日馬富士 2015年九州(十一月)場所取組内容

201511はるまふじ

七月場所は、初日に右肘を痛めて、二日目から休場。先場所の九月場所は、その痛めている右肘が、稽古で悪化し、伸ばせなくなる状態になり、全休した。→先場所の取組内容
二場所連続休場明けの今場所、初日は関脇妙義龍を寄り切って白星発進。
二日目の大砂嵐戦では、1分10秒近い相撲の末、寄り切りで敗れて初黒星。
三日目は、碧山に突き落とされて連敗かと思われたが、相手の踵が先に出ていたため、「差し違え」で勝利した。
そこから白星を連ね、分の悪い嘉風や関脇・大関らを下し、1敗を堅持。
十三日目に、初日から勝ちっ放しの横綱白鵬と対戦。素早い攻めで圧倒し、1敗でトップに並んだ。
十四日目、横綱鶴竜を押し出し、連勝を12に伸ばす。横綱白鵬が敗れたことで、単独トップに立つ。
千秋楽、大関稀勢の里を破れば優勝決定だったが、寄り切られて2敗目。その後、土俵に上がった白鵬が勝てば、優勝決定戦に持ち込まれる状況だったが、白鵬が敗れて優勝が決まる。
日馬富士の優勝は、2013年11月場所以来、2年ぶり7回目。



(初) 妙義龍戦 ○寄り切り 9.2秒
 妙義龍、右手をつく。日馬富士、両手をサッとつく。両者、右手を出して頭から踏み込む。日馬富士、右を差す。妙義龍、左で差し手を抱え、右前廻しを探る。日馬富士、左下手を探る。妙義龍、左から絞って下手を与えず、上体を起こし、右で頭を叩きながら左へ回る。日馬富士、左で相手の右膝を取ろうとする。妙義龍、向き直って押す。日馬富士、相手の手を叩きながら体を離し、土俵際から前に出、左上手に手を伸ばす。妙義龍、腰を引いて上手を与えず、押しながら前に出ようとする。日馬富士、相手の手を叩き、低い姿勢で左下手を取り、一気に前に出る。妙義龍、右で頭を抱え、俵を割る。

(2) 大砂嵐戦 ●寄り切り 69.0秒
 大砂嵐、仕切り線少し後方で先に手をつく。日馬富士、手をサッとつく。大砂嵐、両手を出す。日馬富士、頭から踏み込む。大砂嵐、両手突きで相手の当たりを止め、右を差して深い左上手を取る。日馬富士、右下手を取る。両者、止まる(約5秒間)。大砂嵐、左上手を少し手前にし、引きつけて前に出、右下手も取る。日馬富士、その機に左上手を探る。大砂嵐、左に回って上手を与えず。日馬富士、右下手を持ってやや半身で低い体勢。両者、しばらく止まり、日馬富士、何度か上手を探るが取れず(約52秒間)。大砂嵐、両廻しを持って左に回る。日馬富士、左で相手の右膝裏に手を掛ける。大砂嵐、両廻しを引きつけて前に出る。日馬富士、上体が起きて俵に詰まる。大砂嵐、右筈で胸を押し、腰を下ろして寄り切る。

(3) 碧山戦 ○裾取り 7.2秒
 碧山、手をつく。日馬富士、すぐにサッと手をつき、頭から踏み込む。碧山、頭から低く当たり、突き放す。日馬富士、右から張る。碧山、突き放す。日馬富士、再び右から張り、右喉輪で押し上げながら前に出る。碧山、俵に詰まる。日馬富士、胸を押し上げる。碧山、土俵際、右から突く。日馬富士、左下手を取り、前のめりになりながら右で相手の左足首を取る。碧山、俵の外に出、日馬富士、俵の外に倒れ、両者、土俵下に落ちる。軍配、碧山。「物言い」がつき、協議の結果、「碧山の踵が早く出ている」と判断、「軍配差し違え」で、日馬富士の勝ちとなる。

(4) 逸ノ城戦 ○下手投げ 14.1秒
 逸ノ城、仕切り線少し後方で先に手をつく。日馬富士、仕切り線少し後方で手をサッとつく。逸ノ城、その場で立って両腕を下げる。日馬富士、踏み込み、右で顎を押し上げる。逸ノ城、左で相手の喉輪にあてがい、右で相手の顎を押し上げる。日馬富士、右喉輪で押し上げ続けて相手を仰け反らせ、左下手を取り、左に回りながら右もねじ込んで差す。逸ノ城、右で差し手を抱える。日馬富士、右下手も取って両下手。逸ノ城、外から抱えながら前に出る。日馬富士、土俵際、左下手投げで振り、一呼吸後、両下手を持って前に出ようとする。逸ノ城、右小手投げで振って相手を土俵際にする。日馬富士、右足を俵に掛けて堪え、左下手投げで相手を俵の外に出す。

