勢 2016年夏(五月)場所取組内容

201605いきおい

前頭4枚目だった先場所は、10勝5敗の成績だった。→先場所の取組内容
今場所は初めて関脇に昇進。部屋から新関脇が出たのは、1997年の土佐ノ海以来。また、長く付け人をしていた同部屋の錦木が新入幕となり、刺激を受けたよう。
迎えた今場所、初日は横綱日馬富士と対戦。両差しになるも、突き落とされて黒星発進。
二日目、逸ノ城戦では、55秒とやや長い相撲の末、寄り切られて連敗。
三日目、連勝スタートだった大関照ノ富士を寄り切り、初日を出す。
五日目は横綱鶴竜を撃破。
六日目の隠岐の海戦では、相手の下手投げに小手投げを返すも、軍配は隠岐の海。しかし「差し違え」で勝ち、初めての連勝。3勝3敗と星を五分にする。
七日目から黒星が連なり、九日目は白鵬のかち上げに沈んだ。
十一日目、稀勢の里に送り出されて負け越し決定。
連敗を止められず、そのまま8連敗。
千秋楽、碧山を寄り切って4勝目。4勝11敗で今場所を終える。
場所後、序盤で右足親指を剥離骨折していたことを明かす。



(初) 日馬富士戦 ●突き落し 8.2秒
 勢、先に手をつく。日馬富士、腰を下ろし、手をつこうとする。勢、素早く立ち、右肩から踏み込む。日馬富士、サッと手をついて素早く踏み込み、頭から低く当たる。勢、両差しになる。日馬富士、左上手、右上手前廻しを取って引きつける。勢、左差し手を返して相手の右上手を切る。日馬富士、再び右上手前廻しを取って両上手。勢、右下手を取る。両者、腰を引いた体勢で少し止まる(約2秒間)。勢、右下手を持ち、左差し手を返して前に出る。日馬富士、少し下がるが、廻しを離して左から突き落とす。勢、左肘から土俵に落ちて転がる。日馬富士、俵の中に残る。

(2) 逸ノ城戦 ●寄り切り 55.0秒
 逸ノ城、先に手をつく。勢、仕切り線後方でサッと手をつき、両者、ほぼ同時に立つ。勢、左肘を固めて当たる。逸ノ城、右肘を固めて当たり、左上手を取る。勢の左、逸ノ城の右で差し手争い。逸ノ城、右で首を巻きながら上手投げで下がり、右を差して少し中に戻る。両者、右四つで止まる(約5秒間)。逸ノ城、左上手を引きつけ、右差し手を返して前に出ようとする。勢、右下手を持って堪える。両者、右四つで止まる(約12秒間)。勢、右下手投げで振り、左で押っ付ける。逸ノ城、堪える。勢、じわじわ右に回り、右半身になる。逸ノ城が深い左上手を持ち、勢が右下手を持って右半身の体勢で、両者、止まる(約14秒間)。逸ノ城、左上手を引きつけて前に出る。勢、右下手投げで堪えようとするが、上体が起きて俵を割る。

(3) 照ノ富士戦 ○寄り切り 24.5秒
 照ノ富士、先に手をつく。勢、仕切り線後方でサッと手をつく。照ノ富士、右肘を固めて踏み込む。勢、踏み込んで右を差す。照ノ富士、すぐに左上手前廻しを取る。勢、腰を振るが上手を切れず、深い右下手を取ってやや右半身。両者、少し止まる(約2秒間)。照ノ富士、左上手を引きつけて前に出ようとする。勢、そこを右下手投げで体を入れ替えて寄る。照ノ富士、右足を俵に掛けて傾くが残し、一気に中に戻る。勢、両差しになる。照ノ富士、外から抱える。両者、少し止まる(約2秒間)。照ノ富士、極め上げる。勢、下がらず堪える。照ノ富士、右で極めながら振り、前に出て左を差す。勢、右足が俵に掛かるが、再び右を差して少し中に戻り、一呼吸後、右掬い投げで相手を土俵際にする。照ノ富士、外から抱えながら堪えるが体が伸びる。勢、両差しで寄る。照ノ富士、堪え切れずに俵を割る。

(4) 琴勇輝戦 ●押し出し 9.8秒
 勢、先に手をつく。琴勇輝、仕切り線後方でサッと手をつく。勢、その瞬間、素早く立って踏み込む。琴勇輝、右喉輪で相手を起こし、顎に向かって突っ張る。勢、相手の手を右から突いていなし、体を離す。琴勇輝、顎に向かって力強く突き放し、前に出る。勢、右を差す。琴勇輝、構わず左押っ付けで前に出、両手で顎を押し上げる。勢、土俵際仰け反りながら堪え、相手の手を叩くが、左足が俵の外に滑り出る。

