日馬富士 2016年夏(五月)場所取組内容

201605はるまふじ

先場所は、直前の右膝上肉離れの影響もあってか、9勝6敗の成績だった。→先場所の取組内容
春巡業では、両膝の負傷等により、取組には不参加だったものの、終盤では稽古に参加し、ぶつかりで胸を出した。
場所前に32歳の誕生日を迎え、また、白鵬から力士会会長を引き継いだ。
九重部屋に出稽古へ行くなどし、場所に臨んだ。
迎えた今場所、初日は新関脇の勢を突き落として白星発進。二日目は正代を寄り切って連勝。
三日目、逸ノ城戦では、大きな相手に捕まり、1分30秒を超える相撲で寄り切られて、初黒星。
四日目からは白星を連ね、中日は大関琴奨菊をとったりで下して1敗を守る。
九日目、小結に復帰した隠岐の海の下手投げに敗れて2敗目を喫する。
十日目、2敗で並ぶ大関豪栄道を寄り切り。十二日目は、1横綱1大関を破った新関脇・琴勇輝を寄り切り、全勝の白鵬・稀勢の里を追う、唯一人の2敗力士となる。
十三日目、鶴竜との横綱対決に敗れて3敗目。優勝の可能性が消える。
十四日目、全勝で単独トップの横綱白鵬との熱戦に敗れて4敗目。
千秋楽、前日優勝を逃した大関稀勢の里に圧倒されて5敗目。10勝5敗で今場所を終える。



(初) 勢戦 ○突き落し 8.2秒
 勢、先に手をつく。日馬富士、腰を下ろし、手をつこうとする。勢、素早く立ち、右肩から踏み込む。日馬富士、サッと手をついて素早く踏み込み、頭から低く当たる。勢、両差しになる。日馬富士、左上手、右上手前廻しを取って引きつける。勢、左差し手を返して相手の右上手を切る。日馬富士、再び右上手前廻しを取って両上手。勢、右下手を取る。両者、腰を引いた体勢で少し止まる(約2秒間)。勢、右下手を持ち、左差し手を返して前に出る。日馬富士、少し下がるが、廻しを離して左から突き落とす。勢、左肘から土俵に落ちて転がる。日馬富士、俵の中に残る。

(2) 正代戦 ○寄り切り 3.3秒
 正代、仕切り線かなり後方で手をつく。日馬富士、すぐにサッと手をつき、素早く立って踏み込み、頭から当たる。正代、その場で立って胸で当たり、両差しを狙う。日馬富士、右上手を取る。正代、左差し手を返すが上手を切れず。日馬富士、右上手も取り、両上手を引きつけて一気に前に出る。正代、相手の右上手を一旦切るが、土俵下に落ちる。

(3) 逸ノ城戦 ●寄り切り 94.6秒
 逸ノ城、仕切り線少し後方で先に手をつく。日馬富士、手をサッとつく。逸ノ城、素早く立ち、左手を出す。日馬富士、鋭く踏み込み、右喉輪で相手を起こし、左喉輪で突き上げ、中に入ろうとする。逸ノ城、突き放す。日馬富士、左から張り、突き放して前に出る。逸ノ城、左足が俵に掛かる。日馬富士、左押っ付けで突く。逸ノ城、突き放して少し中に戻る。日馬富士、左から張り、中に入って右下手、左上手を取る。逸ノ城、右下手を取り、左で差し手を抱え、やや覆いかぶさる体勢。両者、しばらく止まる(約40秒間)。日馬富士、両廻しを引きつけて前に出ようとするが出られず、再び頭をつけて腰を引く。逸ノ城、左を巻き替えて両差しになる。日馬富士、両上手になり、頭が上がって胸が合う体勢になる。両者、止まる(約10秒間)。日馬富士、右を巻き替えて差し、右下手、左上手になる。両者、右四つ、胸が合う体勢で止まる(約22秒間)。逸ノ城、両廻しを引きつけて前に出る。日馬富士、右下手で振り、腰を左に捻って相手の上手を切り、俵の上で叩こうとする。逸ノ城、構わず寄り切る。

(4) 妙義龍戦 ○つき手 2.8秒
 両者、ほぼ同時に腰を下ろす。妙義龍、手をつく。日馬富士、すぐにサッと手をつく。妙義龍、素早く立って右手を出す。日馬富士、右手を出して鋭く踏み込み、左押っ付け、右喉輪で押し上げる。妙義龍、体を離す。日馬富士、左から張る動きを見せ、相手に当たろうと頭から突っ込む。妙義龍、右に開いて相手の左腕を取ろうとする。日馬富士、腕を取らせず。妙義龍、前のめりになって土俵に両手をつく。

