名古屋場所四日目・幕内。

名古屋場所四日目・幕内の取り組み。
横綱白鵬は、初顔の若手 貴景勝と対戦。見合いながら突き放す展開から、白鵬がぶつかり稽古のように胸を出して相手を誘い、場内騒然。当たってきた貴景勝を捕まえて寄り切り。初日から4連勝。貴景勝は、初めての上位挑戦の場所で金星獲得はならず。
前日2敗目を喫した横綱稀勢の里は、正代を寄り切って2勝目。
連敗スタートだった横綱日馬富士は、栃ノ心を上手出し投げで倒し、2連勝で星を五分に。
前日初黒星を喫した横綱鶴竜は、今日から休場。師匠の井筒親方は、次に出場する場所は進退を懸ける場所になるという考えを示す。対戦相手だった小結嘉風は、不戦勝で4連勝。
黒星スタートの新大関高安は、新関脇御嶽海を突き出して3連勝。御嶽海は2勝2敗に。
連敗スタートだった大関豪栄道は、同じ大阪出身の勢を寄り切って2連勝。
前日初日を出した大関照ノ富士は、前日初金星を獲得した北勝富士と対戦。寄り切られて3敗目。北勝富士は1横綱2大関撃破。
関脇玉鷲は、小結琴奨菊に土俵際まで追い込まれながら掬い投げで逆転。3勝目を上げる。琴奨菊は4連敗。
平幕の碧山、錦木が初日から4連勝で、全勝は白鵬、嘉風を含めて4人に。

幕内全取り組み内容は以下の通り。
カッコ内は取り組み時間です。
立合い不成立がない場合は、記載なし。不成立があった場合は、「待った1回」などと回数ともに表記。
物言いがない場合は、記載なし。物言いがついた場合は、「軍配通り」、「差し違え」、「取り直し」、「反則」と表記。

● 佐田の海 2勝2敗 寄り切り ○ 千代丸 3勝1敗 (16.7秒)
 佐田の海、先に手をつく。千代丸、仕切り線かなり後方でサッと手をつく。佐田の海、素早く立ち、頭から踏み込み、右前廻しに手を掛ける。千代丸、両手突きから突き放す。佐田の海、廻しを取れず。千代丸、顎に向かって突き放しながら前に出る。佐田の海、俵に詰まるが、左で突きながら左へ回り込んで体を離す。千代丸、土俵際前のめりになるが向き直る。佐田の海、右を差して前に出、右下手、左上手を取る。千代丸も両廻しを取り、両者胸が合う体勢。佐田の海、両廻しを引きつけて前に出る。千代丸、土俵際になるが、右に回って体を入れ替え、両廻しを引きつけて寄り立てる。佐田の海、俵に両足を掛けながら堪えるが廻しが切れ、左から突き落とそうとする。千代丸、やや振られるが堪えて寄る。佐田の海、俵を割る。
20170712 04 301 千代丸 寄り切り 佐田の海 40

○ 臥牙丸 1勝3敗 叩き込み ● 琴勇輝 1勝3敗 (6.1秒)
 臥牙丸、先に手をつく。琴勇輝、仕切り線後方で手をサッとついて立ち、右手を出して頭から踏み込む。臥牙丸、頭から低く当たり、押しながら前に出る。琴勇輝、左喉輪で押し上げ、少し引く。臥牙丸、突き放す。琴勇輝、土俵際左から突く。臥牙丸、向き直り、叩きながら下がる。琴勇輝、土俵に落ちる。
20170712 04 302 臥牙丸叩き込み 琴勇輝 40

○ 錦木 4勝0敗 寄り切り ● 蒼国来 1勝3敗 (8.3秒)
 錦木、先に両手をつく。蒼国来、左手をつき、右手をサッとついて素早く立ち、右手を出して左肘を固め、やや左へ踏み出す。錦木、その場で右肘を固めて当たる。蒼国来、右喉輪で押し上げ、右を差して差し手を返し、左で押っ付ける。錦木、体を離し、前に出ながら左を差す。蒼国来、左差し手を返し、土俵際を左へ回る。錦木、右上手を取って前に出る。蒼国来、土俵際、右から突こうとする。錦木、左差し手を突きつけて体を寄せる。蒼国来、俵を割る。
20170712 04 303 錦木 寄り切り 蒼国来 40