(5) 鶴竜戦 ○小手投げ 25.2秒
 勢、仕切り線少し後方で先に手をつく。鶴竜、手をサッとつき、勢、その直前素早く立つ。鶴竜の手つき不十分と見たか、式守伊之助、立合いを止める。2度目、勢、仕切り線少し後方で先に手をつく。鶴竜、手をつこうと動かす。勢、突っ掛ける。3度目、鶴竜、先に手をつく。勢、仕切り線後方でサッと手をつき、右肩から踏み込む。鶴竜、左から張って両差しを狙う。勢、左肘を固めて当たり、左を差し、右上手に手を伸ばす。鶴竜、腰を捻って上手を与えず、左下手を取る。勢、右で差し手を抱える。鶴竜、右を巻き替えようとする。勢、左差し手を返して巻き替えを許さず、左下手を取る。鶴竜、左下手を深くし、右から押っ付けながら下手を切ろうとするが切れず。両者、左四つ、互いに下手を持った体勢で止まる(約8秒間)。鶴竜、右で押っ付けながら少し前に出る。勢、右小手投げで振る。鶴竜、振られるが左下手を離さず、低い体勢で右上手前廻しを取って両廻しになり、右に回って右上手で出し投げ気味に振り、頭をつけて一気に前に出る。勢、土俵際、右で差し手を抱えて体を開き、思い切った小手投げを打つ。鶴竜、俵の外に裏返り、土俵下に落ちる。

(6) 隠岐の海戦 ○小手投げ 34.0秒
 勢、先に手をつく。隠岐の海、少し時を置き、サッと手をつく。勢、左肘を固めて踏み込む。隠岐の海、左肘を固めて当たる。勢、左を差そうとする。隠岐の海、少し下がり、右で顎を押し上げようとする。勢、左から突いて外す。隠岐の海、前のめりになるが堪え、左を差す。勢、左を差す。隠岐の海、右で差し手を抱えて少し中に戻る。両者、少し止まる(約2秒間)。隠岐の海、左下手を取る。両者、止まる(約8秒間)。隠岐の海、右上手を探る。勢、腰を捻って上手を与えず。隠岐の海、左下手投げに行こうとする。勢、堪える。両者、少し止まる(約2秒間)。隠岐の海、左下手を持ったまま、右から絞る。両者、止まる(約7秒間)。隠岐の海、体を開いて下手投げに行く。勢、右小手投げを返す。両者、体が傾き、土俵に落ちる。軍配、隠岐の海。「物言い」がつき、協議の結果、隠岐の海の手が先についていると判断、「軍配差し違え」で勢の勝ち。

(7) 琴奨菊戦 ●寄り倒し 3.3秒
 勢、先に右手をつく。琴奨菊、両手を、勢、左手をサッとつき、両者、ほぼ同時に立つ。琴奨菊、左から張る。勢、顔が横を向くが左を差す。琴奨菊、右で差し手を抱え、左差しで前に出る。勢、右小手投げに行く。琴奨菊、体勢を崩し掛けるが、左差し手を返して相手に体を預ける。勢、俵の外に倒れ、直後、琴奨菊、土俵に腹から落ちる。

(中) 魁聖戦 ●寄り切り 19.4秒
 魁聖、仕切り線少し後方で先に両手をつく。勢、仕切り線後方でサッと右手をつく。魁聖、両腕を内に入れて踏み込む。勢、左肘を固めて当たり、両差しになる。魁聖、左上手前廻しを取り、前に出ながら右上手前廻しも取り、両上手を引きつけて前に出るが、一枚廻しで伸びる。勢、俵に足を掛けて堪え、両差しで中に戻る。魁聖、再び伸びた両上手を持って前に出る。勢、土俵際、右掬い投げで体を入れ替え、右下手を取り、引きつけて前に出る。魁聖、土俵際、右上手投げに行く。勢、右下手が切れ、土俵際へ振られるが堪える。魁聖、両上手を持って寄る。勢、俵に足を掛け、両差し手を返して必死に堪え、右下手を取る。魁聖、伸びた廻しを持って休まず寄り立てる。勢、ついに俵を割る。

(9) 白鵬戦 ●押し倒し 1.2秒
 勢、先に右手をつく。白鵬、右、左とサッと手をつき、左から張って右肘でかち上げ。勢、体勢を崩して土俵に尻餅。

(10) 妙義龍戦 ●押し出し 6.5秒
 勢、先に右手をつく。妙義龍、すぐに両手をサッとつく。勢、左手をサッとつき、両腕を下げて右肩から踏み込もうとする。妙義龍、右手で相手の肩を押さえ、やや左にずれて当たり、右喉輪で押し上げる。勢、左で突いて喉輪を外し、両差しを狙う。妙義龍、少し引く。勢、押しながら前に出る。妙義龍、下がらず頭をつけ、下から突き放して相手を起こし、左押っ付け、右喉輪で押し上げる。勢、大きく仰け反り、引く。妙義龍、前のめりになりながらも前に出る。勢、土俵際、右から突こうとしながら俵の外に出、その後、妙義龍、右手を俵の外につく。勢、土俵下に落ち、土俵下の琴奨菊にぶつかる。

