隠岐の海 2016年九州(十一月)場所取組内容

201611-おきのうみ

前頭筆頭だった先場所は、2横綱2大関を破って初日から6連勝。9勝6敗の成績を上げ、前半戦を盛り上げた活躍が評価され、殊勲賞を受賞した。→先場所の取組内容
場所後、肛門周囲膿瘍の手術を受け、10月の秋巡業を全休。その後も相撲を取れない状態が続く。9月場所中に症状が出て、七日目に切開手術をしていたことも明らかになった。(サンケイスポーツより 記事が表示されない場合は→こちら
昨年3月以来、2度目の関脇となった今場所、出場が危ぶまれたが、休場せずに臨む。
初日は、全休明けの横綱白鵬に突き落とされて黒星発進。
二日目、嘉風を寄り切って初日を出す。
三日目から三役以上との対戦が続いて5連敗。1勝6敗と黒星先行。
中日、今場所綱取りが懸かる大関豪栄道と対戦。微妙な土俵際で相手に軍配が上がるも、「差し違え」で勝利。2勝目を上げる。(→取組画像)(→殊勲インタビューを受ける隠岐の海
九日目は横綱日馬富士、十日目は栃煌山に押し出されて連敗。負け越しが決まる。
十一日目碧山、十二日目魁聖と今場所初めて連勝。
十三日目遠藤、十四日目新小結御嶽海と連敗し、二桁負けに。
千秋楽の琴勇輝戦、物言いがつくも、軍配通り勝利し、5勝10敗で今場所を終える。
なお、今年の十両以上の取組で、物言いのついた回数が8回と、最も多い力士となった。(→2016年ランキング



(初) 白鵬戦 ●突き落し 1.9秒
 隠岐の海、先に右手をつく。白鵬、右手をつく。隠岐の海、すぐに立つが、白鵬立てず。2度目、隠岐の海、先に右手をつく。白鵬、右手をつこうとする。隠岐の海、突っ掛ける。3度目、隠岐の海、先に右手をつく。白鵬、腰を下ろし、右、左と手をつく。隠岐の海、両差しを狙う。白鵬、右肘を固めて当たり、左上手前廻しを探る。隠岐の海、相手の上手を切る。白鵬、叩きながら左に開く。隠岐の海、土俵に両手をつく。

(2) 嘉風戦 ○寄り切り 8.7秒
 嘉風、先に手をつく。隠岐の海、仕切り線後方で手をサッとつき、両者、ほぼ同時に立つ。嘉風、頭から踏み込む。隠岐の海、右肘を固めて踏み込む。嘉風、右肘を固めて当たり、顎に向かって突き上げる。隠岐の海、左をねじ込む。嘉風、左を差して右で押っ付ける。隠岐の海、左差し手を返し、前に出る。嘉風、上体が起きるが、左から掬う。隠岐の海、振られるが堪え、左差しで前に出る。嘉風、俵に足を掛けながら左で突き落とし気味に掬おうとする。隠岐の海、体を寄せる。嘉風、回り込もうとするが右足が俵の外に出る。その直後、隠岐の海、左足で俵の外に踏み出す。嘉風、後ろ向きに土俵下へ落ちる。

(3) 照ノ富士戦 ●寄り切り 6.0秒
 隠岐の海、先に右手をつく。照ノ富士、仕切り線後方でサッと手をつき、両者、ほぼ同時に立つ。照ノ富士、右肩から踏み込む。隠岐の海、やや右に踏み出して左を差す。照ノ富士、左下手を取り、右で押っ付けながら前に出る。隠岐の海、土俵際で右上手を取り、上手投げに行こうとする。照ノ富士、左下手を持って左腰をぶつける。隠岐の海、左足が土俵下に落ちる。

(4) 高安戦 ●寄り切り 16.8秒
 隠岐の海、先に手をつく。高安、手をサッとつき、両者、ほぼ同時に立つ。隠岐の海、やや右へ踏み出す。高安、頭から当たる。両者、左を差す。隠岐の海、左へ回り、左差し手を返す。高安、右で差し手を抱え、左下手を探って取る。隠岐の海、左差し手を返しながら更に左へ回り、左下手を取る。高安、右上手に手を伸ばすが取れず。隠岐の海、左下手を持って左に回る。高安、腰を捻って相手の下手を切る。隠岐の海、右上手を探る。高安、右上手を取り、両廻しを引きつけて前に出る。隠岐の海、左から掬う。高安、右上手を離さず前に出る。隠岐の海、土俵際を左へ回ろうとするが、俵の外に出る。

