宝富士 2016年名古屋(七月)場所取組内容

201607-たからふじ

前頭筆頭だった先場所は、7勝8敗の成績だった。→先場所の取組内容
前頭2枚目で迎えた今場所初日、初日に大関豪栄道を突き落とし、白星発進。
二日目、栃ノ心を寄り切って連勝。
三日目、綱取りが懸かる大関稀勢の里に寄り切られて、初黒星。
四日目、琴奨菊を送り出し、2大関を破って3勝目。
五日目、横綱白鵬戦。相手のかち上げを腕で防ぎ、小手投げで勝利。白鵬の連勝を33で止め、2つ目の金星を獲得。鼻血を出し、鼻栓をしたまま、殊勲インタビューを受ける(→そのときの画像)。
六日目は4勝1敗同士の正代と対戦して勝利、七日目は5勝1敗同士の嘉風を破って4連勝。6勝1敗と白星先行。
中日、碧山に突き出されて2敗目。
九日目、十日目と連勝し、平幕勝ち越し第1号に。また、2敗で優勝争いトップの5人の中に入る。勝ち越しインタビューでは、休場中の兄弟子・安美錦の伝言役となり、状況を報告した。(→インタビューの様子
十一日目、小結の高安と2敗同士で対戦。巻き替えに行ったところ、上手投げを食らって3敗に後退。
十二日目、千代鳳を寄り切って9勝目。
十三日目、十四日目と連敗したものの、千秋楽、1横綱2大関を破ったことで、初の三賞、敢闘賞を受賞。
既に三賞受賞が決定した後の、最後の一番は栃煌山と対戦。三役復帰のために、番付一つ上の相手を8勝に抑え、自分は二桁勝利を上げたいとの欲が出たか、立合い変化からの叩き込みで勝利。しかし、勝負後、師匠の伊勢ヶ濱親方にきつく叱られ(朝日新聞より →記事が表示されないときはこちら)、三賞インタビューでは暗い表情だった。(→インタビューの様子
今場所は、1横綱2横綱を破る。勝ち越し、二桁勝利とも3場所ぶり。



(初) 豪栄道戦 ○突き落し 2.6秒
 宝富士、先に両手をつく。豪栄道、手をサッとつき、右肘を固めて踏み込む。宝富士、左肘を固めて当たる。豪栄道、右を差そうとする。宝富士、左に開いて左から突く。豪栄道、前に泳いで土俵に両手をつき、土俵下に滑り落ちる。

(2) 栃ノ心戦 ○寄り切り 12.8秒
 宝富士、先に両手をつく。栃ノ心、仕切り線後方でサッと手をつき、右肘を固めて踏み込む。宝富士、頭を下げ、左肘を固めて当たる。栃ノ心、左を差す。宝富士、右で押っ付ける。栃ノ心、左差し手を抜き、左で相手の差し手を抱える。宝富士、右差し手を返す。栃ノ心、左上手に手を伸ばす。宝富士、右差し手を返して上手を与えず。栃ノ心、左で差し手を抱え、右で押っ付けながら前に出る。宝富士、右に回って堪える。栃ノ心、右で押っ付けながら前に出、左で首を巻く。宝富士、右下手を取って前に出る。栃ノ心、上体が起き、土俵際、左上手を取る。宝富士、腰を落として寄る。栃ノ心、俵を割り、両者、土俵下に落ちる。

(3) 稀勢の里戦 ●寄り切り 7.6秒
 宝富士、先に両手をつく。稀勢の里、仕切り線少し後方でサッと手をついて素早く立つ。宝富士、低い体勢で左肘を固める。稀勢の里、左肘を固めて踏み込む。宝富士、左を差して差し手を返す。稀勢の里、左を差し、深い右上手を取って引きつける。宝富士、左差し手を返して上手を切ろうとするがならず、やや左半身で上体が起きる。稀勢の里、上手を引きつけて寄り切る。

(4) 琴奨菊戦 ○送り出し 3.3秒
 宝富士、先に手をつく。琴奨菊、仕切り線後方でサッと手をつき、両者、ほぼ同時に立つ。琴奨菊、右肘を固めて頭から踏み込み、左を差して前に出る。宝富士、右で差し手を抱えるが、それを離して左へ体を開き、左から突いていなす。琴奨菊、泳いで俵に詰まる。宝富士、そこを後ろから押す。琴奨菊、俵の外に出る。

