稀勢の里 2015年九州(十一月)場所取組内容

201511きせのさと

先場所は11勝4敗の成績だった。→先場所の取組内容
今場所は、初日、大砂嵐を寄り切って白星発進。
二日目、前日に横綱鶴竜を撃破した小結嘉風と対戦。土俵際での肩透かしに敗れて初黒星。
三日目からは白星を連ねる。小結栃ノ心、関脇栃煌山には40秒以上とやや時間が掛かる。
七日目、碧山に土俵下まで吹っ飛ばされて敗れたかに見えたが、「物言い」。勝負の途中で相手の足が出ていると判断され、「差し違え」で勝利。
九日目、大関照ノ富士を寄り切って7連勝。勝ち越しを決める。1敗で勝ちっ放しの白鵬を追う。
十日目、豊ノ島に押し出されて2敗に後退。十一日目は横綱白鵬に敗れて3敗目。3差がつく。
更に十二日目は横綱鶴竜、十三日目は角番の豪栄道に敗れ、4連敗。優勝争いから脱落する。
千秋楽は、勝てば優勝の横綱日馬富士と対戦。横綱を圧倒し、その取組直後の優勝決定を阻止するとともに、10勝目を上げた。
二桁勝利は、4場所連続。



(初) 大砂嵐戦 ○寄り切り 5.6秒
 大砂嵐、先に手をつく。稀勢の里、仕切り線少し後方で手をサッとつく。大砂嵐、両手突きから左喉輪で押し上げ、右で押っ付ける。稀勢の里、右で喉輪を外す。大砂嵐、右に回り、左で頭を押さえる。稀勢の里、向き直る。大砂嵐、深い左下手を取る。稀勢の里、左差し手を返し、右で相手の差し手を抱えながら前に出る。大砂嵐、上体が起きて俵を割る。

(2) 嘉風戦 ●肩透かし 5.3秒
 嘉風、仕切り線少し後方で先に手をつく。稀勢の里、仕切り線少し後方でサッと手をつき、左肘を固める。嘉風、頭から低く踏み込み、右肘を固めて当たり、左を差して前に出る。稀勢の里、上体が起きるが、左をのぞかせ、左で掬いながら左へ回って体を入れ替える。嘉風、俵に詰まるが、右で叩きながらの肩透かしで俵伝いに左へ下がる。稀勢の里、土俵に落ち、その後、嘉風、俵の外に出る。

(3) 妙義龍戦 ○突き落し 6.4秒
 稀勢の里は仕切り線少し後方で、妙義龍は仕切り線上で、ほぼ同時に手をサッとついて立つ。妙義龍、頭から踏み込む。稀勢の里、左肘を固めて当たるが、相手の当たりで上体が起きる。妙義龍、左を差し、右で押っ付けるが、右を素早く巻き替える。稀勢の里、左押っ付けで力強く前に出、右で顎を押し上げ、左押っ付けで突きながら左へ回る。妙義龍、前に落ちて土俵に転がる。

(4) 栃ノ心戦 ○寄り切り 45.3秒
 栃ノ心、先に手をつく。稀勢の里、仕切り線後方で手をサッとつき、両者、ほぼ同時に立つ。栃ノ心、右肘を固めて踏み込む。稀勢の里、やや左へ踏み出して頭から当たり、左押っ付け、右喉輪で押し上げながら前に出る。栃ノ心、土俵際、左を差して下手を取る。稀勢の里、右で差し手を抱え、左を差そうとする。栃ノ心、左下手を持ち、低い姿勢で右から絞って前に出る。稀勢の里、左を差し込んで下手を取り、右上手に手を伸ばす。栃ノ心、腰を引いて上手を与えず。両者、左四つ、互いに下手を持った体勢で止まる(約5秒間)。稀勢の里、左下手を持ち、右で押っ付けながら前に出る。栃ノ心、堪える。稀勢の里、右上手を取る。栃ノ心、左下手を持ち、右で一瞬首を巻くが止め、右から絞る。両者、止まる(約5秒間)。栃ノ心、右で絞りながら右上手前廻しを探る。稀勢の里、両廻しを引きつけて前に出ようとする。栃ノ心、堪え、右上手前廻しに手を掛けるが取れず。両者、止まる(約5秒間)。稀勢の里、両廻しを引きつけて前に出る。栃ノ心、上体が起き、土俵際、左下手投げに行く。稀勢の里、右上手を引きつけて堪え、休まず寄る。栃ノ心、右足を俵に掛けて必死に残す。稀勢の里、腰を下ろして寄り切る。