(5) 鶴竜戦 ●上手出投 7.2秒
 隠岐の海、先に右手をつく。鶴竜、腰を下ろし、両手をサッとつく。隠岐の海、右肘を固めて踏み込む。鶴竜、頭から踏み込み、すぐに左前廻しを取る。隠岐の海、外から挟み付け、機を見て左を巻き替え、右で押っ付けながら上手を探る。鶴竜、右上手前廻しも取り、左差し手を深くし、機を見て右に開き、右上手出し投げを打ちながら相手の後ろにつく。隠岐の海、俵の外に出る。

(6) 琴奨菊戦 ●渡し込み 6.1秒
 隠岐の海、仕切り線少し後方で先に右手をつく。琴奨菊、腰を下ろし、仕切り線少し後方でサッと手をつく。両者、ほぼ同時に立つ。隠岐の海、右肘を固める。琴奨菊、両肘を固めて頭から踏み込み、左をのぞかせて前に出ようとする。隠岐の海、左を差す。琴奨菊、右で差し手を抱えながら前に出る。隠岐の海、土俵際、右から突き落としに行く。琴奨菊、右で相手の左膝を抱えながら前に出る。隠岐の海、土俵下に落ち、その後、琴奨菊、土俵下に飛び落ちる。

(7) 玉鷲戦 ●押し出し 5.6秒
 隠岐の海、先に右手をつく。玉鷲、仕切り線少し後方で左手をつき、両者、もう片方の手をサッとついてほぼ同時に立つ。隠岐の海、右肘を固めて踏み込む。玉鷲、両手を出してやや左へ踏み出し、右喉輪で相手を起こし、顎に向かって押し上げながら前に出る。隠岐の海、左半身になる。玉鷲、右押っ付けで押し上げる。隠岐の海、土俵下に飛び落ちる。

(中) 豪栄道戦 ○押し出し 4.9秒
 豪栄道、先に右手をつき、相手が手をつく前に突っ掛ける。2度目、豪栄道、先に右手をつく。隠岐の海、仕切り線後方でサッと手をつく。両者、ほぼ同時に立つ。豪栄道、左肘を固めて頭を下げる。隠岐の海、踏み込んで右肘でかち上げ、左を差す。豪栄道、右で首を巻いて下がる。隠岐の海、左で後ろ廻しを取り、前に出る。豪栄道、俵に詰まり、左から突く。隠岐の海、前に落ち、豪栄道、土俵下に落ちる。軍配、豪栄道。「物言い」がつき、協議の結果、豪栄道の体が先に落ちていると判断、「軍配差し違え」で隠岐の海の勝ちとなる。VTRでは、豪栄道の踵が蛇の目の砂に触れるのと、隠岐の海の爪先が返るタイミングが微妙に見えた。友綱審判長は「豪栄道の体が土俵の中になかった。(左)かかとと言うより、もう片方の足が飛び出していた」と宙に浮いた右足が土俵外に出ていたと判断したよう(日刊スポーツより 記事が表示されない場合は→こちら)。

(9) 日馬富士戦 ●寄り切り 2.2秒
 隠岐の海、先に右手をつく。日馬富士、腰を下ろし、仕切り線後方でサッと手をつく。隠岐の海、その直前、素早く立つ。日馬富士、左手を出して頭から踏み込む。隠岐の海、左を差す。日馬富士、右上手、左下手を取って一気に前に出る。隠岐の海、土俵際、右小手投げに行こうとする。日馬富士、そのまま寄り切る。隠岐の海、土俵下に落ちる。

