稀勢の里 2016年秋(九月)場所取組内容

201609-きせのさと

春場所に続いて綱取りが懸かった先場所は、十三日目で3敗目を喫したものの、千秋楽まで優勝を争ったことが評価され、綱取りは翌場所に継続となった。→先場所の取組内容
夏巡業は、序盤は右足首痛で休場し、途中から出場。稽古総見では、日馬富士に圧倒され、やや精彩を欠く。二所ノ関一門連合稽古や、九重部屋への出稽古を行う。
三場所連続で綱取りとなった今場所、初日、平幕の隠岐の海に寄り切られ、いきなり黒星。
二日目、小結栃煌山を押し出したものの、三日目、栃ノ心に翻弄されて早くも2敗目。綱取りに暗雲が立ち込める。
四日目から白星を連ね、十日目は大関琴奨菊を寄り切り、7連勝しで勝ち越しを決める。
十一日目、初日から勝ちっぱなしの大関豪栄道と対戦。渡し込みで敗れて3敗差がつく。逆転優勝が難しくなったことから、綱取りが絶望的になる。
十二日目、小結魁聖を寄り倒して9勝目。
十三日目、横綱日鶴竜に下手投げで敗れて4敗目。八角理事長は、綱取りは白紙に戻ったとの見解を示す。
十四日目、横綱日馬富士に寄り切られて連敗。5敗となる。
千秋楽、既に負け越しが決まっている大関照ノ富士を寄り切り、10勝5敗で今場所を終える。



(初) 隠岐の海戦 ●寄り切り 8.6秒
 隠岐の海、先に手をつく。稀勢の里、腰を下ろしながら手をサッとつき、左ひじを固めて両足でぴょんと立つ。隠岐の海、右肘を固めて当たり、左、右と差す。稀勢の里、外から抱えた体勢で前に出る。隠岐の海、両差しで俵伝いに左へ回る。稀勢の里、体を預け気味に寄る。隠岐の海、俵に足を掛けながら左差し手を返す。稀勢の里、右で首を巻く体勢に。隠岐の海、右足を俵に掛けながら深い左下手を取り、左に回って中に戻る。稀勢の里、右で首を巻いて上体が起きる。隠岐の海、左下手で後ろ廻しを持って寄る。稀勢の里、俵の外に出る。

(2) 栃煌山戦 ○押し出し 3.7秒
 稀勢の里、仕切り線少し後方で先に手をつく。栃煌山、仕切り線後方でサッと手をつき、両者、ほぼ同時に立つ。栃煌山、頭から踏み込む。稀勢の里、右手を出して頭から踏み込む。栃煌山、右を差す。稀勢の里、左で強烈に押っ付けながら前に出る。栃煌山、堪らず右差し手を抜き、土俵際。稀勢の里、両手で押す。栃煌山、土俵下に落ちる。

(3) 栃ノ心戦 ●渡し込み 4.4秒
 栃ノ心、先に手をつく。稀勢の里、仕切り線後方でサッと手をついて立つ。栃ノ心、両手を出し、左に変わって叩く。稀勢の里、前のめりになるが向き直る。栃ノ心、両差しになろうとしながら前に出る。稀勢の里、土俵際、左押っ付けで突き、右で頭を押さえつける。栃ノ心、左で相手の右足を取って崩し、右差しで前に出る。稀勢の里、右で頭を押さえつけるが、土俵下に落ちる。その後、栃ノ心、土俵下に飛び落ちる。

(4) 嘉風戦 ○小手投げ 7.4秒
 嘉風、仕切り線少し後方で先に両手をつく。稀勢の里、腰を下ろし、仕切り線後方で手をサッとついて立つ。嘉風、頭から踏み込む。稀勢の里、左肘を固めて当たり、突き放す。嘉風、左喉輪で押し上げながら前に出、左を差す。稀勢の里、土俵際、右小手投げを打ちながら体を入れ替える。嘉風、右で相手の左膝を抱えて堪えようとするが、土俵に転がる。

(5) 貴ノ岩戦 ○寄り切り 9.9秒
 貴ノ岩、先に右手をつく。稀勢の里、仕切り線後方でサッと手をつき、両者、ほぼ同時に立つ。貴ノ岩、頭から踏み込む。稀勢の里、左肘を固めて踏み込む。貴ノ岩、右肘を固めて当たり、頭をつけて左を差す。稀勢の里、右で押っ付け、左を差そうとする。貴ノ岩、右から押っ付ける。稀勢の里、左が十分に差せず、左で相手の肩を押し上げていなす。両者、体が離れる。貴ノ岩、右手を出して当たろうとする。稀勢の里、右から張り、左を差して前に出る。貴ノ岩、左下手を取り、俵に両足を掛けながら左下手投げに行く。稀勢の里、その機に右上手を取り、引きつけて寄り切る。