(5) 逸ノ城戦 ○寄り切り 17.7秒
 逸ノ城、仕切り線少し後方で先に手をつく。稀勢の里、仕切り線後方で手をサッとつき、右手を出しながら頭を下げて踏み込む。逸ノ城、右肘を固めて当たる。稀勢の里、右で相手の肩を押し上げ、左押っ付けから左を差し、左下手を取る。逸ノ城、左下手を取る。稀勢の里、右上手を取り、両廻しを引きつけて前に出る。逸ノ城、土俵際、左下手で振りながら左へ回る。稀勢の里、両廻しを引きつけて少し前に出る。逸ノ城、堪える。両者、少し止まる(約2秒間)。稀勢の里、腰を振って相手の下手を切ろうとするが切れず、そのまま両廻しを持って前に出る。逸ノ城、土俵際、左下手投げで振って体を入れ替え、更に下手投げで相手の下手を切る。稀勢の里、右上手を引きつけて前に出、左差し手を返して寄る。逸ノ城、上体が起きて俵を割る。

(6) 栃煌山戦 ○押し出し 40.7秒
 栃煌山、仕切り線後方で先に手をつく。稀勢の里、仕切り線後方でサッと手をつき、両者、ほぼ同時に立つ。稀勢の里、右手を出しながら踏み込む。栃煌山、両肘を固めて当たり、右を差す。稀勢の里、左で押っ付け、左を巻き替えて差そうとする。栃煌山、乗じて右で押っ付けながら前に出る。稀勢の里、左半身で俵に詰まる。栃煌山、右喉輪で押し、左で相手の右上腕を押し上げる。稀勢の里、突き放しながら中に戻り、右から張って左を差そうとする。栃煌山、右肘を固めて相手に差させず、突き放す。稀勢の里、右喉輪で押し上げ、左で押っ付ける。栃煌山、右で顎を押し、相手の右上腕を押し上げる。稀勢の里、左を差す。栃煌山、左を差し、右で押っ付けながら右に回る。稀勢の里、体を離し、右から張り、右喉輪で押し上げ、両手で押しながら前に出る。栃煌山、土俵際堪え、左に回る。稀勢の里、叩きながら左へ回る。栃煌山、前のめりになりながら中に戻る。稀勢の里、右から張り、左押っ付け、右喉輪で前に出る。栃煌山、左をのぞかせ、右をねじ込む。稀勢の里、すぐに左を巻き替えて差す。栃煌山、右上手を取り、右に回って頭をつける。稀勢の里、上体が起きた左半身の体勢、右で相手の左手首を掴む。両者、止まる(約12秒間)。稀勢の里、左差し手を返しながら腰を振って上手を切る。栃煌山、右を巻き替えようとするがならず。稀勢の里、深い右上手に手を掛ける。栃煌山、腰を捻って相手の上手を切る。稀勢の里、両手で押しながら前に出る。栃煌山、下がりながら相手の手を叩く。稀勢の里、両手で胸を押す。栃煌山、上体が起きて俵の外に出る。稀勢の里、相手を更に押してダメ押し。栃煌山、土俵下に落ちる。

