名古屋場所十三日目・幕内。

名古屋場所十三日目・幕内の取り組み。
2敗で優勝争いトップに並ぶ、横綱日馬富士と大関稀勢の里が直接対戦。日馬富士が立合いの当たりで相手を起こし、稀勢の里が差し手を抜くのに乗じて一気に寄り倒し、単独トップに立つ。綱取りが懸かる稀勢の里は、痛い3敗目。
前日、3敗に後退した横綱白鵬は、大関豪栄道の腰砕けで勝利し、トップと1差を守る。
前日、横綱白鵬を寄り切って7勝目を上げた角番大関照ノ富士は、正代に寄り切られて、この日の勝ち越しならず。正代は9勝目。
3敗の小結高安は、碧山に押し出され、4敗に後退。
3敗の宝富士は、新関脇の魁聖に寄り切られて4敗に後退。
3敗の貴ノ岩は、千代の国の休場により、3敗を守る。千代の国は、右膝の怪我のため、今日から休場。
嘉風が、栃煌山を寄り切って9勝目。栃煌山はこの日の勝ち越しならず。
千代鳳、錦木が勝ち越した。豪風は負け越し。
既に負け越しが決まっている遠藤が、同じく負け越している佐田の富士を55秒の相撲で寄り切り、2勝目を上げた。

幕内全取り組み内容は以下の通り。
カッコ内は取り組み時間です。

● 英乃海 6勝7敗 寄り切り ○ 錦木 8勝5敗 (8.3秒)
 錦木、先に手をつく。英乃海、仕切り線少し後方でサッと手をつき、左から張る。錦木、頭から当たる。英乃海、右を差し、左で押っ付けて前に出る。錦木、左上手を取り、俵に足を掛けて堪える。英乃海、左上手を取る。錦木、相手の上手を切って中に戻る。英乃海、右下手を取る。錦木、左上手を引きつけて前に出る。英乃海、土俵際、右下手投げに行く。錦木、左上手を引きつけて寄り切る。
20160722 13 301 錦木 寄り切り 英乃海 40

● 玉鷲 7勝6敗 叩き込み ○ 北はり磨 5勝8敗 (0.8秒)
 北はり磨、先に手をつく。玉鷲、腰を下ろし、左手をつき、右手をサッとついて立つ。北はり磨、その場で立ち、叩いて左に変わる。玉鷲、前のめりになり、土俵に両手をつく。
20160722 13 302 北はり磨 叩き込み 玉鷲 40

● 徳勝龍 6勝7敗 押し出し ○ 大栄翔 5勝8敗 (6.6秒)
 大栄翔、先に手をつく。徳勝龍、手をサッとつく。大栄翔、右手を出して頭から踏み込む。徳勝龍、右手を出して当たり、顎に向かって突っ張り、左から張る。大栄翔、突き返す。徳勝龍、相手の手を叩く。両者、体が離れる。徳勝龍、左から張る。大栄翔、低く当たって下から押し上げる。徳勝龍、上体が起き、引いて土俵際右から突こうとする。大栄翔、乗じて前に出、押し出す。
20160722 13 303 大栄翔 押し出し 徳勝龍 40

■ 千代の国 8勝5敗 不戦勝 □ 貴ノ岩 10勝3敗
 千代の国、「右膝内側半月板損傷 右膝ロッキング」のため、休場。
20160722 13 300 千代の国休場

○ 豊響 6勝7敗 押し出し ● 豪風 5勝8敗 (2.4秒)
 豊響、先に手をつく。豪風、仕切り線後方でサッと手をついて素早く立ち、左肘を固めて頭から踏み込む。豊響、右肘を固めて当たる。豪風、上体が起きて左へ回る。豊響、乗じて前に出ながら押す。豪風、土俵下へ飛び落ちる。
20160722 13 304 豊響 押し出し 豪風 40

○ 千代鳳 8勝5敗 押し出し ● 佐田の海 6勝7敗 (9.2秒)
 佐田の海、先に手をつく。千代鳳、体を上下に揺らし、仕切り線後方でサッと手をつき、右手を出して頭から踏み込む。佐田の海、頭から低く踏み込む。千代鳳、左を差す。佐田の海、右押っ付けで押し上げる。千代鳳、左差し手を抜き、右喉輪、左押っ付けで押し上げる。佐田の海、上体が起き、叩きながら下がって土俵際で右を差す。千代鳳、乗じて前に出、押す。佐田の海、押し上げ、差そうとするがならず、土俵際、叩きながら右に回る。千代鳳、堪えて前に出る。佐田の海、俵の上で左上手を取り、体を開いて上手投げに行く。両者、俵の上で体が離れ、土俵下に飛び出す。軍配、佐田の海。「物言い」がつき、協議の結果、佐田の海の足が先に出ているとして「差し違え」で千代鳳の勝ち。
20160722 13 305 千代鳳 押し出し 佐田の海 35 20160722 13 305 千代鳳 押し出し 佐田の海 40

