。

(3) 照ノ富士戦 ○寄り切り 3.0秒
 照ノ富士、仰け反ってから腰を下ろし、先に両手をつく。白鵬、右手をつき、素早く立ち、右肘を固めて踏み込んですぐに左上手を取る。照ノ富士、左上手を探る。白鵬、前に出ながら右差し手を大きく返す。照ノ富士、上体が起きてあっさり俵を割る。

(4) 高安戦 ○寄り切り 40.7秒
 高安、先に両手をつく。白鵬、右手をつき、サッと左手をつき、両者合わせて立つ。高安、頭から踏み込む。白鵬、右肘を固めて踏み込んで当たり、右を差す。高安、左上手に手を伸ばす。白鵬、右差し手を返して上手を与えず。高安、右下手を取り、左上手に手を伸ばす。白鵬、深い右下手を取って相手に上手を与えず。高安、左上手に手を伸ばし続ける。白鵬、左で押っ付けながら腰を振って相手の下手を切る。高安、左で相手の差し手を抱えて前に出、左小手投げで振る。白鵬、右下手を持って前に出る。高安、土俵際堪え、左上手に手を伸ばすが取れず、左上手に手を伸ばしながら中に戻る。白鵬、機を見て左を巻き替える。高安、すぐに巻き替え返す。白鵬、前に出ながら左上手を取る。高安、右から掬って相手の上手を切り、中に戻る。両者、右四つで少し止まる(約4秒間)。高安、左を巻き替えに行く。白鵬、右下手を持って前に出、巻き替えを許さず、左脇を締めて左肘を固める。高安、右肘を固め、左で相手の右腕を抱える。両者、上体が起きた体勢で止まる(約6秒間)。白鵬、体をぶつけ、前に出てがぶる。高安、土俵下に落ちる。勝負後、高安、すぐには立ち上がれず、左足を痛そうにする。

(5) 碧山戦 ○引き落し 2.3秒
 碧山、先に手をつく。白鵬、右手をつき、左手をサッとついて立ち、右肘を固めて踏み込む。碧山、頭から踏み込み、左で押っ付ける。白鵬、右差し手を抜く。碧山、右、左と喉輪で押し上げる。白鵬、前に出、相手の手を叩き、右を差そうとする。碧山、前のめりになり、白鵬の右差し手を軸に右へ傾いてくるっと回り、後ろ向きに土俵に座る。

(6) 嘉風戦 ○寄り切り 4.6秒
 嘉風、相手が腰を下ろす前に両手をつく。白鵬、右手を下ろし、左手をつこうとする。嘉風、その瞬間、素早く立ち、左肘を固めて、頭から踏み込む。白鵬、右肘を固めて踏み込み、右を差す。嘉風、左で相手の差し手を抱え、素早く左を巻き替える。白鵬、すぐに右押っ付けで相手を起こしながら前に出る。嘉風、左差し手を抜く。白鵬、右で頭を叩く。嘉風、前のめりになりながら右で突き放す。白鵬、一瞬左半身になる。嘉風、引いて左に開きながら出てくる相手の手を左で突く。白鵬、一瞬右半身になるが、すぐに向き直り、左喉輪で押し上げる。嘉風、俵の上で仰け反りながら、右で相手の喉輪を押し上げて外す。白鵬、右筈で脇を押し上げ、左で抱えるようにして逃さず寄り切る。

(7) 豊ノ島戦 ○押し出し 2.4秒
 豊ノ島、先に手をつく。白鵬、右手をつき、左手をサッとついて立ち、右肘を固めて踏み込む。豊ノ島、両腕を交差させて当たる。白鵬、左喉輪で押し上げながら前に出、右で押っ付ける。豊ノ島、引いて体を離すが俵の上。白鵬、そこを右で押す。豊ノ島、左足が俵の外に滑り出る。

(中) 常幸龍戦 ○寄り切り 3.0秒
 常幸龍、先に手をつく。白鵬、右手を下ろし、左手をサッとついて立つ。常幸龍、右手を出して相手の肩を押さえ、左肘を固めて踏み込む。白鵬、右肘を固めて当たり、すぐに左上手を取り、右を差し、左上手を引きつけて一気に前に出る。常幸龍、土俵際、右差し手を返しながら腰を振って上手を切ろうとするが切れず。白鵬、腰を下ろし、右で押っ付けながら寄る。常幸龍、棒立ちで俵を割り、土俵下に飛び落ちる。

(9) 宝富士戦 ○寄り切り 2.8秒
 宝富士、先に両手をつく。白鵬、右手を下ろし、左手をサッとついて素早く立ち、右肘を固めて踏み込む。宝富士、左肘を固めて当たる。白鵬、左を差し込んで左下手を取り、前に出ながら右を差す。宝富士、右押っ付けで下がって相手の廻しを切り、右上手に手を伸ばすが俵に詰まる。白鵬、両差しで腰を下ろして寄り切る。

