稀勢の里 2017年夏(五月)場所取組内容

201705-きせのさと


新横綱だった先場所は、初日から12連勝で単独トップに立つも、十三日目日馬富士戦で敗れた際に、左腕付近を負傷。強行出場するも連敗し、照ノ富士にトップを奪われるが、千秋楽の本割、優勝決定戦と続けて勝ち、劇的な逆転優勝を果たした。→先場所の取組内容
先場所後は、負傷した左腕上腕の治療のため、巡業を休む。
番付発表時の会見では、出場に意欲を示す(→番付発表時会見
力士会の際に行った体重測定では、自己最高の184kgに。(→力士会の様子
稽古総見は欠席。(→稽古総見ニュース
横綱昇進披露パーティでは「北斗の拳」のラオウ、ケンシロウ、トキがデザインされた三つ揃えが披露される。(→横綱昇進披露パーティのニュース
九重部屋、追手風部屋(→ニュース)、二所ノ関一門連合稽古(→ニュース)、時津風部屋(→稽古→コメント)と、他の部屋の関取衆と稽古。
取組編成会議が行われる前日、夏場所への出場を決断。(→ニュース
翌日、野見宿禰神社で奉納土俵入りを行う。(ニュース →①→②
場所前日、土俵祭り、優勝額贈呈式に出席。大関での優勝、新横綱での優勝の2枚の優勝額を得た。(→ニュース
迎えた夏場所、初日は嘉風に押し出されて黒星発進。(→支度部屋でのコメント
二日目、取組前に土俵下控えで照ノ富士とぶつかるアクシデントがあったものの(→その場面)、隠岐の海を寄り切って初白星
三日目、千代の国戦では、土俵際堪えて逆転し、連勝。場所前、自信を持っていた下半身の状態が生かされたよう。
四日目の遠藤戦では、相手が一瞬足を滑らせたときに動きが止まり、押し出しで敗れて2敗目。初めての金星を配給する。
五日目から白星を連ねて4連勝。復調したかに見えた。
九日目、栃煌山に寄り切られ、2つめの金星を配給。更に十日目、関脇琴奨菊に一気に寄り切られて連敗。4敗となる。(→十日目の支度部屋での表情
翌十一日目、休場を決断。(→速報ニュース→師匠のコメント→横綱白鵬のコメント
6勝5敗4休で今場所を終える。休場は、大関だった平成26年初場所の千秋楽以来、2回目。
平均取組時間(途中休場のため10番分での平均)は、16.8秒で、今場所の幕内最長。(→今場所の幕内各種データ順位
場所後に、弟弟子の高安が大関に昇進。伝達式の席では、笑顔も見せる。(→乾杯時に笑顔→高安と握手、コメント →①→②



(初) 嘉風戦 ●押し出し 7.3秒
 嘉風、仕切り線後方で先に両手をつく。稀勢の里、腰を下ろし、手をサッとついて立つ。嘉風、頭から低く踏み込む。稀勢の里、左肘を固めて当たる。嘉風、右肘を固めて当たり、左を差し、右から押っ付ける。稀勢の里、上体が起きて右足が俵に掛かる。嘉風、左差し手を返して寄る。稀勢の里、右から突こうとする。嘉風、少し振られるが堪え、相手の胸を押し上げる。稀勢の里、土俵下に落ちる。
20170514 01 321 嘉風 押し出し 稀勢の里 38

(2) 隠岐の海戦 ○寄り切り 8.5秒
 隠岐の海、先に右手をつく。稀勢の里、両手をサッとつき、両者、ほぼ同時に立つ。隠岐の海、右肘を固める。稀勢の里、左肘を固めて踏み込む。隠岐の海、両差しになろうとする。稀勢の里、左押っ付けから巻き替えて左を差し、左下手を探る。隠岐の海、下手を与えないよう左へ回る。稀勢の里、前に出る。隠岐の海、俵に詰まり、左から掬おうとする。稀勢の里、腰を下ろして寄り切る。
20170515 02 318 稀勢の里 寄り切り 隠岐の海 40

