稀勢の里 2016年夏(五月)場所取組内容

201605きせのさと

先場所は、初日から10連勝して単独トップに立つものの、白鵬、日馬富士の2横綱に連敗して優勝を逃した。→先場所の取組内容
横綱昇進の目安が「14勝以上の優勝」とされた今場所、初日から白星を連ね、六日目からは横綱白鵬と2人でトップに並ぶ。
中日を全勝で折り返し、2場所連続のストレート勝ち越し。
九日目以降、3大関にも勝利し、12連勝。
十三日目、横綱白鵬と全勝対決。自分得意の左四つに組む展開になるも、下手投げで敗れて初黒星を喫する。
十四日目、横綱鶴竜戦では、いいところなく敗れて連敗。白鵬が勝って2差がついたため、白鵬の優勝が決まる。
千秋楽、横綱日馬富士戦では、吹っ切れたような攻める相撲内容で勝利。13勝2敗で今場所を終える。
十四日目に下げた評価を、千秋楽の一番で払拭し、綱取りを来場所につなげた。



(初) 妙義龍戦 ○寄り切り 5.1秒
 妙義龍、先に手をつく。稀勢の里、仕切り線後方でサッと手をつき、突っ掛ける。2度目、稀勢の里、仕切り線少し後方でサッと手をついて素早く立つ。妙義龍、少し遅れてサッと手をつき、右手を出す。稀勢の里、左肘を固めて踏み込む。妙義龍、頭から低く当たり、左を差す。稀勢の里、左を差し、右で抱えて前に出る。妙義龍、右押っ付けから右上手を取る。稀勢の里、腰を引いて相手の上手を切り、右上手を取る。妙義龍、左下手を取るが土俵際。稀勢の里、右上手を引きつけ、腰を下ろして寄る。妙義龍、上体が起きて俵を割る。

(2) 琴勇輝戦 ○押し出し 11.3秒
 琴勇輝、手をつき、稀勢の里、すぐにサッと手をつき、両者、ほぼ同時に立つ。琴勇輝、頭から踏み込む。稀勢の里、当たりを胸で受ける。琴勇輝、右喉輪で押し上げる。稀勢の里、左から突いて喉輪を外す。琴勇輝、後ろ向きになるが向き直る。稀勢の里、前に出る。琴勇輝、土俵際、左喉輪で押し上げる。稀勢の里、仰け反るが、相手の喉輪を外し、右で押っ付ける。琴勇輝、土俵際、右喉輪で押し上げる。稀勢の里、再び喉輪を外し、右をのぞかせる。琴勇輝、左に回る。稀勢の里、筈で押しながら前に出る。琴勇輝、俵 に両足を掛けて突っ張る。稀勢の里、相手の胸に向かって突き放す。琴勇輝、土俵下に飛び落ち、客席に倒れ込む。

(3) 正代戦 ○押し出し 5.0秒
 正代、仕切り線後方で手をつく。稀勢の里、すぐに仕切り線少し後方でサッと手をついて立つ。正代、両腕を内側に入れる。稀勢の里、ぴょんと踏み込んで低く当たる。正代、左を差し、右も差そうとする。稀勢の里、左肘を固めて差させず、右で押っ付ける。正代、右が差せず、左差し手を抜いて引く。稀勢の里、乗じて押しながら前に出る。正代、俵に詰まり、叩きながら右に回る。稀勢の里、相手の胸を押す。正代、土俵下に落ちる。

