栃ノ心 2017年夏(五月)場所取組内容

201705-とちのしん

前頭10枚目だった先場所は、7勝8敗の成績だった。→先場所の取組内容
先場所と同じ前頭10枚目で迎えた今場所、初日は輝を叩き込んで白星発進。
二日目、荒鷲を寄り切って連勝。
三日目、逸ノ城に寄り切られて初黒星。
四日目、宇良戦では、相手に足を抱え上げられるも、土俵際で小手投げ。「物言い」がつく際どい相撲になるが、「軍配通り」勝利。宇良について「この辺(膝の辺り)にいるんだよ」とやりにくさを語る。(→栃ノ心コメント
五日目、蒼国来を寄り切って連勝。4勝1敗と白星先行。
六日目、松鳳山に送り出されて2敗目。
七日目から白星が連なる。
十日目の大翔丸戦では、立合いが2度合わず。3度目、なかなか合わない立合いにイラついた栃ノ心が激しく突っ張り、寄り切って4連勝。勝ち越しを決める。風呂上り後のインタビューでは、イラっとしたことを「気合いが行き過ぎた」と表現。(→勝ち越しインタビューの様子) 翌十一日目も勝って、5連勝。
十二日目、貴景勝の掬い投げに倒れて3敗目。
十三日目、正代を浴びせ倒して10勝目。
十四日目、関脇玉鷲を、立合いの変化からの叩き込みで11勝目。
千秋楽、豊響も立合い変わりながらの突き落としで倒し、12勝3敗で今場所を終える。
勝ち越し、二桁勝利とも3場所ぶり。幕内で12勝は、2011年5月場所以来、6年ぶり。



(初) 輝戦 ○叩き込み 3.3秒
 栃ノ心、先に手をつく。輝、手をつこうとする。栃ノ心、素早く立って踏み込む。輝、頭から低く当たる。栃ノ心、右を差す。輝、押しながら前に出る。栃ノ心、土俵際叩き、右から突く。輝、俵の外に転がり出る。
20170514 01 307 栃ノ心 叩き込み 輝 40

(2) 荒鷲戦 ○寄り切り 6.7秒
 荒鷲、先に右手をつく。栃ノ心、仕切り線後方でサッと手をつき、両者、ほぼ同時に立つ。荒鷲、右肘を固めて低く踏み込む。栃ノ心、左へ踏み出して左上手を取る。荒鷲、右下手を取る。栃ノ心、左上手を引きつけて前に出る。荒鷲、左上手前廻しも取るが、腰が伸びて俵に詰まる。栃ノ心、腰を下ろして寄り切る。
20170515 02 306 栃ノ心 寄り切り 荒鷲 40

(3) 逸ノ城戦 ●寄り切り 14.6秒
 逸ノ城、先に両手をつく。栃ノ心、サッと手をつき、右肘を固める。逸ノ城、右を差そうとする。栃ノ心、すぐに左上手を取り、両者、右四つがっぷりに。両者、廻しを引きつけ合う。栃ノ心、機を見て左を巻き替える。逸ノ城、乗じて両上手で一気に前に出、右上手が切れるがそのまま寄り切る。
20170516 03 307 逸ノ城 寄り切り 栃ノ心 40

(4) 宇良戦 ○小手投げ 9.1秒
 宇良、仕切り線かなり後方で右手をつく。栃ノ心、両手をつく。宇良、左手をサッとついて素早く立つ。栃ノ心、見ながら立ち、左から張ろうとする。宇良、頭を下げてかわし、中に入ろうとする。栃ノ心、右を差そうとしながら前に出る。宇良、相手の右腕を取って左へ回る。栃ノ心、取られた腕を抜き、突き放しながら前に出る。宇良、土俵際、中に入り、右差し手を返す。栃ノ心、突き放す。宇良、左に回って右足を俵に掛ける。栃ノ心、左から張る。宇良、頭を下げて中に入り、相手の右足を抱え上げる。栃ノ心、土俵際、右小手投げに行く。宇良、宙で裏返る。栃ノ心、俵の外に左手をつき、宇良、土俵下に落ちる。軍配、栃ノ心。「物言い」がつき、栃ノ心の手が先についているか協議した結果、栃ノ心の手がつく前に宇良の体が返っていると判断、「軍配通り」栃ノ心の勝ちに。
〔相手の足を抱え上げる宇良〕
20170517 04 306 栃ノ心 小手投げ 宇良 30
〔栃ノ心の小手投げ〕
20170517 04 306 栃ノ心 小手投げ 宇良 35
20170517 04 306 栃ノ心 小手投げ 宇良 40
〔説明する藤島審判長〕
20170517 04 306 栃ノ心 小手投げ 宇良 60 説明する藤島審判長