(3) 千代の国戦 ○押し出し 15.8秒
 千代の国、仕切り線後方で先に両手をつく。稀勢の里、仕切り線後方でサッと手をつき、両者、ほぼ同時に立つ。千代の国、左手を出してやや右へ踏み出し、頭から当たる。稀勢の里、上体が起きるが前に出る。千代の国、右に回り、叩きながら右に開き、顎に向かって押し上げる。稀勢の里、押しながら前に出る。千代の国、下から押し上げながら前に出る。稀勢の里、右足一本を俵に掛けて堪え、左で相手の右腕を抱えて少し中に戻り、左小手で振る。千代の国、右差しで前に出、左筈で胸を押し上げる。稀勢の里、再び俵に詰まり、左足を浮かせて右足一本で堪える。千代の国、相手の手を叩き、左で頭を押さえながら引く。稀勢の里、乗じて前に出る。千代の国、俵の外に出、その後、稀勢の里、土俵下に落ちる。
〔土俵際の稀勢の里〕
20170516 03 319 稀勢の里 押し出し 千代の国 25 土俵際の稀勢の里
〔稀勢の里の押し出し〕
20170516 03 319 稀勢の里 押し出し 千代の国 40

(4) 遠藤戦 ●押し出し 5.8秒
 遠藤、仕切り線後方で先に手をつく。稀勢の里、仕切り線後方でサッと手をつき、両者、ほぼ同時に立つ。稀勢の里、左肘を固めて踏み込む。遠藤、左手を出して頭から当たり、突き放す。稀勢の里、突き返す。遠藤、右足が流れて体勢を崩し、右膝をつきそうになる。稀勢の里、一瞬動きが止まる。遠藤、顔が相手の胸に当たって支えられる形になり、体勢を立て直す。稀勢の里、叩きながら引く。遠藤、乗じて押す。稀勢の里、土俵下に落ちる。
20170517 04 320 遠藤 押し出し 稀勢の里 40-3

(5) 千代翔馬戦 ○寄り倒し 30.5秒
 千代翔馬、左手をつく。稀勢の里、仕切り線後方でサッと手をついて素早く立つが、千代翔馬、立てず。2度目、千代翔馬、左手をつく。稀勢の里、仕切り線後方でサッと手をついて素早く立つ。千代翔馬、少し遅れ、左手を出して頭から当たり、右上手を取って右に回る。稀勢の里、左差しでついて行き、深い左下手を取る。千代翔馬、右上手投げで振り、右足で外掛けに行く。稀勢の里、掛けられた左足を外す。両者、土俵中央、千代翔馬は左を差して右上手を取り、頭を相手の左肩につけた体勢、稀勢の里は左下手を持って左半身でやや高い体勢で、少し止まる(約3秒間)。稀勢の里、右から絞ろうとする。千代翔馬、左手で相手の右手首を掴み、右足で外掛けに行く。稀勢の里、掛けられた左足を外す。千代翔馬、右上手を持って右に回る。稀勢の里、腰を引いて相手の上手を切る。千代翔馬、左下手を取り、右で押っ付けながら上手を探る。稀勢の里、下手を持った左肘を張って相手に上手を与えず、右上手に手を伸ばして取る。千代翔馬、体を開いて左下手投げに行く。稀勢の里、左下手が切れるが、右上手を持って前に出、胸を合わせて再び左下手を取り、両廻しを引きつけて寄る。千代翔馬、俵の外に倒れ、両者、土俵下に落ちる。
20170518 05 321 稀勢の里 寄り倒し 千代翔馬 45

(6) 大栄翔戦 ○浴せ倒し 5.2秒
 大栄翔、仕切り線後方で先に両手をつく。稀勢の里、腰を下ろし、仕切り線後方でサッと手をつく。両者、ほぼ同時に立つ。稀勢の里、左肘を固めて踏み込む。大栄翔、両手を出して頭から踏み込む。稀勢の里、左を差して前に出る。大栄翔、土俵際を右へ回る。稀勢の里、左差し手を返して体を預ける。大栄翔、俵の外に倒れ、稀勢の里、その上に乗る。
20170519 06 319 稀勢の里 浴びせ倒し 大栄翔 37

