稀勢の里 2016年初(一月)場所取組内容

201601-きせのさと

先場所は、九日目まで8勝1敗だったが、十日目から4連敗し、10勝5敗の成績だった。→先場所の取組内容
場所前の稽古総見は、発熱のために欠席した。その後は稽古を重ね、動画を撮って立合いの動きを確認もした。
迎えた今場所、初日、相撲巧者の安美錦戦。相手に軍配が上がるも、同体取り直しに。しかし、その相撲で押し倒され、黒星発進となる。
二日目、三日目は連勝。
四日目、小結栃ノ心と自分得意の左四つに組むも、相手の下手投げに敗れ、早くも2敗目。
五日目は横綱日馬富士を破った松鳳山を、六日目は1分30秒を超える相撲で逸ノ城を、七日目は横綱鶴竜を破った小結勢を下し、3連勝。
中日は、初日から勝ちっ放しの大関琴奨菊に敗れて3敗目。
九日目は、碧山に押し出されて連敗。
十日目、大関豪栄道を突き落としたものの、十一日目、新関脇の嘉風の肩透かしに敗れて5敗目。
十三日目の横綱日馬富士戦では土俵下に転落、相手に軍配が上がるも同体取り直しに。その相撲で土俵下に落とされ、6敗目を喫する。
十四日目は横綱白鵬を、千秋楽は横綱鶴竜を破り、9勝6敗で今場所を終える。
二桁勝利を上げられなかったのは、昨年3月場所以来、5場所ぶり。



(初) 安美錦戦 ●押し倒し 2.4秒
 稀勢の里、先に手をつく。安美錦、仕切り線少し後方でサッと手をつき、右から張ってから踏み込み、左を差す。稀勢の里、上体が起きる。安美錦、右で頭を押さえながら左へ下がる。稀勢の里、前に飛んで土俵に転がり、安美錦、土俵下に飛び、両者、土俵下に落ちる。軍配、安美錦。「物言い」がつき、協議の結果、稀勢の里の肘がつくのと、安美錦の体が落ちるのが同時と見て、「取り直し」となる。(2.7秒)
<取り直しの相撲>稀勢の里、先に手をつく。安美錦、いきなり叩いて左に変わる。稀勢の里、前に泳ぎ、土俵際向き直る。安美錦、右喉輪で突き放す。稀勢の里、俵の外に尻餅をつき、土俵下に落ちる。(2.4秒)

(2) 栃煌山戦 ○押し出し 5.9秒
 稀勢の里、先に手をつく。栃煌山、仕切り線後方でサッと手をつき、両者、ほぼ同時に立つ。栃煌山、頭から踏み込む。稀勢の里、右手を出しながら当たる。栃煌山、右を差す。稀勢の里、右喉輪で相手を起こす。栃煌山、左も差して両差しになる。稀勢の里、外から押っ付けながら前に出る。栃煌山、土俵際、左から掬いながら右差し手を抜いて左へ回り、右から突いて俵伝いに右へ回る。稀勢の里、右喉輪で押し上げる。栃煌山、上体が起きて俵を割る。

(3) 宝富士戦 ○寄り切り 24.6秒
 宝富士、先に手をつく。稀勢の里、仕切り線少し後方でサッと手をつき、左肘を固めて踏み込む。宝富士、頭から低く踏み込み、左を差して深い下手を取る。稀勢の里、左を差し、右上手に手を伸ばす。宝富士、右に回って上手を与えず。稀勢の里、左下手を探るが取れず。宝富士、右から押っ付け、左下手を引きつけて前に出ようとする。稀勢の里、堪え、左下手を取り、右上手に手を伸ばす。宝富士、腰を捻って上手を与えず。両者、左下手を持った体勢で少し止まる(約2秒間)。稀勢の里、左下手を持って右で押っ付けながら前に出、右上手を取り、両廻しを引きつけて前に出る。宝富士、俵に詰まるが堪える。稀勢の里、休まず寄り立てる。宝富士、上体が起きて俵を割る。