(5) 隠岐の海戦 ○下手投げ 36.4秒
 隠岐の海、先に手をつく。日馬富士、仕切り線少し後方でサッと手をつく。隠岐の海、素早く立って、右肘を固めて踏み込む。日馬富士、やや左にずれながら低く当たり、左下手を取る。隠岐の海、左を差す。日馬富士、前に出ながら右上手を探る。隠岐の海、上手を与えず、左下手を取る。日馬富士、右上手に手を伸ばすが取れず、左下手を持って右で押っ付けた低い体勢。両者、少し止まる(約3秒間)。日馬富士、右上手に手を伸ばす。隠岐の海、腰を引いて与えず、左差し手を返しながら少し前に出、右上手を探るが取れず。日馬富士、再び体勢を低くする。両者、止まる(約7秒間)。隠岐の海、上手に手を伸ばすが取れず。両者、止まる(約4秒間)。日馬富士、右上手に手を掛ける。隠岐の海、腰を捻って上手を与えず。日馬富士、右から絞って上手を探る。隠岐の海、右で相手の差し手を抱えて前に出ようとし、右上手に手を掛ける。日馬富士、すぐに体を開き、引きずるような左下手投げを打つ。隠岐の海、土俵に裏返り、その後、日馬富士、俵の外に転がる。

(6) 嘉風戦 ○小手投げ 5.3秒
 嘉風、相手が腰を下ろす前に手をつく。日馬富士、仕切り線少し後方で手をサッとつく。嘉風、その直前、素早く立ち、頭から踏み込む。日馬富士、頭から低く踏み込み、突き放す。嘉風、左から張り、両差しになって前に出る。日馬富士、上体が起きて外から抱え、左から小手に振り、更に体を開いて左小手投げで振り回し、右で頭を押さえる。嘉風、土俵に転がり、日馬富士、その上に乗る。

(7) 栃ノ心戦 ○寄り切り 30.3秒
 栃ノ心、先に手をつく。日馬富士、すぐにサッと手をつき、両者、ほぼ同時に立つ。栃ノ心、右肘を固めて当たる。日馬富士、頭から踏み込み、左上手、右下手を取る。栃ノ心、左で相手の差し手を抱え、左上手に手を伸ばす。日馬富士、右下手を深くし、右腕を返して相手に上手を与えず。栃ノ心、右下手を取り、再び左上手に手を伸ばすが取れず。日馬富士、両廻しを引きつけて前に出ようとする。栃ノ心、左押っ付けで堪える。日馬富士は両廻し、栃ノ心は右下手を持ったやや高い体勢で、両者、止まる(約5.間)。栃ノ心、下手を持った右腕を返しながら腰を振って相手の上手を切ろうとする。日馬富士、腰を振って相手の下手を切り、頭をつける。栃ノ心、下手が切れた右差し手を返して上手を切ろうとするがならず。両者、少し止まる(約2.間)。栃ノ心、左上手に手を伸ばすが取れず。日馬富士、両廻しを引きつけてから、頭をつける。栃ノ心、右から掬おうとする。日馬富士、両廻しを引きつけて前に出る。栃ノ心、俵に詰まり、左上手に手を伸ばすが取れず。日馬富士、腰を下ろして寄り切る。

(中) 豊ノ島戦 ○押し出し 4.4秒
 豊ノ島、相手が腰を下ろす前に手をつく。日馬富士、腰を下ろしながら手をサッとついて立つ。豊ノ島、その直前、素早く立って、両腕を交差させる。日馬富士、右肘を固めて鋭く踏み込む。豊ノ島、両差しになる。日馬富士、左上手を取り、右押っ付けで上手を探りながら前に出る。豊ノ島、土俵際を左へ回り、右で頭を叩いて肩透かし。日馬富士、落ちずに相手の胸を押しながら前に出る。豊ノ島、上体が起きて俵を割る。

(9) 勢戦 ○寄り倒し 57.3秒
 勢、先に手をつく。日馬富士、手をサッとつく。勢、その直前、素早く立ち、右肘を固める。日馬富士、右手を出して素早く踏み込み、右喉輪で押し上げ、左から張る。勢、頭を下げようとする。日馬富士、右喉輪で押し上げて前に出る。勢、左足を俵に掛けて堪える。日馬富士、左で後ろ廻しを取る。勢、右をのぞかせて中に戻る。両者、右四つ、日馬富士、左上手を取って相手の肩に顎を乗せ、勢、右下手を取った形で動きが止まる(約14秒間)。勢、右下手を引きつけて前に出る。日馬富士、土俵際、上手投げで振り、中に戻る。勢、右下手を持って頭をつける。日馬富士、右を差し込んで相手を起こす。両者、右四つ、日馬富士、左上手を持って相手の肩に顎を乗せ、勢、右下手を持って少し高い体勢で動きが止まる(約16秒間)。日馬富士、左上手を引きつける。勢、体を開いて右下手投げで振り、相手を土俵際にしながら左を巻き替えて差そうとする。日馬富士、土俵際堪えて右下手を取って中に戻る。勢、左上手に手を伸ばすが取れず。日馬富士、相手を右半身にする。両者、少し止まる(約3秒間)。勢、少し下がり、土俵際で右下手投げに行く。日馬富士、振られるが、左上手を引きつけながら前に出る。勢、体勢を崩して後ろ向きに倒れ、日馬富士、その上に乗る。

