稀勢の里 2015年初(一月)場所取組内容

201501きせのさと.gif

場所前、境川部屋に出稽古に行くなど精力的に稽古し、好調が伝えられる。
今場所、連勝スタートするものの、三日目に期待される若手・照ノ富士に下手投げで敗れて初黒星。
四日目から白星を連ね、中日は角番大関豪栄道を送り出して5連勝。
九日目にもう一人の角番大関琴奨菊に突き落とされて2敗目。優勝争いから後退する。また、この取組後、すぐに立ちあがれず、足をかばうような動きをしていたため、膝の状態が心配された。
けれども、膝は問題なかったようで、翌十日目から3連勝。
十三日目、勝ちっ放しの横綱白鵬と対戦。取り直しの末に敗れ、白鵬の33回目の優勝が決まる。
十四日目は横綱鶴竜を押し出し、11勝目を挙げたが、千秋楽に日馬富士に圧倒されて敗れる。
今場所は11勝4敗の成績。

(初) 宝富士戦 ○寄り切り 16.1秒 両者、手をついて立つ。宝富士、左肘を固めて踏み込む。稀勢の里、左肘を固めて低く当たる。宝富士、左を差して相手を起こし、右で押っ付け、右上手を取る。稀勢の里、左を差して下手を取り、右上手に手を伸ばすが取れず。宝富士、両廻しを持って前に出る。稀勢の里、左差し手を返しながら腰を振るが相手の廻しを切れず、土俵際、右上手を取り、右に回って体を入れ替える。宝富士、右上手が切れ、左下手を持って土俵際を左に回る。稀勢の里、左差し手を返しながら右上手を引きつけて寄る。宝富士、上体が起きて俵を割る。

(2) 栃煌山戦 ○叩き込み 4.2秒 稀勢の里、ぴょんと突っ掛ける。2度目、稀勢の里、仕切り線少し後方で手をつく。栃煌山、仕切り線後方でサッと手をつき、両者、ほぼ同時に立つ。栃煌山、右肘を固めて低く踏み込む。稀勢の里、左肘を固めて当たる。栃煌山、左を差し、右も差し込んで両差しになる。稀勢の里、右上手を探るが取れず、引いて左に回る。栃煌山、乗じて前に出る。稀勢の里、土俵際、叩きながら左に回る。栃煌山、前にバッタリ落ちる。

(3) 照ノ富士戦 ●押し出し 14.5秒 稀勢の里、仕切り線少し後方で先に手をつく。照ノ富士、仕切り線後方でサッと手をつく。稀勢の里、素早く立つ。照ノ富士、右から張って左を差し、右押っ付けから上手を探る。稀勢の里、腰を捻って上手を与えず、左下手を取る。照ノ富士、左下手を取る。稀勢の里、右上手も取って前に出る。照ノ富士、左下手を取り、下手投げで振る。稀勢の里、切れた左下手を取り直し、両廻しを持って寄る。照ノ富士、左下手で振りながら左に回り、下手投げで相手を俵に追い詰める。稀勢の里、両廻しを引きつけながら前に出る。照ノ富士、右上手に手を伸ばすが取れず、土俵際左下手投げで振り、体を開いて更に下手投げ。稀勢の里、左足一本になり、土俵際。照ノ富士、廻しを離して押す。稀勢の里、土俵下に落ちる。

(4) 栃ノ心戦 ○寄り切り 14.5秒 両者、ほぼ同時に手をつき、すぐに立つ。稀勢の里、左肘を固めて頭から踏み込む。栃ノ心、右肘を固めながら胸で当たり、左を差そうとする。稀勢の里、右で相手の左脇を押し上げて相手に差させず。栃ノ心、左喉輪で押し上げる。稀勢の里、仰け反りながら右で相手の左肘を押し上げて喉輪を外し、左をのぞかせて前に出る。栃ノ心、土俵際、左を差し、少し中に戻って左下手を取る。稀勢の里、深い右上手を取り、左差し手を返して寄る。栃ノ心、土俵際、左下手で振る。稀勢の里、右上手を引きつけて力強く寄る。栃ノ心、腰が伸びて俵を割る。

(5) 碧山戦 ○押し出し 9.6秒 碧山、先に手をつく。稀勢の里、仕切り線後方でサッと手をつき、両者、ほぼ同時に立つ。碧山、低く踏み込む。稀勢の里、右から張る。碧山、張られてやや右にずれるが、向き直って突っ張る。稀勢の里、下からあてがって下がらず、右筈で押し上げながら前に出、左から突き、右喉輪で押し上げる。碧山、俵に詰まって上体が起き、右から突きながら右に回る。稀勢の里、向き直る。碧山、中に戻り、叩きながら下がる。稀勢の里、乗じて前に出、相手の胸を押し上げる。碧山、俵の外に出る。