● 荒鷲 2勝2敗 肩透かし ○ 豪風 3勝1敗 (7.3秒)
 荒鷲、先に手をつく。豪風、仕切り線後方で左手をサッとつき、素早く立って頭から踏み込む。荒鷲、右肘を固めて踏み込み、左上手に手を伸ばす。豪風、突き放す。両者、体が離れる。豪風、左から張って両差しになる。荒鷲、右小手投げで振る。豪風、堪えて前に出る。荒鷲、再び右小手投げに行こうとする。豪風、左足外掛けに行く。荒鷲、掛けられた右足を外す。豪風、体勢を低くして肩透かしを引く。荒鷲、土俵に両手をつく。
〔外掛けに行く豪風〕
20170712 04 304 豪風 肩透かし 荒鷲 30 外掛け
〔豪風の肩透かし〕
20170712 04 304 豪風 肩透かし 荒鷲 35 肩透かし

● 宝富士 2勝2敗 押し出し ○ 大翔丸 2勝2敗 (4.9秒)
 宝富士、先に両手をつく。大翔丸、両手をサッと動かし、両者、ほぼ同時に立つ。宝富士、左肘を固めて踏み込む。大翔丸、右肘を固め、やや右にずれて当たる。宝富士、左下手を探る。大翔丸、右押っ付けで突き、押しながら前に出る。宝富士、上体が起きて俵を割る。
20170712 04 305 大翔丸 押し出し 宝富士 40

○ 徳勝龍 1勝3敗 寄り切り ● 千代の国 1勝3敗 (4.1秒) 「差し違え」
 千代の国、仕切り線後方で先に手をつく。徳勝龍、サッと両手をつき、両者、ほぼ同時に立つ。千代の国、左肘を固めて頭から踏み込む。徳勝龍、右で相手の左腕を引っ張り込む。千代の国、左下手、右上手を取る。徳勝龍、左差し、右で相手の差し手を抱えながら前に出る。千代の国、土俵際、体を開いて右上手投げに行く。徳勝龍、左差し手を突きつける。両者、体が傾くが、徳勝龍、右手を土俵につく。軍配、千代の国。「物言い」がつき、協議の結果、千代の国の足が先に出ているとし、「軍配差し違え」で徳勝龍の勝ちとなる。VTRでは、千代の国が上手投げに行った際、左足爪先が 相手の手より少し先に俵の外についていた。
〔千代の国の爪先が出た場面〕
20170712 04 306 徳勝龍 寄り切り 千代の国 40 千代の国の左爪先
〔その後、徳勝龍の手がつく〕
20170712 04 306 徳勝龍 寄り切り 千代の国 42
〔説明する二所ノ関審判長〕
20170712 04 306 徳勝龍 寄り切り 千代の国 60 説明する二所ノ関審判長

○ 碧山 4勝0敗 押し出し ● 松鳳山 2勝2敗 (10.4秒)
 碧山、先に右手をつく。松鳳山、両手をサッとつき、両者、ほぼ同時に立つ。松鳳山、頭から踏み込む。碧山、右肘でかち上げる。松鳳山、上体が起きる。碧山、右を差す。松鳳山、左喉輪で押し上げる。碧山、叩きながら右に回る。松鳳山、向き直る。碧山、突っ張り、左上手に手を掛けるが取れず、左で相手の腕を抱えながら前に出る。松鳳山、俵に詰まる。碧山、相手の顎を押し上げる。松鳳山、俵の外に出る。
20170712 04 307 碧山 押し出し 松鳳山 40

● 千代大龍 2勝2敗 下手投げ ○ 石浦 2勝2敗 (8.4秒)
 石浦、仕切り線後方で先に両手をつく。千代大龍、手をサッとつく。石浦、素早く立ち、頭から踏み込む。千代大龍、両手突きで相手を起こし、突っ張る。石浦、中に入って左を深く差し、右前廻しを取る。千代大龍、肩越しの右上手を取る。石浦、体を開き、右で相手の右膝を押さえながら左下手投げ。千代大龍、足を送れず、土俵に転がる。
20170712 04 308 石浦 下手投げ 千代大龍 37

○ 隠岐の海 1勝3敗 押し倒し ● 大栄翔 2勝2敗 (9.6秒)
 大栄翔、先に両手をつく。隠岐の海、手をサッとつき、両者、ほぼ同時に立つ。隠岐の海、右肘を固めて踏み込む。大栄翔、右手を出して頭から当たる。隠岐の海、右肘でかち上げる。大栄翔、右喉輪で押し上げる。隠岐の海、両手で相手の右腕を持って喉輪を外す。大栄翔、突き放しながら前に出る。隠岐の海、あてがい、押し返しながら堪える。大栄翔、叩きながら大きく引き、右に回って体を離す。隠岐の海、前に泳ぐが、土俵際向き直って突き放す。大栄翔、土俵に尻餅をついて転がる。
20170712 04 309 隠岐の海 押し倒し 大栄翔 40