(5) 白鵬戦 ○小手投げ 3.0秒
 宝富士、先に手をつく。白鵬、腰を下ろし、右、左と手をサッとついて立つ。宝富士、その場で立つ。白鵬、左から張り、右肘でかち上げに行く。宝富士、踏み込まず、胸でかち上げを受ける。両者、体が離れて見合う。白鵬、右肘を固めて当たり、左を差し、前に出ながら右を差す。宝富士、左で差し手を抱えて左に回り、左小手に振りながら右で頭を押さえつける。白鵬、体が伸びて土俵に落ちて転がり、宝富士、俵の上、左足一本で残す。

(6) 正代戦 ○送り出し 7.7秒
 宝富士、先に手をつく。正代、仕切り線かなり後方でサッと手をつき、両者、ほぼ同時に立つ。宝富士、左肘を固めて踏み込む。正代、右肘を固めて当たり、左を差し、右も差そうとしながら前に出る。宝富士、左に回って体を離し、土俵際、相手の右腕を手繰りながら更に左へ回り、左で後ろ廻しを取る。正代、押して廻しを切ろうとするが切れず。宝富士、相手の後ろに回って前に出る。正代、俵の上で向き直ろうとする。宝富士、左肘で押す。正代、俵を割る。

(7) 嘉風戦 ○寄り切り 16.2秒
 嘉風、仕切り線少し後方で先に手をつく。宝富士、仕切り線後方でサッと手をつき、素早く立って左肩から踏み込む。嘉風、頭から低く当たる。宝富士、左を差そうとする。嘉風、左を差し、右押っ付けから右を巻き替えて差す。宝富士、左で差し手を極めて小手に振ろうとする。嘉風、差し手を抜いて押し上げ、向き直る。両者、体が離れる。嘉風、前に出ながら両差しになろうとする。宝富士、土俵際、左上手を探る。嘉風、引いて右に開く。宝富士、泳いで中に戻る。嘉風、左喉輪で押し上げる。宝富士、撥ね上げて喉輪を外す。嘉風、左を差す。宝富士、右で差し手を抱え、左下手を探る。嘉風、右上手に手を伸ばすが取れず、左下手を探り、右を巻き替えながら前に出る。宝富士、土俵際、左小手投げを打ちながら左へ回って体を入れ替える。嘉風、土俵際。宝富士、左を差し、右上手を取って引きつけ、寄り切る。

(中) 碧山戦 ●突き出し 8.6秒
 宝富士、先に手をつく。碧山、右手をつき、左手をサッと動かし、両者、ほぼ同時に立つ。碧山、両手で相手の肩を押さえて当たらせず。宝富士、下から撥ね上げる。碧山、突っ張る。宝富士、下からあてがい、左を差そうとする。碧山、突っ張り、叩いて右に回る。宝富士、土俵際。碧山、突っ張りながら前に出る。宝富士、土俵際を左へ回ろうとする。碧山、両手で突き放す。宝富士、土俵下に飛び落ちる。

(9) 逸ノ城戦 ○寄り切り 17.0秒
 宝富士、先に手をつく。逸ノ城、仕切り線少し後方でサッと手をつき、両者、ほぼ同時に立つ。宝富士、頭から踏み込む。逸ノ城、右手を出して頭で当たり、右を差す。宝富士、左で差し手を抱え、右を差し、左を巻き替えて差す。逸ノ城、乗じて右押っ付けで前に出る。宝富士、土俵際、両差しになる。逸ノ城、右を巻き替え返す。宝富士、左押っ付けで中に戻る。両者、右四つで足が止まる。逸ノ城、左上手、右下手を取る。宝富士、右下手を取り、左で差し手を抱えて寄ろうとし、左を素早く巻き替えて再び両差しになる。逸ノ城、乗じて両上手を持って前に出る。宝富士、下手を持った左肘を返して相手の右上手を切り、土俵際を左へ回る。逸ノ城、深い左上手を持ち、右を巻き替えて差す。宝富士、両廻しを持って寄り、左上手を引きつけて相手を浮かせながら寄り切る。

(10) 大翔丸戦 ○押し出し 3.1秒
 宝富士、先に手をつく。大翔丸、手をサッとつく。宝富士、素早く立ち、左肘を固める。大翔丸、頭から当たる。宝富士、左を差す。大翔丸、左筈で押し、右で押っ付ける。宝富士、左差し手を抜き、左から突く。大翔丸、前に泳ぎ、土俵際向き直る。宝富士、前に出て押す。大翔丸、上体が起きて俵を割る。