(4) 栃ノ心戦 ●下手投げ 29.2秒
 栃ノ心、手をつく。稀勢の里、すぐにサッと手をつき、右手を出しながら踏み込む。栃ノ心、右肘を固めて踏み込む。稀勢の里、右喉輪で相手を起こし、左押っ付けから左を差し、左下手、右上手を取り、両廻しを引きつけて前に出ようとする。栃ノ心、右で押っ付け、左下手を持って堪える。稀勢の里、右上手一枚廻しが伸び、二枚目を取り直して寄る。栃ノ心、左下手投げを打ちながら体を入れ替える。稀勢の里、両廻しを引きつけて前に出る。栃ノ心、左下手投げで振って堪え、相手の下手を切る。稀勢の里、切れた下手を取り直す。栃ノ心、右上手に手を伸ばすが取れず。両者、左四つで土俵中央、稀勢の里が両廻し、栃ノ心が左下手を持った体勢で止まる(約5秒間)。稀勢の里、両廻しを引きつけて前に出る。栃ノ心、土俵際、左下手投げ。稀勢の里、俵の外に背中から倒れ、栃ノ心、その上に乗る。

(5) 松鳳山戦 ○押し出し 4.8秒
 稀勢の里、仕切り線後方で右手拳を浮かせる。松鳳山、手をサッとついて突っ掛け、左肘を固めて当たる。2度目、稀勢の里、仕切り線少し後方で先に手をつく。松鳳山、サッと手をつき、左肘を固めて踏み込む。稀勢の里、左肘を固め、やや右に踏み出す。松鳳山、左を差して頭をつける。稀勢の里、左をのぞかせ、右で押っ付ける。松鳳山、右から絞り、左差し手を抜く。稀勢の里、左差し手を抜いて左で押っ付け、右で顎を押し上げながら前に出る。松鳳山、俵に詰まり、相手の左腕を手繰って右に回ろうとする。稀勢の里、構わず手繰られた左手で押す。松鳳山、土俵下に落ちる。

(6) 逸ノ城戦 ○突き落し 90.4秒
 逸ノ城、サッと手をついて突っ掛ける。2度目、逸ノ城、仕切り線少し後方で先に手をつく。稀勢の里、仕切り線少し後方でサッと手をつき、右手を出してやや左へ踏み出す。逸ノ城、左筈で胸を押し上げながら右を差す。稀勢の里、頭をつけて左から絞る。逸ノ城、右差し手を返して前に出る。稀勢の里、上体が起き、深い左上手を取って左へ回る。逸ノ城、右下手を取る。稀勢の里、右下手も取る。両者、右四つ、稀勢の里が両廻し、逸ノ城が右下手を持った体勢で少し止まる(約2秒間)。逸ノ城、右下手を引きつけて前に出ようとする。稀勢の里、堪え、少し前に出る。両者、右四つ、稀勢の里が両廻し、逸ノ城が左押っ付け右下手を持つ体勢で、しばらく止まる(約36秒間)。稀勢の里、腰を振って相手の上手を切ろうとするが切れず。両者、止まる(約13秒間)。逸ノ城、右下手を引きつけて前に出ようとする。稀勢の里、左上手投げを打ちながら堪える。逸ノ城、やや右半身になる。両者、止まる(約13秒間)。逸ノ城、右下手を引きつけて前に出る。稀勢の里、両廻しを引きつけて堪える。逸ノ城、下手を離して右から掬う。稀勢の里、右下手が切れ、右差し手を抜いて左に回る。逸ノ城、前に出ながら両差しになり、左下手を取って前に出る。稀勢の里、土俵際、左に回りながら右で突く。逸ノ城、土俵に落ち、直後、稀勢の里、土俵下に転がり落ちる。