○ 千代翔馬 2勝2敗 叩き込み ● 貴ノ岩 0勝4敗 (1.4秒)
 貴ノ岩、右手をつく。千代翔馬、すぐに右手をサッとつき、両者、ほぼ同時に立つ。貴ノ岩、右肩から当たろうとする。千代翔馬、その場で伸び上がり、叩きながら右に変わる。貴ノ岩、向き直りながら相手の足を抱えて堪えようとする。千代翔馬、相手の手を外して更に叩く。貴ノ岩、土俵に両手をつく。
〔足を抱える貴ノ岩〕
20170712 04 310 千代翔馬 叩き込み 貴ノ岩 30 足を抱える貴ノ岩
〔千代翔馬の叩き込み〕
20170712 04 310 千代翔馬 叩き込み 貴ノ岩 40

○ 宇良 3勝1敗 押し出し ● 阿武咲 3勝1敗 (6.2秒)
 阿武咲、先に両手をつく。宇良、仕切り線かなり後方で右手をつき、左手をサッとついて立つ。阿武咲、見ながら両手を出す。宇良、頭を下げ、左に回る。阿武咲、見ながら相手の肩を押す。宇良、右足を俵に掛けて頭を下げる。阿武咲、突き放し、少し引く。宇良、押しながら前に出る。阿武咲、土俵際、叩きながら左に回る。宇良、土俵際左足一本で堪える。阿武咲、俵伝いに左へ回るが、このとき右足が俵の外に出る。しかし、阿武咲気づかず、そのまま左から突く。宇良、俵の外に飛び出る。その後、阿武咲、土俵内に転がる。軍配は宇良。勝ち名乗りを受けた後、場内が勝負結果に驚いて騒然とする中、勝負審判が交代のために立ち上がるのを見て、宇良は「物言い」と勘違いし、受け取った懸賞束を返そうとする場面が見られた。
〔左足一本で残す宇良〕
20170712 04 311 宇良 押し出し 阿武咲 35 左足一本で残す宇良
〔阿武咲の足が出た場面〕
20170712 04 311 宇良 押し出し 阿武咲 40
〔その後、宇良が俵の外に飛び出し、阿武咲は土俵内〕
20170712 04 311 宇良 押し出し 阿武咲 45-1
〔宇良、勝負審判が立ち上がったのを見て懸賞の束を返そうとする〕
20170712 04 311 宇良 押し出し 阿武咲 65 物言い?

○ 逸ノ城 2勝2敗 寄り切り ● 輝 1勝3敗 (5.3秒)
 逸ノ城、先に両手をつく。輝、腰を下ろし、両手をサッとつく。両者、ほぼ同時に立つ。逸ノ城、左から張って右を差し、左上手を取って右差し手を返す。輝、右下手を取り、左上手に手を伸ばす。逸ノ城、左に回って相手に上手を与えず、左上手を持って前に出る。輝、左をねじ込んで両差しになるが、俵に詰まる。逸ノ城、腹をぶつけるように寄る。輝、俵を割る。
20170712 04 312 逸ノ城 寄り切り 輝 38

○ 栃煌山 3勝1敗 押し出し ● 遠藤 2勝2敗 (2.5秒)
 遠藤、先に手をつく。栃煌山、仕切り線後方で両手をサッとつく。両者、ほぼ同時に立つ。遠藤、低く踏み込む。栃煌山、両肘を固めて踏み込み、両差しを狙う。遠藤、少し引いて体を離すが、そのまま力なく俵を割る。
20170712 04 313 栃煌山 押し出し 遠藤 40

○ 玉鷲 3勝1敗 掬い投げ ● 琴奨菊 0勝4敗 (6.5秒)
 玉鷲、先に手をつく。琴奨菊、仕切り線後方でサッと手をつき、両者、ほぼ同時に立つ。玉鷲、頭から踏み込む。琴奨菊、左肘を固めて当たり、左を差しながら前に出る。玉鷲、俵に詰まるが、左を差し込み、左差し手を返しながら土俵際を左へ回る。琴奨菊、前に出る。玉鷲、素早く回り込みながら左で掬って体を離す。琴奨菊、土俵に這い、玉鷲、残してから俵の外に飛び出す。
20170712 04 314 玉鷲 掬い投げ 琴奨菊 37

○ 高安 3勝1敗 突き出し ● 御嶽海 2勝2敗 (8.7秒)
 御嶽海、先に手をつく。高安、仕切り線後方で両手をサッとつき、両者、ほぼ同時に立つ。御嶽海、左肘を固めて頭から踏み込む。高安、両肘でかち上げる。御嶽海、仰け反るが堪え、右を差して右に回る。高安、右押っ付けついて行き、叩いて右に回る。御嶽海、向き直る。高安、突っ張り、叩いて左に開く。御嶽海、前のめりになるが向き直る。高安、突き放す。御嶽海、俵に詰まる。高安、相手の胸を突く。御嶽海、土俵下に飛び落ちる。
20170712 04 315 高安 突き出し 御嶽海 40