(10) 栃煌山戦 ●押し出し 5.3秒
 隠岐の海、先に右手をつく。栃煌山、腰を下ろし、仕切り線後方でサッと手をつく。両者、ほぼ同時に立つ。栃煌山、右手を出して頭から踏み込む。隠岐の海、右肘を固めて当たり、右を差す。栃煌山、右を差し、左も巻き替えて差す。隠岐の海、左を巻き替えようとするがならず、左で差し手を抱える。栃煌山、両差しで前に出る。隠岐の海、上体が起き、土俵際叩こうとする。栃煌山、相手の胸を押す。隠岐の海、力なく土俵下に落ちる。

(11) 碧山戦 ○肩透かし 3.6秒
 隠岐の海、仕切り線少し後方で先に右手をつく。碧山、腰を下ろし、手をサッとつく。隠岐の海、両腕を前に出して両差しを狙う。碧山、頭から低く当たり、外からはさみつけながら前に出る。隠岐の海、土俵際、右差し手を抜き、俵の上、右で叩きながら肩透かしを引く。碧山、土俵に落ちる。隠岐の海、俵の外に出、土俵下に飛び落ちる。

(12) 魁聖戦 ○寄り切り 16.6秒
 隠岐の海、右手をサッとつく。魁聖、すぐに仕切り線後方で手をサッとついて立つ。隠岐の海、両手突きから両差しになる。魁聖、右上手に手を伸ばして取る。隠岐の海、右で叩きながら肩透かしを引いて左へ回る。魁聖、右上手を離さず。隠岐の海、左下手を取る。魁聖、伸びた右上手を持って前に出る。隠岐の海、俵に両足を掛けながら堪え、少し中に戻って右下手を取り、左差し手を返して前に出る。魁聖、左を巻き替えて差し、土俵際、右上手投げに行こうとする。隠岐の海、少し振られるが、右上手を持って寄り切る。

(13) 遠藤戦 ●上手出投 13.1秒
 隠岐の海、先に右手をつく。遠藤、仕切り線少し後方で手をサッとつく。隠岐の海、左から張る。遠藤、左肘を固めて踏み込む。隠岐の海、両肘を固めて当たり、左を差す。遠藤、左を差し込み、低い体勢で左下手を取り、右で押っ付ける。隠岐の海、右で差し手を抱える。遠藤、右から押っ付け、右上手に手を伸ばす。隠岐の海、腰を引いて上手を与えず、中に戻る。遠藤、右から絞りながら右上手を取り、右に回りながら上手出し投げ。隠岐の海、土俵に裏返る。

(14) 御嶽海戦 ●突き落し 5.0秒
 御嶽海、先に手をつく。隠岐の海、仕切り線後方で手をサッとつく。その直前、御嶽海、素早く立ち、頭から踏み込む。隠岐の海、右肘を固めて当たる。御嶽海、突き放す。隠岐の海、右で顎を押し上げ、左で相手の右腕を押し上げて左を差す。御嶽海、相手の手を叩きながら左に開く。隠岐の海、前に泳ぐ。御嶽海、そこを横から押す。隠岐の海、俵の外に出る。

(楽) 琴勇輝戦 ○押し出し 12.4秒
 隠岐の海、先に両手をつく。琴勇輝、仕切り線後方でサッと手をつく。隠岐の海、素早く立つ。琴勇輝、左で相手の右手首を掴み、左、右と顎を押し上げる。隠岐の海、左で突いて喉輪を外し、左押っ付け、右喉輪で押し上げながら前に出る。琴勇輝、引いて体を離す。隠岐の海、前に出て左を差そうとする。琴勇輝、右押っ付け、左喉輪で前に出、両手で胸に突き放す。隠岐の海、右から突く。琴勇輝、向き直り、突き放そうとする。隠岐の海、左から突く。琴勇輝、一瞬左向きになるが、向き直って体を離そうとする。隠岐の海、乗じて押しながら前に出る。琴勇輝、土俵際、相手の手を叩きながら右に回る。隠岐の海、前のめりになりながらも押す。琴勇輝、俵の上で叩こうとするが、土俵下に飛び落ち、隠岐の海、俵の外に出、土俵下に飛び落ちる。軍配、隠岐の海。少し遅れて「物言い」がつき、隠岐の海の足が先に出ているか、協議した結果、琴勇輝の体が先に飛んでいると判断、「軍配通り」、隠岐の海の勝ちとなる。

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