(11) 高安戦 ●上手投げ 9.2秒
 宝富士、先に手をつく。高安、手をサッとつく。宝富士、素早く立ち、左肘を固める。高安、両手を出して頭から踏み込んで当たり、右で押っ付け、左で顎を押し上げる。宝富士、右で相手の左肘にあてがうが止め、右下手を取る。高安、右を差し、深い左上手に手を伸ばす。宝富士、腰を捻って上手を与えず。高安、再び深い左上手を探って今度は取る。宝富士、左を巻き替えて差す。高安、左上手を持って体を開き、上手投げで振り回しながら右で頭を押さえつける。宝富士、土俵に転がる。

(12) 千代鳳戦 ○寄り切り 18.0秒
 宝富士、先に手をつく。千代鳳、体を上下に揺らし、手をサッとつこうとする。宝富士、素早く立ち、左肘を固めて踏み込む。千代鳳、右肘を固めて頭から低く踏み込む。宝富士、左で相手の右腕を引っ張り込み、手繰りながら左へ回る。千代鳳、向き直って左を差す。宝富士、右で押っ付けて差させず。千代鳳、左で肩を押し上げ、右で押っ付け、頭を下げて左を差す。宝富士、右押っ付けで押し上げる。千代鳳、押しながら前に出、左を差して右から絞る。宝富士、土俵際堪え、右に回りながら右上手を取り、そのまま右に回って体を入れ替える。千代鳳、土俵際、左下手を探るが取れず。宝富士、右上手を持ち、左下手前廻しを探りながら前に出る。千代鳳、上体が起きて俵を割る。

(13) 魁聖戦 ●寄り切り 32.6秒
 魁聖、仕切り線少し後方で先に手をつく。宝富士、仕切り線少し後方でサッと手をつく。魁聖、素早く立ち、両腕を内に入れる。宝富士、左肘を固め、頭から踏み込んで当たる。魁聖、両差しになる。宝富士、左で小手に巻き、左へ回る。魁聖、右差し手を抜いて向き直り、両差しを狙う。宝富士、少し引いて体を離す。魁聖、前に出て左を差す。宝富士、左を差して差し手を返し、右で押っ付け、左下手を取る。両者、左四つで止まる(約4秒間)。魁聖、右で押っ付けながら前に出ようとする。宝富士、左下手を引きつける。両者、止まる(約8秒間)。宝富士、右で押っ付けながら右上手前廻しも取り、両廻しを引きつけて前に出ようとする。魁聖、土俵際、肩越しの右上手を取るが切れ、俵に左足を掛けながら右を巻き替えて両差しで堪えて残す。宝富士、両上手になる。魁聖、両差しで前に出る。宝富士、土俵際を右に回ろうとするが俵の外に出る。

(14) 貴ノ岩戦 ●突き出し 14.9秒
 宝富士、先に手をつく。貴ノ岩、手をサッとつく。宝富士、左肘を固めて踏み込む。貴ノ岩、左手を出して踏み込み、右肘を固めて低く当たる。宝富士、左を差す。貴ノ岩、右で肘を極め気味に抱えようとする。宝富士、差し手を抜いて体を離す。貴ノ岩、右から張る。宝富士、左を差して前に出る。貴ノ岩、右で押っ付けながら右に回り、左で顎を押し上げる。宝富士、体を離す。貴ノ岩、右から張る。宝富士、左で相手の右腕を抱える。貴ノ岩、向き直って右腕を抜く。宝富士、左を差し込む。貴ノ岩、引いて体を離す。宝富士、押す。貴ノ岩、顔に向かって突っ張り、叩きながら左へ回る。宝富士、向き直る。貴ノ岩、右から張り、右下手を取って前に出る。宝富士、左手で廻しを切って右に回る。貴ノ岩、右で顔を押し上げ、左押っ付けで突く。宝富士、前のめりになるが、土俵際向き直る。貴ノ岩、右から思い切り張り、両手で突き放す。宝富士、上体が起きて俵を割る。勝負後、貴ノ岩、右目の端が切れたよう。

(楽) 栃煌山戦 ○叩き込み 0.8秒
 宝富士、先に両手をつく。栃煌山、仕切り線後方でサッと手をつき、頭から踏み込む。宝富士、その場で立ち、叩いて右に変わる。栃煌山、前にバッタリ落ちる。

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