宝富士 2016年秋(九月)場所取組内容

201609-たからふじ

前頭2枚目だった先場所は、10勝5敗の成績を上げ、敢闘賞を受賞した。→先場所の取組内容
新関脇となり、番付発表時の会見では、「まだ三役で勝ち越した経験がないのでまずは勝ち越して大関への足がかりにしたい。前に出る相撲でふた桁は勝ちたい」(NHK NEWS WEBより)と抱負を語る。
迎えた今場所、初日、二日目と連敗スタート。
三日目、千代鳳を寄り切って初日を出し、四日目、小結魁聖に勝って連勝。2勝2敗の五分とする。
五日目の大関豪栄道戦。2度の待ったの後、寄り切られて3敗目。
六日目、小結栃煌山を寄り切り、再び星を五分に。
七日目、綱取り大関稀勢の里に敗れてから黒星が連なり、同じ新関脇の高安、大関琴奨菊、横綱鶴竜に敗れて4連敗。7敗目と後がなくなる。
十一日目、今場所2横綱3大関を破る活躍を見せた隠岐の海と対戦。1分30秒近い相撲の末、寄り倒して勝利。この取組は、今場所の幕内で最長。
十二日目、栃ノ心に寄り切られて負け越し決定。
そこから黒星が連なり、千秋楽まで4連敗。4勝11敗で今場所を終える。
負け越しは二場所ぶり。二桁負けは、前頭4枚目だった昨年九月場所以来。



(初) 妙義龍戦 ●寄り切り 4.2秒
 宝富士、両手をつく。妙義龍、サッと手をつき、右肘を固めて頭から踏み込む。宝富士、左肘を固めて当たる。妙義龍、体を離す。宝富士、再び左肘を固めて当たり、左を差そうとする。妙義龍、右肘を固めて差させず、左を差し、右も差しながら前に出る。宝富士、俵に詰まって上体が起きる。妙義龍、右差し手を突きつけ、腰を下ろして寄り切る。

(2) 貴ノ岩戦 ●寄り切り 10.0秒
 宝富士、先に両手をつく。貴ノ岩、手をサッとつき、右手を出して頭から踏み込む。宝富士、左肘を固めて当たる。貴ノ岩、突き放し、右を差し勝ち、左で押っ付けながら前に出る。宝富士、不得手な右差しで俵に詰まる。貴ノ岩、左上手を取る。宝富士、残して右に回って中に戻り、左上手に手を伸ばすが取れず。貴ノ岩、左上手を引きつけ、右差し手を返しながら前に出る。宝富士、右下手を取るが俵に詰まる。貴ノ岩、相手を浮かせてから、飛び上がって体を預けるようにして寄る。宝富士、俵を割る。

(3) 千代鳳戦 ○寄り切り 18.6秒
 宝富士、先に両手をつく。千代鳳、体を上下に揺らし、仕切り線後方で手をサッとつく。両者、ほぼ同時に立つ。千代鳳、右肘を固め、頭から踏み込む。宝富士、左肘を固めて当たり、右で押っ付け、左を差そうとする。千代鳳、右を固めて差させず、左をのぞかせ、右で押っ付けながら前に出る。宝富士、左差し手を抜き、外から挟み付けながら前に出る。千代鳳、右差し手を抜き、体勢を低くする。宝富士、右で相手の左上腕を押し上げ、左をねじ込んで下手を取る。千代鳳、土俵際、左下手を取る。宝富士、左差し手を返し、右上手を取り、引きつけて寄る。千代鳳、腰が伸びて俵を割る。

(4) 魁聖戦 ○掬い投げ 22.8秒
 魁聖、仕切り線少し後方で先に手をつく。宝富士、サッと手をつく。魁聖、両腕を下げて踏み込む。宝富士、左肘を固めて頭から踏み込み、左をねじ込もうとする。魁聖、右押っ付けで押し上げる。宝富士、左を深く差して下手を取る。魁聖、右上手に手を伸ばすが取れず。両者、宝富士得意の左四つで少し止まる(約3秒間)。宝富士、左下手を持ち、右で押っ付けながら前に出る。魁聖、右で差し手を抱えて堪える。両者、止まる(約5秒間)。宝富士、左下手を持ち、右押っ付けから上手を探りながら前に出る。魁聖、上手を与えず、土俵際、右小手投げで振って中に戻る。宝富士、休まず、右で押っ付けながら前に出る。魁聖、土俵際、再び右小手投げに行く。宝富士、左掬い投げを返す。魁聖、土俵に転がる。

