白鵬 2016年夏(五月)場所取組内容

201605はくほう

先場所は、稀勢の里と優勝争いをするも、千秋楽日馬富士戦で立合い変わり気味に突いて36回目の優勝を決め、ヤジを受ける中インタビューでは涙を見せた。→先場所の取組内容
場所前、6年間務めた力士会会長を日馬富士に譲った。稽古総見では、左膝に違和感を感じて土俵に上がらず。しかしその後、友綱部屋、荒汐部屋、九重部屋に出稽古に行き、調整する。
迎えた今場所、初日に隠岐の海を寄り倒し、魁皇の歴代最多幕内879勝の記録に並ぶ。
二日目、先場所敗れた宝富士を寄り切り、幕内880勝目を上げて単独1位となる。
二日目の宝富士戦、四日目の正代戦、五日目の魁聖戦で、俵を割った相手を押して土俵下に落とし、「ダメ押し」として批判的に報道される。五日目の取組後、友綱審判部副部長から電話で注意を受け、また六日目の朝、白鵬自身が友綱部屋を訪れた。
六日目からは大関稀勢の里と全勝で並走。
中日には、自身の持つ歴代最多記録を更新する、41回目のストレート勝ち越し。
九日目は、勢をかち上げ一発で倒して9連勝。
十日目からは大関戦。十二日目、豪栄道に後退させられる場面もあったが寄り切って12連勝。
十三日目、大関稀勢の里と全勝対決。相手得意の左四つに組む展開となるが、熱戦の末に下手投げで勝利し、ついに単独トップに立つ。
十四日目、白鵬は日馬富士との熱戦を制し、また、1差で追っていた稀勢の里が敗れたため、37回目の優勝が決まる。
千秋楽、横綱鶴竜との熱戦をうっちゃりで勝利し、歴代最多12回目の全勝優勝を果たした。
優勝一夜明け会見では、場所前に古傷の左膝を痛めたのに加え、三日目の朝、右足親指を痛めて歩けなかったほどだったことを明かした。



(初) 隠岐の海戦 ○寄り倒し 8.4秒
 隠岐の海、先に手をつく。白鵬、右、左と手をついて立つ。隠岐の海、左肘を固める。白鵬、右肘を固めて踏み込み、左前廻しを探る。隠岐の海、腰を引いて廻しを与えず、左を差し勝つ。白鵬、少し下がりながら右を巻き替えようとする。隠岐の海、左肘を固めて差させず、再び左を差す。白鵬、左差しで前に出、右上手に手を伸ばす。隠岐の海、上手を遠ざけて与えず、左下手を取る。白鵬、腰を引いて相手の下手を切り、すぐに右で絞り上げながら前に出る。隠岐の海、上体が起き、俵の上で右小手投げに行こうとする。白鵬、そのまま寄り倒し、相手の上に乗る。

(2) 宝富士戦 ○寄り切り 4.0秒
 宝富士、先に手をつく。白鵬、右、左とサッと手をついて素早く立ち、左から張って右でかち上げる。宝富士、上体が起きる。白鵬、前に出ながら右を差し、左上手を取って寄る。宝富士、土俵下に落ちる。

(3) 妙義龍戦 ○上手投げ 5.9秒
 妙義龍、先に手をつく。白鵬、仕切り線少し後方で右手をつき、左手をサッと動かして立ち、左で顔を押さえる。妙義龍、頭から当たる。白鵬、右を差す。妙義龍、頭をつけ、左で押っ付けながら左へ回る。白鵬、右差し手を返しながら左上手に手を伸ばす。妙義龍、上体が起きるが、右下手を取る。白鵬、前に出ながら左上手を取り、すぐに引きつけて相手を傾かせ、左膝で相手の右足を跳ね上げ、右で頭を押さえつけながら上手投げ。妙義龍、俵の外に裏返り、白鵬、相手の上に乗る。

(4) 正代戦 ○押し出し 2.3秒
 正代、仕切り線後方で先に手をつく。白鵬、右、左とサッと手をつき、両者、ほぼ同時に立つ。正代、右肘を固める。白鵬、右から張って右に開く。正代、体勢を崩して俵に詰まる。白鵬、左喉輪で押し上げる。正代、仰け反って俵を割る。白鵬、そこを押す。正代、土俵下に飛び落ち、客席に倒れ込む。

(5) 魁聖戦 ○寄り切り 7.9秒
 魁聖、仕切り線少し後方で先に手をつく。白鵬、サッと両手をつき、踏み込んで右肘を固める。魁聖、両腕を下げて踏み込む。白鵬、すぐに左上手前廻しを取る。魁聖、左上手前廻しに手を掛ける。白鵬、腰を引いて相手の上手を切り、右を差して差し手を返し、機を見て左に開き、左上手で出し投げを打って右で頭を押さえながら左へ回る。魁聖、右差し手を抜いて外から押っ付け、再び右を巻き替えて差す。白鵬、左上手を引きつけて一気に前に出る。魁聖、上体が伸びて俵の外に出る。白鵬、右で相手の胸を押しながら土俵下に落とす。

