豪栄道 2014年秋(九月)場所取組内容

201409ごうえいどう.gif

先場所12勝3敗の成績。それまでの安定感も評価され、大関昇進が決定。
しかし十二日目に膝を痛めていたことを、場所後に発表。左膝外側半月板損傷で夏巡業は休場した。
9月に入ってからようやく本格的な稽古をし、新大関の場所を迎えた。
初日高安戦は、物言いのつく取組で敗れ、黒星スタート。
二日目は相手の休場のため、不戦勝で初勝利。
しかし三日目は嘉風の小股掬いに敗れて黒星先行。
四日目、常幸龍戦でようやく相撲を取っての勝利。
中日には碧山に敗れて3敗目。
九日目の大関稀勢の里に首投げで勝利するも、十日目から3連敗。特に十二日目は、新入幕逸ノ城の力強い相撲に敗れるなど、いいところなし。
十三日目に、それまで全勝だった横綱白鵬を破り、存在感を見せる。
しかし十四日目、宝富士に敗れて7勝7敗と追い込まれる。
千秋楽、豪風を押し出し、何とか勝ち越しを決めた。

(初) 高安戦 ●突き落し 22.3秒
 豪栄道、頭から低く踏み込む。高安、当たりを受けて上体が起きる。豪栄道、前に出ながら右をのぞかせる。高安、右を差し、左足を俵に掛けて堪える。豪栄道、左上手前廻しを探るが止め、左で相手の左足を抱える。高安、土俵際、手を伸ばして左上手を取り、中に戻る。豪栄道、右下手を取る。高安、右下手も取り、左上手でやや捻りながら右に下がり、両廻しを引きつけて前に出る。豪栄道、右半身になって相手の下手を切る。高安、左上手投げで土俵内に振る。豪栄道、右下手を持って堪え、向き直って左を差して両差しになり、左差し手を返しながら右下手を取り、左下手も取って寄る。高安、左上手で振って相手の右下手を切り、左で相手の首を抱え、土俵際、右から突き落としに行く。豪栄道、体勢を崩して右肘から土俵に落ち、高安、俵の外に崩れ、土俵下に転がり落ちる。軍配、高安。「物言い」がつき、同体か協議した結果、軍配通り、高安の勝ちとなる。VTRでは、突き落としに行った際の高安の右足踵が、俵の外に出そうになるが堪えたようで、豪栄道の右肘が先に落ちた。

(2) 豊ノ島 戦 □ 不戦勝
 豊ノ島、左膝内側側副靱帯損傷のため、休場。

(3) 嘉風戦 ●小股掬い 10.7秒
 嘉風、先に両手をつく。豪栄道、サッと手をつき、両者、頭から踏み込む。嘉風、右肘を固めて当たる。豪栄道、低く当たる。嘉風、突っ張る。豪栄道、押しながら一気に前に出る。嘉風、俵に詰まって仰け反るが、右から突いて右に回る。豪栄道、土俵際向き直り、前に出る。嘉風、俵に両足を掛けながら体勢を低くし、左を深く差し込んで相手の後ろに回りながら右で相手の右膝を押さえる。豪栄道、右で後ろにある相手の左腕を抱え、取られた右足を外して小手投げに行く。嘉風、左掬い投げを打ちながら堪え、右前廻しを取る。豪栄道、土俵際、もう一度小手投げに行く。嘉風、左掬い投げで堪え、右で相手の右膝を取る。豪栄道、右で肩越しの後ろ廻しを取って堪えようとする。嘉風、相手の膝を持ち上げながら前に出る。豪栄道、ひっくり返って土俵に尻もち。嘉風、その上に乗る。

(4) 常幸龍戦 ○下手投げ 3.5秒
 常幸龍、先に両手をつく。豪栄道、右手をサッとついて立ち、左から張って右を差し、左肘は固める。常幸龍、右押っ付けから右を差し、右下手を取る。豪栄道、左上手に手を伸ばす。常幸龍、上手を遠ざけて与えず。豪栄道、右下手を取り、体を捻って相手の下手を切り、思い切った右下手投げ。常幸龍、土俵に転がる。