● 荒鷲 8勝5敗 押し出し ○ 大翔丸 6勝7敗 (3.0秒)
 荒鷲、仕切り線後方で先に手をつく。大翔丸、手をサッとつく。荒鷲、素早く立ち、右肘を固めて踏み込む。大翔丸、頭から低く当たり、左で押っ付け、右で顔を押し上げながら前に出、両手で押す。荒鷲、あっけなく土俵下に落ちる。
20160722 13 306 大翔丸 押し出し 荒鷲 40

○ 逸ノ城 9勝4敗 引き落とし ● 輝 6勝7敗 (4.5秒)
 輝、先に手をつく。逸ノ城、仕切り線少し後方でサッと手をつく。輝、素早く立ち、右手を出して頭から踏み込む。逸ノ城、右肘を固めて当たる。輝、突き放す。逸ノ城、下がらず、右を差す。輝、左で押っ付けながら前に出ようとする。逸ノ城、左足が俵に掛かり、右差し手を抜く。輝、足が流れ、前のめりになって土俵に落ちる。
20160722 13 307 逸ノ城 引き落とし 輝 40

● 佐田の富士 3勝10敗 寄り切り ○ 遠藤 2勝11敗 (54.7秒)
 遠藤、仕切り線少し後方で先に手をつく。佐田の富士、仕切り線少し後方でサッと手をつき、素早く立つ。遠藤、左手を伸ばして立つ。佐田の富士、両手で相手の肩を押さえ、顎に向かって突っ張る。遠藤、下がらず前に出、右上手を取り、左を差して頭をつける。佐田の富士、右で押っ付ける。遠藤、左差し手を抜き、左前廻しを探ってから左を差し直し、頭をつけて上手を持った右で絞る。佐田の富士、左半身でやや高い体勢。両者、止まる(約7秒間)。遠藤、左差し手を抜き、左前廻しを探る。佐田の富士、左半身で体勢を低くし、右で相手の左手首を掴む。両者、止まる(約20秒間)。遠藤、左前廻しを取り、低い体勢のまま、両廻しを持って前に出ようとする。佐田の富士、重い腰で動かず。両者、少し止まる(約3秒間)。佐田の富士、左下手を探る。遠藤、腰を引いて廻しを与えず、そのまま右に回って出し投げを打ち、左を差して前に出る。佐田の富士、上体が起きて俵を割る。遠藤、仕切り線少し後方で先に手をつく。佐田の富士、仕切り線少し後方でサッと手をつき、素早く立つ。遠藤、左手を伸ばして立つ。佐田の富士、両手で相手の肩を押さえ、顎に向かって突っ張る。遠藤、下がらず前に出、右上手を取り、左を差して頭をつける。佐田の富士、右で押っ付ける。遠藤、左差し手を抜き、左前廻しを探ってから左を差し直し、頭をつけて上手を持った右で絞る。佐田の富士、左半身でやや高い体勢。両者、止まる(約7秒間)。遠藤、左差し手を抜き、左前廻しを探る。佐田の富士、左半身で体勢を低くし、右で相手の左手首を掴む。両者、止まる(約20秒間)。遠藤、左前廻しを取り、低い体勢のまま、両廻しを持って前に出ようとする。佐田の富士、重い腰で動かず。両者、少し止まる(約3秒間)。佐田の富士、左下手を探る。遠藤、腰を引いて廻しを与えず、そのまま右に回って出し投げを打ち、左を差して前に出る。佐田の富士、上体が起きて俵を割る。
20160722 13 308 遠藤 寄り切り 佐田の富士 40

● 蒼国来 4勝9敗 寄り切り ○ 妙義龍 5勝8敗 (6.8秒)
 妙義龍、先に手をつく。蒼国来、仕切り線少し後方でサッと手をついて素早く立つ。妙義龍、右手を出して頭から踏み込む。蒼国来、右肘でかち上げ、叩きながら左へ開く。妙義龍、前のめりになる。蒼国来、そこを左押っ付けで前に出る。妙義龍、左足を俵に掛けて右を差す。蒼国来、左上手に手を掛ける。妙義龍、腰を引いて上手を切り、右差しで前に出る。蒼国来、右下手を取り、俵に足を掛けながら左上手も取る。妙義龍、左で押っ付けながらそのまま寄り切る。
20160722 13 309 妙義龍 寄り切り 蒼国来 40

