鶴竜 2017年初(一月)場所取組内容

201701-かくりゅう

先場所は、7場所ぶり3度目の幕内優勝を果たす。→先場所の取組内容
番付発表時の会見では「自然体であまり気取らずに」「その中で流れをつかんでいけば、またいい結果が出るんじゃないか」と語る。(→会見の様子
場所前の稽古は好調。稽古総見では、大関豪栄道を吹っ飛ばす場面もあった。(→その場面
初の連覇を目指し、迎えた今場所、天覧相撲だった初日は、栃ノ心を上手出し投げで下し、白星発進。
二日目の松鳳山戦では、鶴竜が寄って出るところを、松鳳山が土俵際で小手投げに行き、相手に軍配が上がる。両者のタイミングは微妙に見えたが「差し違え」で勝って連勝(→取組画像)。鶴竜本人は「しっかり相手を見ながら倒れていった。負けはないなと思っていた」と思っていたとのこと。(→日刊スポーツより ページが表示されない場合は→こちら
三日目、宝富士を寄り切って3連勝。
四日目、今場所 日馬富士を破った御嶽海に押し出されて初黒星。
そこから五日目は小結の高安に、六日目は初顔の荒鷲に寄り切られて3連敗。3勝3敗となる。
六日目、隠岐の海を42秒の相撲の末、上手出し投げで倒して4勝目。自身も勝負後、土俵に倒れる。(→勝負後の土俵上
中日、正代を押し出して5勝目。
九日目、勢に押し出されて4敗目。
十日目、新関脇の玉鷲に突き出されて再び連敗。5勝5敗となる。横綱が十日目を終えて5敗という成績は、不戦敗を除くと、1980年名古屋で九日目で5敗して10日目から休場した三重ノ海以来37年ぶりとのこと。
翌十一日目から「頸椎斜角筋損傷、左肩鎖関節脱臼」のため、休場。師匠の井筒親方によると、二日目の松鳳山戦で左肘を痛め、七日目の隠岐の海戦で足を痛めたとのこと。(→ニュース画像
今場所は、5勝6敗4休の成績で終える。



(初) 栃ノ心戦 ○上手出投 3.9秒
 栃ノ心、先に手をつく。鶴竜、手をサッとつく。栃ノ心、右肘を固める。鶴竜、右手を出して頭から低く当たり、左上手前廻しに手を掛ける。栃ノ心、右をのぞかせ、腰を引いて相手の上手を切る。鶴竜、右前廻し、左上手を取る。栃ノ心、前に出ながら左で相手の右腕を引っ張り込み、左上手に手を伸ばす。鶴竜、左上手を持って左に回り、そのまま上手出し投げ。栃ノ心、土俵に這う。

(2) 松鳳山戦 ○寄り切り 4.1秒
 松鳳山、右手をつく。鶴竜、すぐにサッと両手をつく。松鳳山、左手をついて立ち、左肘を固め、右手を出して頭から踏み込む。鶴竜、右肘を固めて当たる。松鳳山、突っ張る。鶴竜、左から張り、左を差して前に出る。松鳳山、両手で相手の左腕を抱えて下がり、土俵際、右小手投げに行く。鶴竜、体が裏返り、松鳳山、俵の外に出、両者、土俵下に落ちる。軍配、松鳳山。「物言い」がつき、藤島審判長は、松鳳山の足が先に出ていると説明、「軍配差し違え」で、鶴竜の勝ちとなる。VTRでは、土俵の外につくのは松鳳山が早いものの、その際、鶴竜の体は裏返っており、両者のタイミングは微妙に見えた。

(3) 宝富士戦 ○寄り切り 4.3秒
 宝富士、先に両手をつく。鶴竜、両手をサッとつき、左手を出し、右肘を固めて頭から踏み込む。宝富士、左肘を固めて当たる。鶴竜、左喉輪で相手を起こし、前に出ながら顎に向かって突き上げる。宝富士、俵に詰まる。鶴竜、両手で顎を突き上げ、右を差して左筈で腹を押す。宝富士、上体が起きて俵を割る。

(4) 御嶽海戦 ●押し出し 8.1秒
 御嶽海、先に手をつく。鶴竜、両手をサッとつく。御嶽海、右手を出して頭から踏み込む。鶴竜、頭から低く踏み込む。御嶽海、左肘でかち上げ気味に当たり、顎に向かって突き放す。鶴竜、左を差し、右上手に手を掛ける。御嶽海、少し引いて上手を切る。鶴竜、乗じて顎に向かって突き放しながら前に出る。御嶽海、仰け反りながら堪える。鶴竜、少し引く。御嶽海、乗じて押しながら前に出る。鶴竜、右上手を取り、左で頭を叩きながら土俵際を右に回る。御嶽海、どんどん前に出る。鶴竜、俵を割って土俵下に落ちる。

