十一日目・十両。(九州場所)

九州場所十一日目・十両の取り組み。
唯一人2敗の時天空が、佐田の富士を1分半の相撲で叩き込み、単独トップを守る。
臥牙丸は、天鎧鵬を押し出して一度軍配をもらうが、「物言い」がつき同体取り直し。その相撲で寄り切られて黒星先行に。天鎧鵬は勝ち越し決定。
新十両の輝が勝ち越した。

十両全取り組み内容は以下の通り。
カッコ内は取り組み時間です。

○ 東龍 5勝6敗 とったり ● 栃飛龍 6勝5敗 (3.0秒)
 東龍、先に手をつく。栃飛龍、仕切り線後方に手をつこうとする。東龍、その瞬間素早く立つ。栃飛龍、両手突きに行く。東龍、下からあてがい、右で相手の左腕を取り、体を開いて下に振る。栃飛龍、土俵に落ちる。

● 出羽疾風 2勝7敗2休 寄り切り ○ 玉飛鳥 6勝5敗 (10.9秒)
 玉飛鳥、先に手をつく。出羽疾風、サッと手をつき、両者、ほぼ同時に立つ。出羽疾風、右肘を固めて踏み込み、右を差す。玉飛鳥、低く当たり、左押っ付けで押し上げながら一気に前に出る。出羽疾風、両差しで俵に両足を掛けて堪え、右差し手を抜き、右から突いて中に戻り、右上手を探る。玉飛鳥、左差し手を返し、右上手に手を伸ばしながら前に出る。出羽疾風、左下手を取り、俵伝いに左へ回る。玉飛鳥、右上手を取ってついて行き、左差し手を返し、右上手を引きつけて寄り切る。

● 大道 6勝5敗 送り出し ○ 英乃海 5勝3敗3休 (9.9秒)
 英乃海、先に手をつく。大道、仕切り線後方でサッと手をつき、右肘を固めて踏み込む。英乃海、右肘を固めて当たる。大道、左上手前廻しに手を掛ける。英乃海、腰を引いて廻しを切る。大道、右を差そうとしながら前に出る。英乃海、左から突いていなす。大道、向き直るが俵に詰まり、土俵際を右に回る。英乃海、左喉輪で押し上げ、少し下がって両差しになり、前に出る。大道、上手に手を伸ばすが取れず、体を開いて右首投げに行く。英乃海、堪えて相手を後ろから押す。大道、土俵下に飛び落ちる。

● 富士東 5勝6敗 寄り切り ○ 輝 8勝3敗 (11.1秒)
 輝、両腕を交差させ、わずかに早く手をついて突っ掛ける。2度目、輝、両腕を交差させ、両者、ほぼ同時に手をつく。輝、やや立ち腰で頭から踏み込む。富士東、低く当たり、突っ張る。輝、下からあてがい、右から突きながら右に回る。富士東、突き上げながら前に出る。輝、俵に詰まり、右に回りながら右上手を取り、そのまま体を入れ替える。富士東、土俵際。輝、左下手も取り、両廻しを引きつけて寄る。富士東、上体が起きて俵を割る。

○ 旭日松 7勝4敗 肩透かし ● 琴恵光 3勝8敗 (1.3秒)
 琴恵光、仕切り線後方で先に左手をつく。旭日松、手をサッとついて両手で押し上げ、左に開いて叩く。琴恵光、あっさり土俵に落ちる。旭日松が叩く際に、左差し手がのぞいていたため、決まり手は肩透かし。

