稀勢の里 2016年九州(十一月)場所取組内容

201611-きせのさと

3場所連続で綱取りが懸かった先場所は、十三日目に優勝争いから脱落。綱取りは白紙に戻り、10勝5敗の成績だった。→先場所の取組内容
10月3日行われたトーナメント戦。全日本力士選手権で初優勝。巡業では精力的に稽古した。
番付発表後も状態は良さそうだったが、二所ノ関一門連合稽古で、肩を痛めた影響か、途中で稽古を離脱する場面も。
迎えた今場所、初日は碧山を寄り切って白星発進。
二日目、前日横綱日馬富士を破った小結玉鷲を寄り切り、連勝。
三日目、前日大関照ノ富士を破った遠藤に押し出され、初黒星。
四日目から白星を連ねて3連勝。六日目を終えて、5勝1敗。全勝の鶴竜1人を追う1敗力士8人の中に入る。
七日目、正代に押し出されて2敗に後退。トップの鶴竜と2敗差となる。
九日目、同じ2敗で今場所綱取りが懸かる大関豪栄道を突き落とし。豪栄道は場所後の綱取りが厳しくなる。
十日目、1敗の横綱白鵬を寄り切る。
十一日目、ただ一人全勝の横綱鶴竜を小手投げで破って優勝争いを動かし、1敗差で追う。(→取組画像
十二日目、横綱日馬富士を寄り切り、三日連続横綱を破る。優勝争いは、1敗の鶴竜を、2敗の日馬富士、稀勢の里、石浦が追う展開となり、初優勝に望みをつなげる。
十三日目、栃ノ心に下手投げで敗れて3敗に後退。優勝への期待がしぼむ。(→取組画像)(→支度部屋でのコメント
十四日目は大関照ノ富士を、千秋楽は宝富士を寄り切り、12勝3敗で今場所を終える。(→取組後の表情
今年の勝利数は69となり、単独トップに。(→2016年ランキング)優勝せずに年間最多勝となるのは、史上初。



(初) 碧山戦 ○寄り切り 2.8秒
 両者、見合う。碧山、右手をつく。稀勢の里、仕切り線後方でサッと手をつき、右から張る。碧山、両手を出してその場で立つ。稀勢の里、左を差して一気に前に出る。碧山、上体が起きて俵を割る。

(2) 玉鷲戦 ○寄り切り 7.0秒
 玉鷲、先に手をつく。稀勢の里、仕切り線後方でサッと手をつく。玉鷲、頭から踏み込もうとする。稀勢の里、右から張って左を差し、すぐに差し手を返して前に出る。玉鷲、俵に足を掛けて必死に堪える。稀勢の里、深い右上手一枚廻しを取る。玉鷲、左差し手を返すが相手の上手を切れず。稀勢の里、腰を下ろして寄り切る。

(3) 遠藤戦 ●押し出し 3.8秒
 遠藤、仕切り線後方で先に右手をつく。稀勢の里、仕切り線少し後方でサッと手をつく。両者、ほぼ同時に立つ。遠藤、右手を出して低く踏み込む。稀勢の里、左肘を固めて踏み込み、左を差す。遠藤、右押っ付け、左喉輪で押し上げる。稀勢の里、上体が起きる。遠藤、右で押っ付けながら前に出る。稀勢の里、左差し手を抜いて俵に詰まる。遠藤、腰を下ろして押す。稀勢の里、上体が起きて俵を割り、土俵下に飛び落ちる。

(4) 栃煌山戦 ○寄り切り 4.4秒
 稀勢の里、先に両手をつく。栃煌山、仕切り線かなり後方でサッと両手をつく。両者、ほぼ同時に立つ。稀勢の里、右手を出して頭から踏み込む。栃煌山、頭から当たり、右を差す。稀勢の里、左筈で相手の脇を押し上げて左を差し、前に出ながら右上手を取る。栃煌山、土俵際、左差し手を返して上手を切ろうとするが、上体が起きる。稀勢の里、腰を下ろして寄り切る。

(5) 魁聖戦 ○上手出投 9.4秒
 魁聖、仕切り線後方で先に手をつく。稀勢の里、仕切り線後方でサッと手をつき、左肘を固めてぴょんと立つ。魁聖、右肘を固めて当たる。稀勢の里、当たり勝って前に出、右喉輪で押し上げ、俵に詰まった相手の胸を押し、右上手を取る。魁聖、土俵際、両差しになる。稀勢の里、左上手も取って両上手。魁聖、両差しで前に出る。稀勢の里、左上手を持って左へ回り、土俵際、右で頭を押さえながら左上手出し投げ。魁聖、土俵に転がる。

