栃ノ心 2016年九州(十一月)場所取組内容

201611-とちのしん

前頭2枚目だった先場所は、5勝10敗の成績だった。→先場所の取組内容
前頭6枚目で迎えた今場所、初日、二日目と連敗スタート。
三日目から白星つらなって3連勝。
七日目を終えて、4勝3敗と白星先行。
中日の正代戦、栃ノ心が土俵際の叩き込みで勝ったかに見えたが(→取組画像)、「物言い」がつき、「取り直し」。寄り切りで敗れ、4勝4敗の五分に。
九日目から白星を連ね(→九日目松鳳山戦画像)、十二日目、逸ノ城を46秒の相撲の末に寄り切り、勝ち越しを決める。
十三日目、三日連続で3横綱を破った大関稀勢の里と対戦。下手投げで勝って5連勝。(→取組画像
十四日目、臥牙丸に寄り切られて5敗目。
千秋楽、新入幕で活躍した石浦と対戦。肩透かしで勝利し、10勝5敗で今場所を終える。
勝ち越し、二桁勝利とも、3場所ぶり。
逸ノ城戦での取組時間45.6秒は、今場所の最長取組。(→幕内取組各種データ順位



(初) 豪風戦 ●叩き込み 2.5秒
 栃ノ心、先に左手をつく。豪風、仕切り線後方でサッと手をつく。両者、ほぼ同時に立つ。豪風、頭から踏み込む。栃ノ心、左肘を固めて当たる。豪風、左で突きながら左に回り、更に叩きながら下がる。栃ノ心、前に飛び落ちる。

(2) 宝富士戦 ●寄り切り 6.9秒
 宝富士、先に手をつく。栃ノ心、仕切り線後方でサッと手をつく。宝富士、左肘を固めて頭から踏み込む。栃ノ心、右肘を固めて当たる。宝富士、右上手前廻しを取る。栃ノ心、右を差し、上体を起こしながら左で相手の右腕を引っ張り込む。宝富士、左上手で横褌を取り、深い右下手を取って前に出る。栃ノ心、深い右下手、やや肩越しの左上手を取るが土俵際。宝富士、左上手を引きつけ、体を預けながら寄り切る。

(3) 千代の国戦 ○押し出し 4.6秒
 千代の国、仕切り線後方でサッと手をつく。栃ノ心、すぐに仕切り線後方で手をサッとついて立つ。千代の国、頭を下げてぴょんと立つ。栃ノ心、右肘を固めて当たり、右を差す。千代の国、左で相手の右腕を抱えながら左へ回り、顎に向かって突き上げる。栃ノ心、右から張り、突き放して右を差す。千代の国、俵伝いに左へ回る。栃ノ心、逃さず押す。千代の国、俵の外に出る。

(4) 琴勇輝戦 ○寄り切り 4.8秒
 琴勇輝、左手をつく。栃ノ心、仕切り線後方で手を両手をサッとつく。琴勇輝、左手を出す。栃ノ心、右肘を固めて踏み込む。琴勇輝、左で相手の肩を押さえ、右に変わって右から突く。栃ノ心、いなされるが向き直る。琴勇輝、顎に向かって突き上げる。栃ノ心、左手を伸ばして廻しを取る。琴勇輝、右肘で顎を押し上げながら廻しを切ろうとするが切れず。栃ノ心、左廻しを引きつけ、腰を下ろして寄る。琴勇輝、土俵下に吹っ飛び、客席に倒れ込む。

(5) 妙義龍戦 ○上手投げ 19.6秒
 妙義龍、右手をつく。栃ノ心、仕切り線少し後方でサッと手をつく。両者、ほぼ同時に立つ。栃ノ心、右肘を固めて踏み込む。妙義龍、両手を出して左に踏み出す。栃ノ心、右でかち上げる。妙義龍、左に回り、右喉輪で相手を起こし、右で脇を押し上げ、右を差す。栃ノ心、右をのぞかせ、左で差し手を抱え、機を見て左上手を取る。妙義龍、右下手を取る。栃ノ心、左上手を引きつけて前に出る。妙義龍、右下手投げを打ちながら右に回って堪える。両者、土俵中央、右四つで止まる(約5秒間)。栃ノ心、左上手投げで振って一気に前に出る。妙義龍、土俵際、右下手投げを打つ。栃ノ心、左上手投げを返す。妙義龍、土俵下に落ち、栃ノ心、その上に乗る。