(5) 豪栄道戦 ●寄り切り 11.8秒
 宝富士、サッと手をついて突っ掛ける。2度目、宝富士、先に両手をつく。豪栄道、腰を下ろし、右手をつこうとするが止め、立合いを嫌う。3度目、宝富士、先に両手をつく。豪栄道、手をサッとつき、両肘を固めて踏み込む。宝富士、左肘を固めて当たる。豪栄道、左をのぞかせ、右肘をぶつけながら前に出る。宝富士、土俵際、左を差す。豪栄道、少し体を離して体勢を低くし、右を差し勝ち、右下手を取って前に出る。宝富士、土俵際、左小手で振る。豪栄道、右下手を持って堪え、中に戻る。宝富士、外から挟み付ける。豪栄道、左差し手を抜き、右差し手を返して寄る。宝富士、上体が起きて俵を割る。

(6) 栃煌山戦 ○寄り切り 7.6秒
 宝富士、先に手をつく。栃煌山、仕切り線少し後方でサッと手をつき、右肘を固めて頭から踏み込む。宝富士、胸で当たりを受け、左で小手投げ気味に突く。栃煌山、向き直る。宝富士、左を差す。栃煌山、左をのぞかせ、右から押っ付け、右を巻き替えて両差しになろうとする。宝富士、左に回って体を離すが、やや前のめりになる。栃煌山、少し引いて差そうとする。宝富士、左を差して前に出る。栃煌山、上体が起きて俵を割る。

(7) 稀勢の里戦 ●寄り切り 26.6秒
 宝富士、先に手をつく。稀勢の里、仕切り線後方でサッと手をつき、左肘を固めて踏み込む。宝富士、左肘を固めて当たり、左を差し、右で押っ付けながら前に出、左差し手を返す。稀勢の里、やや土俵際で左を差す。宝富士、右上手に手を伸ばすが取れず。稀勢の里、右上手に手を伸ばしながら前に出る。宝富士、右に回って上手を与えず。稀勢の里、右上手に手を伸ばして取る。宝富士、左下手を取り、腰を振るが相手の上手を切れず。両者、土俵中央で左四つ、宝富士が下手を持った低い体勢、稀勢の里が右上手を持ったやや高い体勢で止まる(約5秒間)。稀勢の里、右上手を引きつけて前に出る。宝富士、上体が起きて俵を割る。

(中) 高安戦 ●上手投げ 8.1秒
 宝富士、先に手をつく。高安、手をサッとつき、左手を出して頭から踏み込む。宝富士、左を差す。高安、右で押っ付け、左で肩を押し上げる。宝富士、右を差す。高安、左上手に手を伸ばすが取れず、押し上げ、右上手を取って右に回り、土俵際、体を開いて右上手投げ。宝富士、土俵に裏返る。

(9) 琴奨菊戦 ●寄り切り 11.6秒
 宝富士、先に両手をつく。琴奨菊、仕切り線後方でサッと手をつき、頭から踏み込む。宝富士、胸で当たりを受ける。琴奨菊、左を差して前に出る。宝富士、右で押っ付けて堪える。琴奨菊、左差し手を返して振り、右で差し手を抱えながら前に出る。宝富士、土俵際を左へ回って堪える。琴奨菊、休まず寄り立てる。宝富士、左から掬おうとするが、上体が起きて俵を割る。

(10) 鶴竜戦 ●寄り切り 32.9秒
 宝富士、先に手をつく。鶴竜、手をサッとつき、両者、ほぼ同時に立つ。鶴竜、左手を出して頭から踏み込む。宝富士、左を差そうとする。鶴竜、左喉輪で押し上げながら前に出、突き放す。宝富士、左を差そうとする。鶴竜、右肘を固めて相手に差させず。宝富士、左へ回って頭を下げる。鶴竜、左で頭を叩き、右に回る。宝富士、両手突きから左を差そうとする。鶴竜、右で押っ付けて差させず、左で張って頭を下げ、左をのぞかせる。宝富士、頭を下げて右で押っ付け、左を差そうとする。鶴竜、右押っ付けで押し上げ、右上手を取る。宝富士、右に回り、左差し手を抜く。鶴竜、頭をつけ、下手になった右廻しを引きつけて前に出る。宝富士、上体が起きるが、俵に足を掛けながら頭を低くし、俵伝いに左へ回り、中に戻る。両者、低い体勢、鶴竜が右下手を持った状態で止まる(約8秒間)。宝富士、相手を起こして前に出ようとする。鶴竜、右下手を引きつけて前に出る。宝富士、左へ回り、右足を俵に掛けて体勢を低くする。鶴竜、左筈で押し上げて相手を起こし、右下手を持って寄る。宝富士、俵の外に出る。