(6) 御嶽海戦 ○寄り切り 11.6秒
 御嶽海、先に両手をつく。稀勢の里、仕切り線少し後方でサッと手をつき、左肘を固める。御嶽海、左肘を固めて頭から踏み込む。稀勢の里、左を差し、右で押っ付ける。御嶽海、右で押っ付ける。稀勢の里、左を十分差せず、突き放し、右喉輪で押し上げる。御嶽海、俵に両足を掛けながら堪える。稀勢の里、叩いて下がる。御嶽海、乗じて中に戻り、突き放して前に出る。稀勢の里、左を差す。御嶽海、引いて体を離すが土俵際。稀勢の里、右上手を探りながら寄る。御嶽海、俵を割る。

(7) 正代戦 ●押し出し 11.4秒
 正代、仕切り線後方で先に両手をつく。稀勢の里、仕切り線後方でサッと手をつき、左肘を固めて頭から踏み込む。正代、右肘を固めて当たり、左を差して右で差し手争い。稀勢の里、右で差し手を抱え、左で差し手争いをしながら前に出る。正代、土俵際、左から掬う。稀勢の里、振られて俵に詰まるが向き直る。正代、右も差して前に出る。稀勢の里、土俵際、左から突く。正代、相手に体を預ける。稀勢の里、土俵下に飛び落ちる。

(中) 琴勇輝戦 ○突き出し 5.8秒
 稀勢の里、先に右手をつく。琴勇輝、仕切り線後方で手をつこうとする。その直前、稀勢の里、素早く立ち、右手を出す。琴勇輝、両手を出して低く踏み込み、押しながら前に出る。稀勢の里、土俵際になるが、突っ張りながら前に出る。琴勇輝、相手の手を叩き、俵に詰まる。稀勢の里、逃さず突き放す。琴勇輝、俵伝いに右へ回ろうとするが、俵の外に出る。

(9) 豪栄道戦 ○突き落し 3.3秒
 豪栄道、先に右手をつく。稀勢の里、仕切り線後方でサッと手をつき、両者、ほぼ同時に立つ。豪栄道、左肘を固めて頭から踏み込む。稀勢の里、左肘を固めて踏み込む。豪栄道、両差しになろうとしながら前に出る。稀勢の里、左で差し手を抱え、土俵際、右で頭を押さえ、俵伝いに左へ回りながら左で小手投げ気味に突く。豪栄道、左肘から土俵に落ちる。その後、稀勢の里、土俵下に落ちる。

(10) 白鵬戦 ○寄り切り 20.9秒
 稀勢の里、仕切り線少し後方で先に手をつく。白鵬、右、左とサッと手をつき、両者、ほぼ同時に立つ。白鵬、左手を相手の顔の前で振る。稀勢の里、頭から当たる。白鵬、右を差す。稀勢の里、左押っ付けで突いていなす。白鵬、少し泳ぐが土俵際向き直る。稀勢の里、顎に向かって突き上げる。白鵬、右をのぞかせ、右に回って中に戻る。稀勢の里、突き放す。白鵬、突き返し、右押っ付けで前に出、少し引いて叩く。稀勢の里、向き直る。両者、押し合い。白鵬、右を差す。稀勢の里、左を巻き替えようとする。白鵬、それを許さず、右を差す。稀勢の里、左で押っ付けながら左に回って土俵際。白鵬、押しながら前に出る。稀勢の里、右足が浮き、左足が徳俵に詰まって勝負あったかに見えたが残す。白鵬、左をのぞかせ、右上手を取る。稀勢の里、左を差し、俵伝いに右に下がって右上手を取って中に戻る。白鵬、左下手を取る。稀勢の里、右上手を引きつけながら前に出る。白鵬、右足が俵に掛かる。稀勢の里、右上手を引きつけ、左下手も取って寄り立てる。白鵬、左下手を持って堪えるが、ついに俵を割る。

(11) 鶴竜戦 ○小手投げ 7.0秒
 稀勢の里、仕切り線後方で先に両手をつく。鶴竜、手をサッとつく。稀勢の里、左肘を固め、右手を出して頭から踏み込む。鶴竜、頭から低く踏み込み、右を差し勝つ。稀勢の里、左で押っ付けて左に回る。鶴竜、右差しで向き直る。稀勢の里、土俵際、突き放そうとする。鶴竜、右で顔を押し上げる。稀勢の里、その機に左を差し、右上手を探る。鶴竜、左下手を取り、右を巻き替えに行く。稀勢の里、乗じて前に出る。鶴竜、左下手投げに行こうと左半身になる。稀勢の里、そこを右小手投げに行き、前のめりになった相手を上から押しつぶす。鶴竜、土俵に這う。

