白鵬 2016年名古屋(七月)場所取組内容

201607-はくほう

先場所は、15戦全勝で、二場所連続、37回目の優勝を果たした。→先場所の取組内容
2007年7月場所で横綱に昇進し、今場所から10年目に。あと13と迫った通算1000勝を名古屋で達成するか、注目が集まる。
迎えた今場所、初日に小結・高安を寄り切り、横綱として700勝目(歴代最多更新)を上げる。
三日目、鶴竜、日馬富士の2横綱が敗れる中、御嶽海を圧倒し、初顔の相手に対する勝利を28連勝とする。
四日目、前日横綱鶴竜から金星を獲得した栃煌山を、強烈なかち上げから寄り切り、4連勝。
しかし五日目、宝富士の小手投げに敗れて初黒星。春(三月)場所二日目からの連勝は33でストップ。くしくもその連勝は、宝富士に敗れた翌日から始まっていた。
翌六日目から白星を連ね、中日、松鳳山を送り出し、史上1位の幕内勝利数を900とした。
九日目、勢戦で、右足親指が土俵に引っかかり、自ら土俵に崩れ落ちて2敗目。初めて一つの場所で2つの金星を配給する。この取組で、引っかかった親指を痛める。
十日目、新関脇の栃ノ心と50秒近い相撲の末、寄り切って連敗回避。勝ち越しを決める。
十一日目、同じく新関脇の魁聖を寄り切って9勝目。
十二日目、角番大関照ノ富士と対戦。最初の相撲を立合い不成立で止められ、2回目、ややあっさり敗れて3敗に後退。これにより、今場所での1000勝到達はなくなる。
十三日目、大関豪栄道の腰砕けにより、10勝目。
十四日目、今場所綱取りが懸かる大関稀勢の里と対戦。立合い不成立があり、2度目、押っ付けながら土俵際まで追い込むも、逆転の突き落としで4敗目を喫し、今場所の優勝がなくなる。
千秋楽、勝てば優勝の横綱日馬富士と対戦。20秒を超える相撲の末、寄り切られて敗れ、10勝5敗で今場所を終える。



(初) 高安戦 ○寄り切り 9.7秒
 高安、先に手をつく。白鵬、右、左とサッと手をつき、両者、立つ。白鵬、右から張って左を差す。高安、左肘を固めて当たる。白鵬、右肘で押し上げて相手を起こし、前に出ながら右を差し勝つ。高安、右を差し、左上手に手を伸ばすが取れず。白鵬、深い右下手を取る。高安、深い右下手を取り、再び左上手に手を伸ばす。白鵬、左で絞りながら腰を振って相手の下手を切り、左上手を取り、右差し手を返しながら前に出、俵を割った相手の腹を押す。高安、土俵下に吹っ飛ぶ。

(2) 隠岐の海戦 ○押し出し 3.2秒
 隠岐の海、先に手をつく。白鵬、右手をつこうとする。隠岐の海、素早く立ち、右肘を固める。白鵬、遅れてその場で立ち、右肘を固めて当たり、左上手前廻しに手を掛ける。隠岐の海、左で押っ付け、腰を引いて廻しを切る。白鵬、すぐに相手の手を叩き、左に体を開く。隠岐の海、前に泳ぎ、土俵際で向き直ろうとする。白鵬、そこを押し上げる。隠岐の海、土俵下に落ちる。

(3) 御嶽海戦 ○寄り切り 2.8秒
 御嶽海、先に手をつく。白鵬、右、左と手をつく。御嶽海、頭から踏み込もうとする。白鵬、右から張る。御嶽海、踏み込んで左肘を固めて当たる。白鵬、右を差せず、低い姿勢で右上手、左下手を取り、引きつけて一気に前に出る。御嶽海、俵を割る。

(4) 栃煌山戦 ○寄り切り 4.0秒
 栃煌山、仕切り線少し後方で先に手をつく。白鵬、右手をちょんとつく。栃煌山、左肘を固めて踏み込む。白鵬、その場で立ち、左手を相手の顔の前に出し、右肘で思い切りかち上げる。栃煌山、上体が起きる。白鵬、左を差して深い下手を取り、右も差そうとする。栃煌山、右で差し手を抱え、左を巻き替えて差す。白鵬、右上手を取り、両廻しを引きつけて一気に前に出る。栃煌山、俵の外に出る。