(5) 碧山戦 ○寄り切り 3.0秒
 碧山、先に手をつく。日馬富士、仕切り線少し後方でサッと手をつく。碧山、その直前素早く立ち、両腕を下げて踏み込もうとする。日馬富士、左から張り、右肘を固める。碧山、左を差そうとするがならず。日馬富士、両前廻しを取って一気に前に出る。碧山、左で相手の右腕を抱え、土俵際、右から突く。日馬富士、そのまま寄る。碧山、俵を割り、両者、土俵下に勢いよく落ちて倒れ込む。

(6) 嘉風戦 ○引っ掛け 4.6秒
 嘉風、先に手をつく。日馬富士、腰を下ろし、両手をサッとつく。嘉風、頭から踏み込む。日馬富士、右手を出して低く踏み込み、右で突き放す。嘉風、左に回って突っ張りながら前に出る。日馬富士、左で廻しを探るが取れず、土俵際、相手の左腕を手繰って右に開く。嘉風、右肘から土俵に落ちる。

(7) 栃ノ心戦 ○上手投げ 3.8秒
 栃ノ心、先に左手をつく。日馬富士、両手をサッと、栃ノ心、右手をサッと、ほぼ同時について立つ。日馬富士、頭から踏み込む。栃ノ心、右で顔を押し上げ、左を差す。日馬富士、両上手に手を掛け、左上手を取る。栃ノ心、左差し手を抜いて左で押っ付け、前に出ながら右下手を取る。日馬富士、体を開いて左上手投げで相手を土俵際にし、そのまま投げを下に打つ。栃ノ心、俵の外に転がり、その後、日馬富士、右足一本でぴょんと俵の外に出る。

(中) 琴奨菊戦 ○とったり 4.9秒
 両者、ほぼ同時に手をサッとついて立つ。琴奨菊、右肘を固めて頭から踏み込む。日馬富士、右手を出して低く踏み込み、右で肩を押し上げてから右を差し、左上手に手を伸ばすが取れず。琴奨菊、右差し、左押っ付けて前に出る。日馬富士、土俵際、左押っ付けで相手も土俵際にし、相手の右腕を両手で抱え、左に回りながら振る。琴奨菊、土俵下に転がり落ちる。

(9) 隠岐の海戦 ●下手投げ 16.5秒
 隠岐の海、先に右手をつく。日馬富士、仕切り線少し後方で両手をサッとつく。隠岐の海、左腕を内にして踏み込む。日馬富士、頭から踏み込む。隠岐の海、左を差す。日馬富士、右押っ付けで上手を探る。隠岐の海、腰を遠ざけて与えず。両者、左四つで止まる(約3秒間)。日馬富士、左下手を持って左に回り、土俵際、右上手を探るが取れず、下がりを掴む。隠岐の海、廻しを引きつけて寄る。日馬富士、右上手を取り、両廻しを持って俵に両足を掛けながら堪える。隠岐の海、少し下がって左へ回りながら下手投げ。日馬富士、土俵に転がる。

(10) 豪栄道戦 ○寄り切り 6.3秒
 豪栄道、先に右手をつく。日馬富士、すぐに左手をサッとつく。豪栄道、左手をサッと動かして素早く立ち、右から張って両差しを狙う。日馬富士、踏み込んで頭で当たり合い、右上手前廻しを探る。豪栄道、左に開いて廻しを切り、前に出て左を差し込み、差し手を返す。日馬富士、左下手を取り、右上手を探る。豪栄道、下がりながら上手を与えず、土俵際、右に回り、左で頭を押さえながら右小手投げに行こうとする。日馬富士、乗じて前に出、寄り切る。