(4) 隠岐の海戦 ○寄り切り 50.8秒
 隠岐の海、仕切り線後方で先に手をつく。稀勢の里、サッと手をつき、左肘を固めて踏み込む。隠岐の海、右肘を固め、左を差す。稀勢の里、左を差し、右で差し手を抱えながら前に出る。隠岐の海、右で差し手を抱え、土俵際を右に回って堪える。稀勢の里、左下手を取って前に出る。隠岐の海、右上手を取る。稀勢の里、すぐに相手の上手を切り、前に出ながら右上手を探る。隠岐の海、土俵際を右に回りながら腰を遠ざけ、上手を与えず。稀勢の里、左下手を引きつけてながら右上手を取る。隠岐の海、少し右に回るが上手を切れず、土俵際、左下手投げを打つ。稀勢の里、左下手が切れて傾くが、右上手を持って堪える。両者、土俵内に戻り、稀勢の里は切れた左下手を取り直して両廻し、隠岐の海は左下手を持って腰を引いた体勢になる。隠岐の海、右から押っ付けながら上手を探る。稀勢の里、左肘を張って上手を与えず。隠岐の海、左下手投げで振り回す。稀勢の里、振られて土俵際になり、一枚廻しの右上手が伸びるが残す。両者、少し止まる(約4秒間)。隠岐の海、左下手を引きつけて前に出ようとする。稀勢の里、両廻しを引きつけて前に出る。隠岐の海、左下手投げで振る。稀勢の里、左下手が切れるが、伸びた右上手を持って堪え、右下手を取り直して再び両廻し。両者、土俵中央、稀勢の里は左下手と伸びた右上手を持ち、隠岐の海は左下手前廻しのみを持った体勢で止まる(約14秒間)。隠岐の海、前に出ようとする。稀勢の里、両廻しを引きつけて前に出る。隠岐の海、左下手投げで振る。稀勢の里、構わず前に出る。隠岐の海、力を抜いて土俵を割る。

(5) 宝富士戦 ○寄り切り 20.1秒
 宝富士、先に手をつく。稀勢の里、仕切り線少し後方でサッと手をつき、左肘を固めて踏み込む。宝富士、頭を下げ、左肘を固めて当たる。稀勢の里、前に出ながら右で差し手争い。宝富士、左を差し勝ち、差し手を大きく返す。稀勢の里、上体が起きるが、左下手を探りながら前に出る。宝富士、左に回って下手を与えず。稀勢の里、左下手を取る。宝富士、右押っ付けから上手を探る。稀勢の里、腰を引いて上手を与えず。宝富士、右上手に手を伸ばす。稀勢の里、腰を捻って上手を与えず、左下手を引きつけて前に出る。宝富士、両足が俵に掛かる。稀勢の里、左差し手を返しながらやや肩越しの右上手を探る。宝富士、上体を倒して上手を与えず、少し中に戻る。稀勢の里、左下手を取り直す。宝富士、右上手を探る。稀勢の里、上手を与えず、左下手を持って前に出る。宝富士、俵に両足を掛けて堪える。稀勢の里、深い右上手を取って両廻し。宝富士、腰を振って左に回り、相手の下手を切る。稀勢の里、右上手を引きつけて寄る。宝富士、堪えようとするが、俵を割る。

(6) 魁聖戦 ○寄り切り 78.7秒
 魁聖、仕切り線後方で先に手をつく。稀勢の里、腰を下ろして手をサッとつき、左肘を固めてぴょんと立つ。魁聖、両腕を下げて踏み込み、左を差して差し手を返す。稀勢の里、差し手争いの末、左を差し勝つ。魁聖、左差し手を返し、右上手を探りながら前に出る。稀勢の里、左から掬いながら堪え、左下手を取り、右上手に手を伸ばす。魁聖、腰を引いて上手を与えず、左下手を取る。両者、左四つ、互いに下手を持った体勢で止まる(約5秒間)。魁聖、右で押っ付けながら上手を探る。稀勢の里、左下手を引きつけながら前に出、右上手に手を伸ばすが取れず。両者、再び止まる(約15秒間)。魁聖、前に出ようとする。稀勢の里、左下手を引きつけながら前に出、押っ付けながら右上手に手を伸ばす。魁聖、腰を引いてそれを避けるが、左足が俵に掛かり、少し中に戻る(約11秒間)。稀勢の里、腰を振って相手の下手を切ろうとする。魁聖、すぐに下手を取り直す。稀勢の里、左下手を引きつけ、前に出て右上手に手を伸ばす。魁聖、土俵際、右に回り込んで中に戻る。両者、止まる(約19秒間)。魁聖、右上手前廻しを探る。稀勢の里、下手を持った左腕を返し、右上手を取って引きつける。魁聖、右を巻き替えて差す。稀勢の里、両上手を引きつけて前に出る。魁聖、俵に足を掛けて堪えるが、腰が伸びて俵を割る。