(5) 宝富士戦 ●小手投げ 3.0秒
 宝富士、先に手をつく。白鵬、腰を下ろし、右、左と手をサッとついて立つ。宝富士、その場で立つ。白鵬、左から張り、右肘でかち上げに行く。宝富士、踏み込まず、胸でかち上げを受ける。両者、体が離れて見合う。白鵬、右肘を固めて当たり、左を差し、前に出ながら右を差す。宝富士、左で差し手を抱えて左に回り、左小手に振りながら右で頭を押さえつける。白鵬、体が伸びて土俵に落ちて転がり、宝富士、俵の上、左足一本で残す。

(6) 琴勇輝戦 ○突き落し 5.2秒
 両者、仕切り線後方でサッと手をつき、ほぼ同時に立つ。琴勇輝、両手を出して左へずれる。白鵬、合わせて右に踏み出して胸で当たる。両者、突っ張り合う。白鵬、機を見て叩きながら下がり、土俵際、体を開いて左から突く。琴勇輝、体が飛んで土俵下に転がり落ちる。

(7) 妙義龍戦 ○下手投げ 3.4秒
 妙義龍、先に手をつく。白鵬、右、左と手をサッとつき、素早く立って右肘を固める。妙義龍、右手を出して低く当たる。白鵬、右肘でかち上げに行く。妙義龍、左腕で相手のかち上げを受け、右喉輪で押し上げる。白鵬、右手で相手の右腕を手繰って外す。妙義龍、押しながら一気に前に出る。白鵬、土俵際、左下手を取り、左に開いて出し投げ気味に俵の外に出す。妙義龍、俵の外に出る。

(中) 松鳳山戦 ○送り出し 10.0秒
 白鵬は右、左と、松鳳山は両手を、サッとついてほぼ同時に立つ。白鵬、右肘を固めて当たる。松鳳山、やや左にずれ、左肘を固めて相手に差させず。白鵬、左上手に手を伸ばすが取れず、突き放し、左喉輪で押し上げながら右で押っ付ける。松鳳山、左喉輪で押し上げようとするが届かず。白鵬、喉輪を外し、両者、突き放し合う。白鵬、引く。松鳳山、乗じて前に出る。白鵬、土俵際、左を差して肩透かしに行きながら左に回り、左で突いて体を入れ替える。松鳳山、後ろ向きに俵に詰まる。白鵬、そこを押して俵の外に出す。

(9) 勢戦 ●叩き込み 8.5秒
 勢、先に手をつく。白鵬、腰を下ろし、仕切り線少し後方で右、左とサッと手をついて立つ。両者、ほぼ同時に立つ。勢、右へ踏み出す。白鵬、合わせて右へ踏み出し、右肘を固めて当たる。勢、左肘を固めて当たりを受ける。白鵬、左上手を取る。勢、右を差して差し手を返し、左で差し手争い。白鵬、左上手が切れ、引いて体を離し、右で顔を押す。両者、体が離れ、勢、両手を前に出す。白鵬、右、左と頭を横から張るが、ここで右足爪先が土俵に引っかかり、体勢を崩して前に飛び、土俵に落ちて転がる。

(10) 栃ノ心戦 ○寄り切り 48.1秒
 栃ノ心、先に手をつく。白鵬、手をサッとつき、両者、ほぼ同時に立つ。白鵬、右肘を固めてやや右へ踏み出す。栃ノ心、やや左へ踏み出し、左上手に手を掛けるが取れず。白鵬、左上手を取って右を差す。栃ノ心、体勢を低くして左から押っ付ける。白鵬、ずるっと下がりながら土俵際で右を深く差して下手を取る。栃ノ心、左上手に手を伸ばすが取れず、右下手を取る。白鵬、左上手を持って土俵際を左へ素早く回って腰を引く。栃ノ心、深い右下手で振って前に出る。白鵬、土俵際、体を開き、右で頭を押さえながら上手出し投げを打ち、体を入れ替える。栃ノ心、右下手を持ち、左で押っ付けながら前に出、肩越しの左上手を取り、少し浅く持ち替える。白鵬、右肘を張りながら腰を振って上手を切ろうとするが切れず。両者、土俵中央、右四つがっぷりで止まる(約4秒間)。栃ノ心、両廻しを引きつける。白鵬、腰を下ろして堪える。栃ノ心、相手を浮かせて前に出ようとする。白鵬、堪え、左へじわりと回る。両者、右四つがっぷりで止まる(約7秒間)。栃ノ心、両廻しを引きつけ、相手を浮かせながら前に出ようとする。白鵬、土俵際堪え、右に回って中に戻る。両者、右四つがっぷりで止まる(約4秒間)。白鵬、両廻しを引きつけて前に出ようとする。栃ノ心、左足を後ろにして堪える。白鵬、素早く左上手出し投げで振り、頭をつけて右上手前廻しを取る。栃ノ心、やや窮屈な両差しになる。白鵬、両上手を引きつけて寄る。栃ノ心、上体が起きて俵を割る。