(5) 千代大龍戦 ○叩き込み 3.2秒
 豪栄道、右手を下ろそうとするが、相手がなかなか手をつかず、一旦その手を引く。その後、右手をつき、相手が動くのを見て体重を前に掛ける。しかし、やはり相手が手をつかず、右手を引き、立合いを嫌って腰を上げる。2度目、千代大龍、仕切り線少し後方で先に右手をつき、相手が手を下ろそうとしたとき、先に立って踏み込む。豪栄道、やや立ち遅れ、その場で立って左肘を固める。千代大龍、左肘を固めて当たり、右喉輪で押し上げる。豪栄道、上体が起き、相手の手を叩きながら左に回る。千代大龍、向き直って押し出そうとする。豪栄道、更に叩きながら俵伝いに素早く左へ回る。千代大龍、前に飛んで俵の外に落ち、豪栄道、俵の外に出る。軍配、豪栄道。物言いがつき、千代大龍の体が先に飛んでいることを確認、「軍配通り」、豪栄道の勝ち。

(6) 照ノ富士戦 ○外掛け 3.9秒
 豪栄道、先に手をつく。照ノ富士、仕切り線後方で手をサッとつく。豪栄道、素早く立ち、左肘を固めて低く踏み込む。照ノ富士、右肘を固めて踏み込み、左上手に手を掛けるが取れず。豪栄道、右を差し、左押っ付けで前に出る。照ノ富士、両手で相手の右腕を抱え、土俵際、小手投げに行く。豪栄道、左上手前廻しを取り、右足外掛けで崩して上手を引きつけながら前に出る。照ノ富士、体勢が飛んで土俵に尻もち。

(7) 遠藤戦 ○肩透かし 2.6秒
 遠藤、先に手をつき、相手が手をつく瞬間に素早く立ち、左肘を固めて低く踏み込む。豪栄道、両肘を固めて踏み込み、両者、頭で当たり合う。遠藤、左を差そうとする。豪栄道、右押っ付けで少し前に出、左をのぞかせ、右で叩きながら引いて左に開く。遠藤、土俵に転がる。

(中) 碧山戦 ●叩き込み 9.4秒
 両者、ほぼ同時に手をついて立つ。豪栄道、左肘を固めて低く踏み込む。碧山、右肘でかち上げる。豪栄道、左上手に手を伸ばすが取れず。碧山、顔に向かって突っ張る。豪栄道、下からあてがい、相手の手を叩きながら左に回る。碧山、突き放しながら前に出る。豪栄道、俵伝いに左に回り続け、右をのぞかせて前に出る。碧山、叩きながら下がる。豪栄道、右肘から土俵に落ちる。碧山、残した後、土俵下に飛び落ちる。

(9) 稀勢の里戦 ○首投げ 12.5秒
 稀勢の里、ゆっくり手をつこうとする。豪栄道、サッと手をつき、突っ掛ける。2度目、両者、手をつく。豪栄道、ふわっと突っ掛ける。3度目、両者、手をつき、ほぼ同時に立つ。豪栄道、左から張り、右を差そうとする。稀勢の里、左肘を固めて当たり、左を差し勝つ。豪栄道、深い右上手を取る。稀勢の里、左下手を取る。豪栄道、すぐに腰を振って相手の下手を切り、右上手を引きつけて前に出ようとする。稀勢の里、左から掬う。豪栄道、右上手を持って堪え、右足で外掛け。稀勢の里、構わず掬い投げを打つ。豪栄道、傾きながらも左で相手の左膝を払おうとする。稀勢の里、土俵際堪え、向き直って中に戻る。豪栄道、左を差して左四つに組む。稀勢の里、右上手に手を伸ばす。豪栄道、右に回って上手を与えず、そのまま下がり、土俵際で右首投げ。稀勢の里、左で後ろ廻しを取るが、宙で裏返って背中から土俵に落ち、豪栄道、相手の顔の上に落ちる。