(11) 稀勢の里戦 ●送り出し 10.2秒
 勢、仕切り線後方で先に右手をつく。稀勢の里、右、左とサッと手をつき、勢、左手をサッとつき、両者、ほぼ同時に立つ。勢、両腕を内に入れて踏み込む。稀勢の里、右手を出してぴょんと立ち、左肘を固めて当たり、左を差し勝つ。勢、右で押っ付け、左を差して差し手を返す。稀勢の里、上体が起きるが堪え、左下手を取る。勢、右上手に手を伸ばすが取れず。稀勢の里、右上手に手を伸ばすが届かず。勢、右小手投げで振る。稀勢の里、堪えて右上手に手を掛け、左差しで前に出ようとする。勢、すぐに体を開いて右小手投げに行く。稀勢の里、体を離さず、相手の後ろから廻しを取って前に出る。勢、土俵下に落ちる。

(12) 宝富士戦 ●寄り切り 53.9秒
 宝富士、先に両手をつく。勢、仕切り線後方で両手をサッとつき、両肘を固めて踏み込む。宝富士、左肘を固め、頭から踏み込んで当たる。勢、左を差し、右で差し手争いするが差せず、やや深い右上手を取る。宝富士、深い左下手を取り、右押っ付けで前に出る。勢、堪えて少し中に戻る。宝富士、腰を振って上手を切ろうとするがならず。両者、左四つで止まる(約4秒間)。勢、右上手を持って前に出ようとする。宝富士、左下手を持って堪える。両者、左四つで止まる(約11秒間)。宝富士、腰を振って相手の上手を切る。勢、右上手が切れ、右で相手の差し手を抱える。一呼吸後、宝富士、左下手を引きつけ、右で押っ付けながら前に出る。勢、土俵際、右小手投げに行きながら右に回る。宝富士、堪える。勢、少し中に戻る。宝富士、左下手を持ち、右で押っ付けて上手を探るが取れず。両者、止まる(約8秒間)。宝富士、右で押っ付けながら前に出、右上手を探る。勢、土俵際、体を開いて右小手投げに行くが、その際、左足を俵の外に踏み出す。宝富士、土俵に転がる。

(13) 豪栄道戦 ●掬い投げ 7.2秒
 勢、仕切り線少し後方で先に右手をつく。豪栄道、右手をつこうと動く。勢、前のめりになり、立合いを嫌う。2度目、勢、仕切り線少し後方で先に右手をつく。豪栄道、右手をつこうと動く。勢、素早く立って前に出る。豪栄道、遅れてサッと右手をついてその場で立ち、右に変わりながら相手の左腕を取る。勢、向き直る。豪栄道、頭をつけ、左を差して前に出る。勢、土俵際、体を開いて右小手投げに行く。豪栄道、左差し手を突きつけて堪える。勢、左足を俵に掛けながら左を差し、な中に戻ろうとする。豪栄道、右押っ付けで寄り立て、体を開いて土俵内へ左掬い投げ。勢、土俵に転がる。

(14) 正代戦 ●掬い投げ 5.7秒
 勢、先に右手をつく。正代、仕切り線後方で両手をサッとつく。勢、左手をサッとつき、左肘を固め、右肩から踏み込む。正代、両肘を固めて踏み込み、突き放す。両者、差し手争い。正代、互いに不得手な左を差す。勢、左を差して前に出る。正代、土俵際、体を開いて豪快に左掬い投げ。勢、土俵に転がる。

(楽) 碧山戦 ○寄り切り 10.4秒
 勢、先に右手をつく。碧山、少し待ち、両手をサッとつき、両者、ほぼ同時に立つ。勢、両腕を内に入れ、右肩から踏み込む。碧山、頭から踏み込んで当たり、左で押っ付ける。勢、右差し手を抜き、左を差して、右で差し手を抱えて相手を起こす。碧山、右で押っ付け、左下手を取り、右で押っ付けながら前に出ようとする。勢、堪えて左差し手で相手を抱えながら前に出ようとする。碧山、左下手を離し、右で突き落としに行きながら右に回る。勢、乗じて左差しで前に出、右で相手の胸を押し上げる。碧山、上体が起きて俵を割る。

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