(6) 逸ノ城戦 ○突き落し 26.3秒
 逸ノ城、先に手をつく。白鵬、腰を下ろし、右、左と手をサッとつき、素早くぴょんと立ってやや右にずれる。逸ノ城、右肘を固めて踏み込む。白鵬、右肘を固めて当たり、すぐに左上手を取る。逸ノ城、左上手に手を伸ばす。白鵬、腰を引いて上手を与えず、右を差そうとする。逸ノ城、左で押っ付けて十分差させず。白鵬、右差し手を抜き、右で頭を叩きながら左へ回る。逸ノ城、乗じて左を差して前に出る。白鵬、土俵際で右を差し、左上手を引きつけて少し中に戻る。逸ノ城、右差し、左押っ付けで前に出る。白鵬、俵に両足が掛かるが堪え、右に回る。両者、右四つ、白鵬が左上手、逸ノ城が右下手を持った体勢で少し止まる(約3秒間)。逸ノ城、右下手を持ち、左で押っ付けながら前に出る。白鵬、上体が起きるが堪え、右に回って中に戻り、右下手を取る。両者、止まる(約4秒間)。白鵬、両廻しを持って右に回りながら左上手で捻り、逆に左上手を引きつけ、上手を離して突く。逸ノ城、下手が切れて土俵に転がる。

(7) 碧山戦 ○突き落し 9.2秒
 白鵬、右手をちょんとついて、ぴょんと突っ掛ける。2度目、碧山、先に両手をつく。白鵬、両手をサッとつく。碧山、素早く立ち、頭から踏み込もうとする。白鵬、ぴょんとやや右へ立って右肘を固めて当たる。碧山、突き放す。両者、体が離れて見合う。碧山、頭から踏み込んで当たる。白鵬、突き放し、右から張って右に回る。碧山、泳ぎかけるが向き直り、両者、見合う。白鵬、左から張り、右肘を固めて当たる。碧山、両手で突き放す。白鵬、体を離す。碧山、両手で顎に突き放す。白鵬、少し下がって体を離す。碧山、前に出て押す。白鵬、右を差す。碧山、少し引いて体を離し、左喉輪で押す。白鵬、体を開いて体を離す。碧山、前のめりになる。白鵬、そこを後ろから突く。碧山、前に飛んで土俵に落ちる。

(中) 琴勇輝戦 ○押し出し 2.5秒
 両者、仕切り線少し後方でほぼ同時に手をサッとつく。白鵬、素早く立ち、左から張る。琴勇輝、両手突きに行く。白鵬、右に開いて相手の腕を右から突く。琴勇輝、前に泳ぎ、土俵際向き直る。白鵬、前に出、顎に向かって突き上げる。琴勇輝、仰け反って俵の外に出る。 
(9) 勢戦 ○押し倒し 1.2秒
 勢、先に右手をつく。白鵬、右、左とサッと手をつき、左から張って右肘でかち上げ。勢、体勢を崩して土俵に尻餅。

(10) 照ノ富士戦 ○寄り切り 13.5秒
 照ノ富士、先に両手をつく。白鵬、腰を下ろし、仕切り線後方で両手をサッとつき、両者、ほぼ同時に立つ。照ノ富士、右から張る。白鵬、右に踏み出して相手の左腕を右で小手に振り、左喉輪で押し上げながら前に出る。照ノ富士、仰け反るが右で相手の喉輪を外す。白鵬、前に出ながら右を差し、左上手を取る。照ノ富士、左で差し手を抱えながら右下手を取る。両者、右四つで止まる(約6秒間)。白鵬、両廻しを引きつける。照ノ富士、堪えて左上手に手を掛ける。白鵬、すぐに腰を下ろして上手を切る。照ノ富士、左を巻き替えに行く。白鵬、乗じて両上手を持って一気に前に出る。照ノ富士、俵の外に出る。

(11) 琴奨菊戦 ○掬い投げ 4.1秒
 琴奨菊、左手をつこうとして止める。白鵬、両手をサッとついて突っ掛ける。2度目、琴奨菊、左手を、白鵬、右、左と手をサッとつき、ほぼ同時に立つ。琴奨菊、両肘を固めて頭から踏み込む。白鵬、右肘を固め、やや右に踏み出して当たる。琴奨菊、両差しになる。白鵬、左上手を取り、右上手前廻しを探り、相手が差し手を抜いたところで右を差し込む。琴奨菊、腰を捻って相手の上手を切り、右差し手を返して左で押っ付ける。白鵬、左で頭を叩きながら右に回り、そのまま右から掬い投げ。琴奨菊、裏返って土俵に落ちる。