(7) 碧山戦 ○押し出し 6.5秒
 碧山、先に手をつく。稀勢の里、仕切り線後方で手をサッとつき、頭から踏み込もうとする。碧山、両手で相手の肩を押さえて当たらせず、そのまま顎を押し上げる。稀勢の里、左から突いて相手の腕を外す。碧山、向き直って右喉輪で押す。稀勢の里、前に出ながら両手で相手の喉輪を外し、右喉輪で押す。碧山、土俵際、顎に向かって突き放す。稀勢の里、下からあてがいながら前に出る。碧山、引き、叩きながら俵伝いに左へ回る。(この際、碧山の左足が俵の外に一瞬出るが、土俵上では気づかず)稀勢の里、右喉輪で押し上げる。碧山、左で相手の喉輪を外し、顎に向かって突き放す。稀勢の里、相手の腕を押し上げ、前に出る。碧山、土俵際。稀勢の里、右喉輪で押す。碧山、左足を俵に掛けながら右上手、左下手を取る。稀勢の里、右で差し手を抱え、腰を下ろして廻しを切って寄る。碧山、土俵際を左へ回る。稀勢の里、右上手、左下手を取る。碧山、右から突き落としに行く。稀勢の里、体が振られて、前のめりになりながら右で相手の左膝を抱えようとする。碧山、引いて土俵際で右に開く。両者、体が離れる。碧山、右、左と喉輪で押し上げて前に出る。稀勢の里、土俵際、仰け反りながら右で突く。碧山、泳ぎかけるが踏み止まる。稀勢の里、俵の上で体勢を崩して重心がやや後ろ。碧山、そこを押す。稀勢の里、土俵下に吹っ飛び、客席に倒れ込む。軍配、碧山。「物言い」がつき、協議の結果、「勝負の途中で碧山の足が出ている」と判断、稀勢の里の勝ちとなる。(碧山の足が出るまでは6.5秒。稀勢の里が土俵外に出るまでは21.7秒だった)

(中) 隠岐の海戦 ○寄り切り 12.0秒
 隠岐の海、仕切り線少し後方で先に手をつく。稀勢の里、仕切り線後方で手をサッとつく。隠岐の海、素早く立ち、右肘を固めて踏み込む。稀勢の里、左肘を固めて当たる。隠岐の海、右差しを止め、右上手を探る。稀勢の里、左差し手を返し、深い左下手を取り、前に出ながら右上手を探る。隠岐の海、右に回って上手を与えず、土俵際近くで左下手を取る。稀勢の里、左下手を持って足を止め、右で押っ付けて相手の下手を切り、右上手を取って前に出、両廻しを引きつけて寄る。隠岐の海、俵に両足を掛け、左差し手を返しながら堪え、右上手に手を伸ばすが取れず。稀勢の里、腰を下ろして寄り切る。

(9) 照ノ富士戦 ○寄り切り 8.9秒
 両者、なかなか手をつかず。稀勢の里、右手を出すが浮かせたままで土俵につかず。照ノ富士、仕切り線後方で手をサッとつき、踏み込んで右から張る。稀勢の里が、手をつかずに立ち、立合い不成立。2度目、稀勢の里は仕切り線少し後方で、照ノ富士は仕切り線後方で、両者、ほぼ同時に手をサッとついて立つ。照ノ富士、右から張る。稀勢の里、構わず踏み込み、左で押っ付ける。照ノ富士、左を差し、右もねじ込もうとする。稀勢の里、右で差し手を抱え、左押っ付けで相手を傾かせながら前に出る。照ノ富士、左下手を取るが俵に詰まり、右差し手を抜く。稀勢の里、左差し手を大きく返し、左下手を取って寄る。照ノ富士、左下手を持って堪え、右上手に手を伸ばす。稀勢の里、右上手を取り、両廻しを引きつけて寄る。照ノ富士、左下手が切れ、上体が起きて俵を割る。