(6) 勢戦 ○送り出し 21.8秒 勢、仕切り線後方で先に手をつく。稀勢の里、仕切り線少し後方でサッと手をつき、両者、ほぼ同時に立つ。稀勢の里、左肘を固め、頭から踏み込む。勢、右肩から踏み込んで当たる。稀勢の里、左を差そうとする。勢、左筈で相手の脇を押し上げ、右で絞りながら前に出、右小手投げで振る。稀勢の里、土俵際向き直る。勢、頭をつけて浅く二本のぞかせる。稀勢の里、左脇を締めて相手に十分右を差させず。勢、右差し手を抜いて右上手を探るが止め、右を差そうとするが差せず、再び右上手を探る。両者、左四つで下手を取り、勢、相手の左肩に顎を乗せる。稀勢の里、右上手に手を伸ばすが取れず。勢、右を巻き替えようとする。稀勢の里、左下手を引きつけて前に出る。勢、右上手に手を伸ばすが取れず、土俵際、右から突き落としに行く。稀勢の里、左下手を持って前に出る。勢、俵に足を掛けながら残し、右を巻き替えて差す。稀勢の里、すぐに体を開いて左上手出し投げ。勢、前に泳ぐ。稀勢の里、相手の背中を押す。勢、土俵下に飛び落ちる。勢が俵を飛び出す際、逃げる行司勘太夫の草履が脱げる。

(7) 逸ノ城戦 ○寄り切り 12.3秒 稀勢の里、仕切り線少し後方で先に手をつく。逸ノ城、仕切り線後方でサッと手をつく。稀勢の里、素早く立ち、左肘を固めて踏み込む。逸ノ城、両手を出して両差しになろうとする。稀勢の里、右をのぞかせ、左から押っ付ける。逸ノ城、左右とも差せず、左に回りながら叩く。稀勢の里、乗じて前に出、左を差して下手を取る。逸ノ城、左下手を取り、右で差し手を抱えるが俵に詰まり、右上手に手を伸ばすが取れず。稀勢の里、前に出ながら右上手を取り、両廻しを引きつけて寄る。逸ノ城、俵に足を掛けながら堪える。稀勢の里、休まず寄る。逸ノ城、ついに俵の外に出る。

(中) 豪栄道戦 ○送り出し 3.3秒 稀勢の里、先に手をサッとついて立つ。豪栄道、少し遅れて手をつかずに立つ。稀勢の里、左肘を固めて踏み込む。豪栄道、両腕を下げて低く当たり、左を差す。稀勢の里、左差し手を返し、右で顎を押し上げながら一気に前に出る。豪栄道、右を巻き替えるが、上体が浮いて左足一本になり、土俵際右半身になる。稀勢の里、左押っ付けで突く。豪栄道、俵の外を向いて前のめりになる。稀勢の里、後ろから相手の腰を押す。豪栄道、土俵下に落ちる。

(9) 琴奨菊戦 ●突き落し 17.1秒 稀勢の里、仕切り線後方で先に手をつく。琴奨菊、仕切り線後方でサッと手をつき、素早く立って頭から踏み込む。稀勢の里、立ち遅れ、その場で当たりを受ける。琴奨菊、左差し手を返し、前に出ようとする。稀勢の里、左差し手を返し、下手を取って堪え、右上手に手を伸ばすが取れず。琴奨菊、右で差し手を抱えながら前に出ようとする。稀勢の里、左下手を持って堪えるが、土俵際に近づく。琴奨菊、右から突いて土俵内に振る。稀勢の里、堪える。琴奨菊、左差し手を返す。一呼吸後、稀勢の里、左下手を持って前に出ようとする。琴奨菊、右上手を探るが取れず、一呼吸後、左差し手を返し、右押っ付けで突きながら右に回る。稀勢の里、右膝が内に入って体勢を崩し、右膝に手をやりながら土俵に転がる。 勝負後、稀勢の里、すぐに立ち上がれず、やや足をかばいながら歩く。

(10) 遠藤戦 ○寄り切り 6.1秒 両者、仕切り線少し後方。稀勢の里、先に手をつく。遠藤、手をサッとつき、両者、ほぼ同時に立つ。稀勢の里、左肘を固めて踏み込む。遠藤、左手を出して踏み込み、右で押っ付け、左喉輪で押し上げる。稀勢の里、仰け反って堪える。遠藤、右で後ろ結び目を取って右に回る。稀勢の里、左差しでついて回り、腰を遠ざけて上手を切る。遠藤、左を差し、再び右上手を探る。稀勢の里、腰を引いて上手を与えず、左下手を取って前に出る。遠藤、左下手を取り、土俵際、右を巻き替えて差す。稀勢の里、左押っ付けで前に出る。遠藤、両下手を持って堪えようとするが、俵を割って土俵下に落ちる。