(6) 正代戦 ○寄り切り 10.6秒
 正代、仕切り線後方で先に手をつく。稀勢の里、仕切り線少し後方でサッと手をつき、素早く立って左肘を固めて踏み込む。正代、右肘を固めて当たり、左を差し、右で差し手争い。稀勢の里、左を差し勝ち、差し手を返して前に出、右上手を取り、引きつけて前に出、腰を下ろして寄る。正代、上体が起きて俵を割る。

(7) 宝富士戦 ○寄り切り 26.6秒
 宝富士、先に手をつく。稀勢の里、仕切り線後方でサッと手をつき、左肘を固めて踏み込む。宝富士、左肘を固めて当たり、左を差し、右で押っ付けながら前に出、左差し手を返す。稀勢の里、やや土俵際で左を差す。宝富士、右上手に手を伸ばすが取れず。稀勢の里、右上手に手を伸ばしながら前に出る。宝富士、右に回って上手を与えず。稀勢の里、右上手に手を伸ばして取る。宝富士、左下手を取り、腰を振るが相手の上手を切れず。両者、土俵中央で左四つ、宝富士が下手を持った低い体勢、稀勢の里が右上手を持ったやや高い体勢で止まる(約5秒間)。稀勢の里、右上手を引きつけて前に出る。宝富士、上体が起きて俵を割る。

(中) 妙義龍戦 ○押し倒し 7.4秒
 妙義龍、先に手をつく。稀勢の里、仕切り線後方でサッと手をつき、左肘を固めて踏み込む。妙義龍、右手を出して頭から当たり、左を差して右から絞る。稀勢の里、体が左に傾くが、左を差そうとしながら前に出る。妙義龍、右を巻き替えて差す。稀勢の里、左押っ付けで横を向かせる。妙義龍、右半身で左足が俵に掛かり、土俵際を左へ回って向き直る。稀勢の里、両手で突き放しながらどんどん前に出る。妙義龍、やや前傾で右廻しに手を掛ける。稀勢の里、そこを叩く。妙義龍、土俵に両手をつく。

(9) 千代鳳戦 ○上手出投 10.9秒
 千代鳳、体を上下に揺らし、仕切り線少し後方で先に手をつく。稀勢の里、仕切り線少し後方でサッと手をついて素早く立ち、左肘を固めて踏み込む。千代鳳、右肘を固めて頭から当たり、左を差す。稀勢の里、右で押っ付け、左を差そうとする。千代鳳、右で差し手争い。稀勢の里、左筈で相手の右肩を押し上げ、突っ張りながら前に出る。千代鳳、相手の手をいなしながら左に回り、左下手に手を伸ばして取る。稀勢の里、左押っ付けで前に出、左を差して右上手を取る。千代鳳、土俵際、左下手を持って腰を引く。稀勢の里、体を開き、手前に右上手出し投げ。千代鳳、土俵に転がる。

(10) 琴奨菊戦 ○寄り切り 24.7秒
 稀勢の里、仕切り線少し後方で先に手をつく。琴奨菊、仕切り線後方で手をつこうとする。稀勢の里、素早く立つ。琴奨菊、遅れてサッと手を動かす。稀勢の里、頭から踏み込む。琴奨菊、左肘を固め、その場で頭から当たる。稀勢の里、右で相手の肩を押し上げる。琴奨菊、両差しになろうとしながら前に出る。稀勢の里、左で押っ付けながら土俵際を左に回り、左を差しながら中に戻り、右上手に手を伸ばすが取れず、深い左下手を取る。琴奨菊、右で押っ付けて腰を振るが下手を切れず、左差し手を返して相手を起こす。稀勢の里、やや高い体勢で左下手を持って前に出る。琴奨菊、腰を振って下手を切る。稀勢の里、左差し手を返そうとする。琴奨菊、右押っ付けで突き、左差し手を大きく返す。稀勢の里、右足が浮くが堪え、右上手に手を伸ばすが取れず、左下手を取り直す。両者、少し止まる(約2秒間)。稀勢の里、左下手を引きつけて前に出ようとする。琴奨菊、下がらず堪え、右で押っ付けながら上手を探り、機を見て右を素早く巻き替える。稀勢の里、乗じて左上手を引きつけて前に出る。琴奨菊、左足を俵に掛けて堪え、右差し手を抜き、相手の廻しを切る。稀勢の里、右で押っ付ける。琴奨菊、左から掬おうとするが、右足が俵の外に滑り出る。