(7) 勢戦 ○寄り切り 11.4秒
 勢、仕切り線少し後方で手をつく。稀勢の里、すぐに仕切り線後方でサッと手をつき、両者、ほぼ同時に立つ。勢、右肩から踏み込む。稀勢の里、左肘を固め、両足で飛んで当たる。勢、両差しになろうとしながら前に出る。稀勢の里、左から押っ付けて差させず。勢、右差し手を抜きながら右に回って頭をつける。稀勢の里、左差しで前に出、左下手を取る。勢、左足が俵に掛かる。稀勢の里、右上手に手を伸ばして取り、両廻しを引きつけて寄る。勢、右小手で少し振り、左下手を取る。稀勢の里、両廻しを引きつけて前に出、腰を振って相手の下手を切って寄る。勢、腰が伸びて俵を割る。

(中) 琴奨菊戦 ●寄り切り 9.2秒
 稀勢の里、先に手をつく。琴奨菊、仕切り線後方で手をサッとつく。稀勢の里、素早く立ち、頭から踏み込む。琴奨菊、低く踏み込んで当たり、前に出る。稀勢の里、左で押っ付け、その左で突いていなす。琴奨菊、向き直って右を差す。稀勢の里、頭をつけて左から押っ付ける。琴奨菊、右差し手を抜き、左差し手を返し、右で押っ付けながらどんどん前に出る。稀勢の里、左に回るが俵に詰まり、左足が俵の外に滑り出る。

(9) 碧山戦 ●押し出し 3.7秒
 両者、見合う。碧山、先に手をつく。稀勢の里、仕切り線後方で手をサッとついて立つ。碧山、頭から低く当たる。稀勢の里、右手で肩を押さえる。碧山、押しながら前に出、土俵際の相手に左喉輪。稀勢の里、左をのぞかせ、俵に足を掛けながら仰け反り、右で喉輪を外す。碧山、更に押す。稀勢の里、俵の外に出る。

(10) 豪栄道戦 ○突き落し 9.8秒
 豪栄道、手をつこうとする。稀勢の里、サッと手をついて突っ掛ける。2度目、豪栄道、手をつこうとする。稀勢の里、手をサッとつく。豪栄道、すぐに手をついて立ち、右肘を固めて頭から踏み込む。稀勢の里、左肘を固めて頭から当たる。豪栄道、押しながら前に出る。稀勢の里、右で肩を押さえ、押しながら前に出る。豪栄道、下からあてがい、左に開く。稀勢の里、向き直る。豪栄道、右肘を固めて当たる。両者、体が離れる。稀勢の里、右から張る。豪栄道、右肘を固めて当たる。稀勢の里、左押っ付けで突く。豪栄道、体勢を立て直し、右を差す。稀勢の里、左押っ付けで突き落とし。豪栄道、体が飛んで土俵に転がる。

(11) 嘉風戦 ●肩透かし 4.6秒
 嘉風、先に手をつく。稀勢の里、仕切り線少し後方で手をサッとつく。嘉風、右肘を固めて頭から踏み込む。稀勢の里、左肘を固めて当たる。嘉風、両筈で押して前に出る。稀勢の里、右で肩を押そうとする。嘉風、左を差して差し手を返し、右もねじ込みながら前に圧力を掛け、一転、右差し手を抜いて肩透かし。稀勢の里、土俵に転がる。