○ 天鎧鵬 8勝3敗 寄り切り ● 臥牙丸 5勝6敗 (12.4秒)
 天鎧鵬、先に手をつく。臥牙丸、右手をつき、両者、見合って立ち、頭から踏み込む。天鎧鵬、右肘を固めて当たり、右を差す。臥牙丸、低く当たり、左押っ付け右喉輪で押し上げ、突き放そうとする。天鎧鵬、下からあてがい、右を差して前廻しを探る。臥牙丸、左押っ付けで前に出る。天鎧鵬、右差し手を抜く。臥牙丸、押しながら前に出、右喉輪で押し上げる。天鎧鵬、俵に両足を掛けて仰け反り、左から突く。臥牙丸、前のめりになりながら右喉輪で押し上げる。天鎧鵬、土俵下に吹っ飛び、臥牙丸、俵の外に出る。軍配、臥牙丸。しかし、「物言い」がつき、協議の結果、臥牙丸の右足が出るのと、天鎧鵬の体が落ちるのが同時と判断、「取り直し」となる(8.3秒)。
<取り直しの相撲>天鎧鵬、先に手をつく。臥牙丸、右手をつき、両者、見合う。天鎧鵬、早く立つ。臥牙丸、遅れて低く当たるが、行司が止める。2度目、天鎧鵬、先に手をつく。臥牙丸、左手をつく。天鎧鵬、素早く立って、頭から踏み込む。臥牙丸、踏み込み、左で押っ付ける。天鎧鵬、右下手前廻しを取る。臥牙丸、左で極め気味に抱え、右喉輪で押し上げながら前に出る。天鎧鵬、左上手前廻しも取り、土俵際仰け反って堪え、右下手を深くして土俵際を右に回り、右下手投げに行こうとする。臥牙丸、傾きかけるが堪え、右喉輪で前に出続ける。天鎧鵬、土俵際、左上手で振る。臥牙丸、左を巻き替えに行く。天鎧鵬、それに乗じ、両廻しを持って一気に前に出る。臥牙丸、上体が起きて俵を割る(12.4秒)。

● 土佐豊 6勝5敗 下手投げ ○ 魁 5勝6敗 (29.3秒)
 魁、先に手をつく。土佐豊、仕切り線かなり後方で手をサッとついて立ち、右肘を固めて踏み込む。魁、左肘を固めて低く当たる。土佐豊、左上手を取り、右を差して腕を返す。魁、右下手を取り、左上手に手を伸ばす。土佐豊、腰を捻って上手を与えず、右下手を取る。魁、左から押っ付け、右下手投げで大きく振る。土佐豊、右下手が切れるが左上手を持って堪え、中に戻る。一呼吸後、土佐豊、右で首を巻いて左上手投げに行こうとする。魁、堪える。一呼吸後、土佐豊、前に出ようとする。魁、左で押っ付けながら堪える。両者、少し止まる(約3秒間)。土佐豊、両廻しを引きつけて前に出る。魁、体を開いて右下手投げで振りながら体を入れ替える。土佐豊、右足一本で傾き、土俵に崩れ落ちる。

○ 大栄翔 5勝6敗 突き出し ● 双大竜 4勝7敗 (3.8秒)
 大栄翔、先に両手をつく。双大竜、仕切り線後方でサッと手をついて立つ。両者、頭から踏み込む。大栄翔、顎に突き上げながら前に出、右喉輪で押し上げる。双大竜、右下手に手を掛けるが切れ、土俵際仰け反る。大栄翔、相手の胸に突っ張る。双大竜、俵の外に出る。

● 翔天狼 6勝5敗 叩き込み ○ 朝赤龍 6勝5敗 (0.7秒)
 朝赤龍、先に手をつく。翔天狼、左手を見せるようにつき、右手をサッとつき、両者、ほぼ同時に立つ。翔天狼、頭から踏み込む。朝赤龍、伸び上がって叩き、左に開く。翔天狼、右手で相手の右足にしがみつようにして土俵に落ちる。勝負後、朝赤龍、取られた右足を抜こうとするが、翔天狼、なかなか離さず。