● 勢 0勝4敗 寄り切り ○ 豪栄道 2勝2敗 (2.3秒)
 豪栄道、先に右手をつく。勢、仕切り線後方で両手をサッとつき、両者、ほぼ同時に立つ。勢、右肩から踏み込む。豪栄道、左上手前廻しを取る。勢、右で差し手を抱え、小手に振りながら下がる。豪栄道、乗じて左差しで前に出る。勢、土俵下に落ちる。
20170712 04 316 豪栄道 寄り切り 勢 40

● 照ノ富士 1勝3敗 寄り切り ○ 北勝富士 3勝1敗 (8.9秒)
 北勝富士、先に右手をつく。照ノ富士、両手をサッとつく。北勝富士、左手をサッとつき、頭から踏み込む。照ノ富士、左から張って右でかち上げる。北勝富士、頭を上げず、右を差して左上手を取る。照ノ富士、左上手を探るが取れず、右を差す。北勝富士、頭をつけて右差し手を返し、左上手を持って前に出る。照ノ富士、右差し手を返すが相手の廻しを切れず、上体が起きて俵に詰まる。北勝富士、左上手を持ってがぶる。照ノ富士、堪えられずに俵をを割る。
20170712 04 317 北勝富士 寄り切り 照ノ富士 40
〔殊勲インタビューを受ける北勝富士〕
20170712 04 317 北勝富士 寄り切り 照ノ富士 75 北勝富士 10

○ 稀勢の里 2勝2敗 寄り切り ● 正代 1勝3敗 (3.9秒)
 正代、仕切り線後方で先に両手をつく。稀勢の里、仕切り線後方で両手をサッとつき、左肘を固めて踏み込む。正代、右肘を固め、左を差す。稀勢の里、すぐに右上手前廻しに手を掛けるが下がりを掴む形。正代、右で差し手争い。稀勢の里、右で下がりを持ち、左で差し手争いをしながらどんどん前に出、土俵際で左を差す。正代、左足が俵の外に出る。
20170712 04 318 稀勢の里 寄り切り 正代 40

● 栃ノ心 2勝2敗 上手出し投げ ○ 日馬富士 2勝2敗 (1.6秒)
 栃ノ心、先に手をつく。日馬富士、両手をサッとつく。その直前、栃ノ心、素早く立ち、右肘を固める。日馬富士、頭から鋭く踏み込み、すぐに左上手を取って左に開いて出し投げ。栃ノ心、体勢を崩して土俵に這う。
20170712 04 319 日馬富士 上手出し投げ 栃ノ心 40

○ 白鵬 4勝0敗 寄り切り ● 貴景勝 1勝3敗 (30.7秒)
 貴景勝、先に両手をつく。白鵬、腰を下ろし、右手をつき、左手をサッとついて左から張る。貴景勝、両手突きに行こうとする。白鵬、右肘でかち上げる。両者、体が離れ、両手で突き放し合う。貴景勝、左から突く。白鵬、向き直り、突っ張ってから右前廻しを探る。貴景勝、廻しを与えず体を離す。両者、見ながら突き放し合う。両者、体が離して見合う。白鵬、上体を起こし、ぶつかり稽古のように両手を前に出して「さあ来い」と言わんばかりのポーズ。貴景勝、ぶつかる。白鵬、当たりを受けて下がり、左足を俵に掛けながら右上手、左下手を取り、両廻しを引きつけて前に出る。貴景勝、なすすべなく俵を割る。
〔「さあ来い!」と言わんばかりに胸を出す白鵬〕
20170712 04 320 白鵬 寄り切り 貴景勝 20 さあ来い 02
20170712 04 320 白鵬 寄り切り 貴景勝 20 さあ来い 02-2
〔真っ向ぶつかった貴景勝を捕まえる白鵬〕
20170712 04 320 白鵬 寄り切り 貴景勝 20 さあ来い 10 捕まえた
〔白鵬の寄り切り〕
20170712 04 320 白鵬 寄り切り 貴景勝 40

□ 嘉風 4勝0敗 不戦勝 ■ 鶴竜 2勝2敗
 鶴竜、「右足関節外側靭帯損傷」のため、休場。
20170712 04 321 鶴竜休場

★来場者アンケートによる「敢闘精神あふれる力士」
1位:北勝富士、2位:宇良、3位:石浦

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