千代鳳 2015年春(三月)場所取組内容

201503ちよおおとり

場所前の力士会で、千代鳳と琴勇輝に、仕切り前の声出しを止めるよう注意があり、従うかどうかが注目される。
初日はその両者が対戦。声出しを封印した千代鳳が、従来通り声を出した琴勇輝を押し出して勝利。
そのまま、五日目まで5連勝。
九日目の勢戦。相手が髷を掴んだことによる反則で勝利。相手の髷掴みによる反則勝ちは3場所連続。
十日目、臥牙丸を下手投げで破って勝ち越し決定。幕内では自己最速。
十三日目、蒼国来を送り出して10勝目。7場所ぶりの二桁勝利。
十四日目、佐田の富士を寄り切り、自己最多の12勝目を上げる。
千秋楽、勝てば敢闘賞が懸る逸ノ城戦で、左膝を負傷。車椅子で花道を下がる。病院では、左腓腹筋(ふくらはぎの部分)損傷との診断を受けたよう。

(初) 琴勇輝戦 ○押し出し 8.7秒
 両者、仕切り線少し後方。千代鳳、先に手をつく。琴勇輝、すぐに手をつき、両手を出しながら頭を下げて踏み込む。千代鳳、低く当たって右を差す。琴勇輝、突き放しながら前に出る。千代鳳、叩いて左に回り、体を離す。琴勇輝、土俵際、突き放す。千代鳳、左を差す。琴勇輝、叩きながら土俵際を右に回る。千代鳳、落ちず、乗じて押しながら前に出る。琴勇輝、土俵下に飛び落ち、客席に飛び込む。

(2) 旭秀鵬戦 ○押し出し 3.6秒
 千代鳳、体を上下に揺らす。旭秀鵬、先に手をつき、相手が手をつく前にふわっと突っ掛ける。2度目、千代鳳、仕切り線後方で先に手をつく。旭秀鵬、手をサッとつき、両者、ほぼ同時に立つ。旭秀鵬、左から張る。千代鳳、左肘を固めて頭から踏み込む。旭秀鵬、肩越しの左上手に手を伸ばすが取れず。千代鳳、深い右下手を取って前に出る。旭秀鵬、土俵際、覆いかぶさる体勢で叩く。千代鳳、そのまま前に出、寄り切る。旭秀鵬、土俵下に落ちる。

(3) 荒鷲戦 ○寄り切り 5.2秒
 荒鷲、先に手をつく。千代鳳、体を上下に揺らし、サッと手をつき、両者、ほぼ同時に立つ。千代鳳、頭から踏み込む。荒鷲、両手を下げて低く踏み込む。千代鳳、左肘を固めて当たり、両差しになる。荒鷲、叩きながら左に回り、そのまま土俵際を左へ回る。千代鳳、落ちずに上から廻しに手を掛けて一気に前に出る。荒鷲、俵に両足を掛けながら右小手投げで振る。千代鳳、左差し手を突きつけて寄る。荒鷲、体が飛んで土俵下に落ちる。千代鳳、両足バンザイで土俵下に落ちる。

(4) 豊響戦 ○寄り切り 13.6秒
 豊響、先に手をつく。千代鳳、サッと手をつき、両者、ほぼ同時に立つ。千代鳳、頭から低く踏み込む。豊響、押し上げようとする。千代鳳、下がらず前に出る。豊響、顎に向かって突っ張りながら前に出る。千代鳳、左下手に手を掛ける。豊響、向き直って廻しを与えず。千代鳳、相手の手を叩きながら左に回る。豊響、押しながらどんどん前に出る。千代鳳、左から突く。豊響、向き直って押しながら更に前に出る。千代鳳、土俵際を左に回り、頭を下げて左を差す。豊響、顎を押し上げる。千代鳳、堪えて体勢を低くし、左差し手を返して前に出る。豊響、土俵際で左を差すが、上体が起きて俵を割る。