(11) 安美錦戦 ○突き落し 5.7秒 稀勢の里、仕切り線少し後方で先に手をつく。安美錦、手をサッとつき、両者、ほぼ同時に立つ。安美錦、低く当たる。稀勢の里、左から押っ付け、右喉輪で押し上げながら前に出る。安美錦、右下手前廻しを取るが、俵に詰まり、左で相手の右肘を押し上げる。稀勢の里、上体が浮く。安美錦、頭をつけ、両差しで一気に前に出る。稀勢の里、土俵際、左から突く。安美錦、右下手を持ったまま体が宙で裏返って俵の外に落ち、稀勢の里、両足を俵の中に置いて前のめりになり、俵の外に倒れてから土俵下に落ちる。

(12) 豊ノ島戦 ○押し出し 13.6秒 豊ノ島、先に手をつく。稀勢の里、仕切り線後方でサッと手をつき、両者、ほぼ同時に立つ。豊ノ島、両腕を交差させる。稀勢の里、左肘を固めて低く踏み込み、右上手を取る。豊ノ島、左差し手を返しながら相手の上手を切ろうとする。稀勢の里、右上手を持ち、左を差しながら前に出る。豊ノ島、左から掬うが相手の上手を切れず、右を巻き替えて差す。稀勢の里、深い右上手を持ち、左押っ付けで前に出る。豊ノ島、俵に両足を掛けて仰け反りながら堪える。稀勢の里、右上手で少し中に振り、左を巻き替えて差す。豊ノ島、向き直って右を巻き替え、再び両差しになる。稀勢の里、左押っ付けで前に出、左を巻き替えて差す。豊ノ島、右上手に手を掛ける。稀勢の里、すぐに左差し手を返し、上手を与えず、右上手を持って前に出る。豊ノ島、左肘を張って相手の上手を切る。稀勢の里、相手の胸を押し上げる。豊ノ島、土俵際、上体が起きて俵を割る。

(13) 白鵬戦 ●押し倒し 6.9秒 稀勢の里、先に手をつく。白鵬、右、左と手をサッとつき、両者、ほぼ同時に立つ。白鵬、右から張る。稀勢の里、左肘を固めて当たり、左を差す。白鵬、体勢を低くし、右押っ付けで一気に前に出る。稀勢の里、上体が起きて俵に詰まり、土俵際、右小手投げに行く。両者、体が傾いて倒れ、足を上にして土俵下に転落。軍配、白鵬。「物言い」がつき、協議の結果、両者が落ちるのが同時と判断、「取り直し」となる(2.9秒)。
<取り直しの相撲>稀勢の里、先に手をつく。白鵬、右、左と手をつく。稀勢の里、左肘を固めて頭から踏み込む。白鵬、その場で立って左から張り、左に回って左上手を取ろうとするが取れず、相手の右腕を手繰り、頭をつけて左押っ付けで前に出る。稀勢の里、左足が俵に掛かる。白鵬、右喉輪で押す。稀勢の里、俵に足を掛けて左から突く。白鵬、右半身になるが上体を仰け反らせながら向き直る。稀勢の里、相手の胸を押す。白鵬、相手の手を叩きながら下がる。稀勢の里、右から張る。白鵬、押しながら前に出、土俵際の相手の両脇を筈で押し上げる。稀勢の里、上体が起き、俵の上で叩こうとする。白鵬、右で押し上げる。稀勢の里、俵の外に倒れ、両足を上げて土俵下に落ちる(6.9秒)。白鵬、史上最多33回目の優勝決定。

(14) 鶴竜戦 ○押し出し 9.6秒 稀勢の里、先に手をつく。鶴竜、手をサッとつき、両者、ほぼ同時に立つ。鶴竜、頭から低く踏み込み、右喉輪で押し上げ、右を差そうとする。稀勢の里、右喉輪で押し上げながら前に出、相手を仰け反らせる。鶴竜、土俵際、左で喉輪を外し、左喉輪で押し上げる。稀勢の里、仰け反りながら右で相手の肘にあてがう。鶴竜、叩きながら土俵際を右に回る。稀勢の里、落ちずに筈で押しながら一気に前に出る。鶴竜、土俵下に飛び落ちる。

(楽) 日馬富士戦 ●押し倒し 3.1秒 両者、ほぼ同時にサッと手をついて立つ。日馬富士、低く鋭く踏み込み、右押っ付け、左喉輪で一気に前に出る。稀勢の里、左半身で俵に詰まる。日馬富士、左喉輪で大きく押し上げる。稀勢の里、右足一本で仰け反り、吹っ飛んで土俵に落ちる。

《2015年初場所取組内容・目次へ》