鶴竜 2015年秋(九月)場所取組内容

201509-かくりゅう

左肩の負傷で、三月場所、五月場所と二場所連続休場。再出場した先場所は、千秋楽、白鵬に勝てば優勝決定戦に持ち込めたが、敗れて逃す。→先場所の取組内容
今場所は初日から連勝スタート。
三日目から横綱白鵬が休場。横綱日馬富士は初日から休場していたため、一人横綱となる。その日は前日、白鵬を破った嘉風に押し出されて初黒星を喫する。
四日目からは6連勝し、全勝で走る大関照ノ富士に1差を保つ。
十日目、関脇妙義龍に敗れて2敗目。照ノ富士との2差がつく。
十二日目、照ノ富士が栃煌山に敗れたことで1差に縮まり、十三日目、照ノ富士が稀勢の里に敗れ、更に右膝を負傷、2敗で並ぶ展開に変わる。
十四日目、目の前で、強行出場した照ノ富士が豪栄道に敗れて3連敗し、3敗に後退。鶴竜が勝てば単独トップに立てる状況となる。直後、土俵に上がって、大関稀勢の里戦。不成立だった最初の立合いを含め、2度変化を見せ、勝利への執着を見せ、物議を醸す。
千秋楽の照ノ富士戦、勝てば優勝だったが、照ノ富士の気迫の相撲に敗れ、決定戦へ。
決定戦では、鶴竜が上手出し投げで勝利。2度目、横綱昇進後は初めての優勝を決めた。
優勝後のインタビュー、取材で、十四日目の立合い変化について、左からの痛みが再発し、稀勢の里の当たりを受けて立つことができなかったと明かした。



(初) 栃ノ心戦 ○寄り切り 8.1秒
 栃ノ心、先に手をつき、相手が手をつこうとした瞬間素早く立ち、右肘を固める。鶴竜、頭から低く当たり、すぐに左上手前廻しを取る。栃ノ心、右をのぞかせ、左で相手の差し手を抱える。鶴竜、左上手を引きつけて前に出る。栃ノ心、肩越しの左上手を取る。鶴竜、右下手も取り、両廻しを引きつけながら右足で外掛け。栃ノ心、左に回りながら掛けられた左足を外す。鶴竜、両廻しを持って前に出、土俵際、腰を下ろして寄り切る。

(2) 碧山戦 ○叩き込み 7.8秒
 碧山、先に手をつく。鶴竜、手をサッとつき、頭から踏み込む。碧山、低く当たり、突き起こす。鶴竜、左から張る。碧山、突き放す。鶴竜、右から張る。碧山、頭を下げる。鶴竜、右から押っ付け、相手を起こす。碧山、突き放し、再び頭を下げる。鶴竜、叩いて右に開く。碧山、前のめりになる。鶴竜、前に出て押す。碧山、俵に足を掛けて堪える。鶴竜、叩きながら大きく下がり、右に開く。碧山、前に飛び、両足を上にして土俵に転がる。「物言い」がつき、鶴竜が髷を掴んでいないか確認した結果、掴んでいないと判断。軍配通り、鶴竜の勝ち。

(3) 嘉風戦 ●押し出し 6.8秒
 嘉風、先に両手をつく。鶴竜、手をサッとつく。嘉風、やや左にずれて頭から当たる。鶴竜、左筈で押す。嘉風、相手の手を叩く。鶴竜、顔に向かって突き放す。嘉風、下がらず堪える。鶴竜、頭を叩きながら引く。嘉風、乗じて突き放しながら前に出る。鶴竜、土俵際、右をのぞかせて肩透かしに行きながら右に回ろうとする。嘉風、落ちず、左腕を内に回し、左筈で相手の脇腹を押す。鶴竜、左足一本で傾く。嘉風、そこを更に押す。鶴竜、土俵下に飛び落ちる。