(6) 佐田の海戦 ●寄り切り 4.3秒
 佐田の海、先に右手をつく。栃ノ心、仕切り線後方でサッと手をつく。佐田の海、右肘を固める。栃ノ心、左から張って右を差す。佐田の海、右を差し、前に出ながら左上手を取る。栃ノ心、右下手、左上手を取るが俵に詰まり、両廻しで相手を持ち上げる。佐田の海、吊られながらも暴れて相手の上手を切り、右下手も取って寄る。栃ノ心、土俵下に落ちる。

(7) 勢戦 ○寄り切り 10.6秒
 栃ノ心、先に手をつく。勢、仕切り線後方でサッと手をつく。栃ノ心、素早く立って右肘を固める。勢、左肘を固めて踏み込み、右を差す。栃ノ心、左上手を取る。勢、左に回り、右差し手を返す。栃ノ心、右下手も取る。勢、深い右下手を取る。栃ノ心、両廻しを引きつけて前に出る。勢、右下手で振ろうとするが、腰が伸びて俵を割る。

(中) 正代戦 ●寄り切り 8.2秒
 栃ノ心、先に左手をつく。正代、仕切り線かなり後方で手をつこうとする。その直前、栃ノ心、素早く立って右肘を固めて踏み込む。正代、その場で立ち、左肘を固めて当たり、左を差そうとする。栃ノ心、右で押っ付けながら腰を引いて相手の差し手を外す。正代、右を差し、左をねじ込んで前に出る。栃ノ心、右肘を固める。正代、前に出ながら左を差す。栃ノ心、土俵際、叩く。正代、右膝から土俵に落ち、栃ノ心、俵の外に飛び出る。両者、土俵下に落ちる。軍配、栃ノ心。「物言い」がつき、協議の結果、栃ノ心が出るのと正代が落ちるのが同時と判断、「取り直し」となる。VTRでは栃ノ心が残っているように見えた。(4.9秒)
<取り直しの相撲>栃ノ心、先に左手をつく。正代、仕切り線かなり後方でサッと手をつく。その直前、栃ノ心、素早く立ち、右肘でかち上げる。正代、顎が上がるが、左を差す。栃ノ心、左前廻しを取り、右で押っ付ける。正代、左に回って体を離す。栃ノ心、左から張り、右を差す。正代、左上手に手を伸ばす。栃ノ心、腰を引いて上手を与えず、突っ張りながら前に出る。正代、左下手を取って前に出る。栃ノ心、右で小手に巻いて相手の下手を切り、土俵際、右小手投げに行きながら左で頭を押さえつける。正代、左差し手を突きつけて寄る。栃ノ心、土俵下に落ちる。

(9) 松鳳山戦 ○寄り切り 17.2秒
 松鳳山、手をつく。栃ノ心、すぐに仕切り線後方でサッと手をつき、両者、ほぼ同時に立つ。栃ノ心、右肘を固める。松鳳山、やや左に踏み出して頭から踏み込む。栃ノ心、両差しになろうとしながら前に出る。松鳳山、突き放し、右から張って両差しを狙う。栃ノ心、顔を押し上げ、少し引き、長い腕で左上手を取り、右を差そうとする。松鳳山、左肘を固めて差させず、右下手を取る。栃ノ心、左上手を引きつけて前に出る。松鳳山、両差しになり、俵に足を掛けて必死に堪える。栃ノ心、左上手を引きつけて相手を浮かせる。松鳳山、ついに俵を割る。

(10) 千代翔馬戦 ○極め出し 8.1秒
 千代翔馬、左手をつこうとして止め、左手をついて戻し、立合いを嫌って腰を上げる。2度目、千代翔馬、左手を土俵すぐ上に浮かせる。栃ノ心、仕切り線少し後方で手をサッとつく。千代翔馬、手をサッとつき、左肘を固めて右手を出す。栃ノ心、右肘を固めて踏み込んで当たる。千代翔馬、突っ張り、頭を下げて右下手を狙う。栃ノ心、左で差し手を抱え、右を差す。千代翔馬、右差し手を返して右下手を取り、左を巻き替える。栃ノ心、外から極めながら前に出る。千代翔馬、堪えられず俵を割る。勝負後、千代翔馬、極められた右腕を痛そうにする。