(10) 琴奨菊戦 ○上手出投 1.6秒
 日馬富士は仕切り線少し後方で、手をサッとつく。琴奨菊は仕切り線後方で、すぐに手をサッとついて立つ。日馬富士、左から張って右を差し、左上手を取る。琴奨菊、右下手を取る。日馬富士、すぐに左上手を持って左に回り、右手で相手の右足を押さえる。琴奨菊、足を送れず、土俵に転がる。

(11) 栃煌山戦 ○押し出し 12.6秒
 栃煌山、仕切り線後方で手をサッとつく。日馬富士、すぐに手をさっとつき、両手を出して頭から鋭く踏み込む。栃煌山、左肘を固めて当たり、右を差す。日馬富士、右喉輪で押し上げ、左で押っ付ける。栃煌山、左で相手の右肘にあてがい、右差し手を抜き、右喉輪で押そうとする。日馬富士、右喉輪を外し、左から張る。栃煌山、両差しを狙う。日馬富士、体を離し、左から張り、頭を下げ、左上手に手を伸ばすが取れず。両者、右喉輪で突き放し、体が離れる。栃煌山、右から張り、両差しを狙う。日馬富士、頭をつけ、外から挟み付ける。栃煌山、差し手を抜こうとする。日馬富士、体を離す。栃煌山、両差しを狙う。日馬富士、手を出して差されるのを阻み、右喉輪で突き上げる。両者、体が離れる。栃煌山、両差しを狙う。日馬富士、外から挟み付けて前に出る。栃煌山、俵に詰まり、左から掬おうとする。日馬富士、右肘で突き放す。栃煌山、左で突いて左へ回ろうとするが、俵の上左足一本になり、俵の外に出る。

(12) 豪栄道戦 ○押し出し 2.1秒
 豪栄道、仕切り線少し上で右手を浮かせる。日馬富士、仕切り線少し後方で手をサッとつく。豪栄道、そのまま立つ。日馬富士、頭から低く踏み込む。豪栄道、ぴょんと飛び、低い姿勢で両肘を固める。日馬富士、突き放そうとする。豪栄道、相手の手を叩きながら左に回る。日馬富士、動じず見ながら押す。豪栄道、左足が俵の外に滑り出、土俵下に落ちる。勝負後、日馬富士、右目を気にする。

(13) 白鵬戦 ○寄り倒し 4.6秒
 両者、合わせて腰を下ろす。日馬富士、左手を一旦つくが、その手を引く。白鵬、右手をつく。日馬富士、立合いを嫌う。2度目、白鵬、右手をつき、左手をサッと動かす。日馬富士、手をサッとついて立つ。白鵬、右肘でかち上げに行く。日馬富士、鋭く踏み込み、左にずれて左上手を取りに行く。白鵬、左上手に手を伸ばすが届かず。日馬富士、左上手が取れず、左で突いてから叩く。白鵬、前のめりになる。日馬富士、左で後ろ廻しを取り、すぐに出し投げを打って相手の後ろにつく。白鵬、向き直るが土俵際。日馬富士、右を差して寄る。白鵬、相手の右腕を両手で抱えるが上体が起きる。日馬富士、そのまま相手に体を預ける。白鵬、後ろ向きに倒れる。

(14) 鶴竜戦 ○押し出し 3.3秒
 両者、ほぼ同時にサッと手をつき、頭から踏み込む。日馬富士、低い姿勢で左を差し込み、深い左下手を取る。鶴竜、右で差し手を抱え、左をのぞかせる。日馬富士、左に回って右を巻き替え、しゃがんで右を差し込み、深い両下手を持つ。鶴竜、その機に肩越しの左上手を取る。日馬富士、左に回って上手を切る。鶴竜、右を巻き替えて差す。日馬富士、そのまま左に回り、右手で相手の右足を押さえながら左上手出し投げ。鶴竜、泳いで俵に詰まる。日馬富士、そこを押す。鶴竜、土俵下に落ちる。

(楽) 稀勢の里戦 ●寄り切り 5.0秒
 稀勢の里、仕切り線後方で先に手をつく。日馬富士、手をサッとつこうとする。稀勢の里、素早く立ち、頭を下げる。日馬富士、頭から鋭く踏み込む。稀勢の里、左を差す。日馬富士、右上手を探る。稀勢の里、左差し手を返して上手を与えず、前に出ながら右上手を取る。日馬富士、左下手を取る。稀勢の里、右上手を引きつけてどんどん前に出、土俵際、左差し手を返しながら寄る。日馬富士、上体が起きて土俵下に落ちる。

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