(4) 大砂嵐戦 ○突き落し 163.8秒
 大砂嵐、先に手をつく。鶴竜、サッと手をつき、両者、ほぼ同時に立つ。鶴竜、両腕を下げて低く踏み込む。大砂嵐、両手突きで相手を起こす。鶴竜、右を差す。大砂嵐、深い左上手を取り、左に回る。鶴竜、右下手を持ってついて行く。両者、土俵中央、鶴竜が頭をつけて右下手、大砂嵐が左上手を持ち、右から絞りながら相手の左手を掴む体勢で止まる(約27秒間)。鶴竜、前に出ようとするが出られず。両者、再び止まり、大砂嵐、右手で相手の左手をしっかり掴む(約30秒)。大砂嵐、相手の手を離し、右腕を相手の右脇下に通し、上手を持った左腕と合わせて相手の腕を極める体勢になる(約10秒間)。鶴竜、前に出る。大砂嵐、右下手を取って両廻しになり、中に戻る。両者、右四つ。鶴竜、左を巻き替えようとするがならず。両者、右四つ、大砂嵐は両廻し、鶴竜は下手のみの体勢で止まる(約22秒)。大砂嵐、両廻しを引きつけて一気に前に出る。鶴竜、左を巻き替えようとするが止め、土俵際、右下手投げで振る。大砂嵐、両廻しを持って土俵際堪え、前に出る。鶴竜、更に土俵際、右下手投げで振る。大砂嵐、中に戻ろうとする。鶴竜、右足で相手の左足を蹴る。大砂嵐、堪え、両廻しを持って中に戻り、頭をつける。鶴竜、下手のみで右半身のやや高い体勢で、両者、止まる(約25秒間)。鶴竜、じわりと前に出、大砂嵐、じわじわ右に回る。両者、止まる(約13秒間)。大砂嵐、両廻しを引きつけて前に出る。鶴竜、土俵際、左押っ付けで突く。大砂嵐、左足が俵の外に出る。鶴竜、勝負がついたことに気づかず、右で叩きながら左へ回り、更に左から突く。大砂嵐、土俵に転がる。

(5) 佐田の富士戦 ○叩き込み 6.3秒
 佐田の富士、相手が腰を下ろす前に仕切り線少し後方で手をつく。鶴竜、手をサッとつき、頭から低く踏み込む。佐田の富士、頭で当たり合う。鶴竜、左を差す。佐田の富士、少し下がって体を離し、突っ張る。鶴竜、左喉輪で押し上げ、右廻しを探る。佐田の富士、突き放しながら前に出る。鶴竜、体勢を低くし、左を深く差し、右も巻き替えて差す。佐田の富士、頭をつけ、左小手で振るが呼び込んで土俵際。鶴竜、叩きながら下がる。佐田の富士、土俵に両手、右膝をつき、左足を上に上げる。

(6) 隠岐の海戦 ○寄り切り 12.2秒
 隠岐の海、仕切り線少し後方で先に手をつく。鶴竜、手をサッとつく。隠岐の海、右肘を固める。鶴竜、頭から低く踏み込み、左上手前廻しを探る。隠岐の海、左を差し、右で相手の左腕を引っ張り込むが土俵際。鶴竜、深い左下手を取って寄り、右上手に手を伸ばす。隠岐の海、土俵際、左差し手を返して上手を与えず、右に回って中に戻る。鶴竜、右上手に手を伸ばす。隠岐の海、腰を捻って上手を与えず、右上手に手を伸ばすが取れず、左下手を取り、再び右上手に手を伸ばす。鶴竜、右を巻き替えようとする。隠岐の海、下手を離して差し手を返し、巻き替えを許さず。両者、土俵中央、鶴竜が左下手を持った体勢。隠岐の海、左下手を取り、右上手に手を伸ばすが取れず。鶴竜、右を巻き替えて差す。隠岐の海、乗じて左で押っ付けながら前に出る。鶴竜、左足を俵に掛けて堪え、少し左に回って中に戻り、左下手を持ち、右差し手を返して寄る。隠岐の海、上体が起きて俵を割る。