(5) 常幸龍戦 ○押し出し 10.4秒
 常幸龍、相手が腰を下ろす前に手をつく。千代鳳、仕切り線かなり後方でサッと手をつき、素早く立って頭から踏み込み、左にずれて当たる。常幸龍、両手を下げて当たり、左上手に手を伸ばすが取れず、左押っ付けから手を伸ばして深い左上手を取り、右下手を探る。千代鳳、右掬い投げで振る。常幸龍、左上手を持って堪え、下がりながら上手投げに行く。千代鳳、右差しでついて行く。常幸龍、左上手が切れ、右で押っ付けながら中に戻り、叩きながら引く。千代鳳、押しながら前に出る。常幸龍、左足が俵に掛かり、叩きながら右に回る。千代鳳、落ちずに押す。常幸龍、土俵下に飛び落ちる。

(6) 旭天鵬戦 ●寄り切り 4.4秒
 旭天鵬、先に手をつく。千代鳳、仕切り線後方でサッと手をつき、両者、ほぼ同時に立つ。千代鳳、右手を出して左肘を固め、頭から低く踏み込む。旭天鵬、右肘を固めて当たり、左、右と差し、差し手を返して前に出る。千代鳳、上体が起きて俵に詰まり、左上手に手を伸ばすが取れず。旭天鵬、腰を下ろして寄り切る。

(7) 時天空戦 ●送り出し 2.4秒
 時天空、先に手をつく。千代鳳、仕切り線後方でサッと手をつき、頭から踏み込む。時天空、その場で立ち、叩きながら右足を飛ばして蹴手繰り。千代鳳、前のめりになる。時天空、右で頭を押さえ、後ろから押す。千代鳳、土俵下に落ちる。

(中) 誉富士戦 ○叩き込み 3.5秒
 誉富士、両腕を交差させ、相手が腰を下ろす前に、手をつかずにふわっと立つ。2度目、誉富士、両腕を交差させる。千代鳳、体を小刻みに上下させ、サッと手をついて立ち、頭から踏み込む。誉富士、頭から当たり、右で押っ付ける。千代鳳、体を右に傾けながら右で絞る。誉富士、左差し手を抜き、右喉輪で突き放す。千代鳳、叩きながら左に開く。誉富士、前に泳いで土俵に倒れる。

(9) 勢戦 ○反則 6.4秒
 勢、先に手をつく。千代鳳、体を上下に細かく揺らし、仕切り線かなり後方でサッと手をつき、両者、ほぼ同時に立つ。千代鳳、頭から低く踏み込む。勢、左で押っ付ける。千代鳳、深い左下手を取る。勢、右で差し手を抱える。千代鳳、右上手前廻しを探る。勢、体を開いて右小手投げを打ち、左で頭を押さえつける。千代鳳、前のめりになる。勢、そこを右から突く。千代鳳、土俵に転がる。軍配、勢。しかし「物言い」がつき、協議の結果、勢が髷を掴んでいると判断、「反則」で千代鳳の勝ちとなる。VTRでは、勢が左手を相手の後頭部に置いているが、掴んでいるようには見えなかった。

(10) 臥牙丸戦 ○下手投げ 8.9秒
 臥牙丸、先に手をつく。千代鳳、体を上下に揺らし、仕切り線後方でサッと手をつき、右手を出して頭から踏み込む。臥牙丸、左を差して前に出る。千代鳳、左下手を取り、右で絞り、右上手前廻しを取る。臥牙丸、右で差し手を抱えながら前に出て相手の下手を切り、右上手、左下手を取り、左下手を深くして相手の上手を切る。千代鳳、切れた左下手を取り直す。臥牙丸、両廻しを引きつけて前に出る。千代鳳、左下手で振りながら左に回り、土俵際、体を開いて下手投げ。臥牙丸、土俵に落ちる。

(11) 北太樹戦 ●寄り切り 9.8秒
 両者、時間を掛けて腰を下ろす。千代鳳、体を上下に細かく揺らし、先に手をつく。北太樹、サッと手をついて素早く立つ。千代鳳、立てず、不成立。2度目、北太樹、先に手をつき、素早く立つ。千代鳳、遅れて頭から低く当たり、右で肩を押し上げる。北太樹、左上手を取り、右で頭を叩きながら左に回る。千代鳳、左廻しを取ってついて行く。北太樹、右下手も取り、両廻しを引きつけて前に出る。千代鳳、左上手投げで振る。北太樹、左を差して差し手を返し、前に出る。千代鳳、上体が起き、右で頭を抱えながら俵を割る。

