大翔丸 2018年初(一月)場所取組内容
自己最高位に並ぶ前頭7枚目だった先場所は、4勝11敗の成績だった。→先場所の取組内容
前頭11枚目で迎えた今場所、初日は先場所の十両優勝者 蒼国来を押し出して白星発進。
二日目、輝に押し出されて初黒星。
三日目、元大関照ノ富士が糖尿病のため休場。不戦勝で2勝目。
四日目琴勇輝、五日目豪風と連敗。2勝3敗と黒星先行。
六日目、新入幕阿炎を叩き込んで星を五分に。そこから白黒交互に星が並び、九日目を終えて4勝5敗に。
十日目朝乃山、十一日目千代翔馬と連勝し、6勝5敗と白星先行に。
十二日目新入幕竜電に寄り切られてから黒星が連なり、十四日目の豊山戦では物言いがついたものの敗れて3連敗。負け越しが決まる。
千秋楽、千代の国を押し出し、7勝8敗と1点の負け越しに留める。
負け越しは2場所連続。
千代翔馬戦の0.9秒は、今場所の幕内全取組で最短。(→幕内取組各種データ順位)
(初) 蒼国来戦 ○押し出し 4.7秒
大翔丸、先に両手をつく。蒼国来、左手をつき、右手をサッとついて素早く立ち、右肘を固めて踏み込む。大翔丸、遅れてその場で頭から当たる。蒼国来、右を差す。大翔丸、左押っ付けで突きながら左へ回る。蒼国来、向き直って両差しを狙う。大翔丸、左右から押っ付け、押しながら前に出る。蒼国来、上体が起きて俵を割る。
(2) 輝戦 ●押し出し 6.1秒
大翔丸、先に右手をつく。輝、仕切り線後方で両手をついて待つ。大翔丸、左手をつき、両者、ほぼ同時に立つ。大翔丸、頭から踏み込む。輝、両手で顎を押し上げて相手を起こし、右を差し、差し手を返して前に出、肩越しの左上手に手を掛ける。大翔丸、腰を捻って上手を与えず、頭をつける。輝、押しながら前に出る。大翔丸、引いて俵に詰まる。輝、相手の胸を押す。大翔丸、土俵下に落ちる。
(3) 照ノ富士戦 □ 不戦勝
照ノ富士、糖尿病のため、休場。
(4) 琴勇輝戦 ●押し出し 2.9秒
大翔丸、先に両手をつく。琴勇輝、仕切り線後方で両手をサッとつく。大翔丸、頭から踏み込もうとする。琴勇輝、両手突きで相手を起こし、右押っ付けで突く。大翔丸、後ろ向きで土俵際。琴勇輝、そこを押し出そうとする。大翔丸、向き直りながら右から突くが、先に俵の外に出る。その後、両者、土俵下に飛び落ちる。
(5) 豪風戦 ●突き落し 4.1秒
大翔丸、両手をつく。豪風、仕切り線後方で左手をサッとついて素早く立ち、右手を出して頭から踏み込む。大翔丸、頭から当たる。豪風、右喉輪で押し上げ、叩きながら左に回る。大翔丸、堪えて押しながら前に出る。豪風、土俵際、右から突く。大翔丸、前のめりになり、俵の外に両手をつく。
(6) 阿炎戦 ○叩き込み 3.7秒
阿炎、先に両手をつく。大翔丸、右手をトントンとつく。阿炎、突っ掛ける。2度目、阿炎、先に両手をつく。大翔丸、右手をトントンとつく。阿炎、前のめりになりかけるが立ち、両手突きから突っ張る。大翔丸、下から撥ね上げ、左を差す。阿炎、右で押っ付けようとする。大翔丸、叩きながら左に回る。阿炎、土俵に落ちる。
(7) 魁聖戦 ●送り出し 4.9秒