(5) 蒼国来戦 ○寄り切り 12.8秒
 蒼国来、先に左手をつく。栃ノ心、両手をサッとつき、両者、ほぼ同時に立つ。蒼国来、右手を出して左肘を固め、左へ踏み出し、両差しになる。栃ノ心、外から極めながら前に出る。蒼国来、上体が起きて土俵際になる。栃ノ心、左上手を取る。蒼国来、両差しで土俵際を右に回る。栃ノ心、左上手を引きつけ、右で押っ付けながら前に出る。蒼国来、上体が起きて俵を割る。
20170518 05 308 栃ノ心 寄り切り 蒼国来 40

(6) 松鳳山戦 ●送り出し 8.7秒
 両者、ほぼ同時にサッと手をついて立つ。栃ノ心、左肘を固めて踏み込む。松鳳山、左肘を固めてやや左へ踏み出し、頭から当たる。栃ノ心、左でかち上げ、右を差す。松鳳山、左へ回る。両者、突っ張り合う。松鳳山、両差しになって前に出る。栃ノ心、左首投げに行く。松鳳山、右で後ろ廻しを取って堪え、相手の後ろについて前に出る。栃ノ心、土俵下に落ちる。
20170519 06 308 松鳳山 送り出し 栃ノ心 40

(7) 石浦戦 ○下手投げ 6.1秒
 石浦、仕切り線後方で先に右手をつく。栃ノ心、仕切り線すぐ上に両手を浮かせる。石浦、左手をサッとついて立つ。栃ノ心、すぐに立ち、左から張る。石浦、頭を下げて潜り、右下手を取る。栃ノ心、右をのぞかせ、肩越しの左上手を取る。石浦、右下手を後ろ廻しにし、相手の左脇下から頭を出して右に回る。栃ノ心、右下手も取って相手の左肩越しの両廻しとなり、土俵際、持ち上げてから右下手で投げ捨てる。石浦、土俵に落ちる。
20170520 07 306 栃ノ心 下手投げ 石浦 30
20170520 07 306 栃ノ心 下手投げ 石浦 35
20170520 07 306 栃ノ心 下手投げ 石浦 38

(中) 千代大龍戦 ○寄り切り 5.2秒
 千代大龍、仕切り線少し後方で先に右手をつく。栃ノ心、仕切り線後方で両手をサッとつき、右肘を固めて踏み込む。千代大龍、左肘を固めて当たる。栃ノ心、左上手を取る。千代大龍、右喉輪で押し上げて廻しを切る。栃ノ心、左から張って両差しになって寄る。千代大龍、上体が起きて俵を割る。
20170521 08 305 栃ノ心 寄り切り 千代大龍 40

(9) 妙義龍戦 ○上手投げ 13.8秒
 妙義龍、右手をつく。栃ノ心、仕切り線後方でサッと手をつき、両者、ほぼ同時に立つ。栃ノ心、右肘を固めて踏み込む。妙義龍、右手を出し、頭を下げてやや左へ踏み出し、左上手を取る。栃ノ心、右を差し、左で相手の差し手を引っ張り込み、右下手を取る。妙義龍、左上手を持って前に出る。栃ノ心、左上手に手を伸ばす。妙義龍、腰を引いて上手を与えず。栃ノ心、手を伸ばして左上手を取る。妙義龍、前に出る。栃ノ心、両廻しを持って堪え、前に出ながら左上手投げ。妙義龍、土俵に転がり、栃ノ心、その上に乗る。
20170522 09 305 栃ノ心 上手投げ 妙義龍 40

(10) 大翔丸戦 ○寄り切り 8.0秒
 栃ノ心、先に手をつく。大翔丸、手をサッと動かし、両者、ほぼ同時に立つ。栃ノ心、左から張る。大翔丸、左に変わって左から突く。ここで土俵下の藤島審判長が手を上げるが、土俵上は気づかず。大翔丸、押しながら前に出る。ここで行司 木村秋治郎が気づいて止めようとするが、力士は気づかず。栃ノ心、土俵際で叩くが俵の外に出る。大翔丸、土俵下に吹っ飛ぶ。2度目、栃ノ心、先に手をつく。大翔丸、両手をサッと動かす。栃ノ心、やや左へ踏み出して右を差す。大翔丸、左に変わって左押っ付けで左へ回る。しかし、藤島審判長がまた止めようとする。栃ノ心、押して大翔丸を土俵下に落とす。3度目、栃ノ心、先に手をつく。大翔丸、両手をそっとつく。栃ノ心、左へ踏み出し、右から思い切り張る。大翔丸、左に回って右を差す。栃ノ心、右差しで前に出る。大翔丸、土俵際、右から突く。栃ノ心、向き直り、やや乱暴に突っ張る。大翔丸、土俵際頭を下げる。栃ノ心、右を差して前に出る。大翔丸、俵の上で左小手投げに行こうとする。栃ノ心、右差し手を突きつけて寄り切る。大翔丸、土俵下に落ちて転がる。
〔立合い不成立を注意する藤島審判長〕
20170523 10 305 栃ノ心 寄り切り 大翔丸 02 不成立に怒る藤島審判長
〔栃ノ心の寄り切り〕
20170523 10 305 栃ノ心 寄り切り 大翔丸 40
〔勝ち越しインタビューを受ける栃ノ心〕
20170523 10 305 栃ノ心 寄り切り 大翔丸 75 栃ノ心 05