(12) 大砂嵐戦 ○下手投げ 16.7秒
 千代鳳、体を上下に揺する。大砂嵐、先に手をつく。千代鳳、仕切り線後方でサッと手をつき、両者、ほぼ同時に立つ。大砂嵐、両手突きに行く。千代鳳、左に踏み出し、左から突く。大砂嵐、向き直る。千代鳳、右から張り、両差しになる。大砂嵐、深い左上手を取り、左に回りながら右を巻き替えて差す。千代鳳、右差し手を返して前に出る。大砂嵐、両足を掛けて堪え、右差し手を返して相手の腕をバンザイにしながら右に回って中に戻る。千代鳳、左上手に手を伸ばすが届かず。大砂嵐、深い右下手を取って引きつけ、左上手を引きつけながら右に出る。千代鳳、土俵際、右下手投げに行く。大砂嵐、右下手が切れ、左上手を持って右足一本で堪え、中に戻る。千代鳳、止まらず左で相手の右手首を掴みながら前に出、土俵際、体を開いて右下手投げ。大砂嵐、土俵に転がる。

(13) 蒼国来戦 ○送り出し 14.4秒
 千代鳳、体を上下に揺らし、仕切り線後方で先に手をつく。蒼国来、手をサッとつき、両者、ほぼ同時に立つ。千代鳳、頭から低く踏み込み、右肘を固めて当たる。蒼国来、左押っ付けで押し上げ、左廻しに手を伸ばす。千代鳳、左に回って廻しを与えず、左をのぞかせ、頭を下げて前に出ながら右も差そうとする。蒼国来、上体が起き、土俵際、叩きながら右に回る。千代鳳、低い体勢で押す。蒼国来、右をのぞかせ、低い体勢で左から押っ付ける。千代鳳、左で相手の右手首を掴み、左に開いて叩く。蒼国来、前に泳いで俵に詰まる。千代鳳、そこを後ろから押す。蒼国来、土俵下に落ちる。

(14) 佐田の富士戦 ○寄り切り 9.9秒
 千代鳳、体を上下に揺らし、仕切り線後方で先に左手をつく。佐田の富士、サッと手をつき、素早く立って両手突き。千代鳳、頭から踏み込み、右下手に手を伸ばす。佐田の富士、突っ張る。千代皇、右喉輪で距離を取ろうとする。佐田の富士、右喉輪で押し上げる。千代鳳、頭を下げ、右上手を取って引きつける。佐田の富士、左半身になる。千代鳳、右上手を引きつけて前に出る。佐田の富士、右足が俵に詰まる。千代鳳、右上手を引きつけ、左差し手を返す。佐田の富士、俵に足を掛けながら左掬い投げに行く。千代鳳、左差し手を返して相手を起こし、寄り切る。

(楽) 逸ノ城戦 ●寄り倒し 5.0秒
 千代鳳、体を上下に揺らす。逸ノ城、先に左手をつく。千代鳳、制止しないまま、仕切り線後方でサッと手をついて立つ。逸ノ城、立てず。2度目、千代鳳、体を上下に揺らす。逸ノ城、先に左手をつく。千代鳳、制止しないまま、仕切り線後方でサッと手をついて立つ。逸ノ城、両腕を下げて踏み込む。千代鳳、低く当たって右を差す。逸ノ城、左で差し手を抱えて前に出る。千代鳳、右下手を取る。逸ノ城、左上手を取って引きつけ、前に出る。千代鳳、左足が俵に掛かる。逸ノ城、寄る。千代鳳、左膝が内側に曲がり、後ろ向きに倒れる。勝負後、千代鳳、苦悶の表情。自分で起き上がれず肩を借り、車椅子で花道を下がる。

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