(7) 逸ノ城戦 ○送り出し 6.9秒
 逸ノ城、仕切り線少し後方で先に両手をつく。稀勢の里、仕切り線後方でサッと手をつき、両者、ほぼ同時に立つ。逸ノ城、右肘を固める。稀勢の里、左肘を固めて当たる。逸ノ城、両手で押しながら前に出る。稀勢の里、土俵際、左で押っ付け、右喉輪で押し上げる。逸ノ城、押しながら前に出る。稀勢の里、左で押っ付けながら左へ回って体を入れ替え、そのまま押っ付けで押す。逸ノ城、後ろ向きに俵を割る。

(中) 嘉風戦 ○押し出し 13.8秒
 嘉風、先に両手をつく。稀勢の里、仕切り線後方でサッと手をつき、左肘を固める。嘉風、右肘を固めて頭から当たり、両差しを狙う。稀勢の里、右で押っ付ける。嘉風、差し手を抜き、相手の手を叩きながら少し下がる。稀勢の里、押しながら前に出る。嘉風、頭をつけて深い左下手を取り、左へ回る。稀勢の里、右で差し手を抱え、左筈で胸、顎を押し上げて前に出る。嘉風、右で相手の左手を掴みながら土俵際堪える。稀勢の里、右小手投げで土俵内へ振り、顎に向かって突き上げながら前に出る。嘉風、左で顎を押し上げる。稀勢の里、右で突いて喉輪を外す。嘉風、頭をつけ、突き放す。稀勢の里、突き返そうとする。嘉風、相手の手を叩いて左へ回ろうとする。稀勢の里、よく見て押す。嘉風、俵を割る。

(9) 豪栄道戦 ○送り出し 5.1秒
 豪栄道、右拳を浮かせて止める。稀勢の里、右、左と手をサッとついて立つ。豪栄道、立てず。2度目、豪栄道、右手をつく。稀勢の里、すぐに右、左と手をつき、豪栄道、左手をサッとついて、両者、ほぼ同時に立つ。稀勢の里、左肘を固めて踏み込む。豪栄道、低く当たって左を差し、右で押っ付けて左差し手を返す。稀勢の里、上体が起きるが堪え、右で差し手を抱えて前に出る。豪栄道、土俵際、右首投げに行く。稀勢の里、頭を下げて相手の腕から抜き、相手の背中を押す。豪栄道、土俵下に落ちる。

(10) 琴奨菊戦 ○寄り倒し 26.1秒
 稀勢の里、先に両手をつく。琴奨菊、仕切り線後方で左手をサッとつく。稀勢の里、素早く立ち、右手を出して頭から踏み込む。琴奨菊、右肘を固めて低く当たって前に出、左を差す。稀勢の里、左押っ付けから左を差し、下手を取る。琴奨菊、左差し手を返し、右押っ付けで前に出る。稀勢の里、上体が起きるが、左下手を持って堪える。琴奨菊、腰を振って相手の下手を切る。稀勢の里、左差しで前に出る。両者、左四つで互いに廻しを取っていない体勢で、少し足が止まる(約3秒間)。稀勢の里、左下手に手を掛ける。琴奨菊、腰を振って下手を切り、右押っ付けで突いて体を入れ替え、右で押っ付けながら寄る。稀勢の里、俵に両足を掛けて必死に残す。琴奨菊、右押っ付けで土俵内へ突く。稀勢の里、堪えて左差しで寄る。琴奨菊、俵に両足を掛けて残す。稀勢の里、右上手を取り、琴奨菊、左下手を持って右足を俵に掛けた体勢で一呼吸置く(約2秒間)。稀勢の里、右上手を引きつけて少し寄り、すぐに右上手投げで土俵内に振り、左差し手を返して前に出る。琴奨菊、土俵際、体勢を崩して右膝から土俵に落ちる。

(11) 勢戦 ○送り出し 10.2秒
 勢、仕切り線後方で先に右手をつく。稀勢の里、右、左とサッと手をつき、勢、左手をサッとつき、両者、ほぼ同時に立つ。勢、両腕を内に入れて踏み込む。稀勢の里、右手を出してぴょんと立ち、左肘を固めて当たり、左を差し勝つ。勢、右で押っ付け、左を差して差し手を返す。稀勢の里、上体が起きるが堪え、左下手を取る。勢、右上手に手を伸ばすが取れず。稀勢の里、右上手に手を伸ばすが届かず。勢、右小手投げで振る。稀勢の里、堪えて右上手に手を掛け、左差しで前に出ようとする。勢、すぐに体を開いて右小手投げに行く。稀勢の里、体を離さず、相手の後ろから廻しを取って前に出る。勢、土俵下に落ちる。