(7) 佐田の海戦 ○寄り切り 2.9秒
 佐田の海、先に手をつく。鶴竜、手をサッとつき、左から張る。佐田の海、右上手を探る。鶴竜、両差しになり、深い左下手を取って一気に前に出る。佐田の海、上体が起き、土俵際、右小手投げに行こうとする。鶴竜、構わず寄り切る。

(中) 逸ノ城戦 ○寄り切り 46.6秒
 逸ノ城、先に手をつく。鶴竜、サッと手をついて素早く立ち、頭から踏み込む。逸ノ城、右肘を固めて当たる。鶴竜、左上手前廻しを狙うが取れず、左で押っ付けながら前に出る。逸ノ城、右をねじ込もうとするがならず、差し手を抜いて右肘を固める。鶴竜、頭をつけて左を差そうとするが止め、再び左で押っ付ける。逸ノ城、左で相手の差し手を抱えて相手を起こしながら右をねじ込もうとする。鶴竜、堪えて、再び頭をつける。両者、止まる(約5秒間)。逸ノ城、右差し手を抜き、左で相手の右腕を抱えながら右を差す。鶴竜、左上手前廻しを取って前に出る。逸ノ城、土俵際、右差し手を返して相手の上手を切り、中に戻りながら右下手を探る。鶴竜、腰を引いて下手を与えず。逸ノ城、土俵中央で右下手を取る。鶴竜、左を巻き替えながら右に回り、左下手を取って両下手になり、頭をつける。逸ノ城、右が肩越しの上手になる。両者、少し止まる(約2秒間)。逸ノ城、深い右上手を引きつけて前に出ようとする。鶴竜、深い左下手、右下手前廻しを持った低い体勢で堪える。両者、しばらく止まる(約13秒間)。逸ノ城、前に出る。鶴竜、右に回って体を入れ替え、両下手を持って寄る。逸ノ城、俵の外に出る。

(9) 宝富士戦 ○押し出し 2.4秒
 宝富士、先に手をつく。鶴竜、手をサッとつき、頭から踏み込む。宝富士、左肘を固めて胸で当たる。鶴竜、相手の胸を押し上げて前に出、左で顎を押し上げる。宝富士、上体が起きて俵に詰まり、左に回って左で相手の腕を抱えようとする。鶴竜、それを許さず、胸を押す。宝富士、俵の外に出る。

(10) 妙義龍戦 ●押し出し 5.7秒
 妙義龍、先に手をつく。鶴竜、手をサッとついて立ち、頭から低く当たる。妙義龍、右を差す。鶴竜、左で差し手を抱え、右を差そうとする。妙義龍、右差し手を返し、左で絞りながら前に出ようとする。鶴竜、堪える。妙義龍、右差し手を抜いて体を離す。鶴竜、頭を叩きながら引く。妙義龍、落ちず、押しながら前に出る。鶴竜、俵の上、左で頭を叩いて右で突く。妙義龍、体が伸びて土俵に落ち、鶴竜、俵の外に出、両者、土俵下に転がり落ちる。軍配、鶴竜。「物言い」がつき、協議の結果、「鶴竜の踵が先に出ている」と判断、「軍配差し違え」で妙義龍の勝ち。

(11) 栃煌山戦 ○叩き込み 0.9秒
 栃煌山は仕切り線少し後方で、鶴竜は仕切り線上で、ほぼ同時にサッと手をついて立つ。栃煌山、右手を出しながら当たる。鶴竜、叩いて左に変わる。栃煌山、土俵に落ちる。