(12) 日馬富士戦 ○寄り切り 5.4秒
 稀勢の里、先に両手をつく。日馬富士、仕切り線後方でサッと手をつく。稀勢の里、素早く立ち、右手を出して頭を下げる。日馬富士、左手を出して頭から踏み込んで当たり勝ち、右喉輪で相手を起こす。稀勢の里、左で突いて相手の喉輪を外し、左を差す。日馬富士、低い体勢で右上手、左下手を取る。稀勢の里、腰を振って相手の右上手を切る。日馬富士、右を巻き替えようとする。稀勢の里、そこを左押っ付けで一気に前に出る。日馬富士、土俵際、右から突こうとするが、上体が起きて俵を割る。

(13) 栃ノ心戦 ●下手投げ 29.0秒
 栃ノ心、先に手をつく。稀勢の里、仕切り線後方でサッと手をつき、右手を出す。栃ノ心、右肘を固めて踏み込む。稀勢の里、頭をつけ、左で押っ付ける。栃ノ心、突き放し、前に出ながら右を差そうとする。稀勢の里、左で押っ付け、左を巻き替えて差そうとする。栃ノ心、右で押っ付ける。稀勢の里、左で押っ付け返し、右喉輪で押し上げながら中に戻る。栃ノ心、引いて体を離す。稀勢の里、右喉輪で押し上げ、左を差そうとする。栃ノ心、右で押っ付ける。稀勢の里、引いて体を離し、叩きながら左に回る。栃ノ心、その機に深い左上手を取り、前に出る。稀勢の里、右下手、左上手を取って胸が合う体勢で左に回り、左を巻き替えようとするがならず。栃ノ心、前に出、土俵際、右下手投げに行く。稀勢の里、傾くが左上手を持って堪える。栃ノ心、両廻しを引きつける。稀勢の里、土俵際、右下手投げで振る。栃ノ心、すぐに左上手投げで振って相手を土俵際にし、がぶり寄る。稀勢の里、俵に両足を掛けて堪えるが、左上手廻しが伸びる。栃ノ心、右下手投げ。稀勢の里、俵の外に転がり、土俵下に落ちる。

(14) 照ノ富士戦 ○寄り切り 29.8秒
 照ノ富士、先に両手をつく。稀勢の里、仕切り線後方でサッと手をついて素早く立ち、右手を出して踏み込む。照ノ富士、右肘を固めて当たり、右を差す。稀勢の里、左押っ付け、右喉輪で押し上げる。照ノ富士、左で突いて喉輪を外す。稀勢の里、左を差して両廻しを取る。照ノ富士、右上手に手を伸ばすが取れず、左下手を取る。稀勢の里、両廻しを持って前に出ようとするが、廻しが伸びる。照ノ富士、右押っ付けで堪え、相手の下手を切り、左下手を持ちながら右押っ付けで前に出る。稀勢の里、切れた下手を取り直し、腰を捻って相手の下手を切る。照ノ富士、すぐに切られた下手を取り直す。稀勢の里、左に回り、前に出ようとするが出られず。照ノ富士、左下手を持って前に出る。稀勢の里、上手を持った右腕で差し手を抱えながら相手の下手を切り、前に出る。照ノ富士、体勢を低くし、左差し手を返して右から絞る。両者、左四つで少し止まる(約3秒間)。照ノ富士、深い右上手に手を掛ける。稀勢の里、腰を捻って上手を与えず、伸びた両廻しを引きつけて前に出る。照ノ富士、右で押っ付けるが俵に詰まる。稀勢の里、腰を下ろして寄り切る。

(楽) 宝富士戦 ○寄り切り 24.6秒
 宝富士、仕切り線少し後方で先に両手をつく。稀勢の里、仕切り線後方でサッと手をつき、左肘を固めて踏み込む。宝富士、頭から低く当たる。稀勢の里、左を差す。宝富士、左を差し、右で絞りながら右上手を探る。稀勢の里、左差し手を返し、腰を捻って上手を与えず、右上手に手を伸ばしながら前に出る。宝富士、堪えて与えず、左下手に手を掛ける。稀勢の里、右で相手に左腕を抱え上げて下手を与えず。宝富士、左下手を取る。稀勢の里、右上手に手を伸ばす。宝富士、右から突きながら土俵際を右に回る。稀勢の里、左差しで前に出、突き放す。宝富士、体勢を低くし、右上手を探る。稀勢の里、腰を引いて上手を与えず、左差しで前に出る。宝富士、右で押っ付けながら土俵際を右に回る。稀勢の里、右で押っ付けながら前に出る。宝富士、下がりながら左差し手を抜き、左上手を探る。稀勢の里、浅い両差しになり、腰を引いて相手に上手を与えず、右差し手を抜いて右上手を取る。宝富士、左下手を取り、土俵際、体を開いて下手投げに行く。稀勢の里、右上手を引きつけて前に出る。宝富士、俵伝いに左へ回って堪える。稀勢の里、右上手を持って休まず寄る。宝富士、上体が起きて俵を割る。

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