(11) 徳勝龍戦 ○寄り切り 11.8秒
 栃ノ心、先に手をつく。徳勝龍、手をサッとつき、両者、ほぼ同時に立つ。徳勝龍、右手を出し、左肘を固めて頭から踏み込む。栃ノ心、両肘を固めてかち上げる。徳勝龍、構わず前に出、相手得意の右を差す形になる。栃ノ心、右を差し、左上手に手を伸ばして取り、中に戻る。徳勝龍、右下手を取る。栃ノ心、左上手を手前に持ち替え、右下手を探る。徳勝龍、右に回りながら左を巻き替えようとする。栃ノ心、巻き替えを許さず、左上手を引きつけ、右差し手を返して前に出る。徳勝龍、上体が起きて俵を割る。
20170524 11 304 栃ノ心 寄り切り 徳勝龍 40

(12) 貴景勝戦 ●掬い投げ 9.8秒
 貴景勝、先に両手をつく。栃ノ心、仕切り線後方で両手をサッとつく。貴景勝、素早く立ち、両手を出して頭から踏み込む。栃ノ心、右を差す。貴景勝、突き放す。栃ノ心、肩越しの左上手を取り、右押っ付けで前に出る。貴景勝、右差し手を返して堪える。栃ノ心、右上手前廻しも取る。貴景勝、体を開き、右から掬いながら土俵際を右へ回り、掬い投げ。栃ノ心、上手が切れて土俵に落ちる。
20170525 12 309 貴景勝 掬い投げ 栃ノ心 40

(13) 正代戦 ○浴せ倒し 18.1秒
 正代、仕切り線後方で両手をつく。栃ノ心、すぐに両手をサッとつき、右肘を固めてやや左へ踏み出す。正代、左肘を固めて当たり、左を差そうとする。栃ノ心、深い左上手を取り、右で押っ付けながら前に出る。正代、右下手を取るが俵に詰まる。栃ノ心、左上手を持ち、右で押っ付けながら寄る。正代、左下手も取り、俵に両足を掛けて堪える。栃ノ心、右上手にも手を掛ける。正代、すぐに相手の右上手を切り、両下手を持って前に出る。栃ノ心、左上手を持ち、俵に足を掛けて堪え、相手を吊って腹に乗せて堪え、中に戻る。両者、廻しの引きつけ合い。正代、両下手を持って寄る。栃ノ心、土俵際、右で首を巻きながら左上手を持って堪える。正代、両下手を持って相手を土俵外へ左へ振ろうとする。栃ノ心、左上手を引きつけて体を預ける。正代を下にして、両者、土俵に倒れる。
20170526 13 311 栃ノ心 浴びせ倒し 正代 38

(14) 玉鷲戦 ○叩き込み 0.8秒
 両者、腰を下ろして見合うが手をつかず。栃ノ心、腰を上げ、仕切り直し。2度目、栃ノ心、先に手をつく。玉鷲、手をサッと動かして立ち、両手を出して頭から踏み込む。栃ノ心、叩きながら右に変わる。玉鷲、土俵に手をつく。
20170527 14 316 栃ノ心 叩き込み 玉鷲 40
20170527 14 316 栃ノ心 叩き込み 玉鷲 45

(楽) 豊響戦 ○突き落し 1.0秒
 両者、手をつこうとし、栃ノ心は左手をつくが戻し、再び左手をつく。豊響、仕切り線後方で右手をつき、左手をサッと動かして素早く立ち、頭から踏み込む。栃ノ心、その場で立ち、叩きながら右に開く。豊響、土俵に落ちて転がる。
20170528 15 304 栃ノ心 突き落とし 豊響 35
20170528 15 304 栃ノ心 突き落とし 豊響 45

《2017年夏場所取組内容・目次へ》