(11) 魁聖戦 ○上手出投 17.9秒
 魁聖、仕切り線少し後方で先に両手をつく。日馬富士、両手をサッとつく。魁聖、両腕を下げる。日馬富士、右手を出して頭から踏み込み、右喉輪で押し上げる。魁聖、左で相手の喉輪を外す。日馬富士、引いて左へ回り、左上手を探る。魁聖、右を差して左に回り、上手を与えず。日馬富士、左を巻き替えようとする。魁聖、右で押っ付けながら前に出、相手に差させず。日馬富士、左差し手を抜く。魁聖、左上手に手を伸ばすが取れず。日馬富士、上手に手を伸ばす。魁聖、腰を捻って上手を与えず。日馬富士、左上手に手を伸ばしながら前に出るが取れず、左で突いて左に回り、左で押っ付ける。魁聖、右を差し、左も差そうとする。日馬富士、右で相手の左上腕を押し上げて差させず、頭をつける。魁聖、体勢を低くする。日馬富士、右で相手の左手首を掴み、両手で相手の左腕を手繰りながら引き、右足が俵に掛けながら左を差して下手を取る。魁聖、右を巻き替えて差す。日馬富士、左上手を持って左へ下がり、土俵際、右で頭を押さえつけながら出し投げ。魁聖、左肘から俵の外に落ち、日馬富士、左足一本で俵に残る。

(12) 琴勇輝戦 ○寄り切り 2.9秒
 琴勇輝、仕切り線後方で両手をサッとつく。日馬富士、すぐに両手をサッとつき、両者、ほぼ同時に立つ。琴勇輝、両手突きに行く。日馬富士、低く当たり、右押っ付けで押し上げる。琴勇輝、両手で押して前に出ようとする。日馬富士、頭を低くし、右前廻しを取って一気に前に出る。琴勇輝、右で首を巻いて投げに行こうとする。日馬富士、左差し手を突きつけて寄り切る。琴勇輝、土俵下に勢いよく飛び落ち、花道に倒れ込む。勝負後、琴勇輝、やや足を気にする。

(13) 鶴竜戦 ●寄り切り 4.3秒
 日馬富士は左手を、鶴竜は両手を、ほぼ同時にサッとついて立つ。日馬富士、右手を出して踏み込む。鶴竜、頭から当たる。日馬富士、左にずれて左上手を取り、左へ回る。鶴竜、両差しでどんどん前に出る。日馬富士、左上手が切れ、上体が起きて俵を割る。

(14) 白鵬戦 ●寄り切り 42.1秒
 白鵬、右、左と手をサッとついて素早く立つ。日馬富士、左手をサッとついて立つ。白鵬、左から張って右を差そうとする。日馬富士、深い左上手を取って素早く左へ回る。白鵬、左で相手を捕まえようとする。日馬富士、更に素早く左へ回り、右下手も取って前に出る。白鵬、右から掬って堪え、一気に前に出る。日馬富士、右下手を離し、土俵際頭をつけて堪える。白鵬、右下手を取って引きつけ、相手を起こす。日馬富士、右差し手を返し、右に回って中に戻る。両者、土俵中央で右四つ、日馬富士が左上手を持って右差し手を返し、白鵬が右下手を持った体勢で止まる(約5秒間)。日馬富士、少し左に回る。白鵬、右下手を引きつけながら左前廻しを探る。日馬富士、再び右を差して腰を引く。白鵬、じりっと前に出る。日馬富士、やや土俵際で頭をつけ、右筈で相手の脇腹に当てる。白鵬、上体を起こす。両者、止まる(約8秒間)。日馬富士、腰を振って相手の下手を切ろうとする。白鵬、更に上体が上がる。両者、止まる(約7秒間)。白鵬、右足を飛ばして相手の左足を蹴り、右下手投げに行く。日馬富士、左上手を持って前に出る。白鵬、土俵際、すぐに右下手投げに行き、腰を引いて相手の上手を切って一気に前に出る。日馬富士、上体が起きて俵を割る。

(楽) 稀勢の里戦 ●押し出し 5.5秒
 稀勢の里、仕切り線少し後方で先に右手をつく。日馬富士、手をつこうとする。稀勢の里、左手をサッとつき、素早く立って右手を出す。日馬富士、少し遅れて手をサッとつき、頭から踏み込んで当たり、左下手、右前廻しに手を掛ける。稀勢の里、左をのぞかせ、左に体を開きながら肩透かしを引く。日馬富士、廻しが切れて泳ぎかけるが向き直る。稀勢の里、右で相手の顔を押し上げ、左を差す。日馬富士、右腕を内に回して相手に差させず。稀勢の里、右上手に手を掛けて前に出る。日馬富士、体を離して上手を与えず、中に入ろうと体勢を低くする。稀勢の里、前に出て左を差し、右も差そうとする。日馬富士、土俵際、左で押っ付けながら左へ回って体を離そうとする。稀勢の里、左で顔を押し上げる。日馬富士、右足が一瞬俵の外に出、俵の上でしゃがむ体勢になる。稀勢の里、相手の肩を押す。日馬富士、俵の外に出、土俵下に落ちる。

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