○ 嘉風 9勝4敗 寄り切り ● 栃煌山 7勝6敗 (6.8秒)
 嘉風、先に手をつく。栃煌山、手をサッとつき、左肘を固める。嘉風、左肘を固め、頭から低く踏み込んで当たる。栃煌山、両差しを狙う。嘉風、顎に向かって突き上げる。栃煌山、右から張ろうとする。嘉風、左押っ付けで張り手を防ぐ。両者、体が離れる。栃煌山は左から、嘉風は右から張る動きをする。栃煌山、両差しを狙う。嘉風、頭から当たり、右上手に手を掛ける。栃煌山、左差し手を返して上手を与えず。嘉風、深い左下手を取り、頭をつけて前に出る。栃煌山、俵に両足を掛けて左を差そうとする。嘉風、左下手を持ち、右で相手の手首を掴みながら相手を起こす。栃煌山、上体が起きて俵を割る。
20160722 13 310 嘉風 寄り切り 栃煌山 40

○ 御嶽海 4勝9敗 寄り切り ● 勢 4勝9敗 (13.2秒)
 勢、先に右手をつく。御嶽海、右手をつき、両者、ほぼ同時に左手をサッとついて立つ。御嶽海、右手を出して頭から踏み込む。勢、両腕を下げて踏み込む。御嶽海、突っ張る。勢、下からあてがって下がらず。御嶽海、相手の右腕を手繰る。勢、向き直って、右前廻しを探る。御嶽海、左で押っ付けて左へ回り、相手に廻しを与えず。勢、顎に向かって突き放しす。御嶽海、左を差して右で押っ付ける。勢、左を差し、右で押っ付ける。御嶽海、差し手を抜いて左へ回り、左で後ろ廻しに手を掛ける。勢、向き直って廻しを与えず、押しながら前に出る。御嶽海、土俵際、右で押っ付ける。勢、差し手を抜き、右から張る。御嶽海、左へ回って左で後ろ廻しを取る。勢、向き直るが土俵際。御嶽海、そこを押そうとする。勢、俵に足を掛けて突き放し、少し中に戻り、左で頭を抱えながら右に回って右小手投げに行く。御嶽海、大きく振られて土俵際になるが、勢、先に俵を割り、御嶽海、その後、土俵に落ちる。

○ 碧山 7勝6敗 押し出し ● 高安 9勝4敗 (6.5秒)
 高安、先に手をつく。碧山、手をサッとつき、両手突きに行く。高安、右から張るが、押し上げられて上体が起きる。碧山、突っ張る。両者、右喉輪で押し上げる。碧山、左喉輪、右筈で押し上げる。高安、俵に詰まり、左へ回ろうとする。碧山、右押っ付け、左筈で押す。高安、土俵下に飛び落ちる。
20160722 13 312 碧山 押し出し 高安 40

● 琴勇輝 2勝11敗 肩透かし ○ 隠岐の海 7勝6敗 (2.6秒)
 隠岐の海、先に手をつく。琴勇輝、仕切り線後方でサッと手をつく。隠岐の海、素早く立ち、左腕を内にして踏み込む。琴勇輝、両手を出して頭から踏み込む。隠岐の海、左をのぞかせる。琴勇輝、右押っ付け、左筈押しで前に出る。隠岐の海、右で叩いて肩透かしを引きながら土俵際を左へ回る。琴勇輝、土俵に落ちる。
20160722 13 313 隠岐の海 肩透かし 琴勇輝 35

● 松鳳山 4勝9敗 寄り切り ○ 栃ノ心 4勝9敗 (6.5秒)
 栃ノ心、手をつく。松鳳山、すぐに手をサッとついて素早く立ち、右肘を固めて左を差そうとする。栃ノ心、右肘を固めて当たる。松鳳山、左を差して差し手を返し、右も差す。栃ノ心、肩越しの両上手を取る。松鳳山、深い両下手を取り、土俵内で相手を高々と吊り上げる。栃ノ心、土俵に下り、すぐに相手を吊り上げ返し、右へ振って相手を土俵際にして寄り切る。
〔松鳳山の吊り〕
20160722 13 314 栃ノ心 寄り切り 松鳳山 20 松鳳山の吊り
〔栃ノ心の吊り〕
20160722 13 314 栃ノ心 寄り切り 松鳳山 30 栃ノ心の吊り
〔栃ノ心の寄り切り〕
20160722 13 314 栃ノ心 寄り切り 松鳳山 40