(7) 御嶽海戦 ○寄り切り 55.0秒
 御嶽海、先に手をつく。稀勢の里、仕切り線後方でサッと手をつき、素早く立って左肘を固める。御嶽海、両肘を固めて頭から当たり、左を差し、右押っ付けで押し上げる。稀勢の里、上体が起きるが、右押っ付けで堪える。御嶽海、右から絞りながら右上手を取る。稀勢の里、左手で相手の上手を切る。御嶽海、再び右から絞り、左筈を相手の腹にあてて肘を張り、相手に上手を与えず。稀勢の里、左を十分差せず、上体が起きた体勢。御嶽海、右上手を取り、上手投げで振って寄る。稀勢の里、俵に詰まるが、左下手を取って堪え、中に戻る。両者土俵中央、御嶽海、頭をつけて右上手を持ち、稀勢の里、左下手を左半身の体勢で、しばらく止まる(約15秒間)。稀勢の里、左下手を引きつけて前に出る。御嶽海、右上手を持って土俵際堪える。両者、しばらく止まる(約12秒間)。稀勢の里、前に出ようとする。御嶽海、右足内掛けに行く。稀勢の里、足を外して寄る。御嶽海、俵を割る。
20170520 07 320 稀勢の里 寄り切り 御嶽海 40

(中) 碧山戦 ○寄り切り 32.8秒
 碧山、先に右手をつく。稀勢の里、仕切り線後方でサッと手をつき、両者、ほぼ同時に立つ。稀勢の里、右から張る。碧山、頭から当たる。稀勢の里、左を差し、右で相手の差し手を抱えながら前に出、左下手を取る。碧山、右で差し手を抱えながら土俵際を右へ回る。稀勢の里、左差し手を返しながらついて行く。碧山、中に戻る。稀勢の里、深い右上手を取って前に出る。碧山、右から突く。稀勢の里、少し振られるが堪え、右上手を引きつけて前に出る。碧山、土俵際を右へ回り続け、腰を引いて相手の上手を切る。稀勢の里、前に出、再び右上手を取って寄る。碧山、俵に足を掛けて堪え、右で押っ付けながら右に回って中に戻る。稀勢の里、左下手も取って前に出る。碧山、すぐに右で押っ付けながら腰を振って下手を切る。稀勢の里、再び左下手を取る。両者、左四つ、稀勢の里が両廻し、碧山は左下手を持った体勢。稀勢の里、両廻しを引きつけて前に出る。碧山、俵に詰まり、左下手を持ち、右で押っ付けながら必死に堪え、右上手を取る。稀勢の里、すぐに上手を切り、圧力を掛け続ける。碧山、ついに俵を割る。
20170521 08 321 稀勢の里 寄り切り 碧山 40

(9) 栃煌山戦 ●寄り切り 4.2秒
 栃煌山、足をジリッとすり、仕切り線後方で左手をつく。稀勢の里、仕切り線後方で両手をサッとつき、素早く立って右から張る。栃煌山、右肘を固めて頭から当たり、両差しになって前に出る。稀勢の里、左から突こうとするが、上体が起きて俵に詰まる。栃煌山、がぶる。稀勢の里、俵を割る。
20170522 09 319 栃煌山 寄り切り 稀勢の里 40

(10) 琴奨菊戦 ●寄り切り 2.7秒
 稀勢の里、先に両手をつく。琴奨菊、仕切り線後方でサッと手をつき、右肘を固めて頭から踏み込む。稀勢の里、左肘を固めて当たる。琴奨菊、左を差し、前に出ながら差し手を返して寄る。稀勢の里、力なく土俵下に落ちる。
20170523 10 320 琴奨菊 寄り切り 稀勢の里 40

(11) 玉鷲戦 ■不戦勝 
 稀勢の里、「左上腕二頭筋損傷」のため、休場。
20170524 11 321 稀勢の里休場

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