(11) 隠岐の海戦 ○寄り倒し 89.3秒
 宝富士、先に手をつく。隠岐の海、仕切り線少し後方でサッと手をつく。両者、ほぼ同時に立つ。宝富士、左肘を固める。隠岐の海、両手突きで相手を起こし、突っ張り、右押っ付け、左喉輪で前に出、右小手で振って左を差す。宝富士、左差し、右押っ付けで前に出る。隠岐の海、左に回り、土俵際、逆の右に回り、左から掬って振る。宝富士、左下手を探る。隠岐の海、土俵際を左へ回る。宝富士、左下手を取り、右押っ付けで前に出る。隠岐の海、中に戻り、左下手を探る。宝富士、右から押っ付けて下手を与えず。両者、左四つで少し止まる(約4秒間)。隠岐の海、前に出ようとする。宝富士、右上手を探るが、隠岐の海、腰を引いて与えず。両者、少し止まる(約4秒間)。隠岐の海、前に出る。宝富士、右押っ付けで堪える。両者、少し止まる(約2秒間)。隠岐の海、左下手を取り、右を巻き替えようとする。宝富士、巻き替えを許さず。両者、止まる(約5秒間)。隠岐の海、前に出る。宝富士、堪える。両者、止まる(約5秒間)。隠岐の海、前に出て右上手を探る。宝富士、堪えて中に戻る。一呼吸後、隠岐の海、前に出る。宝富士、堪える。一呼吸後、隠岐の海、前に出る。宝富士、やや深い右上手を取って中に戻る。隠岐の海、左下手を持ってやや左半身になる。両者、止まる(約4秒間)。宝富士、上手を引きつけて前に出る。隠岐の海、左下手投げで振る。宝富士、中に戻る。両者、止まる(約7秒間)。宝富士、両廻しを引きつけて前に出る。隠岐の海、左上手投げに行く。宝富士、傾くが、右上手を引きつけて体を預ける。隠岐の海、俵の外に倒れ、宝富士、その上に乗る。

(12) 栃ノ心戦 ●寄り切り 8.6秒
 宝富士、先に両手をつく。栃ノ心、仕切り線後方でサッと手をつく。両者、ほぼ同時に立つ。栃ノ心、右肘を固めて踏み込む。宝富士、左肘を固めて頭から踏み込む。栃ノ心、両差しになろうとする。宝富士、頭をつけて外から押っ付ける。栃ノ心、右差し手を抜き、右を差し直し、左差し手は抜く。宝富士、右差し手を大きく返し、左で極め気味に抱えて前に出る。栃ノ心、やや仰け反るが堪える。宝富士、少し下がって左を巻き替えようとするがならず、深い右下手を取る。栃ノ心、左上手に手を伸ばして取る。宝富士、上体を起こしながら左を巻き替えに行く。栃ノ心、乗じて前に出、左上手を引きつけながら寄る。宝富士、上体が起きて俵を割る。

(13) 嘉風戦 ●突き落し 14.0秒
 嘉風、先に手をつく。宝富士、腰を下ろし、仕切り線後方でサッと手をつく。嘉風、右肘を固めて頭から踏み込む。宝富士、左を差そうとする。嘉風、左をのぞかせ、右で絞り上げる。宝富士、我慢して左を差し、右で押っ付けながら前に出る。嘉風、頭を下げて左を差し、前に出ながら突き放す。宝富士、上体が起きるが、再び左を差す。嘉風、右から突き、右で押し上げながら下がり、右を巻き替えて差す。宝富士、左押っ付けで前に出、左上手に手を伸ばす。嘉風、腰を引いて上手を与えず、突き放す。宝富士、左を差す。嘉風、そこで上体を起こして右から突く。宝富士、土俵に裏返る。

(14) 正代戦 ●突き出し 3.7秒
 宝富士、先に両手をつく。正代、仕切り線後方でサッと手をつく。宝富士、頭から踏み込む。正代、右肘を固めて踏み込み、両差しになる。宝富士、外から押っ付けるが、引いて体を離す。正代、前に出て突き放す。宝富士、土俵下に落ちる。

(楽) 御嶽海戦 ●寄り切り 12.3秒
 宝富士、先に両手をつく。御嶽海、手をサッとつく。宝富士、左肘を固めて踏み込む。御嶽海、頭から踏み込んで当たり、右押っ付けで押し上げる。宝富士、左差し手を抜き、外から相手の両手を極め気味に抱える。御嶽海、浅い両差しで前に出る。宝富士、土俵際を左へ回る。御嶽海、休まず前に出る。宝富士、土俵際、左で小手に振ろうとする。御嶽海、右肘が極まりそうになるが、右差し手を突きつけて寄る。宝富士、上体が起きて俵を割る。

《2016年秋場所取組内容・目次へ》