○ 魁聖 7勝6敗 寄り切り ● 宝富士 9勝4敗 (32.6秒)
 魁聖、仕切り線少し後方で先に手をつく。宝富士、仕切り線少し後方でサッと手をつく。魁聖、素早く立ち、両腕を内に入れる。宝富士、左肘を固め、頭から踏み込んで当たる。魁聖、両差しになる。宝富士、左で小手に巻き、左へ回る。魁聖、右差し手を抜いて向き直り、両差しを狙う。宝富士、少し引いて体を離す。魁聖、前に出て左を差す。宝富士、左を差して差し手を返し、右で押っ付け、左下手を取る。両者、左四つで止まる(約4秒間)。魁聖、右で押っ付けながら前に出ようとする。宝富士、左下手を引きつける。両者、止まる(約8秒間)。宝富士、右で押っ付けながら右上手前廻しも取り、両廻しを引きつけて前に出ようとする。魁聖、土俵際、肩越しの右上手を取るが切れ、俵に左足を掛けながら右を巻き替えて両差しで堪えて残す。宝富士、両上手になる。魁聖、両差しで前に出る。宝富士、土俵際を右に回ろうとするが俵の外に出る。
20160722 13 315 魁聖 寄り切り 宝富士 40

○ 正代 9勝4敗 寄り切り ● 照ノ富士 7勝6敗 (11.9秒)
 正代、仕切り線後方で先に手をつく。照ノ富士、左、右と手をついて立つ。正代、右肘を固める。照ノ富士、右肘を固め、低く踏み込んで左上手に手を掛ける。正代、腰を引いて相手の上手を切る。照ノ富士、左押っ付けで押し上げ、左を差す。正代、左下手を取り、土俵際、下手投げで振り、右を巻き替え、両差しで前に出る。照ノ富士、外から抱えて上体が起きるが、土俵際、左小手投げで振って体を入れ替える。正代、右下手を取って一気に前に出る。照ノ富士、土俵際、右小手で振る。正代、前に出続け、右差し手を突きつけながら左筈で胸を押す。照ノ富士、ついに俵を割る。
20160722 13 316 正代 寄り切り 照ノ富士 40

○ 白鵬 10勝3敗 腰砕け ● 豪栄道 7勝6敗 (0.7秒)
 豪栄道、先に手をつく。白鵬、仕切り線少し後方で右、左とサッと手をつき、右手を相手の顔の前に出す。豪栄道、左肘を顔の前に出して右へ踏み出し、右から相手をかっぱじこうとする。白鵬、右肘を固めて当たり、左で肩越しの上手廻しを取ろうとする。豪栄道、当てようとした右肩が相手の脇下に入って半身になる。白鵬、左で肩越しの後ろ廻しを取る。豪栄道、体勢を崩して右膝から土俵に落ちる。豪栄道の「腰砕け」となる。
20160722 13 318 白鵬 腰砕け 豪栄道 08-2
20160722 13 318 白鵬 腰砕け 豪栄道 15-2
20160722 13 318 白鵬 腰砕け 豪栄道 17-2
20160722 13 318 白鵬 腰砕け 豪栄道 20-2
20160722 13 318 白鵬 腰砕け 豪栄道 40-2

● 稀勢の里 10勝3敗 寄り倒し ○ 日馬富士 11勝2敗 (9.7秒)
 稀勢の里、先に手をつく。日馬富士、手をつこうとする。稀勢の里、素早く立ち、右手を出して頭から踏み込む。日馬富士、遅れて手を動かして立つが、低く鋭く頭から踏み込む。稀勢の里、相手の頭に上体を起こされる。日馬富士、左下手を取り、前に出ながら右上手前廻しも取る。稀勢の里、右で差し手を抱えて堪える。両者、止まる(約4秒間)。稀勢の里、十分に差せない左腕を抜き、肩越しの左上手に手を掛ける。日馬富士、右を深く差して一気に前に出る。稀勢の里、土俵際、右で頭を突こうとする。日馬富士、左上手を持って力強く倒す。稀勢の里、俵の外に倒れ、両足バンザイで土俵下に転落。
20160722 13 319 日馬富士 寄り倒し 稀勢の里 41 20160722 13 319 日馬富士 寄り倒し 稀勢の里 50

★来場者アンケートによる「敢闘精神あふれる力士」
1位:遠藤、2位:正代、3位:嘉風

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