(12) 琴奨菊戦 ○上手投げ 23.4秒
 両者、ほぼ同時に手をサッとついて立つ。鶴竜、頭から踏み込む。琴奨菊、右肘を固めて低く当たり、右を差す。鶴竜、左押っ付けで少し前に出、左から突いていなす。琴奨菊、向き直って頭をつけ、左押っ付けで押し上げ、左を差す。鶴竜、機を見て、右を素早く巻き替え、両差しになって深い左下手を取る。琴奨菊、左に回りながら左を巻き替えて差す。鶴竜、頭をつけ、右上手前廻しを探る。琴奨菊、右で差し手を抱えて前に出、腰を捻って相手の下手を切る。鶴竜、右上手を取る。両者、止まる(約5秒間)。琴奨菊、左差し手を返しながら腰を振って上手を切ろうとする。鶴竜、右上手を引きつけて一気に前に出、寄り立てる。琴奨菊、俵に足を掛けて必死に堪える。鶴竜、右上手を引きつけ、土俵内へ上手投げ。琴奨菊、土俵に転がる。

(13) 豪栄道戦 ○寄り切り 6.8秒
 豪栄道、先に手をつき、ふわっと突っ掛ける。2度目、豪栄道、先に手をつく。鶴竜、手をサッとつく。豪栄道、素早く立ち、両腕を下げて頭から踏み込む。鶴竜、左から張り、右肘を固めて当たり、両差しになって左差し手を大きく返し、左下手で後ろ廻しを取る。豪栄道、右首投げに行く。鶴竜、左下手を持って前に出る。豪栄道、向き直って右を巻き替えようとするが止め、再び右首投げに行く。鶴竜、左で後ろ廻しを持って前に出る。豪栄道、土俵際、再び右首投げに行く。鶴竜、左で後ろ廻しを持ち、右で相手の脇腹を押し上げる。豪栄道、土俵下に落ちる。

(14) 稀勢の里戦 ○寄り倒し 5.9秒
 稀勢の里、仕切り線後方で手をサッとついて素早く立つ。鶴竜、遅れてその場で立ち、伸び上がって頭を叩き、右に変わる。稀勢の里、向き直るが、行司が止める。2度目、稀勢の里、仕切り線後方で手をサッとついて素早く立つ。鶴竜、遅れてその場で立ち、伸び上がって頭を叩きながら、今度は左へ変わる。稀勢の里、前に泳ぐが、土俵際踏み止まって向き直る。鶴竜、そこを押し上げようとする。稀勢の里、左を差して下手を取る。鶴竜、右上手を取る。稀勢の里、前に出ながら上手を切る。鶴竜、下がりながら右を素早く巻き替えて差し、深い両下手を取る。稀勢の里、左上手を持って前に出る。鶴竜、相手の上手を切り、両下手を持って右へ振り、左で相手の腹を押す。稀勢の里、土俵下に落ちて転がる。

(楽) 照ノ富士戦 上手出投 3.9秒
 照ノ富士、仕切り線少し後方で先に手をつく。鶴竜、仕切り線少し後方で手をサッとつく。照ノ富士、右肘を固める。鶴竜、右肘を固めて頭から踏み込み、右を差し、左上手前廻しを取り、右差し手を返しながら頭を下げ、右下手前廻しを取る。照ノ富士、左で相手の差し手を引っ張り込もうとする。鶴竜、両廻しを持って左に回り、左上手出し投げ。照ノ富士、土俵に落ちる。

<優勝決定戦> 照ノ富士戦 上手出投 3.9秒
 照ノ富士、仕切り線少し後方で先に手をつく。鶴竜、仕切り線少し後方で手をサッとつく。照ノ富士、右肘を固める。鶴竜、右肘を固めて頭から踏み込み、右を差し、左上手前廻しを取り、右差し手を返しながら頭を下げ、右下手前廻しを取る。照ノ富士、左で相手の差し手を引っ張り込もうとする。鶴竜、両廻しを持って左に回り、左上手出し投げ。照ノ富士、土俵に落ちる。

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