(5) 高安戦 ●引き落し 8.8秒
 高安、仕切り線後方で先に両手をつく。鶴竜、両手をサッとつき、両者、ほぼ同時に立つ。鶴竜、右肘を固めて頭から踏み込む。高安、両肘を固めて当たり、両手で顔を押し上げる。鶴竜、右喉輪で突き上げる。高安、右から張るが、俵に詰まる。鶴竜、右喉輪で押し上げる。高安、土俵際を右に回る。鶴竜、両手で顎に突き放す。高安、相手の腕を撥ね上げ、右から張り、叩いて左に開く。鶴竜、前のめりになるが堪え、向き直る。高安、顔に向かって突っ張りながら前に出る。鶴竜、左喉輪で突き放す。高安、左から張ろうとする。鶴竜、相手の左手を右から張るが、体勢を崩して右によろめく。高安、右に回って体を離す。鶴竜、右膝から土俵に落ちる。

(6) 荒鷲戦 ●寄り切り 5.1秒
 荒鷲、仕切り線少し後方で先に右手をつく。鶴竜、両手をサッとつき、右肘を固めて踏み込む。荒鷲、右肘を固めて当たる。両者、左上手前廻しを取る。荒鷲、すぐに左に回って相手の上手を切る。鶴竜、上体を起こし、叩きながら引く。荒鷲、乗じて左上手を持って右筈で押しながら一気に前に出る。鶴竜、俵に両足を掛けて仰け反る。荒鷲、右で大きく顎を押し上げる。鶴竜、土俵下に飛び落ちる。

(7) 隠岐の海戦 ○上手出投 42.1秒
 隠岐の海、仕切り線少し後方で先に手をつく。鶴竜、手をサッとつき、両者、ほぼ同時に立つ。鶴竜、右肘を固めて頭から踏み込む。隠岐の海、右肘を固めて当たる。鶴竜、左前廻しを狙うが取れず、右を差そうとする。隠岐の海、左押っ付けで押し上げる。鶴竜、右差し手を抜いて突き上げる。隠岐の海、左を差す。鶴竜、頭をつけ、右押っ付けで前に出る。隠岐の海、左差し手を返し、左押っ付けで前に出る。鶴竜、体を離し、土俵際で頭をつけ、右上手前廻しを取り、出し投げを打ちながら左で頭を叩く。隠岐の海、土俵際になる。鶴竜、右足で相手の左足を蹴り、頭をつける。隠岐の海、左を差して土俵際を左へ回る。鶴竜、右上手前廻しを持って前に出、右上手を引きつけ、左筈で押し上げながら寄ろうとする。隠岐の海、行司 式守伊之助にぶつかりながら俵伝いに左へ回り、逆の右に回って相手の上手を切る。鶴竜、頭をつけ、右上手を取り直す。隠岐の海、左差しで少し中に戻る。両者、互いに腰を引いた形で止まる(約12秒間)。隠岐の海、左差し手で相手を起こそうとしながら前に出る。鶴竜、堪える。両者、少し止まる(約2秒間)。隠岐の海、左差し手を返し、左掬い投げに行く。鶴竜、右上手を離さず堪え、下がって土俵際を右に回りながら右上手出し投げ。隠岐の海、足がついて行かずに土俵に落ち、その後、鶴竜、後ろに尻餅をつき、両足バンザイになる。

(中) 正代戦 ○押し出し 5.3秒
 正代、仕切り線後方で先に両手をつく。鶴竜、両手をサッとつき、右肘を固めて踏み込む。正代、両腕を内に入れて当たり、両者、胸で当たる。鶴竜、左上手を探るが取れず、突き放す。正代、下がらず、あてがって堪える。鶴竜、左で顎を突き上げ、頭を下げて当たり、廻しを探る。正代、引いて体を離す。鶴竜、乗じて前に出、右で顎を押し上げる。正代、俵に両足を掛けて仰け反る。鶴竜、胸を押す。正代、土俵下に落ち、藤島審判長にぶつかる。

(9) 勢戦 ●押し出し 4.1秒
 勢、仕切り線後方で先に右手をつく。鶴竜、体を上下に揺らし、手をサッとつく。勢、両腕を内に入れる。鶴竜、両手を出して頭から低く踏み込み、右喉輪で相手を起こし、頭を下げて廻しを探る。勢、再び両腕を内に入れて当たり、両差しになって前に出る。鶴竜、上体が起き、左で頭を抱えて引く。勢、乗じて一気に前に出、突き放す。鶴竜、土俵下に吹っ飛ぶ。

(10) 玉鷲戦 ●突き出し 3.3秒
 玉鷲、左手をつく。鶴竜、サッと両手をつき、右肘を固めて頭から踏み込む。玉鷲、両手を出して頭から当たり、左喉輪で相手を起こし、力強く突っ張って前に出る。鶴竜、俵に詰まる。玉鷲、相手の胸を突く。鶴竜、上体が起きて俵を割る。

(11) 琴奨菊戦 ■ 不戦勝 
 鶴竜、「頸椎斜角筋損傷、左肩鎖関節脱臼」のため、休場。

《2017年初場所取組内容・目次へ》