(12) 魁聖戦 ○寄り切り 27.0秒
 魁聖、仕切り線少し後方で先に手をつく。稀勢の里、仕切り線少し後方で手をサッとつき、左肘を固めて頭から踏み込む。魁聖、両腕を下げて当たり、低い体勢で押しながら前に出る。稀勢の里、左押っ付け、右喉輪で前に出、左を差して深い左下手を取る。魁聖、両廻しに手を伸ばして取る。稀勢の里、腰を振って相手の上手を切る。魁聖、左下手を持ち、右上手に手を伸ばすが取れず。稀勢の里、左下手を引きつけ、前に出ようとする。魁聖、左下手を持って堪え、再び右上手に手を伸ばす。両者、少し止まる(約3秒間)。魁聖、右押っ付けから右上手に手を掛ける。稀勢の里、すぐに腰を引いて上手を切り、右上手を取り、両廻しを引きつけて前に出る。魁聖、左下手を持ち、俵に足を掛けながら右で押っ付けて相手の下手を切り、少し中に戻る。稀勢の里、伸びた右上手を持ち、切れた左下手を取り直す。魁聖、右上手に手を伸ばす。両者、少し止まる(約2秒間)。稀勢の里、腰を下ろして相手の下手を切り、両廻しを引きつけて前に出る。魁聖、上体が起きて俵を割る。

(13) 日馬富士戦 ●寄り切り 1.6秒
 稀勢の里、先に手をつく。日馬富士、手をサッとつく。稀勢の里、右手を出して立つ。日馬富士、頭から低く踏み込み、左下手を取り、右で押っ付けながら前に出る。稀勢の里、体勢を崩して後ろに飛ぶ。日馬富士、前のめりになり、稀勢の里、俵の外に出、日馬富士、前に落ち、稀勢の里、両足を上げて土俵下に転落。軍配、日馬富士。「物言い」がつき、協議の結果、日馬富士の手がつくのと、稀勢の里の体が落ちるのが同時と判断、「取り直し」となる。(2.0秒)
<取り直しの相撲>稀勢の里、先に手をつく。日馬富士、手をサッとつく。稀勢の里、素早く立って右手を出す。日馬富士、頭から低く踏み込み、右前廻しに手を掛け、すぐに深い右下手に持ち替え、一気に前に出る。稀勢の里、左で抱えるが、上体が起きて土俵下に落ち、井筒審判長を倒す。(1.6秒)

(14) 白鵬戦 ○押し出し 2.2秒
 稀勢の里、仕切り線後方で右拳を浮かせる。白鵬、右手をつき、左手をサッとつく。稀勢の里、その直前、素早く立ち、頭から踏み込もうとする。白鵬、左手を出しながらやや右に踏み出し、左で肩を押さえながら右から押っ付け、左で顎を押し上げる。稀勢の里、右で喉輪にあてがいながら前に出る。白鵬、上体が起きて俵に詰まり、相手の手を叩こうとする。稀勢の里、押す。白鵬、あっけなく土俵下に落ちて倒れ込む。

(楽) 鶴竜戦 ○寄り切り 18.1秒
 稀勢の里、仕切り線後方で先に手をつき、立とうと前のめりになり、立合いを嫌う。2度目、稀勢の里、仕切り線少し後方で先に手をつく。鶴竜、手をサッとつく。稀勢の里、左肘を固め、右手を出す。鶴竜、右手を出して頭から踏み込む。稀勢の里、左で押っ付ける。鶴竜、右差し手を抜き、右上手を探る。稀勢の里、押しながら前に出る。鶴竜、右で顎を押し上げ、頭をつけて右から押っ付ける。稀勢の里、押しながら前に出る。鶴竜、叩きながら右に開く。稀勢の里、向き直って押し上げる。鶴竜、押し返す。稀勢の里、右から張る。鶴竜、ほぼ同時に左から張り、右を差そうとする。稀勢の里、押して体を離し、前に出ながら左を差す。鶴竜、土俵際、深い右上手を取る。稀勢の里、深い左下手を取り、更に右上手に手を伸ばす。鶴竜、土俵際から右に回って相手に上手を与えず、中に戻りながら腰を振って下手も切り、自分は左下手も取る。稀勢の里、深い左下手を取り直し、右上手に手を伸ばす。鶴竜、両廻しを持って腰を引き気味にする。稀勢の里、右で差し手を抱え、左差し手を返して相手の上手を切り、前に出て右上手を取る。鶴竜、俵に詰まり、上体が起きて俵を割る。

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