(11) 錦木戦 ○寄り切り 17.0秒
 錦木、仕切り線少し後方で先に左手をつく。栃ノ心、仕切り線少し後方でサッと手をつき、右肘を固める。錦木、頭から踏み込む。栃ノ心、両差しになろうとし、左下手を探る。錦木、突き放し、右を差して下手を取る。栃ノ心、左で差し手を抱える。錦木、右下手を持ち、左に傾きながら左で押っ付ける。両者、少し止まる(約4秒間)。栃ノ心、左上手に手を伸ばす。錦木、左に回って上手を与えず。栃ノ心、左で差し手を抱えながら前に出ようとする。錦木、右に回って右下手投げに行こうとする。栃ノ心、その機に左上手を取り、引きつけて寄る。錦木、俵に足を掛けて堪えようとするが、堪え切れずに俵を割る。

(12) 逸ノ城戦 ○寄り切り 45.6秒
 逸ノ城、先に両手をつく。栃ノ心、仕切り線後方でサッと手をつく。両者、ほぼ同時に立つ。栃ノ心、右肘を固めて踏み込む。逸ノ城、右肘を固めて当たり、左上手を取る。栃ノ心、すぐに左上手、右下手を取る。逸ノ城、右下手も取って前に出る。栃ノ心、両廻しを持って堪え、左に回る。逸ノ城、両廻しを引きつける。栃ノ心、左へ振って堪え、右肘を張って相手の上手を切る。一呼吸後、栃ノ心、両廻しを引きつけて前に出る。逸ノ城、左上手を取り直して堪え、両廻しを引きつけて前に出る。栃ノ心、土俵際堪え、少し中にも戻る。両者、右四つがっぷりで止まる(約10秒間)。両者、廻しの引きつけ合い。栃ノ心、前に出る。逸ノ城、俵に詰まる。栃ノ心、がぶり寄る。逸ノ城、左上手が切れ、上体が起きて俵を割る。

(13) 稀勢の里戦 ○下手投げ 29.0秒
 栃ノ心、先に手をつく。稀勢の里、仕切り線後方でサッと手をつき、右手を出す。栃ノ心、右肘を固めて踏み込む。稀勢の里、頭をつけ、左で押っ付ける。栃ノ心、突き放し、前に出ながら右を差そうとする。稀勢の里、左で押っ付け、左を巻き替えて差そうとする。栃ノ心、右で押っ付ける。稀勢の里、左で押っ付け返し、右喉輪で押し上げながら中に戻る。栃ノ心、引いて体を離す。稀勢の里、右喉輪で押し上げ、左を差そうとする。栃ノ心、右で押っ付ける。稀勢の里、引いて体を離し、叩きながら左に回る。栃ノ心、その機に深い左上手を取り、前に出る。稀勢の里、右下手、左上手を取って胸が合う体勢で左に回り、左を巻き替えようとするがならず。栃ノ心、前に出、土俵際、右下手投げに行く。稀勢の里、傾くが左上手を持って堪える。栃ノ心、両廻しを引きつける。稀勢の里、土俵際、右下手投げで振る。栃ノ心、すぐに左上手投げで振って相手を土俵際にし、がぶり寄る。稀勢の里、俵に両足を掛けて堪えるが、左上手廻しが伸びる。栃ノ心、右下手投げ。稀勢の里、俵の外に転がり、土俵下に落ちる。

(14) 臥牙丸戦 ●寄り切り 7.8秒
 臥牙丸、先に両手をつく。栃ノ心、左、右とサッとついて素早く立ち、右肘を固める。臥牙丸、頭から当たり、右喉輪で押し上げ、左押っ付けから左上手を取る。栃ノ心、左で相手の喉輪を外す。臥牙丸、右を差して右下手も取り、両廻しを持って前に出る。栃ノ心、左上手、右下手を取るが俵に詰まる。臥牙丸、両廻しを引きつけて寄り立てる。栃ノ心、右差し手を返すが上手を切れず、俵伝いに左へ回る。臥牙丸、逃さず寄り切る。栃ノ心、土俵下に落ちる。

(楽) 石浦戦 ○肩透かし 5.6秒
 石浦、先に両手をつく。栃ノ心、仕切り線後方でサッと手をつく。石浦、素早く立ち、右手を出して頭を下げ、左へ踏み出す。栃ノ心、見ながら左に回り、右を差す。石浦、頭をつけて左から絞る。栃ノ心、左で差し手を抱えながら相手を起こそうとする。石浦、頭を上げず。栃ノ心、機を見て左で頭を叩き、前のめりになった相手を右差し手を抜いて突く。石浦、両足が宙に舞い、土俵に転がる。決まり手は、右をのぞかせて左で叩いた時点で勝負が決まったため、肩透かし。

《2016年九州場所取組内容・目次へ》