(11) 豪栄道戦 ●渡し込み 10.3秒
 豪栄道、先に手をつく。稀勢の里、仕切り線後方でサッと手をつく。両者、ほぼ同時に立つ。豪栄道、両肘を固めて踏み込む。稀勢の里、左肘を固めて当たる。豪栄道、体を離す。稀勢の里、右から張って左を差そうとする。豪栄道、体を離して差させず。稀勢の里、右で顔を押さえ、押しながら前に出る。豪栄道、やや体勢を崩しながら土俵際を左へ回り、中に戻って右を差す。稀勢の里、突っ張る。豪栄道、下から撥ね上げる。稀勢の里、突っ張り、左で張る。豪栄道、その機に下から両差しになり、一気に前に出る。稀勢の里、右で首を巻き、土俵際、左突き落としに行く。豪栄道、左で相手の右足を渡し込む。稀勢の里、俵の外に出て尻餅をつく。豪栄道、土俵に倒れる。稀勢の里、土俵下に転落。

(12) 魁聖戦 ○寄り倒し 36.5秒
 魁聖、仕切り線少し後方で先に手をつく。稀勢の里、腰を下ろし、仕切り線後方でサッと手をつき、左肘を固めてぴょんと立つ。魁聖、両肘を固めて当たる。稀勢の里、左を差そうとする。魁聖、右から押っ付けて差させず。稀勢の里、下がりながら左を差そうとする。魁聖、頭をつけて右で押っ付ける。稀勢の里、右で相手の左上腕を押し上げて起こし、前に出る。魁聖、頭をつけ、右上手前廻しを探る。稀勢の里、腰を引いて上手を切り、右で頭を押さえつけて左に回り、前に出ながら左を差し込んで下手を取る。魁聖、左を差し、やや肩越しの右上手に手を掛ける。稀勢の里、すぐに腰を下ろして上手を切る。魁聖、左下手を取る。稀勢の里、右上手を探るが取れず、前に出て深い右上手を取る。魁聖、土俵際、右小手で振る。稀勢の里、振られて土俵際になるが、両廻しを引きつけて中に戻り、じわじわ前に出るが、右上手一枚廻しが伸びる。両者、止まる(約5秒間)。稀勢の里、腰を引いて相手の下手を切り、左差し手を返しながら寄る。魁聖、俵の外に尻餅をつく。

(13) 鶴竜戦 ●下手投げ 4.9秒
 稀勢の里、仕切り線後方で先に手をつく。鶴竜、手をサッとつく。稀勢の里、左肘を固め、右手を出して頭から踏み込む。鶴竜、頭から低く踏み込み、左を差す。稀勢の里、左を差して前に出る。鶴竜、左下手を取り、土俵際、左下手投げで体を入れ替える。稀勢の里、深い右上手を取って堪えようとするが、左足一本。鶴竜、そのまま下手投げ。稀勢の里、土俵下に転がり落ちる。

(14) 日馬富士戦 ●寄り切り 3.9秒
 稀勢の里、仕切り線後方で先に手をつく。日馬富士、仕切り線少し後方でサッと手をつく。その直前、稀勢の里、素早く立ち、右手を出して頭から踏み込む。日馬富士、左手を出して低く踏み込み、左喉輪、右押っ付けで押し上げる。稀勢の里、仰け反りながら右で突いて喉輪を外す。日馬富士、頭をつけ、左下手、右上手前廻しを取って引きつけ、前に出る。稀勢の里、腰が伸びて俵を割る。

(楽) 照ノ富士戦 ○寄り切り 11.2秒
 稀勢の里、先に手をつく。照ノ富士、左手をつき、両者、見合う。稀勢の里、ついていた手を戻し、立合いを嫌う。2度目、照ノ富士、先に両手をつく。稀勢の里、仕切り線後方でサッと手をつき、素早く立つ。照ノ富士、その場で伸び上がり、叩きながら右へ変わる。稀勢の里、向き直って右を差し、少し下がりながら左を巻き替える。照ノ富士、左下手を取り、右上手に手を伸ばす。稀勢の里、左下手を取り、腰を引いて上手を与えず、右上手に手を伸ばして取り、両廻しを引きつけて前に出る。照ノ富士、俵の上で堪える。稀勢の里、左差し手を返しながら寄る。照ノ富士、上体が起きて俵を割る。

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