(12) 照ノ富士戦 ○押し出し 3.3秒
 照ノ富士、相手が手をつく前に、仕切り線少し後方で両手をサッとついて突っ掛ける。2度目、稀勢の里、仕切り線少し後方で先に右手をつく。照ノ富士、仕切り線少し後方で両手をサッとつき、両者、ほぼ同時に立つ。稀勢の里、左肘を固める。照ノ富士、右肩から踏み込み、両手で相手の右腕を取ろうとする。稀勢の里、右腕を抜き、左で押っ付け、右喉輪で前に出る。照ノ富士、左足が俵に詰まる。稀勢の里、右喉輪で突き上げる。照ノ富士、仰け反り、上体が起きる。稀勢の里、左を差し、右から押っ付ける。照ノ富士、俵を割る。

(13) 白鵬戦 ●下手投げ 19.2秒
 稀勢の里、仕切り線少し後方で先に右手をつく。白鵬、右、左と手をサッとついて素早く立ち、右から張って左を差し、右肘を固めて当たる。稀勢の里、その場で立って左肘を固めて当たり、自分得意の左を差す。白鵬、左差し手を返し、前に出ながら右上手を取る。稀勢の里、土俵際、相手の上手を切り、左差しで一気に前に出る。白鵬、左下手を取り、右足が俵に掛かるが堪え、右上手を探るが取れず。稀勢の里、右上手を取る。白鵬、左下手を持って左に回る。稀勢の里、右上手を引きつけて前に出、左下手を探る。白鵬、土俵際、右から絞って下手を与えず、土俵際、体を開いて左下手投げで振る。稀勢の里、右上手を離さず、向き直る。白鵬、右で頭を叩こうとして上体が起きるが、土俵内に戻って体勢を低くし、右を差そうとする。稀勢の里、左を差して巻き替えを許さず。白鵬、右上手を探る。稀勢の里、左下手を取って両廻し。白鵬、上手を取らずに右で押っ付け、左下手投げで振る。稀勢の里、両廻しを引きつけて前に出る。白鵬、土俵際、左下手投げを打ちながら体を開き、右で頭を叩きながら下がる。稀勢の里、廻しが切れて土俵に転がる。

(14) 鶴竜戦 ●寄り切り 7.7秒
 稀勢の里、仕切り線少し後方で先に手をつき、一瞬前のめりになりかけるが堪える。鶴竜、両手をサッとつく。稀勢の里、左肘を固めて頭を下げる。鶴竜、頭から低く踏み込み、左を差し、右で押っ付けて前に出ようとする。稀勢の里、右で差し手を抱えて堪えるが上体が起きる。鶴竜、右上手を取る。稀勢の里、腰を振って相手の上手を切ろうとする。鶴竜、右足外掛けで崩しながら前に出る。稀勢の里、仰け反って下がり、土俵際、体を開いて左下手投げに行こうとするが、右足が俵の外に出、ここで勝負あり。鶴竜、上手投げを返し、稀勢の里、土俵下に落ちる。

(楽) 日馬富士戦 ○押し出し 5.5秒
 稀勢の里、仕切り線少し後方で先に右手をつく。日馬富士、手をつこうとする。稀勢の里、左手をサッとつき、素早く立って右手を出す。日馬富士、少し遅れて手をサッとつき、頭から踏み込んで当たり、左下手、右前廻しに手を掛ける。稀勢の里、左をのぞかせ、左に体を開きながら肩透かしを引く。日馬富士、廻しが切れて泳ぎかけるが向き直る。稀勢の里、右で相手の顔を押し上げ、左を差す。日馬富士、右腕を内に回して相手に差させず。稀勢の里、右上手に手を掛けて前に出る。日馬富士、体を離して上手を与えず、中に入ろうと体勢を低くする。稀勢の里、前に出て左を差し、右も差そうとする。日馬富士、土俵際、左で押っ付けながら左へ回って体を離そうとする。稀勢の里、左で顔を押し上げる。日馬富士、右足が一瞬俵の外に出、俵の上でしゃがむ体勢になる。稀勢の里、相手の肩を押す。日馬富士、俵の外に出、土俵下に落ちる。

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