(10) 琴奨菊戦 ●寄り切り 10.7秒
 豪栄道、先に右手をつく。琴奨菊、サッと手をついて立つ。豪栄道、両手を下げて当たる。琴奨菊、頭から踏み込んで当たる。豪栄道、深い左下手を取る。琴奨菊、左を差し、右で相手の差し手を抱えながら前に出る。豪栄道、右押っ付けで堪える。琴奨菊、手前に右小手で振り、再び左を差す。豪栄道、左下手を持ってやや左半身の体勢。琴奨菊、右で抱えて相手を起こしながら前に出る。豪栄道、土俵際堪えて右に回り、俵に両足を掛けて右から押っ付ける。琴奨菊、左差し手を返す。豪栄道、左足が俵の外に出、土俵下に落ちる。

(11) 鶴竜戦 ●突き落し 1.6秒
 豪栄道、相手が手をつく前に、サッと手をついて突っ掛ける。2度目、両者、ほぼ同時に手をつく。豪栄道、素早く立って頭から踏み込む。鶴竜、両手突きが相手の肩の上になって上体が起き、右に開いて体を離す。豪栄道、前のめりになる。鶴竜、そこを右から突く。豪栄道、前に飛んで土俵に落ちる。

(12) 逸ノ城戦 ●上手投げ 7.6秒
 両者、ほぼ同時に手をついて立つ。逸ノ城、右肘を固めて踏み込む。豪栄道、やや左にずれながら頭から当たり、右を差して左上手を取る。逸ノ城、右半身で右下手を取る。豪栄道、左上手で絞り、右差し手を手前にして前廻しを取ろうと探る。逸ノ城、その機に左を差して下手を取り、腰を引いて右上手は与えず。豪栄道、素早く右を巻き替えに行く。逸ノ城、乗じて両廻しを持って一気に前に出、土俵際で左上手投げ。豪栄道、左足一本で傾き、土俵下に落ちる。

(13) 白鵬戦 ○寄り切り 8.2秒
 豪栄道、先に手をつく。白鵬、右手をつき、なかなか立たず。豪栄道、突っ掛ける。2度目、豪栄道、先に手をつく。白鵬、右手をつき、左手をサッとついて立つ。豪栄道、右手を出しながら踏み込む。白鵬、右肘を固めて踏み込み、左廻しに手を伸ばすが取れず。豪栄道、左上手前廻しを取る。白鵬、左差し手を返し、右差し手を抜いてやや肩越しの右上手を取る。豪栄道、深い右上手を取り、左下手を深くし、右上手を少し手前に持ち替える。白鵬、左下手を取る。豪栄道、両廻しを引きつけて一気に前に出る。白鵬、俵に詰まり、左下手が切れて右足一本で傾く。豪栄道、腰を下ろして寄る。白鵬、俵に両足を掛けて仰け反り、右上手も切れて土俵下に落ちる。

(14) 宝富士戦 ●下手投げ 14.7秒
 豪栄道、先に手をつく。宝富士、仕切り線少し後方で手をつこうとする。豪栄道、その瞬間素早く立ち、左から張る。宝富士、左肘を固めて当たる。豪栄道、頭をつけて左を差し、右から絞り上げる。宝富士、右で押っ付ける。豪栄道、体を離し、両手で突き放しながら前に出る。宝富士、あてがいながら堪え、土俵際、左から突いて左に回る。豪栄道、向き直り、両手で突き放してから引く。宝富士、乗じて両手で突き放しながら前に出る。豪栄道、俵に詰まり、相手の右腕を手繰りながら俵伝いに左へ回る。宝富士、取られた腕を抜いて向き直る。豪栄道、左を差す。宝富士、右で差し手を抱えて左下手を取る。豪栄道、右上手を探るが取れず、右で首を巻いて下がり、土俵際首投げに行く。宝富士、左下手を取り、大きく傾きながら左下手投げを返す。豪栄道、体が飛んで先に俵の外に落ち、宝富士、その後、土俵に落ちる。豪栄道、土俵下に落ちる。

(楽) 豪風戦 ○押し出し 2.4秒
 豪栄道、先に右手をつく。豪風、サッと手をつき、素早く立って頭から踏み込む。豪栄道、左肘を固めて頭から当たり、右を差して一気に前に出る。豪風、バンザイになった左を内に回して差すが土俵際。豪栄道、右押っ付け、左筈で押し上げる。豪風、上体が起きて俵を割る。

《2014年秋場所取組内容・目次へ》