(11) 魁聖戦 ○寄り切り 13.3秒
 魁聖、先に手をつく。白鵬、腰を下ろし、右、左とサッと手をつき、やや右にずれて素早く立ち、右肘を固めて当たる。魁聖、右肘を固めて当たる。白鵬、すぐに左上手前廻しに手を掛ける。魁聖、左上手を取り、腰を左に捻って相手の上手を切る。白鵬、右から掬って相手の上手を切ろうとする。魁聖、振られて右足一本になるが、上手を離さず。白鵬、左上手を取り、深い右下手に手を掛ける。魁聖、左上手を持って前に出ようとする。白鵬、右下手を取って両廻しになる。魁聖、右下手を探る。白鵬、背中を反らしながら右肘を張って相手の上手を切り、右差し手を返し、左上手を引きつけて前に出る。魁聖、上体が起きて俵を割る。

(12) 照ノ富士戦 ●寄り切り 3.4秒
 照ノ富士、先に手をつく。白鵬、仕切り線少し後方で右、左とサッと手をついて素早く立つ。照ノ富士、左から突いて左に開き、左上手を狙う。白鵬、向き直って上手を与えず。式守伊之助、そこで相撲を止めようとするが、両者、気づかず。白鵬、右を差して前に出る。照ノ富士、右足を俵に掛けて堪え、左を差し、右上手を取って前に出る。ここで、白鵬、行司に止められていることに気付き、力を抜く。照ノ富士、右上手を持って寄り切るが、不成立。2度目、照ノ富士、先に手をつく。白鵬、両手をサッとつき、両者、ほぼ同時に立つ。白鵬、右肘を固めて踏み込む。照ノ富士、右肘を固めて当たり、すぐに左上手を取って出し投げを打ち、頭をつけて前に出る。白鵬、相手の右腕を手繰ろうとするが、土俵下に落ちる。

(13) 豪栄道戦 ○腰砕け 0.7秒
 豪栄道、先に手をつく。白鵬、仕切り線少し後方で右、左とサッと手をつき、右手を相手の顔の前に出す。豪栄道、左肘を顔の前に出して右へ踏み出し、右から相手をかっぱじこうとする。白鵬、右肘を固めて当たり、左で肩越しの上手廻しを取ろうとする。豪栄道、当てようとした右肩が相手の脇下に入って半身になる。白鵬、左で肩越しの後ろ廻しを取る。豪栄道、体勢を崩して右膝から土俵に落ちる。豪栄道の「腰砕け」となる。

(14) 稀勢の里戦 ●突き落し 2.7秒
 稀勢の里、仕切り線後方で先に手をつく。白鵬、腰を下ろし、手をサッとついて素早く立ち、左手を相手の顔の前に出す。稀勢の里、遅れてその場で立つ。白鵬、右にずれて顎に向かって突き上げようとするが、式守伊之助が止める。2度目、稀勢の里、仕切り線後方で先に手をつく。白鵬、腰を下ろし、右、左とサッと手をつき、両足でぴょんと立つ。稀勢の里、遅れてその場で立ち、左肘を固める。白鵬、右肘を固めて当たり、左を差し、右押っ付けで前に出る。稀勢の里、俵に詰まり、左から突く。白鵬、前に落ち、その後、稀勢の里、土俵下に飛び落ちる。

(楽) 日馬富士戦 ●寄り切り 21.5秒
 白鵬、手をサッとつく。日馬富士、すぐに手をサッとついて頭から踏み込む。白鵬、右肘を固めてやや右にずれる。日馬富士、左腕を伸ばして上手を取り、右で相手の右膝を押さえながら左へ回る。白鵬、向き直って体を離し、上手を切る。日馬富士、再び左上手を取り、頭をつけて左へ回る。白鵬、右下手を取り、やや右半身、左で差し手を抱える。日馬富士、右下手も取り、腰は左へ捻る。白鵬、左上手に何度も手を伸ばすが、届かず。日馬富士、右下手を離し、差し手を返す。白鵬、右半身で上体が起きるが、向き直って相手と正対する。日馬富士、右下手も取る。白鵬、腰を振って相手の廻しを切ろうとする。日馬富士、下手が切れるがすぐに取り直す。白鵬、左上手に手を伸ばす。日馬富士、腰を捻って上手を与えず、機を見て左を素早く巻き替える。白鵬、上手になった右廻しを持ち、左上手に手を伸ばすが取れず。日馬富士、両下手を持って一気に前に出る。白鵬、廻しが切れて俵を割り、土俵下に飛び落ちる。日馬富士、寄り切った後、崩れ落ち、右膝を気にする。

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