(10) 豊ノ島戦 ●押し出し 8.9秒
 豊ノ島、先に手をつく。稀勢の里、仕切り線少し後方で手をサッとついて立つ。豊ノ島、両腕を交差させる。稀勢の里、左肘を固めて当たる。豊ノ島、左を差す。稀勢の里、右上手を探る。豊ノ島、腰を引いて上手を与えず、右も差す。稀勢の里、左小手で振り、左押っ付け、右喉輪で押し上げながら前に出る。豊ノ島、左で突いて相手の喉輪を外し、体を離して土俵際。稀勢の里、前に出る。豊ノ島、すぐに両差しになり、左に回って体を入れ替える。稀勢の里、突き放そうとする。豊ノ島、下からあてがって離れず、左を差し、右筈で脇を押し上げて前に出る。稀勢の里、俵に詰まる。豊ノ島、両差しになり、腰を落として寄る。稀勢の里、上体が起きて俵の外に出る。

(11) 白鵬戦 ●叩き込み 9.0秒
 稀勢の里、仕切り線後方で右手をわずかに浮かせる。白鵬、先に右手をつき、左手をサッとつく。稀勢の里、合わせて手をついて立つ。白鵬、左から張る。稀勢の里、右喉輪で押し上げる。白鵬、突き放す。稀勢の里、少し体を離し、相手の手を叩く。白鵬、前のめりになって泳ぐが、右手で相手の体を触りながら、踏み止まって向き直る。稀勢の里、両差しになろうとしながら前に出る。白鵬、左で肩を押さえて距離を取り、左喉輪で突き放す。稀勢の里、右肘でかち上げ気味に当たる。白鵬、左喉輪で押し上げる。稀勢の里、右で喉輪を外し、左を差そうとする。白鵬、左を差す。稀勢の里、右で押っ付け、左で差し手争い。白鵬、機を見て右から張り、左差し手を抜き、右で頭を叩いて右に回る。稀勢の里、土俵に転がる。

(12) 鶴竜戦 ●寄り切り 2.4秒
 稀勢の里、仕切り線後方で手をつく。鶴竜、すぐにサッと手をつき、頭から低く踏み込む。稀勢の里、左肘を固めて当たり、左を差す。鶴竜、左差し、右押っ付けで相手を起こしながら一気に前に出る。稀勢の里、土俵際、右足一本で傾く。鶴竜、そのまま寄る。稀勢の里、土俵下に崩れ落ち、土俵下審判にぶつかる。

(13) 豪栄道戦 ●寄り切り 4.7秒
 豪栄道、仕切り線すぐ上で右手を浮かせる。稀勢の里、仕切り線少し後方で手をサッとつき、頭から踏み込もうとする。豪栄道、左から張る。稀勢の里、動じず左肘を固めて当たる。豪栄道、右肘を固めて当たる。稀勢の里、やや高い体勢で左を差そうとする。豪栄道、左をのぞかせ、右で押っ付けながら前に出る。稀勢の里、左差し手を抜き、左で相手の差し手を抱える。豪栄道、右差し手を返して一気に前に出る。稀勢の里、左半身で俵に詰まる。豪栄道、左も差し、両差しで寄る。稀勢の里、上体が起きて俵を割る。

(14) 琴奨菊戦 □ 不戦勝 
 琴奨菊、「左前脛骨筋挫傷」のため、休場。

(楽) 日馬富士戦 ○寄り切り 5.0秒
 稀勢の里、仕切り線後方で先に手をつく。日馬富士、手をサッとつこうとする。稀勢の里、素早く立ち、頭を下げる。日馬富士、頭から鋭く踏み込む。稀勢の里、左を差す。日馬富士、右上手を探る。稀勢の里、左差し手を返して上手を与えず、前に出ながら右上手を取る。日馬富士、左下手を取る。稀勢の里、右上手を引きつけてどんどん前に出、土俵際、左差し手を返しながら寄る。日馬富士、上体が起きて土俵下に落ちる。

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