(12) 豪栄道戦 ○引き落し 4.2秒
 豪栄道、先に右手をつく。白鵬、右、左とサッと手をつく。豪栄道、左手をサッとついて立つ。白鵬、左から張り、右肘でかち上げる。豪栄道、堪えて左上手前廻しを取って前に出る。白鵬、左へ回って下がり、右で相手の廻しを切る。豪栄道、乗じて前に出、右で顎を押し上げる。白鵬、土俵際、両手で相手の右腕を外し、突き放しながら前に出、右から張ろうとする。豪栄道、頭を下げて張り手をかわすが、前のめりに体勢を崩す。白鵬、そこを上から叩き、落ちた相手の上に乗って転がる。

(13) 稀勢の里戦 ○下手投げ 19.2秒
 稀勢の里、仕切り線少し後方で先に右手をつく。白鵬、右、左と手をサッとついて素早く立ち、右から張って左を差し、右肘を固めて当たる。稀勢の里、その場で立って左肘を固めて当たり、自分得意の左を差す。白鵬、左差し手を返し、前に出ながら右上手を取る。稀勢の里、土俵際、相手の上手を切り、左差しで一気に前に出る。白鵬、左下手を取り、右足が俵に掛かるが堪え、右上手を探るが取れず。稀勢の里、右上手を取る。白鵬、左下手を持って左に回る。稀勢の里、右上手を引きつけて前に出、左下手を探る。白鵬、土俵際、右から絞って下手を与えず、土俵際、体を開いて左下手投げで振る。稀勢の里、右上手を離さず、向き直る。白鵬、右で頭を叩こうとして上体が起きるが、土俵内に戻って体勢を低くし、右を差そうとする。稀勢の里、左を差して巻き替えを許さず。白鵬、右上手を探る。稀勢の里、左下手を取って両廻し。白鵬、上手を取らずに右で押っ付け、左下手投げで振る。稀勢の里、両廻しを引きつけて前に出る。白鵬、土俵際、左下手投げを打ちながら体を開き、右で頭を叩きながら下がる。稀勢の里、廻しが切れて土俵に転がる。

(14) 日馬富士戦 ○寄り切り 42.1秒
 白鵬、右、左と手をサッとついて素早く立つ。日馬富士、左手をサッとついて立つ。白鵬、左から張って右を差そうとする。日馬富士、深い左上手を取って素早く左へ回る。白鵬、左で相手を捕まえようとする。日馬富士、更に素早く左へ回り、右下手も取って前に出る。白鵬、右から掬って堪え、一気に前に出る。日馬富士、右下手を離し、土俵際頭をつけて堪える。白鵬、右下手を取って引きつけ、相手を起こす。日馬富士、右差し手を返し、右に回って中に戻る。両者、土俵中央で右四つ、日馬富士が左上手を持って右差し手を返し、白鵬が右下手を持った体勢で止まる(約5秒間)。日馬富士、少し左に回る。白鵬、右下手を引きつけながら左前廻しを探る。日馬富士、再び右を差して腰を引く。白鵬、じりっと前に出る。日馬富士、やや土俵際で頭をつけ、右筈で相手の脇腹に当てる。白鵬、上体を起こす。両者、止まる(約8秒間)。日馬富士、腰を振って相手の下手を切ろうとする。白鵬、更に上体が上がる。両者、止まる(約7秒間)。白鵬、右足を飛ばして相手の左足を蹴り、右下手投げに行く。日馬富士、左上手を持って前に出る。白鵬、土俵際、すぐに右下手投げに行き、腰を引いて相手の上手を切って一気に前に出る。日馬富士、上体が起きて俵を割る。

(楽) 鶴竜戦 ○打っ棄り 35.1秒
 白鵬、右、左とサッと手をつき、素早く立つ。鶴竜、右手をサッとつき、右肘を固めて頭から踏み込む。白鵬、両足でぴょんとやや右へ飛び、右肘を固めて当たる。鶴竜、右を差し、左上手を探るが取れず、左で押っ付ける。白鵬、左押っ付けから左を差し込み、右も差そうとする。鶴竜、上体が起き、下がりながら左を巻き替えて差し、左下手を取る。白鵬、左差し手を大きく返し、右上手を探りながら前に出る。鶴竜、左足が俵に詰まり、右上手に手を伸ばす。白鵬、腰を捻って上手を与えず。鶴竜、深い左下手を持って中に戻り、機を見て右を素早く巻き替え、両差しになる。白鵬、すぐに上体を起こして右を巻き替えて差す。鶴竜、乗じて前に出る。両者、右四つがっぷりに。白鵬、両廻しを引きつけて中に戻る。両者、土俵中央で右四つがっぷりで止まる(約7秒間)。白鵬、両廻しを引きつけ、両者、引きつけ合い。両者、右四つがっぷりで止まる(約5秒間)。鶴竜、両廻しを引きつけて前に出、右足で外掛けに行く。白鵬、土俵際、両廻しを引きつけて相手を浮かせ、右へ振ってうっちゃる。鶴竜、俵の外に左足が出、その後、白鵬、土俵に倒れ、鶴竜、土俵下に飛び落ちる。

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