○ 北はり磨 7勝4敗 押し出し ● 青狼 3勝8敗 (7.0秒)
 北はり磨、先に手をつく。青狼、相手に見せるように左手をつく。北はり磨、突っ掛ける。2度目、青狼、先に手をつく。北はり磨、すぐに手をつく。青狼、素早く立って左から張る。北はり磨、低く当たって押す。青狼、相手の右腕を取って左へ下がる。北はり磨、取られた右腕を何とか抜く。青狼、頭を下げて廻しを探る。北はり磨、突き放す。青狼、叩く。北はり磨、落ちずに一気に前に出る。青狼、土俵際、右から掬おうとする。北はり磨、左を内に回して体を寄せる。青狼、俵の外に飛び出る。

● 里山 3勝8敗 極め出し ○ 徳真鵬 4勝7敗 (32.4秒)
 里山、先に手をつく。徳真鵬、両手をサッとつく。里山、素早く立って、潜ろうとする。徳真鵬、両手で相手の肩を押さえて中に入れず、顎を押し上げて前に出る。里山、相手の腕を撥ね上げ、頭をつける。徳真鵬、肩、顎を押し上げ、左喉輪で押す。里山、右足が俵に詰まり、両手で相手の左腕を外す。徳真鵬、左手を相手の右肩に乗せ、右で相手の左腕を極めながら前に出る。里山、両差しで俵に両足を掛けながら堪え、少し中に戻る。一呼吸後、徳真鵬、外から極めて前に出る。里山、右足を俵に掛けて堪える。徳真鵬、極めながら前に出続ける。里山、両足が俵に掛かる。徳真鵬、腰を下ろして相手を俵の外に出す。

○ 若の里 7勝4敗 叩き込み ● 鏡桜 5勝6敗 (7.6秒)
 鏡桜、先に手をつく。若の里、両手をサッとつき、両者、ほぼ同時に立つ。鏡桜、左に変わって左上手を狙う。若の里、向き直って上手を与えず。鏡桜、左下手を取って右から押っ付け、右上手を探る。若の里、腰を捻って上手を与えず、右で差し手を抱える。鏡桜、右を巻き替える。若の里、乗じて前に出、外から抱える。鏡桜、土俵際、両差しになり、相手を起こそうとしながら前に出る。若の里、土俵際、左に開いて叩く。鏡桜、前に飛び、若の里、俵の上の左足一本で残す。その後、両者、土俵下に落ちる。

○ 時天空 9勝2敗 叩き込み ● 佐田の富士 6勝5敗 (90.4秒)
 時天空、先に左手をつく。佐田の富士、すぐに両手をサッとついて立ち、両手突きに行く。時天空、左から張って左に回り、左を差して下手を探る。佐田の富士、土俵際、右で差し手を抱える。両者、少し止まる(約3秒間)。佐田の富士、差し手を抱えながら中に戻る。両者、止まる(約5秒間)。佐田の富士、外から極めながら前に出る。時天空、やや仰け反って堪える。両者、止まる(約6秒間)。佐田の富士、極めながら前に出る。時天空、堪える。両者、足が止まり、時天空、体を左に傾け、右に傾け、頭の位置を左側にする。両者、しばらく止まる(約24秒間)。佐田の富士、外から極めて前に出る。時天空、両下手を持って少し右に振る。佐田の富士、堪える。両者、止まる(約10秒間)。時天空、右足で相手の左足を蹴ろうとするが届かず。佐田の富士、前に出る。時天空、両下手を持って右に振る。両者、止まる(約3秒間)。佐田の富士、体を開いて左小手投げに行く。時天空、堪え、左で頭を押さえ、右足を飛ばして相手の左足を蹴るが、相手が崩れず、左足一本の体勢で右下手が切れる。佐田の富士、そこを左押っ付けで一気に前に出る。時天空、土俵際、右差し手を抜いて叩く。佐田の富士、土俵に落ち、その後、時天空、俵の外に飛び出す。

★来場者アンケートによる「敢闘精神あふれる力士」
 1位:魁、2位:若の里、3位:北はり磨

《2014年九州場所取組内容・目次へ》