(10) 大砂嵐戦 ○突き落し 4.4秒
 大砂嵐、仕切り線後方で先に両手をつく。白鵬、右手をつき、左手をサッとつく。両者、ほぼ同時に立ち、右肘を固めて踏み込む。白鵬、低く当たり、左前廻しに手を掛け、右を差して前に出る。大砂嵐、右を差し、左上手を探る。白鵬、右肘を張りながら腰を左に捻って上手を与えず。大砂嵐、そこを右から掬いながら右に回る。白鵬、左上手が切れ、右足一本で振られて土俵際になるが、体を起こして立て直す。大砂嵐、左押っ付け、右筈で押そうとする。白鵬、土俵際、左に開いて左から突く。大砂嵐、体が飛んで土俵に転がる。

(11) 豪風戦 ○叩き込み 2.2秒
 豪風、先に手をつく。白鵬、右手をつき、左手をサッとついて、両者、ほぼ同時に立つ。豪風、両肘を固めて頭から踏み込む。白鵬、右肘を固めて踏み込み、右をねじ込もうとする。豪風、左で押っ付ける。白鵬、右差し手を抜き、右で頭を叩いて左に開く。豪風、土俵に転がる。白鵬の叩く手が、豪風の髷を掴んだように見えたが、物言いはなかった。

(12) 稀勢の里戦 ○寄り倒し 5.1秒
 稀勢の里、右手をちょんちょんとつけるが、なかなかしっかり下ろさず。白鵬、先に右手をつき、左手をつこうと動かす。稀勢の里、素早く立って左肘を固めて低く踏み込む。白鵬、見ながらその場で立ち、右にずれて右で相手の左上腕を押し上げ、右を差す。稀勢の里、左上手に手を伸ばすが取れず、右で顎を押し上げる。白鵬、その機に両差しになり、両差し手を返してがぶって前に出る。稀勢の里、土俵際、体を開いて左小手投げに行こうとする。白鵬、右差し手を返す。稀勢の里、俵の外に倒れて土俵下に転がり落ちる。

(13) 豪栄道戦 ●寄り切り 8.2秒
 豪栄道、先に手をつく。白鵬、右手をつき、なかなか立たず。豪栄道、突っ掛ける。2度目、豪栄道、先に手をつく。白鵬、右手をつき、左手をサッとついて立つ。豪栄道、右手を出しながら踏み込む。白鵬、右肘を固めて踏み込み、左廻しに手を伸ばすが取れず。豪栄道、左上手前廻しを取る。白鵬、左差し手を返し、右差し手を抜いてやや肩越しの右上手を取る。豪栄道、深い右上手を取り、左下手を深くし、右上手を少し手前に持ち替える。白鵬、左下手を取る。豪栄道、両廻しを引きつけて一気に前に出る。白鵬、俵に詰まり、左下手が切れて右足一本で傾く。豪栄道、腰を下ろして寄る。白鵬、俵に両足を掛けて仰け反り、右上手も切れて土俵下に落ちる。

(14) 逸ノ城戦 ○上手出投 22.3秒
 逸ノ城、先に手をつく。白鵬、すぐに右手をつき、左手をサッとついて立つ。逸ノ城、両手を下げて踏み込み、左上手に手を伸ばす。白鵬、右肘を固めて踏み込み、左上手を取り、右を差して相手に上手を与えず、右差し手を大きく返す。逸ノ城、上体が起き、左で相手の差し手を抱えながら右下手を取る。白鵬、腰を振って相手の下手を切ろうとするがならず、左上手を持って左に回り、右差し手を返す。両者、止まる(約4秒間)。逸ノ城、左上手に手を伸ばす。白鵬、右差し手を返して上手を与えず。両者、右四つで低い体勢になる。白鵬、右下手を探るが止め、再び探って取り、両廻しを引きつけて一気に前に出る。逸ノ城、右に回りながら堪える。白鵬、一瞬胸を合わせるが、すぐに左に体を開き、右上手出し投げを下に打つ。逸ノ城、前転するように土俵に落ちる。

(楽) 鶴竜戦 ○掛け投げ 20.4秒
 両者、ほぼ同時に手をついて立つ。白鵬、右肘を固めて踏み込む。鶴竜、頭から低く当たり、左上手前廻しに手を掛ける。白鵬、すぐに右を差しながら腰を引いて相手の上手を切り、右下手を探るが止め、右に開いて叩く。鶴竜、向き直る。白鵬、顎に向かって突き上げ、両差しになろうとする。鶴竜、右で相手の差し手を抱え、左を差して下手を取り、右上手に手を伸ばす。白鵬、すかさず腰を捻って相手に上手を与えず、左下手を取り、右上手に手を伸ばすが取れず。両者、止まる(約7秒間)。鶴竜、右上手に手を伸ばす。白鵬、腰を捻りながら少し下がって上手を与えず。鶴竜、右から絞って前に出ようとしながら上手を探る。白鵬、左下手投げで体を入れ替える。鶴竜、その機に右上手を取るが土俵際。白鵬、左下手を持って寄る。鶴竜、俵の上で右外掛けに行く。白鵬、掛けられた左足を高く上げながら体を寄せる。鶴竜、左足が俵の外に出る。鶴竜を下にして両者俵の外に倒れ、土俵下に落ちる。

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