魁聖、先に両手をつく。大翔丸、右手をトントンとついて時をおき、左手をサッと動かす。魁聖、両腕を内に入れる。大翔丸、右手を出して頭から踏み込み、左で押っ付け、右で相手の上腕を押し上げる。魁聖、右をのぞかせて前に出る。大翔丸、俵に詰まり、右から突こうとして後ろ向きになる。魁聖、相手の背中を押す。大翔丸、土俵下に落ちる。
(中) 錦木戦 ○押し出し 5.2秒
大翔丸、先に両手をつく。錦木、手をつこうとする。大翔丸、ふわっと突っ掛ける。2度目、錦木、先に両手をつく。大翔丸、両手をサッとつき、両者、ほぼ同時に立つ。大翔丸、頭から踏み込む。錦木、左肘を固めて当たる。大翔丸、低く当たり、左筈で脇を押し上げ、右で押っ付けて前に出る。錦木、上体が起き、土俵際を右に回る。大翔丸、逃さず押す。錦木、土俵下に落ちる。
(9) 勢戦 ●押し出し 6.5秒
大翔丸、先に両手をつく。勢、仕切り線後方で両手をサッと動かす。大翔丸、両手を出して頭から踏み込む。勢、右肩から当たり、右肘でかち上げる。大翔丸、右で相手の肩を押さえ、頭をつける。勢、右をのぞかせて前に出る。大翔丸、突き放すが土俵際。勢、浅い両差しで前に出る。大翔丸、右で頭を抱え、左で突こうとするが、俵を割って土俵下に落ちる。
(10) 朝乃山戦 ○押し出し 3.1秒
朝乃山、先に両手をつく。大翔丸、両手をサッとつく。朝乃山、素早く立ち、右肘を固める。大翔丸、頭から当たり、左で押っ付けながら前に出、右で顔を押し上げる。朝乃山、土俵際、右から突こうとする。大翔丸、前に出ながら突き放す。朝乃山、上体が起き、土俵下に落ちる。
〔顔を押される朝乃山〕
〔大翔丸の押し出し〕
(11) 千代翔馬戦 ○引き落し 0.9秒
大翔丸、先に両手をつく。千代翔馬、両手をサッとつき、頭から低く踏み込む。大翔丸、右に踏み出し、右から突く。千代翔馬、土俵に両手をつく。
(12) 竜電戦 ●寄り切り 3.5秒
大翔丸、両手をつく。竜電、サッと両手をつき、両腕を内に入れて踏み込む。大翔丸、頭から低く当たる。竜電、右を差して前に出る。大翔丸、左足が俵に詰まり、右から掬う。竜電、堪えて前に出、腰を下ろして寄り切る。
(13) 石浦戦 ●寄り切り 3.5秒
大翔丸、先に両手をつく。石浦、右手をつき、左手をサッとつき、右手を出して頭から踏み込む。大翔丸、肩を押して相手を起こす。石浦、低い姿勢で前に出、左下手を取って寄る。大翔丸、上体が起きて土俵下に落ちる。
(14) 豊山戦 ●押し出し 2.4秒
大翔丸、先に両手をつく。豊山、仕切り線後方で両手をサッとつき、右肘を固めて踏み込む。大翔丸、頭から低く当たる。豊山、右かち上げで相手を起こす。大翔丸、引く。豊山、乗じて前に出る。両者、俵の外に飛び出る。式守錦太夫、軍配を豊山に上げる。「物言い」がつき、同体か協議した結果、藤島審判長は「大翔丸の足が先に出ている」と説明。「軍配通り」豊山の勝ち。
〔説明する藤島審判長〕
(楽) 千代の国戦 ○押し出し 5.4秒
大翔丸、先に両手をつく。千代の国、仕切り線後方で両手をサッとつき、左から張り、右肘でかち上げる。大翔丸、上体が起きるが左に回りながら左で突き、右を差して前に出る。千代の国、土俵際、右から掬って突き落としに行く。大翔丸、前のめりになるが、千代の国が先に俵の外に出る。
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